夜が明ける直前、急速に雲が多くなってしまい案じたが
災い転じて、広がった雲が全面焼けそうな気配もあった
それに備え、標準ズームレンズに切り替えてスタンバったが
これくらいが関の山だったようだ
ウペペサンケやニペソツに朝日が当たり始めていて
この朝の撮影状況、位置取りがよくわかる一枚
【朝を待つ糠平湖畔 2020.10.27撮影】
撮影地点からは森の木々が邪魔をしてはっきりとわからないが
東の空にも雲がたくさんあり、それなりに朝焼けていたと思われる
その隙間からピンポイントで差した光がたっぷり赤みを帯びていたらしく
雪山が神々しく赤い輝きを放った
数日前山が雪化粧し直すなど、いい条件が重なってはいたが
日が差さなければ撃沈していたので、このあたりまさに紙一重
まだ日が当たっていないタウシュベツ橋との明暗差が大きく
PLとハーフNDフィルターを併用して撮影
【朝日に輝くニペソツとタウシュベツ橋 2020.10.27撮影】
連日の晴天&高温続きで、先日種まきしたばかりのコマツナ(小松菜)とチンゲンサイが
早や発芽しました。このペースだと、今週末には一回目の間引きが行えるかもしれません。
ただし、この安定した晴れは明日までで、その後は曇りがちの予報が続き、気温も下がるようです。
さすがに発芽しにくいフダンソウ(うまい菜)はまだ芽が出ていません。
写真は今日収穫したピーマン8個をナキウサちゃんに献上したもの。好き嫌いせずに、
たまには新鮮な野菜も食べんとだちかんぞ~。
アサガオの花も最終盤。
今日の和歌山市の最高気温が34.7℃と、連続して猛暑日一歩手前の高温となっています。
湿度は低く、比較的カラッとしてはいますが、日中炎天下では、野外作業、活動などは控えたほうが
よさそうです。
昨日お話した玄関脇のアゲハチョウの幼虫。昨夕まで何度見に行ってみても(基本、暇人ですから)
様子に変わりないので、さすがにここから変化はなく、息絶えたのだと思い込んでいたのに、
今朝早く朝刊をとりに出た際には、すでにさなぎになっていました。
アゲハチョウの生態に関しては、もちろんそこまで詳しい専門的知識を持ち合わせていない私でも、
さなぎに変態するまでにたくさん時間をかけることは、天敵に襲われる確率も高まり、命取りに
なりかねず普通はあり得ないことだと思うのですが、こうしてさなぎになるまでいったん活動停止
してしまうことってあるんですかね。
地上から低い位置であるにもかかわらず、アリに見つかることなくよくぞさなぎまでこぎ着けました。
人が出入りする側のドアのすぐ横ですし、触れないよう気を使う場所です。ここまで来た限りは、
無事羽化することを祈るだけですね。
暴風雨にさらされた長雨時には、ほとんどの花を散らせていたサルスベリ。この夏はもう見納めだと
思っていたら、ここにきて勢いを取り戻し、またよく咲いています。
連日猛暑日近くまで気温の上がった和歌山市です。梅雨明け直後の、7月下旬~8月頭あたりを
彷彿させるような安定した青空で、雲がほとんどなく陰らないので、気温が上昇するのでしょう。
安定した晴天となり、久々に布団を天日干ししてすっきりです。紫外線をたっぷり含んでいそうな
日差しがあまりにも強烈なので、長時間日光を当てすぎないようには気をつけました。
和歌山では最高気温が33℃前後くらいの予想が続き、温度的には猛烈な残暑ではなさそうですが、
いったん秋本番のような涼しさだったので、体にはかなり堪えるような暑さになりそうです。この夏
猛暑日となったのは和歌山市では数日程度しかなく、記録的には過ごしやすかった夏だったとしても、
ただし、長雨だったり、温度差が激しかったりで、油断ならない夏ではなかったでしょうか。
カゴとプランター計6個に、コマツナ(小松菜)、チンゲンサイ、フダンソウ(うまい菜)の種を
それぞれ2個ずつまきました。種はいずれも古く、特にフダンソウは2年前の残りなので、
うまく発芽してくれるか少々心配です。寒冷紗は虫よけが主目的で掛けています。
今朝とれたのは、大長ナス2個、ピーマン5個です。ナスビの小さいのは数には入れておらず、
どうにか食せるかなといった感じ。
