夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

合歓の花

2010年07月17日 23時40分28秒 |  岬な日々


合歓の花を見ると、おいちゃん写真を撮りたがるんだ。
一番最初のは、200万画素でもこれだけ写せますって、雨に濡れている合歓の花を大昔のズームも効かない、固定焦点のデジカメを引っ張り出して、アップしたもの。あれは結構よかった。ブログで使う分には200万画素でもリサイズしなきゃいけないからね。
その後、カメラはよくなったけど、おいちゃんの腕がおちちゃった。
だから、万葉集の紀女郎の詩なんぞをつけてごまかしていたりして。
でも、あの応答はおいちゃん結構好きなんだよね。
紀女郎は安貴王(あきのおおきみ)と結婚したんだから、この前に載せた湯原王の親戚になるんだよね。


昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花
   君のみ見めや戯奴さへに見よ
         紀女郎
         万葉集 8-1461

合歓木(ねぶ)
戯奴(わけ、目下、年下の人への呼びかけ)

前にもおいちゃんが書いているように、これは紀女郎が大伴家持に贈った詩。
昼に咲いて、夜には恋しい想いを抱いて寝る合歓の花
    私だけに見させないで、あんたも見なさいよ 

家持をからかった詩ですね。
これに対して家持は

我妹子が形見の合歓木は花のみに
    咲きてけだしく実にならじかも
          大伴家持
          万葉集 8-1463

我妹子(わぎもこ)

貴女から頂いた合歓の木は花だけは咲くけど
    実はならないかもね~

大人の言葉の遊びだけど、それをすんなりとやれるところがすごいですよね。
これがだんだんと発展していって、三日夜餅でもおいちゃんが書いているように、恋人を見つけるのも詩、それを振ったり、受け入れたりするのも詩の時代がやってくるのですけど、あのときもおいちゃんも言っていたけど、そんな時代に生まれなくってよかった。詩の上手い下手、書の上手い下手で、相手を見つけたり、振られたりするんだから、おいちゃんは一生相手を見つけられなかったでしょうね。今の時代でよかったよかった。

でも、おいちゃん、チビ太の相手はどうするんだよ。。。。。



カワセミ

2010年07月17日 23時32分24秒 |  岬な日々


おいちゃんはカワセミを撮ることをすっかり諦めたみたい。
そりゃ、等々力緑地なんかのカワセミは、すっかり人馴れして近間にも飛んできてくれるから、あれは動物園の鳥と同じなんだそうだけど、いすみ市のおいちゃんの家の近くのカワセミスポット。いつも姿は見えるんだけど、車を止めただけで飛んでいってしまう。ほんとの野生って、あんなもんなんだ。
だから、チビ太が人が怖いのも当たり前。チビ太には野性の本能がたっぷりと残っているんだから。ウォ~~~ンなんて、かっこいいでしょ。
だから、いすみの木の枝のカワセミ。
おいちゃんの腕だとこんなもんしか撮れない。
おいちゃんの自尊心、ずたずただね~
あとで、慰めるのが一苦労だよ。



いすみ市三軒屋海岸

2010年07月17日 22時17分03秒 |  岬な日々


さて、先ほどのいすみ市環境と文化のさとセンターの蓮の花を後にして、車は大原へと向かいました。
おいちゃんの目的は、大原の漁港でなにか珍しい鳥でもいないかなってことでしたけど、いつもはいろんな水鳥がいるのに、今日は鳥が一匹もいない。不気味な感じでしたね~
漁港から、海水浴場の入り口を経て国道に戻ろうとして、おいちゃんがあれって声を出しました。今まで民宿があったところにカフェができていました。
カフェ909。あぁ、これはおいちゃんの知人が先日かいていたカフェなんだって、おいちゃんは急遽、そこへ入りました。
カフェの責任者は、メンズノンノや、コカコーラ、ベネトン、ユニクロやなんだのモデルをやっていたイケメンの男性。
カフェのほかにも、美容室や、ギャラリーもあるんですね。
美容室はお呼びじゃないけど、ギャラリーなんか呼んで頂ければ、おいちゃん嬉しくって卒倒するんじゃないかな、、、、なんて思いながらも、おいちゃんの実力を知っているチビ太としては、責任者にあまり押し付けがましいお願いはできなかったんですよ。辛いな~

