夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

秋のくれ男は泣かぬものなればこそ

2007年10月19日 20時28分08秒 |  気になる詩、言葉
16日の夕焼けは知人たちがブログにアップされています。
私も岬からの帰りにこの夕焼けを見ましたけど、山道でしたので、目の前が広がっているところがなく、よさそうな場所には電柱と電線が邪魔をしていて、折角の夕焼けなのにちょっと残念でした。

秋のくれ男は泣かぬものなればこそ
          芭蕉

心の中では、男は涙し、女は笑う。
それが世の理というものではござんせんか。ねぇ、ご同輩。

恐る恐る、、、アザミ

2007年10月19日 18時00分47秒 |  岬な日々
いすみ市岬町にて、アザミ。
付録もついています。



でもアザミはまだ咲いているの?
結構たくさん咲いていて、それも咲き終わりというような感じではなかったですね。
それとも、別の花でしょうか?
なんとなく恐る恐るって感じで、、、


教えてください  ハマシギ?

2007年10月19日 17時31分06秒 |  岬な日々


いすみ市岬町で撮ったシギですが、ハマシギでしょうか?

イソシギじゃないかと教えていただきました。
目の周りがちょっと白っぽいのと、嘴の先がちょっと下向き、羽が茶系よりも鼠色系というのでハマシギの冬羽かな~とも思いましたけど、まだ冬羽には早すぎますよね。
イソシギですかね。


コスモス

2007年10月19日 17時25分45秒 |  あなたの鼓動、華


しばらく前からコスモスが満開になっていますね。



カメラを取り出して、この花を撮ろうとするとき、どうも私はタイミングが悪いみたいです。
陽射しがなかったり、風があったり。
でも、強い日差しの中で見るコスモスとは又違う風情が見れてそれはそれでかまわないのかなって。



くっきり、すっきりとしたコスモスをお好きな方はお許しあれ。
風に揺れてちじに乱れているようなコスモス、、、
これもまた一興では?




長崎楽会

2007年10月19日 14時24分33秒 | 日記
長崎に興味がある人が集まって、自分の研究を発表したり、ゲストを呼んで話をしてもらう集まり、長崎楽会の例会が昨日ありました。
講師は斎藤由香さん、歌人斎藤茂吉の孫で作家北杜夫の娘さんですね。
講演タイトルは「どくとるマンボウ家の素顔」
事務局からのメールによると;作家の家がどんなに悲惨なものなのかとの赤裸々話をはじめ(本人談)、歌人、斎藤茂吉と妻・輝子の秘話や、サントリー健康食品「マカ冬虫夏草配合」を前年比6000%に売上げ、万年赤字だった健康食品事業部を270億円の売上規模にさせたヒミツなど、ということでした。

何故斎藤さんかというと、斎藤茂吉は精神科医で、長崎の医大でも教えていたからですね。
私の父の職場の先輩で、叔父の詩の先生でもありました。
私自身も山形の村山市とずいぶん仕事をしましたので、隣町の茂吉の郷里の上山は何度か訪ねたことがあります。
彼女のおじさんの茂太氏は友人の仲人だったし、仕事関係でもよくお願いすることもありました。
ということで、最初からなんとなく親しみを感じながら例会には出席しましたけど、さすがにサントリーの宣伝マン、その手腕たるやすごいですね。
まあ、サントリーの広報宣伝は、私のころは学生垂涎の就職先。自分を殺さない、自由な活動ができるって評判でした。だからあそこにはレベルの高い学生しかいけなかったので、むしろ当たり前といえば当たり前なのでしょうね。
例会では作家のグチャグチャ、ハチャメチャな家庭に育ち、せめて会社はまともな会社に就職しようと思っていたら、入ったサントリーは家庭以上にグチャグチャだったというような話し方をされていました。
そんなことは一言も出ませんでしたけど、実は、暗にいかに会社が才能のある人を自由に活動させるだけの、寛容さを持つトップと組織に恵まれているかの話だったと思います。
先代の社長の人を見る目や、決断力などの噂はたくさん聞いていますし、その息子さんも経営ではなく、宣伝のサークルで活躍されていましたのでね。
ただ、息子氏が果たして先代ほどに闊達なのかは判りません。
なんせ、親に、学生ならトリスで充分って言われたと、周りが角壜を飲んでいるときに、一人だけトリスを飲んでいた人だから。。。




