【朝日を浴びる平治岳本峰のミヤマキリシマ/2017.06.06撮影】
【平治岳本峰のミヤマキリシマと三俣山/2017.06.06撮影】
平治岳南峰の急斜面を息切らせ登っている途中で、この日の日の出を迎えてしまった。
しかし東の低い空には雲が多く、太陽はすぐ隠れてしまい、この朝も期待した景色は
見えないとあきらめかけていたら、平治岳本峰とのコル(平治岳は双耳峰)のあたりまで
来たところで、雲の隙間から再び強い日が差した。わずか10分程度であったか?
予定外の場所で急きょ写真を撮ることになったので、大慌てでカメラを取り出して
セッティング、おそらくこのいい撮影状態は長続きしないことは容易に想像できたので、
じっくり構図を選んでいる余裕はなかった。それでも、ここ数日で何度か通過していた
地点でもあり、それなりの下見は出来ていて、ある程度の心構えは知らぬ間に準備
できていたのかもしれない。
日の出直後に山頂で撮影すると、自分の影が入り込んでしまって、自由な構図を
選ぶことが出来ないことも過去の経験からわかっていたので、ここで写せたほうが
かえって良かったとも思いたい。下の写真なども前方左斜め方向に自分の影が
長く伸びていて、ギリギリでフレームアウトして、写り込むのを防いでいる。
たぶんこれまでほとんど写したことのない構図の写真なので、結果オーライと
しておく。
再び道の駅すごう内の丸福で昼食をとった。今回は「とり天定食(620円)」を
チョイスしてみた。訪れたのは11:00過ぎ頃で、今日は漬物も最初から添付されていた。
その代わり本日は漬物取り放題でないみたいだなと、ご飯をお代わりに行った際に見たら、
最初用意されていなかった漬物のお代わりが並べられていたので、私もついでに
もう一皿いただいてきた。時間帯、それともお姉さんの気分次第で体制が臨機応変に
変わるのだろうか?
とり天は無難においしいし、この満腹感でこのお値段なら、やはりかなりのお得感あり
だろう。ちなみに、お味噌汁は「とり汁」で、具はほぼ皆無だが、鶏肉で出汁をとってあるので
なかなか濃厚なお味、これも美味だ。
11:30頃ともなると店内混雑し、座敷が予約で埋まっていたこともあり、テーブル席は
ほぼ満席となった。スーツや作業着のサラリーマンの姿も目立つ。このCPの高さなら
リピートする気持ちに合点がいく。
観察していると、注文する品は皆それぞれだが、やはりとり天かから揚げが多いようだ。
マヨネーズかけたり、醤油かけたりと皆好いたようにしていただいてはる。私はシンプルに
何もかけずに食べたが、それでも十分おいしいと思った。でも、辛子醤油でいただくのも
いいんだな、これが。
5月31日(木) くもり時々雨
真夜中0:30頃目が覚めて、トイレに行ってから以降なかなか寝付けずにいたところ、
2:30頃、私の車のすぐ隣にパトカーがアイドリング状態で停車した。うるさいなあ、余計
寝付けないではないかと思い車窓から外の様子を伺うと、少し離れたところに停めてある
一台のキャンピングカー周辺に数名の人影が見えた。
どうやらやってきたのはパトカーだけでなく、ほかに数台の警察車両(覆面パトカー?)