見頃が長い日日草の改良種。
アゲハチョウの幼虫の立ち往生? 玄関引き戸すぐ横の壁で、固定したまま動きません。
さなぎ化する直前に力尽きたのでしょうか? 外敵に襲われたような形跡はないのですが。
和歌山市は雲がほとんどなく、陰ることがほとんどなかったためか当初の予想よりも気温が
ぐんぐん上がり、猛暑日一歩手前まで上昇しました。一方、湿度がどんどん下がり、ここまで
乾燥したのはずいぶん久しぶりです。押し入れを開けっ放すなどし、部屋に溜まった澱んだ空気を、
できるだけ一掃するように努めました。
極力外出の自粛を求められている最中、手持ちの蔵書を読み直そう!シリーズですね。今回
久しぶりに読んだ漫画は、「ロリィの青春/上原きみこ」全5巻です。このフラワーコミックス
ワイド版を購入したいきさつ、小学生の頃リアルタイムで週刊少女コミックを読んでいた話などは、
以前ご紹介した「つらいぜ!ボクちゃん」購入時の繰り返しになるでしょうから、前回の記事を
ご参照ください。
私の記憶回路では、つらいぜ~がギャグタッチ、ロリィ~が正統派という区別でしたが、ロリィ~も
相当ギャグ路線寄りでもあったことを、今回再読し考えを改めました。まあそういう工夫がなければ、
とてもつきあえない、ついていけないかもですよね。つらいぜ~がそうだったように、この
ロリィ~でも、主人公(ロリィ=ヒロイン)に過分な艱難辛苦が襲い掛かります。これもつらいぜ~
同様、偶然出会った旅人クレオと早くから相思相愛の間柄となるにもかかわらず、作者はこれでもかと
二人に試練を与え、すれ違いを生じさせます。「ロリィ、そこまでかたくなにならなくても…」と、
私ごときがたしなめたくなるほど意固地すぎるのが災いし、物語がより複雑化、深刻化していく一方で、
ドタバタ喜劇的な要素を交え場を和ませることが、いくぶん救いになっているのは確かでしょう。
池田理代子さんの「ベルサイユのばら」を読んだ(途中までですが)際に気づいたのですけど、
この漫画でもコミカルな描写が意外に多くて驚いたことを思い出しました。ベルばらというと、
美男美女が多数登場する上品な作風イメージでしたので、笑いをとるシーンが随所に挿入されている
のに、かなり意表を突かれたのです。もしかしたら、そういうのが当時の定石だったのかもなあ。
また、これもつらいぜ~同様に、かなりあざとい設定、無理やりな場面展開も散見されるなど、作者は、
長編連載を可能とするための物語を紡ぐのに、相当苦労していたのだと推察します。行き当たりばったりで
描かれたわけではないでしょうけど、人気が出て、連載を延ばさなければならなくなって、物語を
付け足さなければならない事情などが重なった可能性はありますね。
こうした少女漫画における波乱万丈の設定、ジェットコースターのように目まぐるしく変わる展開は、
手塚治虫さんの「エンゼルの丘」が原点だと聞いたような気がします。エンゼル~は一度読んでいる
はずですがすでに細かなストーリーは忘却の彼方、この少女漫画の始祖的存在も再読したいところです。
エンゼル~はともかくとしても、同じ手塚さんの手による少女漫画「リボンの騎士」などを考えてみると
まさしくそうで、幸せが主人公の手からするりと逃げだして、ハラハラするシチュエーションの連続です。
このワイド版を購入後しばらくしてだったか、その後も上原さんは現役を続けられ、「いのちの器」
という漫画を雑誌に連載中(上原きみ子名義)で、テレビドラマ化もされていると知りました。それが
文庫本化された際に、購入して読んでみようか迷った覚えがあります。こういうのは勢いというか、
タイミングですよねえ。結局いまだに、その漫画を読んだこともなく、ドラマも見ずじまいのままで、
でもおそらくは、描かれるストーリーや絵柄、キャラクターのデザインなどは、当時と大きく
違っているのだろうと想像できます。
父を早くに亡くし、貧しい環境で育ったヒロイン・ロリィは、とりたてて器量がいいわけではないし、
とりえもないおっちょこちょいなドジっ子だけど、明るく活発で粘り強く、周囲の皆を幸せな
