夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

茶飯釜

2008年02月03日 10時15分22秒 |  非・常識的茶道
                                 あっちっち!


知人が茶飯釜のお稽古のことを日記に書いておられた。
この方はあるお流の直門だから、その日は宗匠クラスの方にお稽古をつけてもらい、お仲間の稽古を拝見し、前の家元、そして家元と3回もお稽古があったみたい。

釜が普通じゃない。5合のお米を炊く釜を使っておられる。
お稽古よりも、背筋が壊れそうって悲鳴を上げておられた。
可哀相、、、
顔は煤だらけ、眉毛や髪はちりちり、目はうるうる、おまけに背骨までですか、、、、


私なんぞは、茶飯釜は気のあった人たちと内々でやるものと決めてます。
(だから孤独な私は一度もやったことがない。。。??)
そんな大きな釜でやるなんて、さすがにお家元の場は普通とは違うのですね。



この辺の日曜大工屋さんには直径が6-70センチほどのバーベキュー用の炉が置いてあって、その上に載せらられる飯釜も売っています。ワッカがついていないのは残念ですけど。なに、釜のチュチュのすそを持ち上げればいい。いつもやってみたいって衝動に駆られているのだから、いい機会ですよね。
これにワッカを付けてもらって、バーベキューの三脚で吊って、キャンプで茶飯釜なんてよろしいんじゃないかな~っていつも思っています。
いうじゃないですか、何事にも初心忘れるべからず。
お茶なんてもともとはお助けの道具でもあったんですよね。
大きな釜っていうのはもともとに帰るだけの話。
中に、ご飯が入れば、それこそ貧民救済にもなる。
おぶづけ、、よろしゅうおますな~
それなら練習してもいいかな。



熱い? 茶道は苦行の場ですよ。
二酸化炭素と、化粧品の匂いが炭の匂いと混じって失神寸前の状態で、
何時間も座らせられていることは別にしても、
女性はともかく男は毎回指をやけどして、
茶室の中を熱い釜の蓋が飛び交い、
客はそれを座ったまま避ける技術を求められる。
その辺のお茶碗を粉々にしてやっと着地した釜蓋をそしらぬ顔をして蓋置きへ、、、
粉々になったお茶碗をみて、今年の運勢を占い、
吉とでても、凶とでても、お酒をだして、お清め。
千鳥が万鳥になるころにはお茶はお開き。

お茶がでない?
私のお茶に招かれてお茶を飲むことを期待したんですか?
それは心得違いですよ。
変? それは天地の開闢以来のお約束ですよ。
それを知らないほうが変なんですからね。
物を知らないってこぼされている今の若い子たちだって、「お茶しようよ」ってのがお茶を飲むことじゃないことぐらい判っているはずでしょう、、、

でもこの知人の方、東慶寺の炉縁を使われているらしい。
修復可能なくらいの傷をつけるくらいならともかく、
縁を燃やして、東慶寺との関係を断ってしまわないようにこの方のためにお祈りしたい。
そして、まだこの方に東慶寺が必要なことを祈って、
アーメン。