【オホーツクが燃え上がる~大雪山系高根ガ原にて/2015.09.18撮影】
【空を映す水鏡~阿蘇山草千里にて/2015.01.23撮影】
2015年度作品集その24
ほぼ空一面雲に覆われていたので撃沈覚悟、高根ガ原へ向かった。緑岳の稜線が途切れ、
ようやく東側が見通せる場所まで来て、初めて地平線(オホーツク方面)にわずかな隙間(晴れ間)
があることがわかった。そのわずかな隙間から顔を出した太陽の威力は絶大で、大空全面を
真っ赤に染め上げた。左端のシルエットの山は緑岳。
そんなに一日中穏やかな天候ではなかったのに、夕方近く一瞬ピタッと風が収まった。
空の色をそのまま映す水辺に佇んでいると、天と地の境目が曖昧になり、水鏡に溶けてしまう。
噴煙を上げる中岳(左)と烏帽子岳。
ブログ掲載用に圧縮保存しながら、シーズン中には紹介できなかった作品の敗者復活戦。
【旭川市西神楽にて/2015.10.16撮影】
唐突なナナカマドの群生は、たぶん人工的に植えられたものだろう。数日前には、この美しい真っ赤な
ナナカマドに見とれ、わき見運転したと思われる車が側溝に脱輪して立ち往生していた。
ずっと悪天候が続いていたのがこの日久々に少し天気が良くなって山が見え、トリトンへお寿司を食べに行った帰り道、
望遠レンズにテレコンをプラスして遠景を撮影した。
【美瑛町にて/2015.05.08撮影】
丘に植えられた二本のサクランボの木。ようやく花の時期に撮影することができた。しかし、早朝半逆光で
山がもやっているのと、白い花は雪山を背景には栄えないことがわかり、あまり気に入らない出来であった。
ところが10月、もしかしたら紅葉の写真が撮れるかもと思い、やってきて驚いた。爆弾低気圧か台風の影響で、
右側の木が根元から折れていたのだ! 異品種交配しなければ実をつけないサクランボ、新たな苗木を
植樹するのか、まさか残った木を邪魔だと切り倒すことはないとは思うが…
いずれにせよ、二度と撮れない写真になってしまったので、セレクトされ、今回の掲載に至る。
【弘前城外濠にて/2015.04.26撮影】
夜、高感度で撮影。落花が進み、濠の半分が花絨毯で覆われている。
【弘前城外濠にて/2015.04.27撮影】
いずれも早朝外濠で、上は北側、下は東側で撮影していて、少し様子が違っていることが
おわかりいただけようか。日当たりの悪い北側は、開花が遅れたおかげでまだまだしっかりと
花が残り、お濠は花いかだ状態。一方東側は落花盛んですっかり花絨毯に。
場所により状況が異なっている場合があるので、「花が散ってしまった」とすぐにあきらめず、
園内を隈なくまわることをお勧めする。ただしとてつもなく広い敷地なので、体力勝負。
まったくのところ私も自信はないけれど、いい運動になることは間違いない、保証する。
写真は朝日新聞の年末と年始のテレビ番組表です。ざっと目を通しましたが、これといって
特別こだわって見たくなる番組はなさそうです。もちろんこれ、NHKだけのお話で、
民放ははなから期待していないのですが、バンバン番宣をしていない地味なプログラムでも
けっこういい番組があったりするんですよね。たまたまチャンネルを変えたときにでも
そういったのにめぐりあえたら幸いなのですが。
なので、先日から録りためてまだ見ていないのをまとめ見するいい機会になりそうです。
たとえばボブディラン特集。総合、BSプレミアム、BS1と様々なチャンネルでやってたのを
たぶんほぼすべて録画しておいたから、けっこう見応えがあると思います。あと楽しみに
しているのが「名盤ドキュメント~矢野顕子・JAPANESE GIRL」。矢野さんのアルバムって
一度も聞いたことなくて、もちろんこのデビュー作もなんだけど、これにもティンパンアレーの
面々が参加しているんですね。吉田拓郎さんの「SONGS]もまだ見ていないので、こちらも
お楽しみです。
これからの番組で録画予約してあるのは、明日から始まるのが「シリーズ江戸川乱歩短編集Ⅱ
妖しい愛の物語」。短編小説の『何者』『黒手組』が映像化されるのは、おそらくこれが
初めてなんじゃあないかな。前回の短編集Ⅰは、せっかくの満島ひかりさんを活かしきれず
期待はずれだった。今回『人間椅子』では、あえて満島さんを明智小五郎役でなく起用している