笑顔にする女の子。これは当時も今も変わらない、少女漫画の典型的な主人公像なんですかね。
そんな少し不幸ではあるがどこにでもいそうな普通の女の子が、身分を隠したイケメン財閥御曹司
(=クレオ)に求愛される… そんなロマンチックな恋物語が、シンデレラ願望の少女たちをときめかせて
いたんでしょうか。私は男子生徒ながら、一緒になって盛り上がってましたけど。
けっしてイカした女の子ではないと作中描かれているはずのロリィちゃん、表紙絵を見る限り、
それにしてはずいぶん愛くるしい美形に見えますが… 目が顔の半分くらいの大きさ(!)で、
これは当時の少女漫画では、ごく普通のタッチでした。そして目の中には星がキラキラ…
これぞ「THE 少女漫画」ですよねえ。
現在放映中のアニメ「かげきしょうじょ!!」が、その少女漫画のいにしえの世界観を引き継いだ作品と
言えるかもしれません。主人公・渡辺さらさの瞳に星が輝いてますしねえ、主題歌の最後のほうで。
W主人公およびその同期生たちは、それぞれが悩みや過去の傷を引きずり、さらに先輩たちからの
いじめや嫉妬にさらされながらも、歌劇団トップを目指し切磋琢磨します。でもどの問題も比較的
短時間に、しかも皆前向きな方向で片付くので、全般明るく軽いムードで物語は進行します。それは、
ここに登場する架空の歌劇団および音楽学校が、どう考えても現存する団体を彷彿させるからで、
陰湿過ぎるいじめは遠慮して控えめに表現するにとどめ、過激少女にはしていないのだと想像します。
その分、見ているほうとしても、まあまあ穏やかな気分で楽しめるのでありがたいのですけどねえ。
長くなりついでにもうひとつだけ。この作品でも、主人公のひとり・奈良田愛(ならたあい)を演じる
花守ゆみりさんの演技力がさえわたっています。彼女の声は七変化しますがそれが無段階、ごく自然に
いく通りでも声色を使い分けられるみたいです。今回の声は、少し前に放映された「裏世界ピクニック」
での主人公のひとり、ちょっぴりボーイッシュな女子大生役に似ている気はしますが、近いけれど
やっぱりかなり違っていて、もっとドライにさらに感情を押し殺している感じで、その声を聞き慣れると、
ならっち(=前に所属していたアイドルグループJPX48時代の愛称)の声は、まさしくこれだと思えて、
それ以外に考えられなくなるんですよ。役柄が憑依して一体化しているとでもいいますかね、凄みを感じます。
人間不信(特に男性には強い嫌悪感を覚える)でコミュ症だったならっちが、天然系のさらさと出会い、
心を開くことで、音楽学校の同期生などとの自然なコミュニケーションも徐々にとれるようになって、
少しずつ感情を表に出せるようになりつつあり、現実世界から逃避するためだけに入学した学校で、
ついに本腰入れて勉学やレッスンにも取り組み始めました。心の中の声でひとり突っ込みを入れる
ギャグセンスもなかなかのもので、間合いも絶妙、笑えます。これからますます快活になるであろう
ならっちの成長、変貌ぶりを、花守さんなら的確に表現してくれるのは間違いありません。
彼女らの進む道、行きつく先を見届けたいところですが、1クールですべてを描ききるのは
まず不可能でしょうし、数期に分けてでも、最後までアニメ化してくれることを熱望します。
あらぬ方向へ話がそれ、長くなりました。このあたりで銀橋を降り、幕を下ろしましょう。
一時ほどではないとはいえ、今日もまだ不安定な天候で、一日雲が多く、南寄りの風が
強く吹きました。
最後にゴーヤを収穫できたのは、もう一週間以上前でしたか。それでとりおさめかと思いきや、
まだ花がたくさん咲いていて、小さい実もいつくかでき始めています。このあと晴天、高温が
続くということなので、もしかしたらあと数個、小ぶりながらも収穫できるかもしれません。
今朝収穫したのは、大長ナス1個とピーマン5個。ピーマンはこれで計200個を超えました。
ナスビは小ぶりながら形はよく、味もいいと思いますよ。
先に咲いた花が萎れた後、もう一本つぼみが伸びてきた白い彼岸花。
アサガオのプランターでさなぎになったアゲハチョウ。先日来の強風にあおられ、支持している
