【トワイライト花筏~弘前城外濠にて/2016.04.24撮影】
【きらびやかなライトアップ~弘前城内濠にて/2016.04.24撮影】
東北春編⑨の翌日、弘前はまた日が暮れようとしていた。
ピークをやや過ぎて散り始めた桜、昨日はなかった花筏がいいあんばいに追手門前の外濠に
浮かんでいた。夕暮れ時の淡い光とライトアップの色調がうまくシンクロして、濃いピンク色に
花びらが染まって幻想的だった。
城内をひとまわりしてもう一度戻ったときには、どっぷり日暮れて別の表情。もちろん再度
撮影を試みてはいるが、選ぶとなるとこちら側だ。なので、いいタイミングで写せた一枚だった。
重ね重ねここのライトアップはすごくて、写真を撮るのもよし、花見酒を飲むのもよし、
広い城内をそぞろ歩くのがが楽しい(人出もすごいけど)。微妙に違った色合いが重なった
この内濠の夜桜風景もきらびやかで素敵だ。
10月31日(火) 晴れ時々くもり
早く目が覚めたので大観峰へ向かい、そのまま星撮する。というか、町明かりが予想以上で、
星というよりかは夜景撮影だ。邪魔な光を覆い隠す雲海を期待するも、一部の発生にとどまり、
広がってくる気配がない。
到着した際にすでに車が2台、日の出前には10台位に増えていた。ここは下車してすぐ撮影できる
お手軽ポイントなんだな。
微風、気温も下がり、雲海の出る条件は整っているようにみえても、そうは問屋が卸さないみたいだ。
群がってきた皆さんは、雲海発生を察知してのことだろうが、自然相手の撮影は難しく、こちらの
思い通りにはいかない。
南阿蘇方面にはそこそこの雲海有り。しかし残念ながら、こちらまで広がってくることはなかった。
お昼は丸福でトンカツ定食(870円)を食べてみた。トンカツ自体に特筆するべき点はないが、
その下にもキャベツが敷かれており、から揚げと比べ、野菜摂取量はこちらが勝っている。何よりこの店は
気軽に立ち寄れるのが一番の魅力で、こういうお手軽な店も旅人には何かと重宝なのだ。
このお手軽さが「いまきん」にあれば言うことないのだがなあ。
お昼は「いまきん食堂」で食べた。この日も昨日同様すでに行列が出来ていたが並んでみた。
店内は店構えからは想像できないくらい意外に広いので、ギリギリ席にありつけた。三人掛けを
ひとりで占有してしまい、ちょっと申し訳なかった。
この日は風が強く寒かったので、絶好のチャンポン日和、迷わず注文した。ほとんどの人が「あか牛丼」を
頼む中、別ルートでつくられるのだろう、結果せきまえとなり、早くいただけた。
具がたっぷり、この内容で780円ならCPが高く満足、これであとイカが入っていたらなおのこと良かった。
メニューが少し変わった気がする。前はハンバーグはなかったし、そぼろ丼が鶏から牛に代わったようだ。
食べ終わって車へ戻ると、横の大分ナンバーのおじさん(ご夫婦連れ)が話しかけてきた。和歌山から
来ているというのでまず驚かれたらしい。そして「どうでした?」と聞いてきた。あか牛丼の感想を
知りたかったようだ。おじさん曰く、「期待したほどおいしくなかった」と言う。これ、案外正直な感想
なのではなかろうか? 長時間待たされる上、思ったほどボリュームがなくて、そのくせけっこうな
お値段なのだから、前評判が高く、期待値が大きかっただけに、やや肩透かしだったのだと思われる。
「名物にうまいものなし」ではないが、口コミが先行していたり、また、人気が出て大量生産
しなければならなくなって、少し味が落ちたなんてこともあるかもしれない。まあいずれにせよ、
あまり周囲に踊らされることなく、自分の舌を信じて、冷静に判断することが大事だろう。
こちら側の体調(舌やお腹の具合など)も常に万全ではない、逆に、すごく気に入ったので