ようですし(もちろん、原作にも明智は登場しない)、あえて満島・明智を強調しすぎない
構成がなされているのかもしれません。
同じ短編集なら、先日放映された横溝正史版のほうがずっといい出来栄えでした。
横溝氏の短編は元々すごく面白いがこれまであまり映像化されたことはなかったし、
深夜枠とはいえ散りばめられたエログロなエッセンスをどう処理するのだろうかと、
あまり期待していなかったのですがね、そのあたりも含めてうまい映像表現で
世界観を醸し出してくれました。池松壮亮さんの金田一も予想以上にはまっていたし。
それに引き換え、NHK版の「獄門島」は企画倒れでした。そしたら、オリジナル
(といえるかどうかストーリーが改ざんされている)の映画版はどうだったかというと、
これももうひとつでした。同じ映画なら「犬神家の一族」のほうが数段出来が良かった。
獄門島は映像化するのが難しいのかな? 原作はとても面白かった記憶があるのですが、
読んだのはもう40年くらい前… 一度読み返して見なければなりませんね。犯人などが
わかっていて、それでもどれだけ引き込ませて読ませてくれるかですかね。
あと、これは1月8日(日)からの放映ですが、「刑事フォイル」のセカンドシーズンが
始まるみたいです。「真田丸」が終わってさみしかった穴をこの番組が埋めてくれそうです。
第二次世界大戦中のイギリスを舞台に展開されるドラマは異色な設定で、続き物の
興味を持たせながらも基本的には一回ごと物語が完結するので、今から見始めても
十分楽しめると思いますよ。しっかり作り込まれたいい作品でお勧めです。
まあ、テレビばっかり見てないで、本も読めってことなのでしょう。あんまりいい番組が
多すぎないほうがいいのかもしれません。皆さん、よい年末年始をお過ごしください。
早咲きのスイセンが咲き始めました。冬は花が少なくなるので、我が家では貴重な存在です。
毎年この時期咲き誇るサザンカは、枝をずいぶん刈り取られたので、今年は数輪さびしく咲いている
程度ですしね。
以下の花々は母が買ってきて植えたもので、どれも花期が長いので早春まで楽しませてくれるもの
ばかりです。
サクラソウ。
パンジーたち。
サクラソウとパンジー。
母が寄せ集めでつくった飾り物。我が家でクリスマスっぽいものといったらこれだけ。
ケーキすらない。
所有するキング・クリムゾンのレーザーディスクをハードディスクに記録しました。
いずれも日本公演の模様を収録したものです。
1984年のライブ映像は、かなりのちになってからDVD化され再発売されていて、これも
コレクションしています。しかしこのDVDは再編集されて演奏順が変えられ、しかも一曲(ディシプリン)が
あろうことか削除されています。
おまけにインタビュー(というか、楽屋とか舞台裏の様子)が削られていて、これはほぼどうでもいい
といえばどうでもいいのですが、貴重なのは、ロバー・トフリップが『フラクチャー(突破口)』を演奏している
シーン。元々この曲はフリップがギターの練習用(指慣らし)のために作ったらしくて、その後
ライブでも披露されるようになり、アルバムにも収録されています。それを本来の用途である練習ために
演奏している様子が映像に記録されていて、「あっ、本当に練習で使っているよ!」と再確認できました。
これコアなファンにはけっこうたまらないシーンじゃあないかな。というわけで、DVDでも見られますが、
このレーザーディスクを保存しておく価値があるのです。
80年代のクリムゾンは評価が低くて、残された3枚のオリジナルアルバムは、お世辞にも
「完成度が高い」とは言えません。しかしこのラインナップの真骨頂、実力はライブでこそ発揮されたことが
このビデオ映像ではっきりわかります。スタジオ録音では表現しきれず、インパクトに欠ける曲たちが
よりエネルギッシュにパワフルに演奏され生まれ変わり、これが本来伝えたかった80年代
クリムゾン・サウンドではないでしょうか。
このコンサートツアーを最後に、クリムゾンは長い眠りにつきます。
もう一枚は、これは正式にはクリムゾン名義ではなくて、元ジャパンのデビット・シルヴィアンと
