夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

あじぃ~ 死ぬ~~  ぽちたま、多摩川

2010年07月21日 12時36分44秒 |   ボクとおいちゃんと ときどきおねえ

暑いですね~
昨日も暑かったけど、今日はもっと暑いのだそうです。
ボクちゃん、もう死ぬ。

でも、ボクちゃん、昨日も、今日もちゃんとお散歩。
おいちゃんのメタボを克服するため、暑いアスファルトの道も何のその。チビ太はおいちゃん孝行だから、、、、なんせ、一宿一飯がかかっているからね。
おいちゃんに比べれば、ボクちゃん、ずっと低いんだから、アスファルトの照り返しもずんとくるし、靴も履いていないから暑いんですよ。おまけに、一張羅は毛皮のコートと来ている。
脱げればいいけど、これが脱げないんだもんね~

おいちゃんは、後ろからはぁはぁ、ひぃひぃ、、、、
汗っかきのおいちゃんの体内の水分量を考えながら、熱中症にならない程度に、「チビ、もう帰ろうよ~」って騒いでおりますおいちゃんを、もう少し先、もう少し先って引っ張っていく、なかなか骨の折れる仕事でございますよ。

でも、昨日の朝は、近くの疾風君に会いました。
挨拶しようと寄っていったら、疾風君のオバちゃんが吃驚して、間に入ってくる。雄どおしだと喧嘩になるって、、、でも、ボクちゃん怖くないのにね。疾風君だって、よぉって親しげにしていたし。そんなんだったら、大きな犬よりも、人の方がチビにはもっと怖いだけど。

なんていいながら、散歩から帰って暑気払いをしておりましたら、なんとその疾風君がおばちゃんと「ぽちたま」って番組に出てきていた。
テレビを見ていたけど、手抜きだよね、、、
あの番組に出てきたところはチビ太の散歩コース、ほんとはもっと犬が一杯いるところなのに、
それで思い出した、誰かが、撮影があるから何時ごろにこの辺に集まってくださいって言われて、皆にそれを知らせてたくさん集まったらしいけど、なに、撮影隊が来たのはそれからずっとあと、連絡もなしに、待たされて、みんな怒って帰ってしまったって。後で撮影しているのを見ても、そばに寄らなかったみたいだね。
チビ太は撮影の日は東京にいなくって、後で聞いたんだけど、チビ太だって、撮影しているのを見れば、他のコースに変えたかな。


多摩川はみんな顔見知り。大きい犬も、小さい犬も、みんな仲良し。そして皆が連れてきているおとうちゃんも、おかあちゃんも、みんな顔見知り。だから、あんなことをすれば、あっというまに情報が皆に伝わって、みんなにそっぽ向かれてしまうのも当たり前。
チビ太のことだって、多摩川でビューからあっという間に、みんなに知られていたからね。
やらせじゃなく、もっと自然に撮りたいと思えば、もうちょっとロケハンをしっかりやっていれば、黙っていても皆が集まる時間なんかすぐに分かるのに。お手軽番組つくりの見本みたいなもんだね、、、、

ところで、朝の散歩では柴の赤が5頭いたんだけど、黒がやはり5頭。普通、黒の方が少ないのに、ここでは同率なんだね、、、、
チビ太はもちろん、正当な赤。白だの黒だのって、ありゃ、異端にしか過ぎないと思うのだけど、、、、、


     この日も綺麗な夕日だったけど、おいちゃんはのびてしまって、撮影どころじゃなかったんで、この夕日は日曜日の夕方の夕日ね。木更津で撮ったもの。

夕方の散歩では、凄くハンサムなボルゾイの若い衆に会いました。若いって言っても一緒にいたお母さんの胸ぐらいに頭がある、、、、大きいね~
コリーのおいちゃんとお話をしていましたので、ちょっと寄っていったら、いきなりボルゾイ君がぴょんと飛び掛ってくる。びっくりして3メートルほど下がったけど、悪意がないのは見えていたので、また寄って行ったら、ここでも豪胆だね~って褒めてもらえました。ボクちゃん、そんなに豪胆かしらね~
人が一杯いるところではすぐに、尻尾が垂れてしまって、みっともないっておいちゃんが嘆いているんだけど。

