夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

バラ

2009年02月05日 10時13分52秒 |  気になる詩、言葉


Tu t'épanouis entre les beaux doigts
De l'Aube écartant les ombres moroses;
L'air bleu devient rose et rose les bois;
La bouche et le sein des vierges sont roses!

Charles-Marie-René Leconte de Lisle
La Rose


お前は愛らしい指の間に咲く
暗闇を破る朝の指の間で
蒼い空はばら色に染まり、木々も浸かる
乙女の唇も胸もバラになる。


ルコンテ・デ・リスルの詩にG. フォーレが曲をつけた「バラ」の一節です。
リスルの詩の全部が見たい方はこちらにありあますのでご覧ください。



訳の方は、勘弁ね。
もっと綺麗な訳がでていると思いますので、そちらを探してください。

お蔵の写真を見ていて、しばらくやっていなかったんで詩をつけて遊んでみました。そうでもしないと写真を捨ててしまうから、、、
でも、もったいないはごみを増やすことでもあるんだなってことに気がつきましたよ。

時分の花  椿と梅

2009年02月05日 09時22分28秒 |  多摩川散歩


今年は暖かい、暖かいと書いていますけど、でも時分の花ももちろん咲いているのですね。

10日の多摩川からの散歩の途中で。

紅梅; 六郷用水の周辺では10本くらいのまとまった紅梅が満開になっているところが何箇所かありました。真っ赤とピンクがあるのですね。



白梅; 近くの池上梅園ではまだ3分くらいということをお聞きしました。でも多摩川のほとりではほとんどの木が満開状態です。



そして、トップは椿。
早いものは花いかだを作っていますね。

バラや、アネモネ、ラナンキュラスなどをアップしていますし、それはそれでいつ見ても綺麗。食べ物でも時期を問わずに楽しめるのは嬉しいことは嬉しい。
でもね~って思います。
やはり、道を歩いていて、その時期にはその時期の寒さと、時期の花、それを見ると、あぁ、もうこの花が咲き出した、もうこの時期なんだって実感を覚えて、なんとなく安心します。
日本人だからかな~って思いますけど、待ってくださいよ、ヨーロッパの人たちだって、クロッカスが咲き始めると、春はもうすぐそこってニコニコしている。
謝肉祭だって、厳しい冬を生き延びた感謝のお祭りだし、
アスパラだって、あの時期のなかでのアスパラ乱舞なんですよね。
狩猟民族だって、テーブルに載る食事は季節とともに変わっていく。
季節が、風土が体に染み付いているのはどこでも同じなんですよね。
もしかしたら常夏の国でも、われわれには分からない季節を味わっているのかもしれないし。
DNAに刷り込まれた記憶に棹をさしても、それほどの価値があるのでしょうかね。