次にもう一度訪れてみたら、意外に何てことなかったなんてことも有り得るのだ。
ここはけっしてあか牛丼だけの店ではなく、他のメニューも非常に興味深い。もう少し訪れやすい
環境ならば、もっと頻繁に行ってみたい食堂なのだ。
10月30日(月) くもり時々晴れ
大観峰へ初めて訪れたときには、バスで「大観峰入り口」まで行き、そこから歩いた覚えがある。
片道20分程度かかっただろうか。
天気は回復傾向だがまだまだ雲が多めな午前中、下見に行ってきた。ここへはごくわずかしか
これまで訪れておらず、しかも写真撮影を目的に行ったことがなかったのだ。
阿蘇山上はガスで覆われていた。撮影に適した場所を見て歩いた。
天気が良くなり、阿蘇も姿を現した夕方再び訪れて、少し撮影した。本番は明日早朝だ。
10月29日(日) 雨のちくもり
6:00 新門司港着。まだ暗い上、雨脚が強まるばかりで、不慣れな道のり、運転に
気を使わされた。
深耶馬渓経由で玖珠到着。道の駅で一息入れる。ハナマルさんに教えてもらった「レストラン青山」
のことが頭に浮かぶが、さすがにまだ8:30.開店までここで時間をつぶすには間がありすぎだ。
スルーして小国経由で一気に阿蘇へ。この頃雨は小降りになり、そしてついにあがった…
かに見えたが、その後も雲が完全には切れず、昼過ぎまで断続的に降った。
「いまきん食堂」へ行ってみたら、10:30時点で長蛇の列。今度こそチャンポンと意気込んだのだが、
清く諦めよかった。このあとすぐ強い雨が降ったからだ。
それなら「はな阿蘇美」のレストランのイキングで、がっつり腹ごしらえするかと行ってみたところ、
なんとレストランは廃止(閉店)してしまったみたいだ。流行ってなかったのか、震災の影響か?
重ねて空振りをくらったので、仕方なく、以前から気になっていた国道沿いの「丸福」という
食堂へ行ってみた。鳥のから揚げがお勧めらしく、頼んだのは「とりのから揚げ定食(800円)」。
アツアツのから揚げはジューシーでいいとして、全般ボリュームがやや乏しいか。特にキャベツは
もっとふんだんに食べたいところ。
次はないか? いや、もう一度、今度は「とんかつ定食」を試してみるか?
日帰り入浴施設「夢の湯」入り口のもみじが紅葉していた。
10月28日(土) 雨
出発するタイミングと行き先を散々迷った。北海道か九州か、直前になり信州はどうかとも
思い始め、仕舞いには「もうやめようか」となりかけた。このところの気温変化についていけず
風邪気味で体はダルいし、出発と台風が重なるシチュエーションに意欲が萎えたのだ。
結局出発日を一日延ばした上に、四国経由をやめて、大阪府の泉大津港から船で直接
九州に向かうことで落ち着いたのは、当日のお昼であった。台風を迎えに行く形にはなるが、
九州北部への影響は少ないだろうとの読みである。
全線開通してから初めて利用した「第二阪和国道」(新R26)は、一般道路との合流地点で
渋滞してしまった。
阪九フェリーを利用するのは二度目で、船は新造船の「ひびき」。新日本海フェリー並みの
充実装備を誇るが、船自体の大きさが全然違うので、全般せせこましい感じがするのは致し方ない。
スタンダード洋室(二段ベット)は工夫されてはいるものの、荷物置き場が狭いなど使い勝手が
いいとは言い難く、ひとりで占有して、あるいは気心知れたお連れと使う分にはいいだろうが、
他人と同居となるとかなり窮屈な思いをすることになりそうだ。今回はひとりで気兼ねすることなく
使えたのだが。
新日本海とよく似た雰囲気、つくりのプロムナードで飲み食いした。写真右奥がレストラン
入り口で、このあと長い行列ができたのには驚いた。よほど評判がいいのか?