夕方には3人ほどの可愛い子から、、、、「ぎゃわぃぃ~」なんて言われて、首に付けているリードにおいちゃんからの、名前と電話番号を聞けってサインが伝わってきたけど、あれはボクちゃんに捧げられた賛美だから、おいちゃんには関係なし。無視無視。
おいちゃん、またしょんぼり、、、、、



ヤマユリ

2010年07月18日 11時34分52秒 |  あなたの鼓動、華


今、いすみ市ではあちこちでヤマユリが満開。もう少し過ぎてきましたでしょうか。



ウィクペディアによれば
>東洋ではユリは食用や薬用に使用される。花の観賞は、日本では前近代にまでさかのぼる奈良の率川(いさかわ)神社の三枝祭(さいくさのまつり)などの例外もあるが、明治30年代頃からである。幕末にフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが日本のユリの球根を持ち帰り、復活祭に用いられるイースター・リリーとして大流行すると、球根は近代日本の絹に次ぐ二番目の主要輸出品として外貨を獲得した。そしていわば逆輸入されるかたちで明治末に鑑賞花として流行した[1]。輸出用の栽培は主に富士山麓から神奈川にかけて広く行われた。

美女の形容として「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」がある。/>

となっているが、ちょっと異論があるな~



万葉集にも百合はたくさん詠われているし、庭に植えられたり、百合の造花まで作られたりしているのですからね。

道の辺の草深百合の花笑みに笑まししからに妻と言ふべしや
        7-1257
        詠み人知らず

草深い道端の百合の花が笑っている(咲いている)からって、妻だっていうでしょうか、、、、

草深い道端の百合の花のように、ちょっと微笑んだくらいで、妻(あんたのもん)だって思わないでください、、、
なんて、びしっと言われちゃった人、かわいそうですよね、、、
 


こちらは長歌の一部ですけど

情慰(こころなぐさ)に なでしこ 宿に蒔き生(お)ほし 夏の野の さ百合引き植ゑて  咲く花を 出で見るごとに なでしこが その花妻に さ百合花 ゆりも逢はむと慰むる
        18-3969
        大伴家持

大伴家持は昨日の合歓の日記ではコケにされておりましたね。

心をなぐさめるためになでしこを宿の庭に植え、夏の野原の百合を植え、花を見るたびに、なでしこが妻に、そして百合がゆり(後、あとで)会えると気持ちを落ち着かせ、、、、
  
ちなみに大伴家持は百合をよく詠んでいます。

さ百合花 ゆりも逢はむと 下延(は)ふる心しなくは 今日も経めやも
        18-4115

百合=ゆり=後

百合の花に、後で会えるという気持ちがなかったら、今日と言う日は過ごせなかったでしょう。

家持が出張中の宴会で詠った詩。ちなみにこのときの百合は残してきた妻、大伴坂上郎女のこと。

そしてその、大伴坂上郎女はヒメユリに託して素晴らしい詩を詠んでいます。

夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ
        8-1500

夏の野原の草深い茂みに咲いている姫百合の人には知られない恋心こそ苦しいものですよ。
姫百合は小さくて愛らしい。山百合の豪華絢爛さとは一味違います。おまけに、姫を秘めにかけて、偲ぶ思いに連結するのですね、、、


タチアオイ

2010年07月18日 10時51分03秒 |  あなたの鼓動、華


立葵の花ってなぜだか好きになれないし、葵の類の分派みたいな思いがするのですけど、実は上代においては葵というと、この立葵のことを指していた、一番ポピュラーな花だったんですね。
もっとも、それ以前には葵はトロロアオイが野菜として広まっていたし、葵祭りなんでいうときの葵は双葉葵。これは賀茂神社の神紋だったからなのです。下って徳川の時代。あの徳川葵の紋(丸に三つ葵)は実は、三つ葉葵ではなく、賀茂神社の双葉葵に葉っぱを一つ加えたものって説もあります。
徳川家と賀茂神社というのは、実は賀茂神社の神領が徳川家がでてきた岡崎にあったからなのですね。
いすみ市の隣町の大多喜町。ここは徳川の過ぎたるものとまで褒め称られた本多忠勝がいたところですけど、以前にもご紹介したように、本多家の家紋は形は違いますけど、三つ葉のついた葵。これは立葵の紋(本多家には束ね葵といわれる紋、、、葉っぱが五つ、、、もあります)といわれています。
徳川時代に徳川家と徳川の分家以外に葵の紋を使っていたのは本多家(係累が実に多いのですけど)の流れを汲むところだけでした。本多家も賀茂神社の侍でした。


