【緑岳裾翻す~大雪山系高根ガ原にて/2016.09.24撮影】
【チングルマの赤い絨毯が広がる~高根ガ原にて/2016.09.24撮影】
この場所の草紅葉がこれほどきれいに色付いたのは、おそらく10年近くぶりだと思われる。
チングルマの赤い葉と穂の白を中心にハイオトギリの朱色などが微妙に重なり合って、
自然が作り出す配色の絶妙さに圧倒され感激する。しかし毎回ここまできれいに色付きはそろわないので、
見たくば足繁く訪れるしかなさそうだ。この時点でトムラウシは雲に隠れてしまっていたので清くあきらめ、
背景を緑岳一本に絞り込んだのも逆に功を奏した。今回の旅の中で自分では一番気に入っている写真。
上の写真からほどない場所で撮ったのが下の写真。同じ撮影位置から左方向を熱心に
撮影して、この構図はおまけ程度に数枚写しただけだった。でも現像してみたらこちらのほうが
ずっと気に入ったので今回の掲載に至った。まあそんなものだ。
この秋は山頂部のナナカマドの紅葉は絶不調であったが、反してウラシマツツジやチングルマ
などの草紅葉は当たり年だったのである。
今日は天気が良く、菜園の手入れも最低限度してしまいました。
まずフダンソウ(うまい菜)。発芽したものの、軽く間引いただけで出かけてしまったので、今日が
本格的には最初でかつ最後の間引きとなり、最終形態にして寒冷紗をかけ、追肥も施しました。
手をかけなかった割にはまずまずうまく生育しているようですが、さてこの先はどうでしょうか。
ダイコンは3本あるうちの1本の状態があまりかんばしくありません。虫がついたのか、生育が悪いのです。
捕殺を試みましたが発見できませんでした、悔しい。
ナスビは台風通過の際、プランターごとひっくり返ったみたいでした。かなり葉の痛みも目立つものの、
特に大きなほうのプランターのはまだまだ生育が盛んで、明日もいくつか収穫できそうです。今日追肥を
施しておきました。
剪定後すでに48個とれていて、まさか剪定前の41個を上回るなんて思ってもいませんでした。
あわせて100個、そりゃ無理か。でもまだ花も咲いているし、可能性はあるのかも。
ピーマンは残りの1本もずいぶん草勢が衰えてしまいました。追肥をしましたが復活は難しいのかなあ。
今年は中盤まで絶好調だっただけに失速が惜しまれます。例年なら11月いっぱいくらいまで
とれ続けるんですがね。
イチモンジセセリがやってきて蜜を吸っていました。
続けてハチの仲間も。
イチモンジセセリはリラックスされたご様子、羽を広げて日光浴していました。
七色トウガラシが色付いてきました。母が前年とった種から育てたものです。
アメリカンブルー。
洗面所のミニサルスベリがまだ咲いています。野外と比べると暖かいんですね。
地面に植えたらたちまち巨大化するだろうサルスベリ。でもそんな何本もサルスベリがあっても
仕方ないからなあ。
25日(月)の深夜(正確には日付が変わってましたが)に帰宅しました。それから4日間のお仕事は
きつかったです。この間、幸いカラッとした晴天が多く、少しずつ旅の荷物を片付けて続け、そして今日
ようやくほぼすべての始末を終えました。それほどひどく汚したり、濡れたりしているものはなかったので、
全般お片付けは楽でした。
恒例の尻切れトンボのままの「ほぼリアルタイム・ブログ」は、いずれ完結されるつもりではいますので、
興味のある方は、続きを読んでやってください。
今回は職場などへのお土産に六花亭のお菓子を選びまして、その際、たまったポイントの一部を引き換え、
マグカップを二ついただきました。
いずれも坂本直行さんが描いた図柄で、ひるがおとカボチャの絵がデザインされたおしゃれな一品です。
それで使い古したマグカップをいくつか処分することにしました。割れて使えないわけではないので
少し心苦しい気もするのですが。
写真のは、モンベルのポイントで引き換えたマグカップだと思います。その昔モンベルでは、たまったポイントは
値引きではなく景品と交換していたんですね。これ、市販されていたものなのかどうか知りませんが、今となっては
貴重な品なのかも? 20年くらい使ってきたのか?