花鳥風月

2007年10月19日 11時36分38秒 | 日記
花、鳥がそのメインでしたけど、今までいろんな写真を撮ってきました。
月は去年も、今年も仲秋の名月でMixiの仲間たちと大騒ぎをして月の写真をアップしていました。今年は知人からも、月の写真を依頼されました。

月は秋から冬にかけての一つの課題として今までも少しは撮っていますけど、なかなかいいものができないのも事実。
空気が晴れて澄んでいなければならないし、湿度が低くなければならない。
しかも相応しい添景がなければ、ただの天体写真になってしまいます。
付け合せによっては早い時間に撮りたいときもあります。
チャンスがどうしても必須な素材。
まあこれは幸運を祈りながら、少しづつ練習を重ねて行きましょう。

ところで、この知人が日本橋で展覧会を開いており、最後の日の昨日、拝見して来ました。
この方は紙漉きの作家さんで(もし違ったら御免なさい!)コウゾから紙を作り、野草をなかに入れて作品を作っています。
でもそちらの作品の他に、布の作品がおいてありました。

http://www.garo-ann.co.jp/MainMenu.html
(この方は画廊をずっとやってこられたので、このHPにはこの方以外の作品も紹介されていますので、ご注意)

シルクオーガンジーを胡桃や栗で薄く染めたもの。一部にはそれにロウケツで和歌(?)を入れたものもありました。
本筋の紙よりも、こちらのほうをあまりしげしげと見ていたので、作家さんから、「こっちがいいの?」って聞かれました。「はい」って応えましたら、「変な人」って憮然としたコメントでした。

この方のこの手の作品は始めてみたし、それにふと、これを写真に撮ったらどうなるだろうと思ったのです。
それに、このシルクの薄布。日本では古代の朝鮮の重ね着をする宮廷衣の素材として知られていたよなって。それに冷泉家のあの庭に布を張り巡らせる(名前を知りませんので)イベント。そんな朝鮮の古代から日本の古い宮廷文化まで頭の中でなんとなく重ね合わさっていたのです。
もちろん今回の作品のほうが、蜘蛛の巣をつむいだような透明感に溢れたものでありましたけど。

この殆ど重さのない、透明な感じと、それにもかかわらず目に写る糸の輝き。
風を写すようなものです。



これを写真に映し出すには、背景と、光の角度、それに風が必要だろう。
でもどのような背景、どのような光とその角度、風、、、、いくら考えても答えが出ません。
それに私はスタジオでは絶対に撮りませんので、あくまで自然の中にそれを求めていくことになります。特に風が一番問題じゃないかなと、それによってどんな風な形にこの作品が広がるのだろうか、やってみないとわかりませんね。
「難しいですね」って言いましたら、「じゃ、課題としてあげるから、写真を撮ってください」と、この作品をお預かりしました。
来月、この方が横浜での展覧会のために上京されるまでに、月の課題とこの風(空気)の課題を果たして解決できるのだろうかと、心配しながら帰ってきました。


トップは特に関係がないけど、先日の岬行きで写真を撮りすぎたので、余りを使っております。ごめんなさい。
ちょっと遠景になりますけど、こんな感じでした。
ぽつぽつってサーファーも見れますよね。
波のトップが街路灯より上まで来ていました。



この堤防は2メーター以上、3メーター近くあるんですけどね。



松蟲さんからのお手紙

2007年10月19日 09時57分14秒 | 私も作ってみました


          松蟲の左大臣殿の方より玉章を通はしたまひけり

初秋風を便りにて



心そらにあこがれて



雲ゆく月の御面影



      (”蜘蛛”ゆく、、、違う?)




身にうちそひて今更忘れやらぬ戀草の
身もうは枯れの野邊の露



消ゆるとすれば天雲の晴るゝひまなく思へども



いつかは君をみよしのの花の匂ひをわが袖にうつしもやせむ
                       (御伽草子)



秋風も、白露も、枯野も、舞台はそろいましたけど、
ものの哀れのわからぬ凡人には、ただの薄のてんこ盛りにしか見えませぬな。

薄が悲しい?



秋が悲しいって誰が言いました?