もいるようで、制服の警官一名を除いて、ほか五名ほどは皆私服の捜査員らしい。
どうせ眠れないし、気になって仕方がないので、少し離れた場所から眺めていると、
捜査員がそのキャンピングカーに踏み込んで、家宅(車内)捜索しているようなのだ。
しばらくすると、発泡スチロールのケースが運び出され、中身を調べられ、さらに
所有者(ドライバーだろう)も社外に連れ出され、(証拠のための?)写真などを
撮られてから、警察車両の一台で彼は連行されてしまった。
制服警官に「何かあったんですか?」と尋ねてみたが、もちろん教えてくれるはずもなく、
「ここで何か事件が起こったわけではないので、安心してください」とだけ言われた。
私が勝手に想像するに、ケースの中身は魚介類で、おそらく密漁されたものでは
なかったのだろうか。場所が阿蘇の道の駅で、海からはかなり離れているから、
この推理が当たっている確立はあまり高くないかもしれない。しかし、もしも中身が
麻薬とか拳銃などの危険な類だとすれば、罵声響くことなく、抵抗もせず、すんなりと
なすがままにことが運んだであろうか。
それから10分も経たずして、今度は大きな運搬車がやってきて、手馴れた動作で
そのキャンピングカーをあっという間に撤去、搬送していった。この作業も私の車の
すぐ横で行われ、この件をネタにするに当たり、何か証拠写真を添付しなければと思って、
慌てて写したものである。
この大掛かりな作業といい、先ほどの捜査&検挙といい、音は最低限に抑えられた。
真夜中で、しかも周囲には車中泊している車両がたくさん停まっていることは
警察も重々承知で、極力静かに、しかも秘密裏に逮捕劇が進められたのであろう。
熟睡中の車中泊者は、ほとんど気がつかなかったのではなかろうか。
旅に出て、そんなスリルを求めているわけではないが、長く続けていると、まあ
いろんなことがあるという一例だ。
新規の店を開拓すべく、図書館近くのレストラン「キッチン・クニ」へ行ってみた。
まったく事前情報がなく、行き当たりばったりであった。
11:30頃であったが、狭い店内はすでにけっこう客がいてにぎわっていた。
まずはつかみはOKである。ランチを当てにして、常連?らしき人達が集まって
きているように思えた。
定食の類は、どれもほぼ1000円前後と、そこそこのお値段だ。その中で、日替わり
ランチは780円と格安だったので、迷わずそれをチョイスしてみた。本日は
「ささみのチーズ挟みとイワシの磯辺揚げ」であった。
味&ボリュームともにまずは合格点だ。これでサラダの盛がもう少し上乗せされたら、
さらに点数が高くなったであろう。食後のコーヒーもなかなかのお味だったし、
CPは高いと思う。また一軒、使える店の目途が立った。
ちょうど今ぜひ読んでみたい本があって、期待して阿蘇の図書館に行ってみたが、借りられているのか、
それとも最初から蔵書にないのか、お目当ての本にはめぐり合うことが出来なかった。
それで、ほかに何かないかと探していて見つけたのがこれ、「デビルマン・ファースト~第一巻」。雑誌サイズを
さらにひとまわり大きくした大型サイズで、特に記述はなかったが、おそらく当時雑誌に掲載された初期の
バージョンをできるだけ忠実に再現しているようだ。扉絵がすべて収録され、一部はフルカラーで
掲載されている。おそらく雑誌掲載時がそうだったのだろう。
デビルマンの漫画版が現在どうしたものが入手可能なのかよく知らないが、もしこれまで出版されたものが
すべて絶版だとしたら、原作を手に入れられる絶好のチャンスなのかもしれない。しかし一冊が2700円
(税別)とお値段も豪華なので、大人買いできる余力のある方向けなのは間違いないだろう。
第一巻は「シレーヌ編」の途中までが収録されていて、第二巻ではいよいよ妖鳥シレーヌとの死闘が
繰り広げられるのである。第一巻が今年の3月に所蔵されたようなので、以下、続々と阿蘇私立図書館に
集結するであろう。次回を楽しみにしたいと思う。(自分の本で続きを読んだらどうよ?)