そして、車は国道に入り、一路、シェーンを目指します。
おいちゃんは、山羊のミルクを飲ませてくれるって、約束してくれていたんで、チビ太は嬉しくって早く早くって思っていたのですけど、でも、またまた寄り道。と、いっても先日オープンしたベイシアは、買い物が昨日のうちに済んでいるのでそこは素通り。閉店したモストの後にできた、トライアルというのが24時間営業と言うので、遅くいすみ市に来ることもあるおいちゃんとしては、助かるわ~なのです。
だから中を見ておきたいということで、、、
おいちゃん、車の中は暑いんだよ、早く済ませてエアコンを利かせておくれ。

そして、やっとシェーンへ。たぶん、前にも紹介したと思いますけど、ここは大型犬も大丈夫なドッグカフェ。チビ太のメニューもいろいろあるんだけど、今日はちゃんと朝ごはんを食べてきたから、昼は山羊のミルクだけね。チビ太には牛乳よりも美味しい、ご馳走なんですよ。
いすみ市やその近郊のレストランでは、チビ太も一緒に行けるところが結構あって、プリムローズシーソングも、カフェ909なんかドッグランを開きたいなんていっているくらい。どこでもチビ太が行くと、ちゃんと水を出してくれる。でも、シェーンはさすがにドッグカフェなんですね、その水が、特別に厳選した水なんですよ。エアコンの効いたうちの中に入れるし、チビ太ももう少しこのお店や知らない人との付き合い方に慣れればいいなって思うのだけど、怖いのがなかなか直らないんです。自分でも分かっているから、後は時間をかけて、ゆったりと、、、、ですね。

さて、飲み物も飲んで、涼んだことだしということで、三軒屋の海岸へ。



でも、今日は変。霧が発生している。



霧の中にはいると冷たいくらい。



いつもは水平線が見えるのに、今日は手前の波消しブロックも見えない。
上の写真でも海が見えるはずなのですよね。
下の写真でも水平線が見えないでしょう。



おいちゃんは、面白がって、珍しく人間を撮っていました。
これも変ね~



でも、海からちょっと離れるとすごくいい天気だったのに。




蓮  チビ太代筆

2010年07月17日 21時24分19秒 |  岬な日々


いすみ市の周りには蓮で有名な場所がたくさんあります。
たとえば長南の蓮、千葉市の古代蓮などなど、、、



いすみ市にも蓮田があちこちにありますが、こちらの人の情報ではそろそろ終わりなんて書かれていたりして、、



そのわりに、おいちゃんはぐずぐずしていてあまり乗り気ではない様子。
おいちゃんに言わせると蓮の花って、あまりにもインプレッシブで、綺麗過ぎる。誰が撮っても同じようにしかならないし、、、、ほんとうに撮ろうと思えば朝早くじゃないと駄目だからっていうのです。



だから、おいちゃんの蓮の花のブログは、「歌の翼」の歌詞を付けていたり、漢詩を付けていたり、、、あくまで、日記の付録の形態でしかなかったんですね。



でも、チビ太はまだ蓮の花を見たことがなかったので、おいちゃんにお願いして、やっと蓮の花を見に連れて行ってもらいました。

いすみの環境と文化のさとセンターというところ。ここには少しづつだけどいろんな蓮の花が咲いています。大賀蓮もありました。でも残念なことに、チビ太は公園には入られない。
車の中からしか見られませんでした。



ほんの、20分程度しかおりませんでしたけど、
それでも、おいちゃんの言うことが少しは分かったかな。
蓮の花ってほんとうに綺麗。まるでお菓子のよう。
そして大きいし、存在感十分。
あれじゃ、おいちゃんのレベルじゃ、誰が撮っても同じようなものしかできない。
よほど、才能のある人じゃないと扱えない素材ですね。

おいちゃんには、蓮の花よりも、こちらの方を撮っているほうがいいかもね~




蜻蛉羽の袖振る妹を

2010年07月17日 19時43分32秒 |  気になる詩、言葉


蜻蛉羽の袖振る妹を玉くしげ奥に思ふを見たまへ我が君
              湯原王
              万葉集3-376

蜻蛉(あきづと読んでとんぼのことですね)

とんぼの羽のように薄く透き通った袖を振って舞うあの子を 私は心の奥底から愛おしく思っているのです。よく御覧になって下さい、我が君よ。

今年はアカネをたくさん見ます。今日、関東は梅雨明け。これから夏本番を迎えようというのに、もう秋のイメージ。
でも、今日は暑かったですよね、、、、




湯原王(ゆはらのおおきみ)
光仁天皇の兄弟。というより、万葉集を代表する歌人の一人として知られていますね。でも、女性関係もまたかなり賑やかな人だったらしく、その方面の詩もたくさんあります。