くやしくぞつみをかしけるあふひ草 神の許せるかざしならぬに
            源氏物語 若菜下

女三宮と密会をした柏木が冷静に戻って、振り返って罪の意識に怯えながら詠った詩。
自分の妻(女二宮)の姉妹で、しかも源氏の思い人。源氏に知れたら神の怒りよりももっと恐ろしいことが待っている。
おまけに三宮は妊娠したかもしれない、、、、

悔しいことだ、神の許さないかざしの葵を摘み取ってしまった。(つむは摘むと罪をかけています)
葵祭りの喧騒の中、一人暗い家の中で悶々としている柏木の詩です、、、

合歓の花

2010年07月17日 23時40分28秒 |  岬な日々


合歓の花を見ると、おいちゃん写真を撮りたがるんだ。
一番最初のは、200万画素でもこれだけ写せますって、雨に濡れている合歓の花を大昔のズームも効かない、固定焦点のデジカメを引っ張り出して、アップしたもの。あれは結構よかった。ブログで使う分には200万画素でもリサイズしなきゃいけないからね。
その後、カメラはよくなったけど、おいちゃんの腕がおちちゃった。
だから、万葉集の紀女郎の詩なんぞをつけてごまかしていたりして。
でも、あの応答はおいちゃん結構好きなんだよね。
紀女郎は安貴王(あきのおおきみ)と結婚したんだから、この前に載せた湯原王の親戚になるんだよね。


昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花
   君のみ見めや戯奴さへに見よ
         紀女郎
         万葉集 8-1461

合歓木(ねぶ)
戯奴(わけ、目下、年下の人への呼びかけ)

前にもおいちゃんが書いているように、これは紀女郎が大伴家持に贈った詩。
昼に咲いて、夜には恋しい想いを抱いて寝る合歓の花
    私だけに見させないで、あんたも見なさいよ 

家持をからかった詩ですね。
これに対して家持は

我妹子が形見の合歓木は花のみに
    咲きてけだしく実にならじかも
          大伴家持
          万葉集 8-1463

我妹子(わぎもこ)

貴女から頂いた合歓の木は花だけは咲くけど
    実はならないかもね~

大人の言葉の遊びだけど、それをすんなりとやれるところがすごいですよね。
これがだんだんと発展していって、三日夜餅でもおいちゃんが書いているように、恋人を見つけるのも詩、それを振ったり、受け入れたりするのも詩の時代がやってくるのですけど、あのときもおいちゃんも言っていたけど、そんな時代に生まれなくってよかった。詩の上手い下手、書の上手い下手で、相手を見つけたり、振られたりするんだから、おいちゃんは一生相手を見つけられなかったでしょうね。今の時代でよかったよかった。

でも、おいちゃん、チビ太の相手はどうするんだよ。。。。。



カワセミ

2010年07月17日 23時32分24秒 |  岬な日々


おいちゃんはカワセミを撮ることをすっかり諦めたみたい。
そりゃ、等々力緑地なんかのカワセミは、すっかり人馴れして近間にも飛んできてくれるから、あれは動物園の鳥と同じなんだそうだけど、いすみ市のおいちゃんの家の近くのカワセミスポット。いつも姿は見えるんだけど、車を止めただけで飛んでいってしまう。ほんとの野生って、あんなもんなんだ。
だから、チビ太が人が怖いのも当たり前。チビ太には野性の本能がたっぷりと残っているんだから。ウォ~~~ンなんて、かっこいいでしょ。
だから、いすみの木の枝のカワセミ。
おいちゃんの腕だとこんなもんしか撮れない。
おいちゃんの自尊心、ずたずただね~
あとで、慰めるのが一苦労だよ。



