旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

関釜フェリー〔はまゆう〕

2025-03-01 15:00:00 | 

下関港国際ターミナル (山口県下関市東大和町)

令和7年2月19日水曜日。山口県下関市に来ている。今日はフェリーに乗船する。


下関港国際ターミナル  Shimonoseki Port International Terminal

その前にセブン-イレブンで水やお茶など買ってくる。




海峡ゆめタワー(153m) (山口県下関市豊前田町)


関釜フェリー 〔はまゆう〕(16,187t) (下関港)

船名〔はまゆう〕は下関市の市の花「ハマユウ」から。東京九州フェリーにも〔はまゆう〕(15,515t)が就航するが、横須賀市の市の花「ハマユウ」から。漢字では「浜木綿」。関釜フェリー、東京九州フェリーの他、新日本海フェリー阪九フェリーもSHKライングループの会社である。S:新日本海フェリー、H:阪九フェリー、K:関釜フェリーの頭文字である。






全体が撮れないので模型でも


きっぷ売場

切符はウェブサイトから予約購入、決済しているが、ここで乗船券を発券して貰う。また運賃以外にも支払わなければならない。午後3時に窓口が空くのを待つ。


乗船券 BOARDING PASS SHIMONOSEKI ➡ BUSAN(9,120円)

切符を発券して貰った。2等運賃が9,000円のところインターネット割引で6,300円となり、前日までに決済している。これとは別に燃油サーチャージ1,200円、国際観光旅客税1,000円、下関港港湾施設使用料620円。合計2,820円を窓口で支払う。支払いは現金のみ。


HAMAYUU SHIMONOSEKI

乗船手続きは午後3時から6時までで実際の乗船は6時半くらいだったか。3時間以上待合室で待つ。最初はベンチも空いていたが乗船時刻が近づくと席は埋まり混み合ってきた。日本語の会話は聞こえない。待合室のテレビでは山口局の総合が映っており、日本語はそこくらいか。待つ間にお茶は飲み干してしまったのでもう一度セブン-イレブンに行ってくる。ジャスミン茶(茉莉花茶)、沖縄で言うさんぴん茶が欲しい。国際線の航空機と違ってペットボトルなどの持ち込みに制限はない。お茶とお菓子を買ってターミナルに戻ると乗船の列が伸びていた。席は指定されているので急ぐ気はない。空いたペンチに座り山口局ローカルのニュースを見る。そろそろ乗船の列に並ぶ。先ずは出国審査。これから海外へ行く。列の中から上方の言葉が聞こえるが手元の旅券を見ると日本ではない。無事に7年振りの出国を果たす。旅券にはKANMONの文字が。下関港を含む関門港である。これで千葉県の新東京国際空港→成田国際空港(NRT RJAA)、東京都の東京国際空港(羽田)(HND RJTT)以外からの出国となる。山口県人として山口県からの出国は感慨深い。山口県、長門国を出発。


下関 ↔ 釜山



〔はまゆう〕に乗船し、朝鮮半島の釜山を目指す。


2等(寝台)の様子





2等寝台と2等で値段が変わる訳ではなく、どちらも2等運賃で利用出来る。それなら寝台を希望。


屋外の甲板に出てみる



乗船はしたがまだ出航時刻ではない。


はまゆう乗船記念

関釜フェリーオリジナルキャラクターの「かん太」と「ぷうちゃん」だそう。



先ずはレストランへ。自動券売機で食券を購入する。列の前のご婦人方がYouTubeでフェリーの動画を見て平気そうだから乗ったみたいな話をしている。自分もいくつかの動画を見て参考にしたが、ご婦人はどの動画をご覧になったのだろう。


アサヒ瓶ビール(500円)

王冠の付いた状態で提供されるので、久しぶりに栓抜きでコンコンしてから開栓する。まだ港に停泊したままだが、船上で飲む麦酒は旨い。


カレーライス(800円) キムチ(100円) ※スープとサラダはカレーライスに付きます。

日本の船にいるうちから目的地の料理はやめておこうと思うがキムチくらいはいいでしょう。麦酒のアテに。フェリーでカレーと麦酒。船上での食事は実に旨い。ごちそうさまでした。










食事を終えて出航を待つ


19時40分、岸を離れる…

定刻は19時45分出航だが、少し早く出航した。


海峡ゆめタワー(153m)


関門自動車道 関門橋(1,068m)


福岡県北九州市・門司港付近


寒いので屋内に戻る


酒類の自動販売機

船内では免税となるので麦酒が安いみたいな話があったが特に安い訳ではない。レストランで1本飲んだのでもう飲まないけど。


タバコの自動販売機

煙草を喫む習慣がないので判らないのだが、こちらは安くなっているのかな。


ジョージア テイスティ(140円) モナ王(200円)

