花、鳥がそのメインでしたけど、今までいろんな写真を撮ってきました。
月は去年も、今年も仲秋の名月でMixiの仲間たちと大騒ぎをして月の写真をアップしていました。今年は知人からも、月の写真を依頼されました。
月は秋から冬にかけての一つの課題として今までも少しは撮っていますけど、なかなかいいものができないのも事実。
空気が晴れて澄んでいなければならないし、湿度が低くなければならない。
しかも相応しい添景がなければ、ただの天体写真になってしまいます。
付け合せによっては早い時間に撮りたいときもあります。
チャンスがどうしても必須な素材。
まあこれは幸運を祈りながら、少しづつ練習を重ねて行きましょう。
ところで、
この知人が日本橋で展覧会を開いており、最後の日の昨日、拝見して来ました。
この方は紙漉きの作家さんで(もし違ったら御免なさい!)コウゾから紙を作り、野草をなかに入れて作品を作っています。
でもそちらの作品の他に、布の作品がおいてありました。
http://www.garo-ann.co.jp/MainMenu.html
(この方は画廊をずっとやってこられたので、このHPにはこの方以外の作品も紹介されていますので、ご注意)
シルクオーガンジーを胡桃や栗で薄く染めたもの。一部にはそれにロウケツで和歌(?)を入れたものもありました。
本筋の紙よりも、こちらのほうをあまりしげしげと見ていたので、作家さんから、「こっちがいいの?」って聞かれました。「はい」って応えましたら、「変な人」って憮然としたコメントでした。
この方のこの手の作品は始めてみたし、それにふと、これを写真に撮ったらどうなるだろうと思ったのです。
それに、このシルクの薄布。日本では古代の朝鮮の重ね着をする宮廷衣の素材として知られていたよなって。それに冷泉家のあの庭に布を張り巡らせる(名前を知りませんので)イベント。そんな朝鮮の古代から日本の古い宮廷文化まで頭の中でなんとなく重ね合わさっていたのです。
もちろん今回の作品のほうが、蜘蛛の巣をつむいだような透明感に溢れたものでありましたけど。
この殆ど重さのない、透明な感じと、それにもかかわらず目に写る糸の輝き。
風を写すようなものです。
これを写真に映し出すには、背景と、光の角度、それに風が必要だろう。
でもどのような背景、どのような光とその角度、風、、、、いくら考えても答えが出ません。
それに私はスタジオでは絶対に撮りませんので、あくまで自然の中にそれを求めていくことになります。特に風が一番問題じゃないかなと、それによってどんな風な形にこの作品が広がるのだろうか、やってみないとわかりませんね。
「難しいですね」って言いましたら、「じゃ、課題としてあげるから、写真を撮ってください」と、この作品をお預かりしました。
来月、この方が横浜での展覧会のために上京されるまでに、月の課題とこの風(空気)の課題を果たして解決できるのだろうかと、心配しながら帰ってきました。
トップは特に関係がないけど、先日の岬行きで写真を撮りすぎたので、余りを使っております。ごめんなさい。
ちょっと遠景になりますけど、こんな感じでした。
ぽつぽつってサーファーも見れますよね。
波のトップが街路灯より上まで来ていました。
この堤防は2メーター以上、3メーター近くあるんですけどね。