片方の糸が切れ、宙ぶらりんの状態ですが、はたしてうまく羽化できるでしょうか、微妙なところ。
成虫の腹部の模様らしきものが、うっすらと外部からも確認できるのですが…
*昨日、夏の高校野球甲子園大会は、二回戦の一試合のみでした。これだけスケジュールが
おしているのになんで??と思っていたところ、元々休養日に充てていた日に、女子高校野球の
決勝戦を行うためだったことをあとで知り、納得した次第です。私は女子野球に関する知識が希薄で、
女子高校野球大会が全国規模で行われていることも、今回初めて知ったかもしれません。
今放映中のアニメ「八月のシンデレラナイン2021」や、少し前の「球詠(たまよみ)」では
女子高校野球部を舞台としていて、私としては、これは絵空事で、あくまで漫画やアニメの中の
世界だけだと思い込んで、視聴してしたのですが、事実は小説より奇なりと申しますか、実際に
こんな高レベルで女子高校野球が行われていたことを知り、驚いたのです。
今年初めて決勝戦が甲子園球場で行われたこともあり注目度が増した女子野球、来期以降さらに
盛り上がることをお祈りします。
*「サマータイムレンダ」という和歌山を舞台とした漫画が、アニメ化されるとの話題を
NHK和歌山のローカルニュースでやっていました。作者は和歌山出身の方とのことです。
和歌山弁など和歌山ネタもふんだんに登場するらしいですし、ゾンビランドサガ並みに人気が出て、
話題になってくれたらくれたらうれしいですねえ。
もう幾日雨が続いているでしょうか。さすがに降水量、降雨時間とも徐々に少なくなりつつあるものの、
いつ雨が降りだすかわからない不安定な天候なのは相変わらずです。和歌山市では、観測史上
8月の雨量が過去最高とのことで、誰も経験したことのなかった雨期を今体感していることになります。
南から雨雲が押し寄せ、それが何日も続くというのもこれまであまり記憶がありません。西から
近づいてきた雨雲が雨を降らせ、やがて東へ遠ざかっていくのが一般的で、その場合せいぜい
数日雨天が続いた後、天気が回復に向かうことは、素人でもある程度予測がつきます。しかし、
南から湿った空気が流れ込むことによって発生する雨雲はやっかいで、雨雲レーダーを注意深く観察し、
今度の雲の塊が通り過ぎたら雨が上がりそうだと予想していたら、突如として同じ地点で雲が湧きたち、
途切れることなくどんどんこちら目掛け北上してくるので、いつまでたっても雨の止み間が訪れない
ような日もありました。線状降水帯が発生したとは発表されませんでしたが、おそらくそれに近いような
気象状況でなかったかと思われます。
今回の一連の降雨で、幸い大きな災害が発生していない和歌山市ですが、元々雨の少ない地域でもあり、
全般雨への備えや意識がおろそかな傾向があり、今後同じような気象条件となる可能性があり得ると考え、
これまで以上によりいっそう警戒し、万一の際速やかに避難行動を起こすなどの心構えが必要でしょう。
毎年お盆過ぎにこうした気圧配置が再現、「梅雨が二度ある」ことが当たり前にならないことを祈ります。
今朝はピーマン8個と大長ナス1個を収穫し、追肥を行いました。ナスビは大きいものが
ならなくなりましたが品質はそれほど悪くはなく、昨日もお味噌汁の具材でいただいたものが
とても美味でした。
また、プランターの土の再整備を始めました。新型コロナウィルスはこのままではまったく
収まりそうな気配がまるでなく、物見遊山のお出かけは当分難しそうなので、この秋の
野菜作り体制を進めたほうがよさそうですかなあ。
まだまだ咲き続ける日日草の改良種。初期の頃より、背丈がだいぶ伸びました。
今週後半に向け、晴天が続く予報が発表されました。雨の長いトンネルをようやく
抜けられそうな気配でしょうか。
まさに梅雨末期のようなひどい天気が続いていて、和歌山市でも8月としては記録的な
降水量を観測したそうです。幸いこれまで、人的な被害、大きな災害は発生してはいませんが、
がけが崩れたり、アンダーパスが浸水し通行止めとなったり、列車の運行がストップするなど、
