【ミヤマキリシマ咲く山頂を見上げる~九重連山平治岳にて 2019.06.05 撮影】
数日前にすでに開花していたものが持ちこたえ、遅れていた花が追いついたので
それなりの見ごたえとなった平治岳本峰山頂部のミヤマキリシマ
この年は花数が少なかった上に咲き方にバラつきがあり、評価はかんばしくなかった平治岳だが
それでも虫害がないと、これくらいは魅せてくれるのだ
【平治岳山頂早朝 2019.06.06 撮影】
翌早朝、早くから本峰山頂に陣取ってみたが、キリシマの群落は山陰となり
太陽が昇ってからもなかなか日が当たらず、思い描いたような撮影とはならなかった
掲載した写真は、日の出からずいぶん時間が経過している
記念すべき写真集の第一弾が発売されました! ただし、残念なことに、取り扱い書店は
和歌山県内に限られていて、しかも、予約注文が殺到したため、すでに店頭での購入は
ほぼ絶望的となっております。
誇大妄想癖のある方の妄言はここまでとして、注文していたフォトブックが完成して
手元に届いたので、その制作途上のお話などをしておきますね。
まず事の味まりは、古めのデジタル写真(主に2015年くらいまでのもの)を外付けの
ハードディスクからいくつか拾い上げて、DPP4で再現像していたことでしたか。
その選ばれた写真には、自分が気に入っていた作品に加え、当時旧ソフトのDPP3では
処理が難しくて納得いく現像ができず、再現像したらどうなるのかみたいなのも含まれていました。
そこへキヤノン系のフォトブック作成サービス「PhotoJewelS」から、「初回作成のみ
40%割引キャンペーン中」のお知らせが届きました。知人の北海洋さんが、やはりこの手の
キャンペーンを利用してキヤノンでフォトブックをつくったことがあり、けっこういい
仕上がりだと満足されていたので、私も一度試してみたいなと、前々から考えてはいたのです。
でもまあ、いつもながらの「面倒くせえな~!」で、実現せぬまま時が過ぎました。
さすがに今回は有り余るほど時間があったし、加えて、たまたま古い写真を見返していて、
パソコンのHDD内部にいくつか写真が溜まっていたことも重なり、今度こそやってみようかと
思い立ったわけです。
で、さっそく作成ソフトをダウンロードしたところ、すっかりハマってしまい、しばらくは
これに熱中していました(さすがに現時点ではもう飽きてしまったのですが…)。 それくらい
この作成ソフトよくできていて、しかも、最後にポチっと注文ボタンを押さない限りは
タダですから、5月中、ずいぶんこれで時間をつぶせ、楽しませてもらいました。が、一時
集中してこれにかかりきりだったこともあり、疲れました、正直しばらくはもう操作したくない…
ソフトに候補写真をアップしたら、自動でアルバムを作成してくれて、これがかなり秀悦。
このソフトずいぶん賢くて、うまい具合に各写真を配置し、お任せでずいぶんセンスいいのが
出来上がります。でもさすがにこの組み合わせはないよな、と、あれこれいじくり回して、
どんどん自分流にテコ入れしているうちに、最初の斬新さは雲散霧消、結果、まとまりはある
もののつまらない構成のオンパレードで、自分のセンスのなさを嘆くことしきりです。
そうして、あーでもないこーでもないと、何度も推敲を重ね、写真を差し替え、さらに写真を加え、
ようやく完成したのがこの『@△mark・らんだむ BOOK3 2010~2019』なのです。
と、ここまでたどり着くまでのストーリーが長くなりすぎましたね。内容についてのご紹介などは
次に続けましょう。
子カマキリを観察していて、近くのカイヅカイブキの枝先にアゲハチョウのさなぎがあるのに
気がつきました。保護色の緑色なので、よくよく見ないと見過ごしそうです。おそらく
越冬していた個体でなく、この春さなぎになったばかりだと思われます。すでにそんなに
早く成長した幼虫がいたんやねえ。
この子もさなぎ化間近か? 食欲旺盛で、昨夕から周囲のレモンの葉っぱをすっかり
完食してしまっています。
ツインズ。大きさの違いがよくわかる。
さらに倍率アップ。
風船のような実のなる花。ピンクのアジサイをバックに入れ、彩を添えてみたが、肝心の手前の花が
ブレています。
マクロレンズでついでに接写したピンクのカンパニュラ。だいぶ咲きそろってきました。
*緊急事態宣言解除後、あまり変化がなかったように感じていた和歌山市でしたが、今日は一気に
人出が増えたような気がしました。明日の日曜日の天気予報が悪く、明後日からは学校も再開予定で、
家族で出かけるのに、今日土曜日が都合よかったのでしょう。少々人が増えたくらいで動じないくらい、
事態が安定し、改善されていれば心配ないのだけれど。
あまりお転婆でない美形等身大アクビちゃんの容姿にも慣れてきたこの頃、今朝も新聞取りに
表へ出て、カマキリの卵を見て驚きました。またぞろ、子カマキリが群れているではありませんか!