いすみ市三軒屋海岸

2010年07月17日 22時17分03秒 |  岬な日々


さて、先ほどのいすみ市環境と文化のさとセンターの蓮の花を後にして、車は大原へと向かいました。
おいちゃんの目的は、大原の漁港でなにか珍しい鳥でもいないかなってことでしたけど、いつもはいろんな水鳥がいるのに、今日は鳥が一匹もいない。不気味な感じでしたね~
漁港から、海水浴場の入り口を経て国道に戻ろうとして、おいちゃんがあれって声を出しました。今まで民宿があったところにカフェができていました。
カフェ909。あぁ、これはおいちゃんの知人が先日かいていたカフェなんだって、おいちゃんは急遽、そこへ入りました。
カフェの責任者は、メンズノンノや、コカコーラ、ベネトン、ユニクロやなんだのモデルをやっていたイケメンの男性。
カフェのほかにも、美容室や、ギャラリーもあるんですね。
美容室はお呼びじゃないけど、ギャラリーなんか呼んで頂ければ、おいちゃん嬉しくって卒倒するんじゃないかな、、、、なんて思いながらも、おいちゃんの実力を知っているチビ太としては、責任者にあまり押し付けがましいお願いはできなかったんですよ。辛いな~

そして、車は国道に入り、一路、シェーンを目指します。
おいちゃんは、山羊のミルクを飲ませてくれるって、約束してくれていたんで、チビ太は嬉しくって早く早くって思っていたのですけど、でも、またまた寄り道。と、いっても先日オープンしたベイシアは、買い物が昨日のうちに済んでいるのでそこは素通り。閉店したモストの後にできた、トライアルというのが24時間営業と言うので、遅くいすみ市に来ることもあるおいちゃんとしては、助かるわ~なのです。
だから中を見ておきたいということで、、、
おいちゃん、車の中は暑いんだよ、早く済ませてエアコンを利かせておくれ。

そして、やっとシェーンへ。たぶん、前にも紹介したと思いますけど、ここは大型犬も大丈夫なドッグカフェ。チビ太のメニューもいろいろあるんだけど、今日はちゃんと朝ごはんを食べてきたから、昼は山羊のミルクだけね。チビ太には牛乳よりも美味しい、ご馳走なんですよ。
いすみ市やその近郊のレストランでは、チビ太も一緒に行けるところが結構あって、プリムローズシーソングも、カフェ909なんかドッグランを開きたいなんていっているくらい。どこでもチビ太が行くと、ちゃんと水を出してくれる。でも、シェーンはさすがにドッグカフェなんですね、その水が、特別に厳選した水なんですよ。エアコンの効いたうちの中に入れるし、チビ太ももう少しこのお店や知らない人との付き合い方に慣れればいいなって思うのだけど、怖いのがなかなか直らないんです。自分でも分かっているから、後は時間をかけて、ゆったりと、、、、ですね。

さて、飲み物も飲んで、涼んだことだしということで、三軒屋の海岸へ。



でも、今日は変。霧が発生している。



霧の中にはいると冷たいくらい。



いつもは水平線が見えるのに、今日は手前の波消しブロックも見えない。
上の写真でも海が見えるはずなのですよね。
下の写真でも水平線が見えないでしょう。



おいちゃんは、面白がって、珍しく人間を撮っていました。
これも変ね~



でも、海からちょっと離れるとすごくいい天気だったのに。




蓮  チビ太代筆

2010年07月17日 21時24分19秒 |  岬な日々


いすみ市の周りには蓮で有名な場所がたくさんあります。
たとえば長南の蓮、千葉市の古代蓮などなど、、、



いすみ市にも蓮田があちこちにありますが、こちらの人の情報ではそろそろ終わりなんて書かれていたりして、、



そのわりに、おいちゃんはぐずぐずしていてあまり乗り気ではない様子。
おいちゃんに言わせると蓮の花って、あまりにもインプレッシブで、綺麗過ぎる。誰が撮っても同じようにしかならないし、、、、ほんとうに撮ろうと思えば朝早くじゃないと駄目だからっていうのです。