市民生活に影響が出ています。昨日午後は小康状態となり、一時的ながら久しぶりに青空が広がり、
ここぞとばかり日光浴しておきました。
今日も午前中土砂降りとなりましたが午後は弱まり雨の止み間もあって、庭に出てみると
白い彼岸花(曼珠沙華)が咲いていました。ここ数日庭に出ることすらほとんどままならず、
つぼみがついていることにも気がつかず、突然花が咲いた感じです。
二輪一度に咲きました。
雨だけでなく風も強まったので、野菜もずいぶん傷めつけられました。写真のナスビも
あまり大きくは育たない気がします。一部地域を除き、全国的な悪天候となっているので、
野菜や果物の生育に影響が出る可能性がありますね。
ピーマンはどうにかいい状態を保っているらしく、昨日も17個いっぺんにとれました。
ここまで第4波時と同数程度で抑え込んできた和歌山県の新型コロナウィルス新規感染者数
でしたが、ついに歯止めが効かなくなったようで、今日も過去最多の感染者数を更新しました。
いつ収まるのか、まったく見通せない状況なので困ったものです。和歌山の医療体制もますます
深刻さを増すでしょうし、心配です。
さていよいよこのシリーズも最終回となり、現在テレビアニメ放映中の「ゲッターロボアーク」へ
話が進みます。先にご紹介した真ゲッターロボまでが2002年にまとめて出版された後、
このアークの文庫本は2007年に刊行され、この間、雑誌連載が行われていたことがわかります。
残念ながらこの連載執筆中に作者の石川賢さんがお亡くなりになり、アークは未完のままとなり、
作中では早乙女研究所地中に封印されたゲータードラゴンが復活するところで物語は終わります。
今回改めてアークを読み返してみたら、アニメ版でもキャラクターデザインや前半のストーリー進行など、
概ね原作の漫画に近く設定されていることがわかります。先に述べたように、一部號編でのエピソードが
挿入されるなどアニメ版ならではの工夫も見られ、これは、號編、真編を知らなくても、それなりに
ストーリーが把握できる配慮だと思われます。このあと原作では、ネオ恐竜帝国との共同戦線を契機とし、
ゲッターアークが異次元(遥か未来の宇宙空間?)での戦闘に巻き込まれる展開となるのですが、
はたしてアニメ版でも同じような筋書きとなるのでしょうか?
それよりなにより、やはり最終話をどうするかでしょうかね。尻切れトンボで終わってる原作を尊重し、
あえてアニメでも決着をつけず終了させるのか、それとも、原作者の永井豪さんはご健在なので、
テレビ版ではアークとしての物語(それはゲッターロボ・サーガとしてもになるのでしょうけど)を
完結させるかですね。すでにアニメ版アークでは、漫画版號編で宇宙の彼方(=火星)へと消えた
真ゲッターロボ(=黒いゲッターとも呼ばれている)を再登場させるなど、原作からさらに踏み込んだ
内容となっているので、後半はますます独自の展開となる気配濃厚です。
1クールではすべてを描ききれない気もするし、さて、どう完結させるでしょうか、注目です。
ところで、ゲッターロボの原作者なのですが、双葉社の文庫版では、すべて「原作・永井豪」
「作画・石川賢&ダイナミックプロ」で統一されていて、てんとう虫コミック時代の
「原作・永井豪、石川賢」とは異なっています。このあたりかなり微妙なところだと思われ、
ゲッターシリーズに関しては、最初の企画の段階から石川さんが深く関与されていたはずで、
のちの號編以降に関しても石川さんがイニシアティブをとって制作を進めていたこともあり、
原作者として石川さんの名前がクレジットされてしかりだと部外者の目には映るのですが、
このあたり石川さんは別に意に介さずなようで、どうでもいいことなのですかね。
いずれにせよ、永井豪さんが稀代のストーリーテラーぶりを発揮し、漫画版では果たせなかった
ゲッターロボ・サーガの壮大な結末を、このアニメ版で優秀を飾ってくれれば最高なんですよね。
期待しつつ、令和のゲッターロボを今しばらく楽しみましょう。このブログ記事シリーズは
これにて終了です。
【特別寄稿その1・ゲッターと文庫本と私】
省スペースで収納できる点で文庫本サイズのマンガは優れていて、それが当時積極的に