フリップのユニット「シルヴィアン&フリップ」の1993年の日本公演のライブビデオです。しかし
サポートするのがのちの90年代クリムゾンのメンバー(スティックとドラム)ですから、随所に
クリムゾン・サウンドが展開されます。たしかドラムのパット・マステロットは代役でこの大役を
担うことになったんだけど、フリップによほど気に入られたのか、正式メンバーの座を射止め、
さらに現在まで行動を共にしていますからね。
フリップはシルヴィアンにクリムゾン加入を誘ったようで、でも彼は丁重に断ったとか。もしこれが
実現していたら、クリムゾン史上もっとも「ゴージャス」な歌声が響き渡っていたことでしょう。
シルヴィアンはルックスがいいですし、歌声はとてもふくよか、おまけにコンポーザーとしても一流で、
このライブで演奏されているのは二人のユニットで唯一発売されたオリジナルアルバムからの曲が
中心なんですが、彼のソロナンバーからもいくつか披露され、そのどれもがなかなかいい楽曲
なんですよね。本当に彼が一員となっていたら、どんなクリムゾン・ナンバーが制作されたんだろうなあ。
このコンサートも、今見返してみてもけっこういいんですよ。CD制作としては一回きり(一枚のみ)で
終わってしまったのが惜しいコラボです。
このユニットの大阪公演を私は義弟と見に行きました。ついこないだみたいに思うのに、あれからもう
20年以上経過しているんだなあ。彼の子供(甥っ子)も成人し、今年結婚、入籍するようで、義弟
としては人生の一区切り、大きな一仕事やり遂げた感覚なのかもしれません。それに引き換え
私は何をやっていたのか? その頃と何も代わり映えしない生活ですからねえ。まあ、仕事は
辞めたけど(←なおさら悪い!)。
以上の2枚をダビングし終えたあとで、もう一枚あることに気がつきました。
それがこのレーザーで、90年代クリムゾン結成後の日本公演を収録したものです。たぶんこれも
DVD化されていないんじゃあないかな。少なくとも私の手元にはありません。
このコンサートも大阪公演を義弟と見に行ったと思います。
この頃からフリップはますます気難しくなって?、撮影は許可するが、私の近くにカメラをセットするな!
私にスポットライトを当てるな! とかのたまったので収録は苦労したようです。なのでフリップの
アップのみ特殊な望遠レンズを使い、高感度撮影したらしいですわ。6人並んでいる写真の左端が
フリップですが、「真っ暗」ですもんね。
「ダブルトリオ」と銘打って、ギター、ベース(スティック)、ドラムがそれぞれ二人ずついるという、
今から振り返っても豪華なラインナップで、厚みのある演奏が圧巻です。でも結局6人がすべて
そろって作られたアルバムは一枚きり(ミニアルバムを除く)だったと記憶しています。
16-35だけでよせばいいのに、ポイントアップ率もいいからと標準ズームレンズ
24-70mm F2.8L Ⅱまで注文しちゃいました。一度スイッチが入ると、止めるのが非常に
難しい性格なんですね、困ります。
このキヤノン純正の標準ズームは、Ⅱ型にリニューアルされた頃から「ほしいなあ」と思いながら
さんざ迷ってはあきらめるを何度も繰り返してきた製品です。もちろんあきらめてきた一番の
理由は「値段の高さ」でして、でもそれさえ吹っ切れてしまえば、まったく前後の見境なくなるのが
私です。たぶん全作品の5割程度は標準ズームで作画する私ですから、標準撮影域にこそ
いいレンズを使わなきゃって思いは前々からあったんですね。
しかし今回私を迷わせたのは、24-105mm F4の新型(Ⅱ型)の登場でした。100-400mm
望遠ズームとの組み合わせを考えた場合には、領域ロスのない24-105がベストなんですよね。
同じタイプの旧型は私も所有しているんですが、イマイチ信頼にかけると申しますか、メインで
使うにはちょっと力不足と感じためらっていました。でももし私がこの撮影域のレンズをメインに
据えるなら、おそらく作画の7割くらいはまかなえるでしょうから、レンズ交換の手間もグッと少なくなるし、
メリットも多いのだがなと考えてもいたのです。
それで私も今回のリニューアルを心待ちにしたひとりなんですが、性能アップと引き換えに
あまりにも大きく重くなりすぎました。24-70 F2.8と数値上はほぼ同じくらいの重量級レンズに
