豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

安全文化度3つの要素とは…北斗市

2011-07-27 17:56:42 | ファース本部
今朝の毎日新聞のコラム「余禄」を読んで多くの事を思考できました。
このコラムではアメリカの産業社会学者が「安全」に関わる情報をどう扱うかで企業の文化度を三つに分類したと云います。

1・危険を警告する者を撃つ文化。2・危険を警告した者が来れば聞く文化。3・警告した者から訓練を受けて報酬を支払う文化。この3分類で、1・撃つ文化は「病的で進化しないだろう」。2・聞く文化は極めて官僚的で「失敗はそこだけ修正されるだろう」。
3・訓練を受け報酬を支払う文化は「失敗が広範囲の改革につながるだろう」としています。

このコラムは中国高速鉄道での事故をテーマにしておりますが、もちろん現代の巨大システムの安全を守るのは3・の学ぶ事の出来る組織文化でなくてはなりません。
この事故の後の鉄道省報道官の言葉は、この1・2・3の、どの組織文化に属するのか…
当の報道官は「中国の高速鉄道の技術は先進的で自信を持っている」と述べています。

今度はその当局が、壊れた先頭の事故車両を調べもしないで地中に埋める挙に出ました。
大きな犠牲者を出した事故から、原因究明と再発防止への改善が、と誰もが思うでしょう。
それを地中に穴を掘って埋めるとは…ネット批判を浴びて今度は掘り出す有り様です。

毎日新聞のコラムでは、この中国高速鉄道の事故が日本の新幹線の高い安全性と対比され、その日本でも安全神話を壊された原発事故の教訓を検証しなければならない現況であり、この安全にかかわる組織文化に「対岸の火事」はない、と結んでいます。

私ごときが毎日新聞のコラムを解説する事もありませんが、三つ安全文化度は、企業経営のイノベーションにも共通する部分が多いような気がします。
写真は私が撮った浅草寺五重塔ですが、伝統的な日本建築物も1000年もの下積み経験で出来たとか…
本当の安全とは一朝一夕では果たせず、先人たちを見習うべきなのでしょう。
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