一昨日見た光景が繰り返されていて、デジャブな錯覚だと思いましたよ。
私自身は、同じ卵から時期がずれてカマキリが生まれ出たって記憶、これまでにはないと思うなあ。
こういうのも「一卵性双生児」っていうの?
生まれた途端、天敵にまとめて捕食されるような非常時に備え、その絶滅危機回避としてタイミングを
ずらして登場するっていう体制が、自然界では当たり前なのでしょうか??
前回より総数は少なめで、それでも20匹前後はいそうです。
連なる姿が愛嬌ありますよね。
しばらくして見に行ったら、ほとんどがいなくなっていました。こうなることが事前に
わかっていたら、卵の位置を移動するなどして、もっと生息範囲を拡散する手助けもできたけれど、
それは大きなお世話なのでしょうか。
今のところどこへ潜り込んだのか、その後の足取りがつかめている個体はほとんどいません。
そのうち気に入ったポジションに陣取って定住し、観察しやすくなるはずなのですが。
日差しに恵まれることが多かったからでしょうか、あとから種まきしたカゴとプランターの
フダンソウ(うまい菜)の発育が旺盛で、初収穫が超てんこ盛りとなりました。これだけあれば
たっぷりといただけますよ。
ただ生育限界期が近づいていて、あと数回収穫できるかどうかだと思われます。
あとから植え付けたキュウリがピンチです。昨日の厳しい日差しに、水が切れ、全体にグタッと
していたのには気がついていて、しかしまだ5月ですしね。これが真夏なら一日に二度水やりする
ことは普通にあっても、夜間気温の下がるこの時期なので、まだ夕方の水やりは必要ないと
判断したんです。実際日が陰ってからは、葉がしゃきんとしてきてましたしね。
ところが今朝になって見てみると、一番先頭の部分、穂先だけ萎れたままではありませんか!
