旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

中華飯に挑む

2025-01-23 17:13:30 | ひとりで生きてゆければ




以前旭川市の北海洋さん宅におじゃました際、中華飯(ちゅうかはん)を
ごちそうになりました。こんな手間がかかる料理が自宅で(しかも男手で)
つくれるんだと感動した記憶がありまして、まさかその時は、いずれ自らが
つくることになろうとは想像すらしていませんでした。私の辞書には、
「男の手料理」の文字はなかったからです。

時は流れ、自炊を初めて丸一年、今回中華飯に挑もうと思ったのは、白菜
(ハクサイ)をおいしくいただくメニューとして頭に浮かんだからで、白菜
(四分の一玉)を買い求めると、レパートリーが少ないので、鍋、鍋、鍋…と
鍋料理のオンパレードとなってしまうのに変化をくわえたかったのです。
ネットでレシピを調べると、特別な材料は必要なく、ほぼ手持ちのものを
流用できるので挑戦してみることにしました。

新たに買い足したのは、むきえび(冷凍)と、うずらの卵(水煮)だけです。
初めて使う冷凍品のむきえびは味に問題なく、少しずつ解凍してほかの料理に
流用できそう。一方うずらの卵は美味ながら一度に使い切るには量が多すぎて
(6~7個入り)、今後使う際には、続けざま使用してすぐに食べ切るような
工夫が必要でしょう(「晴れの日」だけ買うことになるかな)。

参考にしたレシピにあって用意しなかった食材はキクラゲだけで、あとは
すべて記載通りそろえました。餃子の王将で中華飯を頼むと、このほかに
タケノコ、イカ、ホタテなんかも入っていて、具だくさんで複雑な味が
絡み合うのが楽しい中華飯ですが、ひとまずこれ以上望むのは贅沢でしょう。

つくってみると、麻婆豆腐と比べると調味料の種類が少ないので調理は比較的
容易だったし、そのくせ、それなりに本格的なお味に仕上がり満足しています。
少なくとも王将の味とはそれほど遜色なかったとしておきますね。あとで
気づいたのは、うちには中華用の鉢とかレンゲがないということ。売りに
出せるほどお皿とか湯飲みとかある割に、肝心なのがなかったりで笑えます。
前任者がそうした類の料理をほとんどしなかった事情もあるのでしょう。
仕方ないので、ラーメン鉢によそって、普通のスプーンでいただきました。

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献血での血液検査結果に一喜一憂~あと千回の晩飯

2024-04-03 17:37:00 | ひとりで生きてゆければ

先日今年初めて献血に赴き、その血液検査の結果が送られてきました。

毎度その検査結果を確認する際は緊張が伴い(結果が悪かったらどうしよう
みたいな…)、今回はそれがよりひとしおでした。自炊を初めて約三か月、
これで結果が悪い方向へいっているとしたら、食習慣を全否定されたようで、
食材や調理方法をいちから見直さなければならないのを恐れたからです。

心配した結果は概ね良好で、前回よりほぼすべての項目で数値がいいほうへ
シフトし、中でも唯一レッドゾーンを超えていた検査項目「コレストロール値」
が改善され、基準値内へ収まったことに安堵しました(ただし、ギリギリ
範囲内なので手放しでは喜べませんが)。これで、「コレステなんちゃら」
を飲む必要はなくなったのかも?

良くなった要因としては、お腹いっぱいに食べることが少なくなったこと、
揚げ物や天ぷらなどの極めて脂っこいものを食べなくなった(従来の大好物、
今のところそれらは調理のハードルが高く、食べたくても食べられない)など
が挙げられるでしょうか。ただ、すこぶるヘルシーな食生活に変わったかと
いうとけっしてそうではなく、魚を食べる機会は激減、和食テイストな
料理はまったくつくれず、生野菜もほとんど口にしなくなりました。生の
野菜の代わりに、柑橘類、イチゴ、リンゴなどの果物を一日一度はとるよう
に心がけ補ってきたつもりですが、それだけで血液がいつまでもサラサラに
保てるのか微妙ではあります。食材は肉中心で多くが炒め物料理、極力野菜を
たくさんとる努力はしているものの、はたして質量足りているのか疑問です。
お味噌汁はすべてインスタント食品ですしね、知らず知らずのうちに、塩分を
取り過ぎている可能性もあります、要経過観察。