買い求めた理由でもあったわけですが、今回改めて読み返した際に、字が細かくて読みづらく
難儀しました。自身の老眼が、幾年月重ねるうちにずいぶん進んでしまっていたようです。
こうなると、我々熟年世代には字が小さい文庫本よりも、(収納スペースを度外視すると)
むしろ大判サイズを購入したほうがいいことがわかります。あとは、電子版で再購入するなどし、
拡大表示させながら読むとかですかね。文庫本サイズでとりそろえた、手塚治虫全集を
近い将来再読するのを楽しみにしているのですが、もしかしてこれも苦労するのかしら。
読書用のルーペなどの備品を調達しなければならないお年頃なのかもしれません。
【特別寄稿その2・ベテラン声優緒方賢一さん】
私のわかる範囲で、オリジナルのアニメ版ゲッターロボと現在のアークの両方に出演されている
唯一の声優が緒方賢一さんで、正編ではバット将軍、G編ではヒドラー元帥など悪役を演じられました。
今回は(チョイ役で登場するバット将軍ではなく)ハン博士役での出演で、ベテラン声優が話題作りで
ゲスト的に呼ばれたわけでなく、ついこの前も「半妖の夜叉姫」で冥加爺(みょうがじい)役を
演じられるなど、現役バリバリで活躍されている姿に驚かされます。独特のキーの高いダミ声が特徴で、
当たり役としては、「宇宙戦艦ヤマト」のアナライザーとかですかね。ロボットにもかかわらず、
ヒロイン森雪にエッチに迫りまくる様子に、ずいぶん親近感を覚えたものでした。
続いて「真ゲッターロボ」です。マンガとして描かれたのは號編よりもあとになりますが、
時系列的にはG編と號編の間に位置される作品です。同じ真~という名前のOVAも
存在するようなので(私は見たことありませんが)ややこしく、漫画版はそれとは直接関係
ない設定、ストーリー展開ということです。G編終了後、様々な経緯で複数のゲッターロボが
異なったメディアで描かれるなどしたこともあり、ひとくくりにするのは難しいようです。
エッセイ「ゲッターと私」に従うと、G編から號編へ話が飛んだ際、その間早乙女研究所を
襲ったとされる重大事件、悲劇が描かれていないということで、後付でその顛末が語られるのが
真~ということになります。號編が描かれた際、のちに真~として発表される部分については、
大まかな取り決めしかされていなかったとみられ、できるだけ物語の整合性がとられるよう
最大限配慮はされたのでしょうけど、どうしてもいくつか矛盾が生じているようです。
また、今放映中のアニメ版アーク編の中で、マンガでは號編で語られ描かれる真~での出来事が
再現されるなどするために、混乱し、余計頭の中がゴチャゴチャになりそうです。これは、
アーク編だけ視聴することになる新しいファン向けに、この一本だけ見ても過去のいきさつが
おおまかに把握でき、独立した作品として楽しめるようにとの配慮だと思われます。
何もかも滅ぼしかねないような、あまりに強大な力を秘めた真ゲッターを恐れるあまり、この物語の
最後、凍結、封印してしまいますが、眠りから目覚め號編で復活、地球規模のピンチを救う流れです。
同じロボットもののエヴァンゲリオンや「蒼穹のファフナー」では、謎が謎のまま、視聴者を置き去りにして
物語が進行することが多いのに対し、ゲッターロボ・サーガでは、理由や理屈を一々解き明かし、説明しようと
する方向性で、このあたり、原作者の永井豪さんや石川賢さんの完全主義者ぶり、生真面目さ、読者への
サービス精神の旺盛さがうかがい知れるというものです。
ゲッターロボの場合、新たな物語が付け足されるにつけ、出だしのコンセプトとずいぶん異なったテイスト
となり、まさにつぎはぎだらけ、プロットに破綻が生じるのはある程度致し方ない気はします。それぞれ
独立したお話だと割り切って楽しむのも一つの手でしょうが、それでも私は、初代ゲットマシン操縦者としては
ただ一人生き延び、科学者、指揮官としてゲッターチームを鼓舞する神隼人の生きざま、活躍に心躍らせるし、
また、滅び去ったかのように思えた恐竜帝国復活の行く末を、大河ロマンととらえ、見届けたいと思うのです。