それとも皆さん、クーポンみたいなのを持っていて、否が応でもここを利用しなければ
ならないことになっているだけなのかもしれない。
幸い風雨強まることなく、まったく揺れを感じないまま、船は一路新門司港を目指した。
なお表題は、アニメ「少女終末旅行」のパロディを狙ったものなのだが、おそらく
ほとんどの方がおわかりにならないだろうから、ネタをばらしておく。
今朝収穫した野菜たちです。ナスビはこれで109個目となりました。
まだ実もついているし、花も咲いている… 前回で最後かと思いきや、今日また
追肥をしておきました。すごい生命力です。
フダンソウ(うまい菜)はこの秋二度目の収穫。たっぷりとれて、今のところ
極めて順調です。
コマツナ(小松菜)とダイコンは、発芽以来悪天候続きで日陰のモヤシ状態です。
ほとんど日照時間がなかったですからね。先日から込み合ったところを少しずつ
間引き、今日も少し間引いたあと追肥して土寄せしておきました。
ダイコンはかなりひどい有様で、もしかしたらもう一度種を蒔きなおしたほうが
いいんじゃないかと思うほどです。昨日今日と秋晴れとなり、ようやく一息ついたと思ったら
また台風の影響があるみたいですしね。陸地からはるか離れた地点を通過して
もらいたいものです。
キング・クリムゾンの悪評高い80年代の3部作で、2009年から続いている
「キング・クリムゾン40周年記念シリーズ」として発売されず、取り残されていた2枚が
ついに商品化され登場しました。3部作のうち、まだ出来がマシな?「ディシプリン」に続き、
取り残されていた「ビート」と「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー」が今回ニュー・ミックスされ
再発売されたのです。そのうちまず、「スリー・オブ~」を買ってみました。
「猫またぎ」アルバムの汚名を返上するディカヴァリー・パッケージ! とアルバムの
帯に記されているのがまず自虐的ですごいです。クリムゾン・ファンから総スカン食らった、
それくらい評判の悪かった作品なんですね。猫もまたいで通る…
休止していたクリムゾンをバンド名として復活させ、当時やりたかったことを一応
具体化させた「ディシプリン」はまだそれなりの完成度があったものの、それに満足して?
もしくはすっかりやる気をなくしたまま?発表したのが次作「ビート」で、これがまあ最悪。
これじゃいかんと、あるいは、当時ロバート・フィリップ(リーダー/ギタリスト)がこだわっていた
「3」という数字に無理やり合わせるべく、なんとしてでももう一作つくって3部作にしなければ
ならなかったから? プロデュースをバンド自らして、前作よりかはクリムゾンらしさをみせた
作品がこの「スリー・オブ~」だったかと思います。まあしかし、それでも出来栄えは前々作
「ディシプリン」には遠く及ばず、結局バンドは、このあとまた永い眠りにつくことになるのです。
曲も全般レベルがイマイチな中で、表題作でもある『スリー・オブ~』とか、『スリープレス』
『太陽と戦慄パートⅢ』などは私も気に入っています。前にも述べましたが、この時期の4人組み
クリムゾンのライブ・パフォーマンスは悪くなく、同じ曲でもライブ演奏だとずっといきいきとしていて、
迫力ある仕上がりとなっています。どうやら、そのあふれる才能、能力を、当時のレコード媒体に
具象化するのを得意としていなかったみたいなんですね。
と、ここまで書いてきて、CDのパッケージをよく見たら、これってすでに1年ほど前に発売されていた
商品だったみたいですわ、失礼しました。このところ(大阪の)品揃え豊富なCDショップに出かけることも
まずなくて、新発売される商品情報にかなりうとくなっているんですね。どうやら今回新発売されるのは、
これも問題作?の「アースバウンド」の40周年記念盤みたいです。ライブアルバムなのですが、
「海賊盤」並みの音の悪さで、当初フリップがCD化を拒み発売されず、ずっとあとになってデジタル化して
発売された経緯があります。これが40周年記念盤で発売されるとは思ってもいませんでした。
一体どんな未発表音源などが加えられたパッケージとなるのでしょうかね。