大慌てで水やりしたけれど、この萎れた箇所だけは蘇りそうになく、せっかくうどん粉病を
克服しそうな気配で喜んでいただけに、残念でなりません。私の判断ミスですわ。
このキュウリはカゴで育てていて、カゴは水はけがよく、通気性に富んでいい反面、水はけが
良すぎるきらいがあり、水切れに注意しなければなりません。うかつでした、後悔先に立たずです。
アジサイ、アリストメリア、ゼラニウム、すべてピンクづくしコーナーです。
鉢植えのアジサイ二種も見頃となりました。
アゲハチョウ・ツインズ。鳥のフンみたいだったヤツが最終形に変態したようです。
三々五々散ってしまった子カマキリですが、一匹だけ近くのロープ(レモンの木が倒れたときに
縛り上げたもの)に陣取っていました。写真小さいのでわかりづらいでしょうけど、ちょうど
中央にいます。
ここは風雨当たらないけど、その代わりエサにありつくの難しいかも。まわりクモの巣だらけなので
お気をつけて。
カマキリを写した際用いたマクロレンズを使ってついでに写したのを掲載します。
ピンク色のカンパニュラが花数を増やしています。
にぎわい続くベルベットフラワー。
表側(通路側)の薄いピンク色のアジサイ。
こちらは裏側。
幼体の最終形に変態したアゲハチョウの幼虫。
日光浴中のテントウムシ。
今日の和歌山市はカラッとしたすがすがしい晴天となりました。紫外線をたっぷりと含んで
いそうな日差しは強烈な一方、湿度は30%以下まで下がり、風の通る日陰では肌寒さを
感じるほどで、極端な体感でした。真夏に高所の避暑地にいるようなとでも申しましょうかね。
そんな贅沢な夏の過ごし方あまりしたことないですが、夏の北海道ならば、このような肌に
優しい風が吹き抜けてくれそうです。
次週は雨や曇りマークばかりで、梅雨の走りのような予報、束の間の快適な一日だったのかも
しれません。
カマキリ誕生記事の続きです。
これはこちらの勘繰りすぎ、思い過ごしかもしれませんが、子カマキリたち皆、かなり
戸惑っているように私の眼には映ります。そこも住宅地に近いとはいえ、こことはかなり違った
広いフィールドで育ち、引き継がれてすり込まれたDNA は、このあまりにも違う環境に
相当違和感を覚えているはずです。
元々卵が産みつけられていた枯れ枝は、背丈の高くなる雑草で、手入れされている限り、
原則この地でこの手の草は生えることがないし、出てきてみればいきなり金属質なカーポートの
支柱ですからねえ、戸惑うのも無理からぬことで、懐かしむように枯れ枝にまとわりつき
なかなか離れようとしません。
繰り返しになりますが、これまで我が家で生まれていた子カマキリに比べ、ずいぶん大きく
思えます。もしかしたらハラビロカマキリでなく、別の種別のカマキリの可能性があるのかも。
卵の形状だけでは区別つかないでしょうかね。
かなり時間が経過してから見に行っても、まだ枯れ枝にいる子もいました。この子などは
ひとまわりくらい小さい個体に見えますね。同じタイミングで孵っても、個体差があって、
それを自ら承知の上で、もう少し体がしっかりしてから移動しようと考えたのかもしれません。
さっそく後ろ足をアリにかまれている子を見つけたので、引き離してやりました。我が家のアリ
(外来種?)はかなり獰猛で、生きている昆虫にも果敢に襲い掛かります。大きさだけだと
子カマキリのほうが三倍くらいデカいんですけどねえ。逆にアリを捕食してもいいくらいなのに…
30~40匹程度生れ出た中で、はたしてどれくらい生き残り、成虫までたどり着けるのか。
慣れないフィールになるべく早く適応し、できるだけ生き延びてほしい。アジサイがジャングルの
ように茂り、キュウリやゴーヤが背丈高く這いまわって、今現在はそこそこいい環境が整っています。
あとはもう、基本見守ることしかできないのです。
今朝新聞をとりに庭に出て、カマキリの孵化に気がつきました。まだ多数巣の近くに群がっていて、
つい先ほど巣から抜け出たばかりのようです。
マクロレンズを装着して撮影しました。以下の写真すべてマクロレンズでの撮影です。
一見したところ、この前まで我が家に長く住み着いていたカマキリと比べると、ふた回りくらい
体長が大きいようです。これは先代が、代々「家カマキリ」として子孫をつないでいるうちに、
小柄なカマキリへと体質改善し、小さくならざるを得なかったからではないかと想像します。
うちのような狭い庭のフィールドでは、大型昆虫を捕食できる機会は乏しくて、限られた範囲内の