だから、おいちゃんの蓮の花のブログは、「歌の翼」の歌詞を付けていたり、漢詩を付けていたり、、、あくまで、日記の付録の形態でしかなかったんですね。



でも、チビ太はまだ蓮の花を見たことがなかったので、おいちゃんにお願いして、やっと蓮の花を見に連れて行ってもらいました。

いすみの環境と文化のさとセンターというところ。ここには少しづつだけどいろんな蓮の花が咲いています。大賀蓮もありました。でも残念なことに、チビ太は公園には入られない。
車の中からしか見られませんでした。



ほんの、20分程度しかおりませんでしたけど、
それでも、おいちゃんの言うことが少しは分かったかな。
蓮の花ってほんとうに綺麗。まるでお菓子のよう。
そして大きいし、存在感十分。
あれじゃ、おいちゃんのレベルじゃ、誰が撮っても同じようなものしかできない。
よほど、才能のある人じゃないと扱えない素材ですね。

おいちゃんには、蓮の花よりも、こちらの方を撮っているほうがいいかもね~




蜻蛉羽の袖振る妹を

2010年07月17日 19時43分32秒 |  気になる詩、言葉


蜻蛉羽の袖振る妹を玉くしげ奥に思ふを見たまへ我が君
              湯原王
              万葉集3-376

蜻蛉(あきづと読んでとんぼのことですね)

とんぼの羽のように薄く透き通った袖を振って舞うあの子を 私は心の奥底から愛おしく思っているのです。よく御覧になって下さい、我が君よ。

今年はアカネをたくさん見ます。今日、関東は梅雨明け。これから夏本番を迎えようというのに、もう秋のイメージ。
でも、今日は暑かったですよね、、、、




湯原王(ゆはらのおおきみ)
光仁天皇の兄弟。というより、万葉集を代表する歌人の一人として知られていますね。でも、女性関係もまたかなり賑やかな人だったらしく、その方面の詩もたくさんあります。

上の詩もそうですよね、踊りを踊っている舞姫を私は好きなんだ。あんたも見ておいてね、、、、って、自慢しているのか、相手をけん制しているのか、、
このときには、奥さんは連れて行っていないのかな、、、、
奥さんが同伴していても、しなくても、、、、
あぁ、今の男性は不幸なんだろうか、幸福なんだろうか。

これは彼が単身赴任中の詩だっていわれています。

目には見て手には取らえぬ月の内の楓のごとき妹をいかにせむ
          4-632
楓(かつら)
  昔中国では月には桂の大きな木があるって言われていました。

目には見えるのに手では取れない月の桂のような貴女をどうしたらいいだろう、、

今の若いプレーボーイ気取りも、このくらいのセリフをいえるように勉強したほうがいい、、、、と、書こうとしたけど、相手に通じないだろうね。
じゃ、無駄か。
やっぱり、今は「お姉ちゃん、お茶しない」程度の文化になっちゃったんでしょうな~
なに、文句があるかって? とんでもない、老い先短いおいちゃんにも簡単、即決、ありがたいことでございますよ、善哉善哉。

ところで、この次の詩

ここだくも思ひけめかも敷栲の枕片去る夢に見えける
          4-633
   
敷栲(しきたへ)
夢(いめ)

「貴方のことをあまりにも思っていたからなんでしょうか、頭が枕の片方によってしまって、貴方の夢を見てしまいました」なんて返事をもらっちゃったりして、、、、いよっ、この色男!



こちらは奥さん同伴の赴任中なのでしょうかね~

家にして見れど飽かぬを草枕旅にも妻とあるが羨しさ
          4-634
羨(とも)

家においでになったときにはいつまでも飽きないで(お別れが辛いのに)
貴方は旅にも奥さんを同伴されていてうらやましい。。。

なんて、拗ねられても、しゃ~しゃ~と

草枕旅には妻は率たれども匣の内の珠をこそ思へ
          4-635

率(ゐ)
匣(くしげ)

嫁さんは同伴しているけど、手文庫の中の玉の方が愛おしいよ~

なんて、返事ができる、男はこうなくっちゃ、、、、
ね、でも、私にはできないかな、、、、
おいちゃん、やさしいもんね、、、、