ちなみに、この図書館には水木しげる大全集が(おそらく)全巻そろえられているようだ。これすべて
読破しようと思ったら、少なくとも数ヶ月は阿蘇に滞在しなければならないなあ。
5月30日〈水〉 くもり一時小雨のち時々晴れ
深夜0:30頃たまたま目が覚めた時に、踏み切りの遮断機の音が聞こえてきた。このローカル線で
こんな真夜中に? すぐに豪華寝台列車「ななつ星」のことが頭に浮かんで、車外を見ると、はたして
ロング編成の車列が大分方面から阿蘇駅へ入線するの確認した。暗くてよくわからなかったが、
おそらくななつ星が運行されていたに違いないと確信した。
そして翌朝。もうすっかり遠ざかってしまったと思い込んでいたななつ星がまだ阿蘇駅に留まっていて、
牽引車を前後入れ替え、再び大分方面へ向け出発しようとしていたのに気がついた。
けっして鉄分はそんなに濃くはない私であっても、それでも元鉄道旅行者としては多少の血が騒ぎ、
にわか鉄ちゃんして写したのがこれらの写真だ。私としては、初めて実物のななつ星を間近に
見ることが出来たってわけだ。
阿蘇駅ホームにて。乗客の皆さん、早朝、どこか観光などされたのであろうか?
どんな有閑な方々が乗ってらっしゃるのかしら? 私もいい加減有閑ではあるが、持てる者と
持たざる者の明暗が、同じ「駅寝」でもこんなに処遇が違うのだということを思い知らされた。
10:00ちょうどに阿蘇駅出発。律儀にお見送りした私は、有閑さでは筋金入りで、山に登れず、
ヒマを持て余しているから、まあ、ちょうどいい余興なんだな。
今、宮沢賢治・銀河鉄道の夜を読み返している最中で、気分的にはドンピシャの出来事だった。
道の駅・すごうは、前身の一般のドライブイン時代からその存在は知ってはいたが、
これまで一度も利用したことがなかった。今回、竹田の「からあげの丸福」がここで
レストランを開業しているのを知り、初めてお昼を食べてみた。なお、阿蘇市の
同じ店名の「「丸福」とは、どんな関係なのか、あるいはまったく関係ないのかは
不明である。(メニューや、出てくる品は違っているようだ)
券売機で食券を購入。注文取りと、頼んだ品が運ばれてくる以外、あとはほぼすべて
セルフサービスの形式だ。とり天やからあげが一番有名らしいが、私はあえて
「トンテキ定食(720円)」を選んでみた。先日の青空食堂のと比べてみたい気持ちが
あったのだ。
トンテキの味やボリュームは青空に軍配が上がりそうだ。しかしこちらもそこそこ
イケていて悪くはない。せめて漬物くらいついていたらと思ったら、セルフでとり放題で
あった。ごはんのお代わりも自由に出来る。この手のサービスがある場合のお米の味は、
ほぼ期待できないと断言していいだろう。しかしここのごはんは、地元竹田米を使っている
上に、湧水で炊き上げるなどこだわりがあるようで、実際お味もなかなかのものであった。
もちろん下山&入浴後で腹ペコの私は、躊躇することなくお代わりしたことは
言うまでもなかった。
720円でここまでのパフォーマンスなら、十分合格点である。揚げ物などを中心に
メニューも豊富で、チャンポンや丼物などサイドメニューも充実しているようだ。特に、
下山後は、ここに立ち寄る機会がこの先増えるであろう。
下山後移動して長湯温泉・御前湯へ。周辺にたくさん温泉があるというのに、勝手知ったる
いつもの決まったところへ行ってしまうという私の悪癖である。
本日は男性が3階だった。どうやら日替わりみたいだ。
続けざまに経験してみると、開放感のある3階もけっこういいかもなと考えを改めた。
今更ながらと言うか、スタンプカードをこしらえてみた。「昨日も入ったんです」とダメ元で泣きを入れたら、
あまりに不憫に思われたのか、都合3回分押印してくださった。実質、これまですでに10回くらい
利用しているように思うのだが、ひとまず次の無料を目標にがんばってみるか。ちなみに、金曜日は
スタンプ2倍デーだそうな。
5月29日(火) くもり時々小雨