食料で生き抜くしかなく、必然的に体を小さくしていったのではないでしょうか。
上下に写り込んでいるのはガムテープで、これは、アリが巣に近づくのを阻止するための
「ワナ」のつもりで設置したものです。結局一匹たりとも私のトラップにはかかりませんでしたけども…
逆に子カマキリがへばりつかないか心配しましたが、粘着力がすでに弱まっているようで、
事なきを得ました。
枝先に伸びているのはクモの糸で、この先で巣くっている。これ以上進まぬように。
写真多いので、パート2へ続きます。
ゴテチアなど草木にもアブラムシが大量発生し、嗅ぎつけて飛来したテントウムシがここへ卵を
産み付け、それが孵って幼虫が捕食活動を開始するというライフサイクルが営まれているようです。
我が家としてはとてもいい傾向で、このままステイホーム願いたいところです。
これは上の写真と同じ個体。少なくとも3匹幼虫がいて、さなぎ化したものもひとつ見つけました。
ふたつ星テントウの成虫がまさにアブラムシを捕食中です。昨日見かけたのはななつ星でしたから、
いろんな種類のテントウムシが集まってきているとしたらなおいいですね。
ボール状の白いアジサイのアップ。ここまでマクロレンズで撮影しています。
白いアジサイも見頃を迎えつつありますね。
薄いピンク色のアジサイ、表側(通路側)も見頃となりました。
顕著になってきたトマトの実。穴の開いているものがあります。こうしたのは早めに
除去したほうがいいのでしょうけど。
トマトの葉にもテントウムシの成虫がいました。心強く感じますわ。
最初に植えたナスビ、ようやく一番花が咲きました。
大きな花を咲かせるプランターのキュウリ。
しばらく見ない間に、アゲハチョウの幼虫が大きくなっていた。
咲き始めたピンク色のカンパネルラ。
読み直しシリーズ、今回は「手塚治虫大全・全三巻」を読み返しました。2009年に購入した
ようですから、約11年ぶりの再読となります。さすがに三巻ともなるとなかなかの分量で、
完読にかなり時間を要しました。
様々なエッセイを集めたもので内容は多岐に渡り、書かれた年代としては1975年~85年頃の
記事が多数を占めているようです。なかには、1988年、お亡くなりになる前年に書かれた文章も
含まれています。
当然マンガやアニメに関する内容が多く、85年頃といえばすでに日本国内では空前のアニメブームが
起こっていて、大量にアニメ作品が排出されていたわけなのですが、その多くは依然進化がなく低レベル
だと嘆き、苦言を呈しておられます。「美形キャラ」「声優ブーム」そういったある意味作品の本質から
離れたところにファンが注目し、評価されがちな日本アニメ業界の状況を相当憂いておられるのです。
世界を相手にするなら、クオリティの高い、もっとグローバルな視点でアニメを制作しなければならないとも。
その頃私は、ちょうどアニメの視聴から離れていく時期であったわけで、ずばり手塚さんほど鋭く本質を
見極めていたわけではなかったけれど、なにかしら薄っぺらなブームに踊らされるみたいなのが嫌で、
アニメをあまり見なくなったのは、そうしたことも理由のひとつだったのかもしれません。
時が流れ、まさか海外で日本のマンガやアニメ文化がこれほど受け入れられるようになるとは、さすがの
手塚さんも予見はできなかったでしょう。でもどうなんだろうか、手塚さんが指摘した海外へ打って出る努力や
工夫を重ねたから成功したというよりも、向こうさんの日本文化に対する理解が深まって、勝手に懐深く
受け入れてくれただけなような気もします。
アニメの本質、あるいはアニメ業界の体質なども、そんなに進歩してはいないようです。キャラブームや
声優ブームなどなどは、当時よりもっとすさまじく、過激になっている気さえしますよね。でもまあ、
アニメに対する見方や楽しみ方が細分化したというか、様々なジャンルのアニメが大量に生産され
放映されるので、こちらの好み次第で選び、視聴できる時代であることは確かです。CGの力添えもあって、
とんでもなく粗悪なアニメ作品が大量生産されているってほどの低レベルオンパレードでもなさそうです。
超大量生産・作品乱立状況ながらも、その日本のアニメがグローバルスタンダードとなっている現況を
手塚さんがご覧になられていたら、どんな感想を述べられるのでしょうか。手塚さんのことですから、
若いクリエーターたちに刺激され、さらに魅力的なマンガやアニメを生み出して、自分がその先駆者なのだ
という気概で先頭に立ち走っていたことは間違いないでしょうけども。