傷だらけで古びてはいました。記念に写真に記録しておきます。
9月25日(月) 晴れ時々くもり
帰路の航路はずっと穏やかだった。旅のお供は、森村誠一著「青の魔性」。表題作ほか八編収録の
短編集。高校生の頃読んだはずだが、最後の『鉄筋の猿類』のほかはまったくストーリーを覚えていなかった。
表題作の『青の魔性』などはややオカルトじみていて、森村さんがこんな怪奇っぽいのを書いていたことに
新鮮な驚きを覚えた(一度読んでいるんじゃあ…)。
“NEVER GIVE UP!” 野生の証明が再映像化されたら、もちろん今度も健さんが主役だ!
(松平健さんね) そのときこの割引券がたぶん使えるはず。
ビンゴ大会は、往きと同様参加人数の割りに景品が多いので、今度こそと意気込んだ。しかし今回も
当たりはいいのにそろわない、なぜなら、IとGの列がほとんど開かないのだ。トリプルリーチまでいって、
最後はBの列が5個そろってようやくビンゴできた。結局、IとGの列には頼らなかったってわけだ。
そのときにはすでに7,8人はあがっていたと思うので、あまりいい景品は残っていないだろうなと
期待せずにいると、なんと「オーセントホテル小樽・オリジナルクッキー」がまだ残っていて、まんまと
手に入れることができた。一応これ、2位の景品だ。司会者が言葉巧みに「クリアファイルが一番人気
商品なんですよ」と誘導してくれたおかげで、本当にそれを選んだ人がいたのかもしれない、感謝だ。
でも、私が密かに狙っていたのは、「はまなすオリジナルバター飴」であった。別にコレクター気質が
疼いたわけでなく、往きの「あかしあ」のミニチュアとそろったら受けるのになと思った、それだけのことだ。
先にゲットした人がいたらしい。司会者の「思い出に残るようなお品を選んでください」という言葉に
はめられたのかもしれないな。クリアファイルの話共々、これって司会者のギャグのはずなんだけど、
旅慣れしていないというか、ビンゴ慣れしない方々の中には、真に受けた人もいたみたい。
穏やかな日没。太陽がそのまま海に吸い込まれるのって意外に少ない。
私がこの航路を利用し始めてだいたい四半世紀が過ぎた。当時は海を眺めていても漂流物を目にすることは
ほとんどなくて、外洋って本当にきれいなんだと思ったものだ。ところが昨今、ゴミらしい漂流物を目にする機会が
かなり多くなった気がする。これがたまたまの偶然や季節的なものでないとしたら、相当海が汚れて
きているということなのだろうか? この間、中国をはじめとする近隣諸国の発展は目覚しく、生活レベルの
向上と共に、ゴミの排出量も増えた結果かもしれない。もちろんすべてを他人事にはできず、日本人の
モラルの低下がはなはだしい影響もあろう。
私があと何年元気で、この航海を続けられるかは神のみぞ知るところではあるが、せめてその間は、
できるだけ美しい海を保ち続けてほしいと思うのは、決してわがままな願いではないだろう。
この日はトラックも少なかったようで、車両甲板はガラ空きだった。いつもこれくらい空いていたら、
車の出庫もスムーズなのだが(ただし、新日本海フェリーの経営が心配され、それはそれで困る)。
バイクの下船に続いて、車の一番乗りは私のようだ。無事自宅まで帰りついて、そこでようやく旅が終わる。
日曜日で混雑することが確実視されたし、早めに並んで、すぐに席につくことができた。この旅二度目にして
最後のトリトン、生さんまにもありつけ、まずは満足して店を後にした。
富芦トンネル経由、三笠から高速を走り、順調に小樽に到着。旅の締めくくりは「魚真」と決めているのだが、
この日は日曜で休業日…これはわかりきっていたことなので、本当は旅程を変更したくなかった。
清くあきらめ、回転寿司「函太郎」へ行ってみた。北見と函館がそれぞれの本拠地の、人気店・回転寿司対決を
一日でやってみるわけだ。函太郎は函館で一度経験済みで、その時は、ネタ、味ともよく、好印象であった。
しかし、一等の観光地・小樽運河沿いに立地した小樽店は、いわば観光客相手仕様で、ある意味別物だと、
それなりの覚悟は最初から持っておかねばならないだろう。
メニューを拝見すると、トリトンよりもはるかに値段の高いネタが多く目につき、早くも気分は引き気味となる。
しかしよく吟味すると、エンガワやサーモンなどむしろトリトンより求めやすい価格のものもあるし、
中にはトリトンではあまり食する機会のないネタもあるようだ。
そうしたものから優先的に選ぶことにして、写真の「活ダコ」「ソイ」「生いわし」などをまずチョイスしてみた。
特に「ソイ」が美味で、これはあとでもう一皿いただいた。
今回トリトンでは食べ損ねた「鮭のあら汁」がメおすすめニューにあったのでいただいた。
あら汁も食べられたし、結果トリトンとほぼ変わらない支払いで食べ終えたので、まずは満足して店を出た。
小樽という観光地で、この内容、価格なら、良心的な内容の範囲ではないだろうか。
休日ということもあって、港の護岸は多くの釣り人でにぎわっていた。なにが釣れるの? ホッケ?
