朝の光が差して、ややピークを過ぎかけていたカラマツの黄葉が
濃い黄金色に発色した
背景の雲海は密度が濃すぎて、雲の塊にしか見えないのがつらいところ
【燃え上がるカラマツの黄葉~東神楽町にて 2021.11.08撮影】
大雪山の上空から染まり始めた朝焼けは
時間を追うにつれさらに北寄り(左手)に広がりを見せた
広角に写したいので、何かアクセントになるものを入れねばと考え
急な思い付きで、積み上げられたビートを手前に配置した
収穫後畑の隅にうずたかく積まれたビートは
晩秋ならではの風物詩ではあるが、モチーフとしてあまり選ばれず
私としては、これまでで一番うまく活かせた写真になったと思う
【ハートビートな朝焼け~東神楽町にて 2021.11.09撮影】
角川文庫版で復刻販売されている横溝正史シリーズ、どうやら和歌山市民図書館で
とりそろえてくれることになったようで、個人的に追加購入する必要がなくなり
そうで助かります。
さっそくまずお借りしたのは、杉本一文氏による美しいカバーイラストが目を引く
「迷路の花嫁」です。当時買い漏れたこの作品、復刻を機に購入を考えていたのに
ポチり忘れていたんですね、それがかえって幸いする形となりました。
今回初めて読むことになった金田一もの、テイストとしては以前ご紹介した
「三つ首塔」と似かよったものを感じるなと思いながら読み進めたところ、
それもそのはず、巻末の作品解説によると、同時期に書かれたもののようです。
推理小説というよりは、サスペンス・ロマン小説といったような装いの作風で、
理由は不明ながら、この時期横溝さんは「本格もの」に飽きたのでしょうか、
トリックなどは二の次の、物語性の高い作品へとシフトしていたみたいですね。
主人公の「ナイスガイ」に三つ首塔の主役がダブって見えたのは、単に私の
思い過ごしではなかったようで、その色男?を中心に物語は展開します。
金田一耕助は前半途中から登場するものの唐突で、しかもそれ以降はほとんど
出番なく、終盤に用意されている謎解きのひのき舞台もあっけなく、印象を
ほぼ残さなないまま物語は終わりを告げます。このあたり、横溝さんが最初から
意図した構成なのか、結果的にこうなったのかはわかりませんが、こうした
狙いの作品だと思い込まないと、相当肩透かしを食うかもしれないですよ。
裏庭(北側の庭)に植えてあるセンリョウ(千両)の状態が今年はとても良く、
赤と黄色の実を鈴なりにつけています。台風などの暴風に見舞われる機会が
少なかったのが幸いしたのかもしれません。
年明けまで持ちこたえてくれればいいのですが、そろそろヒヨドリなど
野鳥に嗅ぎつけられる頃合いでしょう。見つかったが最後、こっきり
(和歌山弁?標準語では「すっかり」となりますか)食べられてしまいます。
七色トウガラシの実も真っ赤に熟しました。
ようやくサザンカ(山茶花)の花が咲き始めました。
未明から朝方にかけてそれなりの雨となりました。このところ次の雨までの周期が
とても長くなっている和歌山市、空気もカラカラに乾ききっていて、街路樹などには
恵みの雨になったかと思われます。天気は急速に回復し、午後以降青空が広がりました。
先行してプランターとカゴで育てているフダンソウ(うまい菜)、そのうち、カゴの
ほうをあきらめて引き抜いてしまいました。しばらく様子を伺っていたのですが、
葉が硬化してしまい、これ以上は大きくなりそうもないとついに見切ったのです。
葉物野菜の中では暑さに強いとされるフダンソウ、以前真夏の栽培を試みたところ
同じような硬化現象が発生し、それ以降夏季の栽培はあきらめています。冬場に
このような症状を引き起こしたのは初めてでショックです。土の整備が悪かったのか、
尺取り虫のような幼虫が発生していてそれが何か悪さをしたのか… 原因が究明
できないのが悔しいですね(写真は引き抜く直前のもの)。
土を再整備し、チンゲンサイの種をまいておきました。古い種は途中で使い切り、
半分ほどは新しい種を使うハイブリット種まきとなりました。
別の場所であとから咲いたえんじ色の菊が見頃です。
黄色い菊も盛りを迎えました。
一時の寒さはすぐに収まって、再び穏やかで暖かい日が多くなっています。