しかしぐずぐずしていたら、あと2年ほどでデビュー50周年となり、今度は50周年記念盤?を
発売せねばなりません。40年はDVDオーディオにこだわり続けたから、いよいよ今度は
SACDか、それともブルーレイか? 近年こそ私もDVDオーディオ対応のプレーヤーを手に入れたから、
音源を楽しめるとはいえ、再生装置が全体に低レベルなので、あまり聞く気にならないんですよね。
一体全体、DVDオーディオを聞ける環境の人って、どれくらいの割合いるんだろうか? 素朴な疑問。
さて、「猫またぎ」アルバム返上と謳ったこの作品、リミックスによってどれくらい内容が改善されたのか、
興味津々で昨夜聞いてみました。しかしあまり大きな違いには気がつかなかったなあ。音質も
それほど劇的に改善されているようには感じませんでした。まあでも、もう少し聞き込んでみます。
*一日中雨が降り続き、朝刊をとりに出た以外は一歩も外へ出られませんでした。
和歌山市付近への台風の直撃は避けられそうですが、大きさが超大型なことに加え、
秋雨前線を刺激しているらしく、本体が近づく前にもかかわらず、すでに総雨量はかつて
経験したことがないくらい大量になっているのではないでしょうか。
時間が経つにつれ雨脚は強まるばかりですし、夕方になって少し風も強まってきました。
このあと台風本体が接近するし、風雨がさらに激しくなることが予想されます。これから
台風が近づく地域の方々もご心配されていることでしょうが、お互い何事もなく無事に
治まることを祈るばかりです。
過去10月に、ここまで雨が続いた記憶はないかもしれないですね。
18日(水)の午前中に短い晴れ間があった以外は、ほとんどが愚図ついた天候と
なっている和歌山市です。
和歌山県ではもう、ほとんどのお米の刈り取りは終わっているとは思いますが、
もし残っているとすれば、その農家の方々はやきもきしていることでしょう。その上
今度は、台風の来襲ですからね。こんな遅い時期の台風、これもあまり記憶になく、
過去そんなに多くはないはずで、私自身はすっかり油断していました。
和歌山県特産の柿(富有柿)やミカンの収穫はこれからが本番で、影響が心配されます。
和歌山県民としては、台風がもっと右に大きく逸れることを願うばかりです。
さて、我が家の庭では、この前種蒔きしたコマツナ(小松菜)とダイコンが発芽しました。
雨が降り止まず、写真掲載は見送ります。発芽したばかりで、風雨の影響はあまりないとは
思いますが、日照不足が心配です。早くお日様が顔を出すのを祈ります。
昨日3個収穫したナスビは、高台から下ろしておきました。私が不在中の台風直撃の際には
プランターごとひっくり返ったみたいですからね。せっかくがんばってくれているのですから、
できるかぎりは延命させたいところです。
【雪渓と紅葉~大雪山系高根ガ原から/2016.09.24撮影】
【ヤンベタップ源頭の紅葉~高根ガ原から/2016.09.24撮影】
この夏大雪山は、例年以上に雪が多く残っていたようだが、相次いだ台風による激しい雨で
初秋一気に解けてしまったらしい。高根ガ原直下のこの雪渓は、毎年解けずに残る万年雪
ではあるが大雨の影響だろう、そのすぐ脇に池(水溜り)ができるのは極めて珍しいと思う。
さらにその下、予想以上に美しく色付いていたヤンベタップ源頭付近の紅葉と一緒に
写し込めることに気がついて、望遠レンズであーでもないこーでもないと構図を
変えながら撮影したのが上の写真。
それから移動し、撮影場所を変えて撮ったのが下の写真。風当たりが弱い関係からか、
ほかの場所が良くないときにもここは安定した美しさだし、しかも標高が低い割りに早めに
色付くところだ。それにしても私の予想以上にずっと早く紅葉していた、この日は元々
撮影する気はなく、期待してなかったのに。欲言えばダケカンバの黄色がもう一段進んでいたら、
よりナナカマドの赤とのコントラストが際立っただろう。
私が大雪山中で一番錦秋を感じる場所がここで、しかし、これまでも何度か撮影を試みるも
なかなか満足な一枚を撮れずにいる。見た目通りの麗しさをなかなか再現できないのだ。
今回の挑戦もまた見事に跳ね返されたようだが腕が悪いのだから致し方なく、何度も
繰り返し挑み続けるしかない。