2012年撮影作品シリーズ その9
写真上:
その8のサクランボ撮影後に写した写真です。陽は大きく傾いて、最後の力を振り絞り、
オレンジ色の成分を多く含んだ強い斜光が差し込んでいます。カラマツの黄葉が燃えるように発光し、
とても美しいのがわかりますが、これはどちらかというと結果的に写り込んでいたって感じでして、
手前のきれいに植えこまれたカラマツの幼木(苗)の艶めかしいラインを狙ったのがメインだったのです。
こちらも黄葉しているものの、成木より薄い色(黄色)なので、秋まき小麦の緑や黒っぽい土と合わせ、
結果、面白いグラデーションとなったかもしれません。
この旅で本格デビューしたキャノン純正の2.8望遠ズームで切りとり撮影、あまりに切り詰めると
せっかくの幼木のラインが目立たなくなるし、この写真はやや広角気味に写して余分な空間(空)を
トリミングしたものです。そしたら、横長のパノラマ写真みたいになってしまいました。
【美瑛・カラマツ親子/2012.11.10 撮影】
写真下:
翌日はこの旅一番の好天で、昼前から十勝連峰がとてもきれいに見えました。撮影地はよほどマニアックな
方しか訪れない場所で、この日は農作業も行われておらず、安心して細い農道のど真ん中に車を止めて
三脚を構え撮影していたら、向こうから車がやってくるのが見えました。大慌てで撮影機材を片づけますが、
望遠レンズをつけていたのでより手間取り焦りました。車が行き違える所まで移動したら、な~んだ、
山荘ゆずりはのおじさんじゃあないですか! おじさんも好天気に誘われ、久しぶりに車で遠出して撮影に
出かけたんだそうです。明日は再び天気が崩れ、おじさんの言うとおり、この日がカラマツ黄葉の好条件での
見納めとなったようです。
蛇足ながら申しますと、この写真の次のカット二つには、おじさんの車がしっかりと写っていました。
【オプタテシケとカラマツ林/2012.11.11 撮影】