豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

一生涯、施工者が責任の取れる家…北斗市

2011-07-25 18:40:44 | ファース本部
ァース工法も23年目になり今日までは、多くのバージョンアップを行って参りました。
現在は寒冷地から温暖地に至るまでの全国各地に仲間の工務店が存在しています。

この仲間達が建築した家で「ファースの家」として認定した数が3000棟でしかありません。
ファースの家とは、様々な要件を満たす仕様を云いますが、一点でも要件に達しなければ、ファース工法としてだけの容認となります。全てをいれても4000棟程度でしょうか。

供給棟数が少ない理由は、評価するに足りない家だとする批評も少なくありません。
性能面でも、「熱容量の多い基礎コンクリートに熱を溜めない構造は不見識だ」との声も多く寄せられます。更に「この不見識は不勉強によるもので信頼に足りない」となるのです。

私が家づくりを行った40年前は全てが布基礎でした。私は開発当初から床下に熱を溜める事と不同沈下を抑えるためにベタ基礎に拘ってきました。この土間コンクリートは太陽熱を敏速に捉え、その熱を使いたい時に解き放つ機能と調湿性能には大きな障害となります。
数年の歳月と数十棟の家づくりで色々と試した結果、現在の原型に至ります。

そもそも家は売るモノでなく創り育てるモノだとする信念から、仲間の工務店経営者には、大量供給を強く戒めてきました。家が出来て、それから一生涯の付き合いの出来る施工者と建主さんとの友好的な関係は、「家を売った時点」で崩れるのです。

年間1棟、2棟の地域密着の小さな工務店が、その大半をリフォーム工事に費やし、その誠実な仕事ぶりで信頼関係を構築し、ファースの家の受注となります。棟数を増やす事にはとても慎重を期す事になります。また当初、断熱、気密仕様は、ハウスメーカーが今も標準仕様としている公的指導指針に反旗を掲げて出来た住宅工法です。

批評する人の多くは、住んだ事もなく、住んだ人の話を聴いた事もないのでしょう。
省エネ、高寿命、そして住む人の幸せづくりを思考すると経済活動と矛盾も出ます。
住む人と、施工した工務店関係者との触れあう笑顔だけが活力となっていそう…
写真はファース本部の本社玄関ホールで、茅葺屋根の思想と笑顔の子猫が原点です。
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