「大焼け」しそうな雰囲気が漂った日没。結局穏やかなまま夕暮れた。
むしろ焼けたのはこのあと雲がなくなってからで、西方の遠い空が一瞬真っ赤に染まっていた。
本当に紙一重なんだな。
旭川市に移転した土井商店へ初めて行ってみた。駐車スペースも広く、店舗内も二倍近い面積と
なったか。新店舗の場所は予想通りわかりやすかった。
10:00 開店と同時に飛び込んだが、次のトリトンのことが頭にあるので、あまり悠長には買い物できない。
磯自慢、鳳凰美田、上喜元、雪中梅などなど、これまで購入実績がある銘柄を中心に買い揃えた。
9月24日(日) 雨のちくもり時々晴れ
夜半の雨は早朝にはほぼ上がっていた。最終日は自分のためなどの買い物をしながら小樽へ走る。
朝っぱらから、ダメ元で美瑛の山里直売所を訪ねると、すでにほぼ店の準備ができていて、一番乗りで
買い物できたのはラッキーだった。ここは土日のみの営業なので、タイミングが合わないと立ち寄れない。
ジャガイモとカボチャを中心にたっぷり購入。カボチャは、「ロロン」「ケント」「ロマン」等々新種?らしいのを
試しに買ってみた。
この時期ならではの、きのこ「らくよう」は、今回も食べる機会に恵まれなかった。
うまいんだな、これが。生では日持ちせず、持って帰れないようだ。また次回。
テントに戻り朝食後撤収の準備中に、Oさんから「先に下りる。また来年!」と声がかかる。
これが逆なら追いつかれる可能性もあるが、Oさんに先行されるとまず追いつけまい。
それなりに慌てて用意したつもりであったが、Oさんに遅れること約1時間、8:45下山開始。
下山後大雪高原山荘で日帰り入浴したかったのが急ぎ下りたかった理由であり、ここは泉質はいいが
けっして湯船など広いわけでないので、タイミングによっては「芋の子を洗う」状態になってしまい、
これはできるだけ避けたい事態で、ぜひ空いている時間帯に入りたかったのだ。
小屋の管理人Kちゃんにあいさつ、「お互い無事で、また来年ここで会えたらいいね」、これが
ここ何年か交わす恒例の別れ際の言葉だ。丸一年経って、何事もなかったかのようにまた顔を合わせ、
言葉を交わしてはいるが、これは考えたらけっこうすごいことだ。それまでの一年間、それぞれ
事情を抱えながら生活を営み、様々なハードルを乗り越えながら、また同じ場所に戻ってくる。
これは下界の層雲峡ユースで再会する仲間たちとの交流も似たようなものだった。毎年毎年
同じような顔ぶれと再会し、つかの間の交流を楽しんだ後、またそれぞれの生活に戻っていく。
皆抱えている問題はあるのだろうに、それをやりくりしながら、あえてここではその苦労をあまり表には出さず、
気がつくとまた同じ場所に舞い戻ってきて、お互いの無事を確認し、思い出話に花を咲かせたりする。
ユースでのその年中行事は、残念ながら今年は途絶えてしまったのだが。
RさんとWさんはもうしばらく小屋に滞在するそうだ。おふたりはどうやら「雪待ち」しているみたいだ。
歩き始めたらすぐに雲が多くなり始めて、早朝くっきり見えていたトムラウシ~東大雪は見えなくなってしまった。
緑岳からの下山途中のガレ場から。すでに晩秋を感じさせるような風景ではあるがやはり雄大で、
この景観に溶け込んでいくような感覚で下り降りていく。
エイコの沢の紅葉が美しいので驚いた。紅葉の最前線はすでに山麓まで下っていて、しかも
とても状態がいい。ちょうど雲間から強い光も差していて、日帰り装備なら間違いなく写真を撮っただろうが、
泊まり装備からではセッティングにまで時間がかかってしまう。迷った末、あきらめ、先を急いだ。
するとここから天候急変、弱い雨粒を察知して慌てた。予報では晴れのち曇りだったので、まず下山まで
大丈夫だろうと高をくくり、雨への心構えはほとんどできていなかった。遠望する忠別岳あたりは掻き曇り、
雨が降っているのがわかる。
第二花畑あたりでゆっくり休憩する予定が、その余裕はないようだ。いつ降ってきてもいいように