なってしまったのです。これでは空中戦(登山用)としては私には使いづらい重さです。
それで迷った挙句24-105の新型はあきらめて、空中戦用にはこれまでどおり24-70 F4を
メインに使い、今回購入したF2.8は地上戦用として、主に使い分けることにしました。これは
以前からずっと考えていた体制で、結局それに落ち着いたんですね。ただそれでもやはり
100-400との組み合わせ時に不安が残るので、あまりにも実践で不自由が生じた場合には
改めて24-105 Ⅱの導入も再検討しなければなりません。
しかしこのところ新発売されるキヤノンのレンズは総じて大型、重量級になっていて、
私のような体力に不安のある人間には、アウトドアでの取り扱いが厳しくなる一方です。
おそらくデジタル一眼の性能が上がり、重箱の隅を突くようなシビアな見方をするユーザーを
納得させるような性能を目指すと、こうした大きい形状にせざるを得ないのかもしれません。
アナログ時代には、そこまで敏感にレンズ性能を気にしてなかったように思うんですよ。
ズームならせいぜいF値(明るさ)とかレンズ素材、撮影域を気にしながら購入する程度だった
のではないでしょうか。
私自身はいちいち買ったレンズの性能テストみたいなことはやらないけど、ネットの口コミなどの
他人の評価はけっこう気になりますから、できるだけ万人受けしている製品を買いたいと考えるのが
人情ですよね。この24-70 F2.8はそれなりの評価であろうかと思いますが、実際たとえば
24-70 F4とどれくらい描写力が違うのかは、私には細かなところまではわかりません。
でもまあ、買った以上は、価格どおり、評判どおりの働きをしてくれると信じて使うだけです。
つまり、レンズの性能(評判)がよければよいほど、作品の出来栄えをレンズのせいにはできず、
すべて自分で責任を負わなければならないということですかな、こりゃあ大変だ。
レンズをめぐる私の旅はこれでいったん終止符が打たれます。キヤノンにはたとえば
11-24mmなどという撮影域が超広角の面白そうなレンズがラインアップされてはいますが、
今の私にはそこまで手を出せる状況でないことは自分が一番よくわかっています。
さあこれでレンズはそろいました、あとはカメラをもう一台。(まだ買うんかい!!)
先週込み合ったところだけ間引いておいたコマツナ(小松菜)、本日正式に一回目の間引きと追肥を
施しました。写真は作業後のものです。
先週から今日にかけさらに発芽したらしい幼苗も加わり、前回とあまり変わらないくらいの混雑ぶりで、
作業は難航し、手間がかかりました。やはり過ぎたるは及ばざるが如しで、あまりに過剰に種を蒔きすぎると
あとが大変ですわ。
逆にあれだけ多めに蒔いたのに、ほとんど間引きしなくていいくらいにしか発芽しなかったフダンソウ
(うまい菜)。今日最終形態にして追肥を施しました。写真は作業後です。
このカゴなどはまだ均整がとれているほうで、ほかの2つのカゴは偏って発芽しているので間引きして
うまく調整しようがなく、変則的な並びとなっています。
まあ、とにもかくにもここまで育ってきました。このところ失敗続きのフダンソウです。問題は
このあとですね。
【夜桜と月と天守閣~弘前城内濠にて/2015.04.26撮影】
【貸しボート13号~弘前城西濠にて/2015.04.26撮影】
2015年度作品集その23
ちょっと無理してでももう一度弘前公園に戻りたかったのは、たぶんこの年限定でしか
見ることのできない、内濠への内覧会に参加したかったこともあった。こんな角度から
天守閣を見上げたり、写真を撮影できるのは、おそらく最初で最後になると思われる。
ギリギリ見頃を維持している桜と、説明しなければ星としかみてくれない月とを広角目一杯に
写し込んで、窮屈な構図ながらゴージャスな写真になったとしておく。
標高、日当たりの関係などから、弘前城内では開花が遅めになる西濠は、落花が始まったばかりの、
まずまずいい状態で持ちこたえてくれていた。こことちょうど真向かいにある橋の上での写真が
有名ではあるが、個人的にこちら側からのが気に入ったのでセレクトしてみた。
ここが現場なんですね? 金田一さん!