〈牧ノ戸峠から扇ヶ鼻・日帰り往復〉
悪天候の予報が続き、明日以降もすぐに回復する気配もなく、決してこの日の予報が良かったわけでも
ないのだが、撃沈覚悟で扇ヶ鼻ま下見にで行ってみることにした。ミヤマキリシマの状況を自分の目で
確認しておきたかったのだ。
周囲が明るくなってから出発。上の写真は、沓掛山到着時に写したもの。この時点ではまだ、扇ヶ鼻など
山頂部はガスで覆われていた。
東の空の雲は薄く、日の出時刻には少し明るくもなった。しかし周囲には雲が多く、いつ雨が降ってきても
おかしくない状況ではあった。
扇ヶ鼻の東端に到着。ブログ6月号の表紙写真と同じ場所での撮影。花付きは昨年と同じくらいか、
あるいはさらに若干少ないような気もする。虫害はほぼ皆無のようだが、星生山への谷筋付近の
キリシマが遠目に枯れて見えるのは、ひょっとしたら虫が発生しているかもしれない。
開花状況は全般には5部咲き程度か。株によってマチマチで、つぼみもまだ多数あるが、これが
咲く頃には、先に咲いたのは萎れているかもしれず、咲きそろうかは微妙なところ。
このあとわずかに薄日が差して、下見の割にはシャッターを切れたので、今日のところは出来すぎと
しておきたい。
こうなると人間欲が出るもので、こんな撮影に不向きな天候時に、星生山への初登頂を果たして
おこうかとも考えた。ピークハントに強い意欲はない私でも、登頂履歴を残しておきたい気持ちは
人並みにあるのだ。
しかしその欲望をあっさり見限って、すぐさま下山にかかった。晴天時の休日ならすれ違いに
難儀する人気の登山ルートも、さすがにキリシマのピークにはまだ早く、しかも平日の悪天候、
登山客はこのルートにしてはまばらであった。
沓掛山手前付近から霧雨のような弱雨が降り出したので、念のためザックカバーだけ装着して
下山を続けた。車到着目前で雨脚が少し強まり、あわてて車内へ駆け込んだ。しばらくすると
さらに強まって本降りに近いような雨に変わったので、先ほどの判断は結果オーライだったと
しておこう。
その後下界では弱い雨が断続的に降る程度であったが、山はどうだったのだろうか。
5月28日(月) くもり時々雨
本日九州北部が梅雨入り。梅雨入り宣言が出たとたん、一転晴れが続くことが過去
多々あったので期待するも、今回はそうはいかないみたいだ。
日付の変わった1:30頃からすでに弱い雨が降り始めたので、日曜日に坊がつるで
テント泊していたら、雨の中での撤収は避けられないところであっただろう。しかも日曜は
朝のうちは雲が多かったそうだから、撮影チャンスはほとんどなかった可能性もあった。
そう考えるとあっさりと諦めがついて、本など読み漁り、まったりするのも悪くないと思えてくる
から不思議だ。
長湯温泉の御前湯まで足を延ばし入浴。モンベル会員の方々は、町民価格と同じ
300円で入れるので積極的に利用されたい。ただし、発券機にはその旨の表示が
一切ないので、購入前に会員であることを思い出してほしい。200円、天から降っては
きまへんさかい。
今回は久々男性が1階だった。露天風呂が川面に近いこちらのほうが、個人的には好みだ。
町内の「食堂おがた」でちゃんぽんを食べた。600円で野菜たっぷり、これはいいのだが、
唯一のれんで営業していることがかろうじてわかる店構え、もうちょっとアピールしたらいいのに。
昼時にもかかわらず、客は私一人だった。
これは長湯温泉界隈すべてに当てはまることで、せっかく温泉が良くて、しかも道の駅にまで
認定されて集客力は大幅アップしたであろうに、それを活かしきれていないような気がして仕方がない。
トイレや物産販売所のリニューアルなど含め、運営を見直したら、もっと積極的に利用したくなる
道の駅になること間違いないだろう。付近の道路もずいぶん整備が進みアクセスも容易で、多くの
観光客が押し寄せるに違いない。
いやでも、いつまでもこのひなびた風情が残っていたほうがいいような気もする。一見の観光客が
好きなことほざいているだけなのだ。