上の詩もそうですよね、踊りを踊っている舞姫を私は好きなんだ。あんたも見ておいてね、、、、って、自慢しているのか、相手をけん制しているのか、、
このときには、奥さんは連れて行っていないのかな、、、、
奥さんが同伴していても、しなくても、、、、
あぁ、今の男性は不幸なんだろうか、幸福なんだろうか。

これは彼が単身赴任中の詩だっていわれています。

目には見て手には取らえぬ月の内の楓のごとき妹をいかにせむ
          4-632
楓(かつら)
  昔中国では月には桂の大きな木があるって言われていました。

目には見えるのに手では取れない月の桂のような貴女をどうしたらいいだろう、、

今の若いプレーボーイ気取りも、このくらいのセリフをいえるように勉強したほうがいい、、、、と、書こうとしたけど、相手に通じないだろうね。
じゃ、無駄か。
やっぱり、今は「お姉ちゃん、お茶しない」程度の文化になっちゃったんでしょうな~
なに、文句があるかって? とんでもない、老い先短いおいちゃんにも簡単、即決、ありがたいことでございますよ、善哉善哉。

ところで、この次の詩

ここだくも思ひけめかも敷栲の枕片去る夢に見えける
          4-633
   
敷栲(しきたへ)
夢(いめ)

「貴方のことをあまりにも思っていたからなんでしょうか、頭が枕の片方によってしまって、貴方の夢を見てしまいました」なんて返事をもらっちゃったりして、、、、いよっ、この色男!



こちらは奥さん同伴の赴任中なのでしょうかね~

家にして見れど飽かぬを草枕旅にも妻とあるが羨しさ
          4-634
羨(とも)

家においでになったときにはいつまでも飽きないで(お別れが辛いのに)
貴方は旅にも奥さんを同伴されていてうらやましい。。。

なんて、拗ねられても、しゃ~しゃ~と

草枕旅には妻は率たれども匣の内の珠をこそ思へ
          4-635

率(ゐ)
匣(くしげ)

嫁さんは同伴しているけど、手文庫の中の玉の方が愛おしいよ~

なんて、返事ができる、男はこうなくっちゃ、、、、
ね、でも、私にはできないかな、、、、
おいちゃん、やさしいもんね、、、、


ホットドッグになっちゃう 写真追加しました

2010年07月17日 10時02分50秒 |   ボクとおいちゃんと ときどきおねえ

   猫好きにはたまらない写真を追加しました。
   怪鳥さんからの贈り物で、私の写真ではありませんが、ご紹介まで。
   タイムスタンプも新しくしておきました。

暑いですね~
言うまいと思えど夏の暑さかな、、、で、ございますよね。
チビ太も、おいちゃんの影響を受けて、教養を身につけてきたのでございますよ。
おいちゃんは知識人?
笑わせないでくださいよ。先ほどもおいちゃんは本屋さんによって、鈴木大拙と言う人の「金剛経の禅・禅への道」なんて本を買ったんです。すごいでしょ。でも、ボクちゃんにはもう分かっちゃった。
おいちゃんは睡眠薬が欲しかったんですよ。昼寝をしようにも暑すぎて、だからこの本を開く、、、、活字を見ると、バタンって、そのまま眠ってしまう。。。。。。おいちゃんのいつものパターンだから。
  そして、こちらが追加した写真ね、、、
  すごいよね~
  おいちゃんなんかは恵まれない人だから、たぶんこんな写真は一生撮れないね。。。。。

  

でも、暑いですね~
その後、おいちゃんはボクちゃんを海に連れて行ってくれました。
途中、いすみの電気工事屋さんとかいう、大きな鳥を見つけて、戻ってきたって嬉しがっていましたし、その後も、カワセミとかいう、、、川にいる蝉だと思ったらド派手な鳥でしたけど、鳥を見つけて喜んでおりました。
でも、どじなおいちゃんのこと、この2羽とも写真に撮れなかったみたいで、それは残念がっておりましたよ。
まあ、車を運転していて、写真を撮るなんて無理だから、、ボクちゃんの命も懸かっていることだし、無理しないのが正解ね。

そして、海岸、風は涼しいのですけど、太陽に照らされたプロムナードはやはり暑い。



なにかあると、おいちゃんはホットドッグにするぞって脅しますけど、何もなくても、ホットドッグだよ、、、、