今日のお昼は「おかいさん(茶粥)」で、おかずは「サンマの塩焼き」「葉漬け(茎漬け)」でした。
できたてアツアツのおかいさんをかきこむことに幸せを感じるとき、私も立派な和歌山県人なのだと
再認識せざるを得ません。お漬物に強いこだわりのない私ながらダイコンの「葉漬け」は別格で、
好物があるとつい食べ過ぎてしまうので困ります。
和歌山市出身の作詞家・及川眠子(ねこ)さんが「おかいさん」を好きかどうかは存じ上げません。
昨日から連載が始まった朝日新聞・和歌山版の「紀のひと」で及川さんが取り上げられていて、
全8回の記事を楽しみに拝読したいと思います。
及川さんといえば、Winkの『淋しい熱帯魚』とか、新世紀エヴァンゲリオンの主題歌『残酷な
天使のテーゼ』などの作品でおなじみの方ですよね。これまで私は彼女の素顔をほとんど
知らなかったので、この連載記事をとても興味深く読めそうです。全国版で出ないのが
ちょっと残念に思います。
まるで宝くじが当たったか、ボーナスが支給されたかみたいな購買意欲でありますね。
日頃つつましく節制して生活している抑制がいったん開放されると、あとさきの見境がなくなるのが
我ながら恐ろしいですわ。こうしてまた、破滅への道を確実に歩んでゆくのです。
前々から考えていたレンズのラインナップの見直しでしたが、ついに大ナタを振るいました。
きっかけはキヤノン純正の新型広角ズームレンズ「16-35mm F2.8 Ⅲ」の発売でした。
旧型(Ⅱ型)の評判が芳しくなくて、新型の発売を心待ちにしていたところ、先ごろついに
発売されたのです。
このタイプのがリニューアルされたら、多少意に沿わない部分があろうとも買う気満々ではいました。
でも予想以上に値段設定が高くなっていたり、サイズも大きくなっていたので、多少の躊躇はありました。
定価29万9千円(税別)!ですからねえ。これでレンズが「出目金」タイプだったら清く身を引いたでしょう。
広角タイプのレンズは、性能を上げるためには出目金形状としたほうがより有利なんだそうです。
しかし野外で使うことがほとんどの私には、レンズがむき出しのままで使うのが怖いし、なにより
PLなどのフィルターワークが行えないので困ります。新型は出目金タイプになる可能性が高いと
案じたのですが、従来どおりの仕様が継続されたので、これはもう高くても買うしかないなと気持ちは
前向きでした。
さらに楽天が値引きクーポンを配布したり、ポイントアップのセールを始めたので、これに
背中を押されて踏ん切りがついて、今回の購入に至ったのです。
ついでといっては何ですが、もうひとつ買ったのが純正エクステンダー(テレコン)の1.4× Ⅲ型です。
使用頻度からいえば、今使っているケンコーの1.5×で十分なんですが、キヤノン純正でないと
現像の際DLO(デジタル・レンズ・オプティマイザ)が使えないのが欠点だったのです。見事に
カメラメーカーの「囲い込み」戦略にはまってしまったわけですね。これで私の使用機材は、ほぼすべて
キヤノン製品で統一されてしまいました。2.0×のテレコンのみシグマ製ですが、100-400mmを
機材に加えた今となっては、まず出番はないと思われます。
フィルムの頃は逆に、望遠のF4ズームのほかはすべてレンズメーカー製だったので、比べると
隔世の感がありますね。当時のポリシーは、「純正レンズは高いから買わない」だったんですね。
デジタルになり、現像ソフト込みでカメラメーカーに囲い込まれるので、レンズメーカー製のはよほど
特色がない限り使いづらい状況となってきました。
16-35/F4とのサイズ比べ。新型のF2.8は、キヤノン製の広角~標準ズームの中では最大級の
大きさで、安値の望遠レンズ並みにデカイ。F2.8は地上戦、F4は空中戦(登山)用として基本的に
使い分けることとなります。
同じような長さ(撮影領域)のレンズを2本そろえたのは、長期撮影旅行の際、万一トラブルがあっても、
もう片方のレンズで旅行が続けられると考えたからです。もちろん星などの撮影の際、2台同時に
作動させて違った描写の撮影を試みる、なんて機会がでてくるかもしれませんね。
手元に82ミリのレンズフィルターが一枚もないことにあとから気がつきました。たしか大昔に買った
シグマの広角レンズが口径82ミリだったと記憶しているのですが、古くなったので処分してしまった
ようです。あわててキタムラでマルミ・EXASのPLフィルターとレンズプロテクトのセットを買いました。
別々に買うよりお得で、おまけにレンズ・クリーニングクロスも付いてます。
テレコンの1.4×を100-400にセットして試し撮りです。カメラは5D2ですから560mm(F8)ですね。
オートフォーカスが効かずマニュアルでピントを合わせました。スタビライザーONです。
隣の部屋のアイロン(ケース)を写してみる。
これは70-200/F2.8に装着して写したもの。280ミリ(F4)で、こちらはオートフォーカスが効いてます。
キヤノンのテレコンは装着部(レンズ)が飛び出している構造なので、取り外しの際、ちょっと気を使いますね。
これは慣れかな。いずれにせよ私の場合560mmにまでして撮影する機会はかなり少ないので、
200mmのレンズしか用意できない場合に、念のためテレコンを準備しておくというような使い方に
なると思います。