ザックカバーだけ被せ、休まず歩き続けた。第一花畑にかけてはチングルマの紅葉がまだ赤く、
ナナカマドもそれなりに葉を残し、おそらく初めてこの風景をご覧になる方々には、それなりの
評価を得られるような状態ではあった。
見晴台から高原温泉沼方面。このあたりの紅葉が見頃で、ナナカマドの赤色などとても見事だ。
この写真は曇り込んでいるし、まったく良さが伝わらないのが少々残念。
11:22 高原温泉駐車場到着。12:00近くにはなるだろうと覚悟していただけに、かなり上回るタイムで
到着した。最後休憩せず、足を速めたのが要因だろう。滞在中ずっと足の具合が思わしくなく、
全般体調もパッとしなかったが、火事場の馬鹿力か? 最後にして一番いい歩きができたかもしれない。
その恩恵もあり、大雪高原山荘のお風呂も空いていて、のんびり山の疲れを落とすことができた。
駐車場周辺も、日が差したり、弱い雨がパラついたりと天候は不安定であったが、最後まで濡れることもなく、
無事に山旅を終えられてホッとした。
写真にはないがこの周辺の紅葉もとても美しく、ここでこのような見事な錦秋を楽しむことができたのは、
私自身は久しぶりなような気がした。
9月23日(土) 晴れのち曇りのち雨
最終日の早朝は緑岳に向かった。紅葉的な写真ならまだ高根ガ原のほうが可能性があったのだが、
ここを往復してからの下山では体力的にもきつく、時間がかかりすぎるとの判断であった。
紅葉はほぼあきらめていた私はOさんに、「条件がよければ早めに出発して星の写真でも写してみます」と
前日知らせていたが、2時頃目が覚めたときにはガスが周囲を覆っていて中止、寝袋に潜り込んでしまった。
しかし(そうなることはなんとなく予期はしていたが)そのガスはすぐに晴れたようで、次に行動を開始
した際にはすっかり晴れ渡っていた。
雲海は少なめ、朝日も平凡。山岳写真的な風景を求めるには、穏やか過ぎる夜明けであった。
緑岳から見下ろす紅葉は、ほぼ赤がなくなってしまっていて、撮影意欲をそそられるものではなかった。
再来年は君の年なんだな、緑岳よ。全国的には無名であっても、大雪山好きにとっては、君がすごい山
だということは言わずともわかりきっているさ。
テントに戻らず、そのまま高根ガ原に向かい、チングルマの紅葉とトムラウシを撮影する。
暴風に吹かれた割にはチングルマの穂はよく残っていた。決してベストな状態ではなかったが、
この時点で稜線上で数少ない紅葉的な風景を楽しめる場所であった。
テン場に戻り、遅い朝食と早めの昼食をとって休憩した。
そして昼過ぎから再び高根ガ原へ向かう。私とOさんにとっては午後さらに光線の状態が良くなることを
期待しているので、ここからが本番といっていいだろう。さらに札幌のWさんが加わり、3人で歩き始めた。
この頃大雪山上空にはとてもきれいな筋雲が流れていた。こういう雲が出たときには天気の崩れる前兆だと、
日帰りで登ってきた札幌のIさんが教えてくれた。
高根ガ原から旭岳。美しい雲の集団がパレードしていた。
そして再び高原温泉沼を見下ろせる場所へ。ここまでだいたい1時間くらいはかかる。
沼は右から大学沼、式部沼、そしてエゾ沼である。色付く前の葉は大半が残ってはいるものの、
やはりあれだけ強風にさらされたので葉の痛みなどは避けられまい。台風さえ来なければと
愚痴りたいところだ。暴風雨の影響を受けていてもこれだけ美しいのだから、今年は相当紅葉の状態が
良かったことが容易に想像できよう。「10年に一度」クラスの美しい紅葉と天候がうまくシンクロせず、
本当に残念でならない。
本来秋には水のない空沼(からぬま)に水が溜まっていた。秋に入ってからの雨の多さを物語る。
周辺の葉はだいぶ散ってしまっていた。本来この周辺でピカ一の美しさを見せる場所である。
再びテントサイトに帰り着いた頃にはかなりバテバテだった。今夜は13張り。高校生の団体もいて
かなりにぎやかな一夜であった。