師走とは思えないこの安定した天候は、通勤時や業務作業中などにも
大助かりだったのですが、今週後半はこの時期らしい寒さとなる予報が
出ていて、その恩恵に被るのもそろそろ終わりかもしれません。
レモンを20個追加収穫しました。みるみるうちに熟成が進み、ここまで
とっていたものと比べても、グッと黄色味が増したのがおわかりいただける
かと思います。これで計83個となり、枝にはまだ少なく見積もっても
同程度残っているようですし、100個越えはほぼ間違いないところです。
ここまで収穫したほとんどは、知人やご近所さんへもらわれていきました。
程度に差があるかとは思いますが、レモンを必要としないお宅はあまりない
らしく、皆さん喜んで下さり、さっそく柿やお菓子など、別の形となって
我が家へ還元されているので、レモンはとっても働き者なんですよねえ。
残りは年末までにとるか、年明けまで樹に残しておくかまだ迷っていまして、
黄色い色が日に日に目立っていて見た目にもきれいですし、ディスプレイ
を兼ね、もうしばらく枝にぶら下がったままにしておこうかと考え中です。
朝日新聞土曜別刷り版beにて連載された桜庭一樹作「小説 火の鳥 大地編」の
二回目を読み終えました。いつかまとめ読みしたいと、スクラップして
とり置いていたものを、思っていた以上に早く再読することができたのは、
職場の休憩時間に手にする読み物として、適度な分量だったことが幸いしました。
読後の率直な感想、初回通読した時よりも、はるかに面白かったと思いました。
どうも私は同じ物語を何度も繰り返す「ループもの」に苦手意識があるようで、
たとえばアニメでは、「涼宮ハルヒの憂鬱」のエピソード『エンドレスエイト』は
ほぼ同じシークエンスを8回(八週)に渡り繰り返すという大胆不敵な
試みだとは認めつつも、私としてはあまりにくどすぎて退屈してしまったし、
「シュタインズゲート」では幼馴染を救うためにタイムマシンによって何度も
過去へ遡るのですが、これも私的には冷めてしまいちょっと引いていました。
何度も世界が巻き戻る大地編、火の鳥でもこうきたかと、最初連載で読み進めて
いたときには、やはり正直個人的にはあまり感心はせず歓迎できませんでした。
場面展開がどうしてももたもたしているように感じてしまったのでしょうかね。
それが今回連続し読破することで、そのもたつきがまったく気にならなくなり、
物語の流れすべてが腑に落ちて、一本筋が通ったストーリー展開を心から楽しめ
ました。小国に過ぎない維新後の日本が、列国と対等以上に渡り合えたのは、
火の鳥の力を借りて何度もやり直しが効いたからという着想にも納得しました。
これですっきりして、ため込んでいた新聞を処分できるというものです。
単行本化されている大地編には、新聞紙上では明かされなかったエピソードも
含まれているとのことなので、今度は本をお借りして、いつの日かの三回目の
読書を心待ちにしたいと思います。
その前に、手塚治虫さんが残した漫画版全巻を読み返したくなってきました。
この冬、一気読みできるチャンスがあるかもしれませんね。
簡易温室のプランターで育てていたチンゲンサイを収穫しました。1個分でボウルに
2杯ですから量的にはまずまずですが、品質はあまりいいとは言えません。
移植した苗ばかり集めたプランターのフダンソウ(うまい菜)の状態が予想以上に良くて、
最初にして最後の間引きをもって最終形態にしました。6本立ちとし、本来もう少し株の
配置を均等化したかったのですが、育ち具合を優先した結果、ちょっと片寄ったものに
なってしまいました。
これでうまく育ってくれ、収穫までこぎ着けられたら儲けものなのですが。
間引き菜。
ピーマンの収穫数は、11月分までで580個となりました。まだまだ萎れる気配なく
株は元気で、白い花もたくさん咲かせてはいますが、さすがにもう12月、このあと
寒さが本格化するとのことで、600個まで到達できるかどうかは微妙なところ。
レモンの木陰でひっそりと開花したピンク色の花。
黄色い菊が咲き始めました。
今日園芸店で買ってきた濃いピンクのシクラメン。びっしりと花を咲かせています。