自動販売機で食後のデザートを購入。


いただきます♪

自動販売機用で小振りだが旨い。そしてコーヒーは甘い。


小倉付近、皿倉山も見える これまで令和7年2月19日撮影

もう寝台で就寝する事にする。ウトウトして目が覚めると船は揺れている。寝ている時はよかったのだが、起きていると船酔いしてしまう。冬の玄界灘は厳しかったか。お手洗いに向かうが、通路を歩いていて余程揺れているのだと感じる。寝台に戻り寝ようとするが胃がムカムカする。油分の多いカレーにしたのは間違いだったか。新日本海フェリーで船酔いした時、麻婆豆腐を食べた事を後悔したのと似ている。一昨年、東京九州フェリーに乗った時も船酔いしたし、弱くなっているのだろうか。船内にて令和7年2月20日木曜日を迎える。何とかウトウトしてやり過ごす。


5時44分、陸の灯りが見える これより令和7年2月20日撮影

夜間だからか屋外の甲板への扉が閉ざされて出られない。


港に入り船員さんが扉を開けてくれたので屋外に出てみる


Busan Harbor Bridge 釜山港大橋(1,114m)

まだ午前6時過ぎだが着岸する。しかし入港は8時となっていて上陸出来ない。これは入管や税関などの都合という。揺れもなくなったところで寝台に戻りウトウトする。胃腸も徐々に良くなっている。


午前7時前に明るくなってきた


給湯室


新幹線や寝台特急で使った紙コップがこんなところに…


コカ・コーラゼロ(160円)セブンプレミアム 桜あんパイ(159円)

まだ胃のムカムカが残る。レストランでの朝食は諦め、買っておいたお菓子を食べる。


Busan Harbor Bridge 釜山港大橋を望む


高速船が停泊している


STARLINE 〔NINA〕(553t)

JEJUとあるから母港は済州島か。


BUSAN ↔ TSUSHIMA

釜山と対馬(長崎県)とを結ぶ。


DAE-A EXPRESS SHIPPING 〔SEA FLOWER〕 これまで令和7年2月20日撮影

こちらも釜山と対馬とを結ぶ。POHANGとあるから母港は慶尚北道の浦項か。もう一隻姿が見えるが、船名が読み取れない。デザインからPanStar Cruise 〔PANSTAR TSUSHIMA LINK〕とみられる。こちらも釜山と対馬とを結ぶ。午前8時前となり下船が開始される。日本籍の〔はまゆう〕を降りて釜山港国際旅客ターミナルへ。下関より新しく規模も大きくて空港施設のよう。外国人の入国の列に並ぶ。少しの日本人の他にも西洋人も乗船していた。無事に대한민국(South Korea)に入国する。檀紀4358年という紀年法もあるが、公的な紀年で西紀2025年2月20日木曜日。UTC+9で日本中央標準時との時差はない。27年振り2回目の入国。必要なのは旅券の他に入国申告書を書いただけ。観光に査証は要らない。船舶で出入国するのは西暦1997年に当時英領だった香港と当時葡領だった澳門(Macau)を往復して以来である。釜山は朝鮮八道の慶尚道、後に分割された慶尚南道にあったが、道から独立した釜山直轄市となり現在は釜山廣域市となっている。

関釜フェリー 〔はまゆう〕 下関(19:45)→釜山(翌日8:00) 2等運賃等9,120円


これより西紀2025年2月20日撮影

この後の入港には大阪比田勝(長崎県対馬市)、福岡の地名がある。


旅客ターミナル内の様子



両替を忘れるところだった。ちなみに下関港には両替窓口はない。釜山港のBUSAN BANKの窓口で両替。20,000円が178,000ウォンとなる。前回、金浦空港で三万円を両替したら三十何万ウォンになり、一万ウォン紙幣が最も高額紙幣だったので三十何枚を渡されて驚いた。今回はレートも違い、五万ウォン紙幣が登場しているおり、渡された紙幣は少ない。1,000ウォンが112円36銭くらいか。結局、面倒くさいので10ウォンを1円で考える。


Busan Port International Passenger Terminal 釜山港国際旅客ターミナル
(釜山廣域市東區忠壯大路)


高層の建物がニョキニョキ建っている

地上に降りてしまったが、二階から歩道が駅へと続いている。二階に戻る。








関釜フェリー 〔はまゆう〕(16,187t) (釜山港)


〔はまゆう〕の母港は下関か




釜山驛が見えてきた


KORAIL 京釜線 釜山驛 (釜山廣域市東區中央大路)

こちらは東口にあたる。西口にあたる方が正面。


SRTの列車が到着

時刻表から水西釜山行SRTの303列車と思われる。27年来ないうちに国鉄はKORAILとなり、KTXが開業したりと大きく様変わりしている。KTXとSRTの違いも判らない。


構内の様子

わしの知っとる釜山驛ではない。KTX開業で空港のように変わったのだろう。



駅名を見てもソウル大田しか判らない。SuseoというのがSRTの発着する水西と判った。これから鉄道の旅を始めるのかというと今回はKTXにもSRTにも乗らない。地下鉄くらいは乗るが、釜山からあまり遠くには行かない。今日の宿も市内に予約している。 (つづく)