ただ、育ち盛りのお子様たちならばもっと気をつけなければならないところ、
勢い増して下り坂まっしぐらな私などは、ある程度の範囲なら、好きなもの
中心のメニューでいいんじゃないかと思ったりもします。昔、山田風太郎さん
のエッセイに「あと千回の晩飯」というのがあり、気分としてはそんなイメージ
ですかな。食事制限されるような事態に陥るのは極力避けたいので、羽目を
外さないようにしつつも、自分が食べたいもの優先にいただきますよ。

ちなみに今晩の献立は麻婆豆腐(マーボー豆腐)です。この前つくったとき
にはうまくいきましたが、さて今回はどうなることやら。トウバンジャン、
コチジャン、トウチジャン等々、調味料が複雑で、レシピから目が離せない
んですよねえ。修行の日々は続きます。

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新カテゴリーの紹介~ひとりで生きてゆければ

2024-04-01 17:03:00 | ひとりで生きてゆければ

ものすごく久しぶりにカテゴリーの追加となりました、謹んでご紹介します。


番狂わせがない限り、私がひとりこの家に残されることは前々からわかっていて、
それなりの心の準備はし、その際どうなるのか、頭の中で幾度かシミュレーション
したこともありました。ただ何度考えても堂々巡り、想像つかず、そのうち思考に
飽きてしまい断念し、明確なビジョンが描かれたことは一度もありませんでした。
結局道標が示されないまま突然その時を迎え、今になって右往左往しているのです。

カテゴリーを設けたものの、はたしてどんな内容の記事がこの欄に該当するのか
現時点では定かでなく、たとえば、今必要に駆られ自炊を行っているわけですが、
これは私にとっては青天の霹靂、これまでほぼまったく台所に立ったことのない
私が包丁を握ることが、マイ今年の重大ニュースの筆頭に挙げられる出来事でも、
食卓に並べられる料理は、カレーだったりハンバーグだったり肉じゃがだったりと、
特段凝った珍しいものでなく、その写真を挙げて記事にしてもトピックスには
けっしてならないでしょう。

ただし、いずれにせよ、このブログを今しばらく続けることになりそうなのは
間違いなく、それは、天涯孤独で会話がなくなり、ボケることを恐れるからです。
両親は最期まで正気を保てたので、遺伝的な希望はあるものの、状況的に危険度が
より高いのは私でしょう。今後ほかにボケ防止の趣味などを始めない限りこの
ブログは続くので、細々とお付き合い、これからもよろしくお願いします。


♪ 君にも 愛にも 疲れてしまい
  とおり過ぎた 若き日を知る
  青春は たそがれて
  夢はひそかに 別れを告げる

  ああ ありふれた 倖せに
  背を向けてゆく 勇気が欲しい
  声をはりあげ 泣いてみるのもいいさ
  この街を 今歩いて

  やがて友は 消えてゆくだろう
  あの日の語らいも しらけてみえる
  東京は たそがれて
  ほんの少しだけ やさしくみえる

  ひとりこのまま 生きてゆくなら
  色あせてゆく この青春に
  しがみついては ゆかないだろう
  ひとりで生きてゆければ

  ああ ありふれた 倖せに
  背を向けてゆく 勇気が欲しい
  声をはりあげ 泣いてみるのもいいさ
  この街を 今はなれて
  
  立ちどまる このひとときも
  友はまた一人 消えてゆくだろう


  (ひとりで生きてゆければ/詩・曲:小田和正 歌:オフ・コース)


オフコースの楽曲で一番のお気に入りは?と尋ねられたら、一曲に絞るのは
難しいなと迷いつつ、私はこれだと答えることでしょう。たぶん小田さんがまだ
三十歳前後の頃つくられた曲で、その時点ですでに人生を達観しているような
歌詞が素晴らしいですよね。どの時代に聞いても心に響いてきたこの歌は、
この年になるとますます沁みます。

どうやらこの先、私のテーマ曲になるに違いありません。

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