恒例の、会員証更新時の無料レンタルを利用して、今回お借りしたのが、
「劇場版ハイキュー!!~ゴミ捨て場の決戦~」です。国民的アニメに
近いような人気作品ですし、いずれ近いうちにテレビでも放映してくれそうな
気配もあるのですが、「新作」として目立つところに大量に展示されていた
ので(しかしほとんど借りられていて、中身が残っているのは数枚だけ
でしたが)、今回選んでみました。
テレビシリーズの続きで、春高バレーでの烏野(からすの)高校と音駒
(ねこま)高校の「負けたら終わり」の一発勝負の戦いが描かれたものです。
カラスとネコで「ゴミ捨て場の~」と呼ばれているように、歴史的な因縁が
ある一方、練習試合や合宿での交流等他府県ながら行き来のある両校、
お互い手の内を知り尽くしたもの同士の、駆け引きを含めた熾烈な戦いが
繰り広げられます。
ハイキューのいいところは、超人的な必殺技みたいなのは登場せず
(それでも、神がかっているプレーは随所に描かれてはいますが…)、
かなりリアルにバレー競技が再現されていることもあり、日本代表選手
らにも広く親しまれているようで、たしかパリ・オリンピック前だった
と思うのですが、NHKで、ハイキューと代表選手とがコラボした
特番をやってましたよね。ハイキューの中で描かれているハイレベルな
プレーを実際に再現して見せたりしていました。いつの間にか、一時
低迷していた男子バレーの人気も実力も復活していて、それにマンガ、
アニメであるハイキューも一役買っているみたいですね。
原作ではすでに連載が終了していると聞いているハイキュー、アニメだと
次のシリーズが最終となるんですかね。先の特番といい、テレビシリーズ
をリバイバル放映してくれたこともあるNHKが、もしかしたら権利を
獲得して配給してくれるのかも、ハイキューだけに。(誰も考えつかない
ような難易度の高いなダジャレでしめたものの、残念ながら最終シリーズ
もテレビ番組でなく劇場版映画として公開されるようですね)
年が明け、半月以上経過し、2024年度の冬アニメがほぼ出そろいましたかね。
皆さんはいい作品に巡り合えそうですか?
昨秋から引き続き第2クールが放映される「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」
「め組の大吾」「ラグナクリムゾン」などなどがレベルが高い上に、さらにシリーズ
ものが充実、「うる星やつら」「 SYNDUALITY Noir」「僕の心のヤバイやつ」
「キングダム」などが再開され、私はこれだけでもうお腹いっぱいです。
その上完全新作もなかなか優れていて、一話で切れないものが多く、うれしい悲鳴。
今後回を重ねて淘汰されるものも出てくるでしょうが、現時点では多くが一話切りを
逃れ継続審査中、そのなかでも個人的な注目作品は「佐々木とピーちゃん」でしょうか。
「ハクション大魔王・傑作選」も外せません。オリジナル版を見るのはおそらく
50年ぶりくらいで、大昔の作品なのに画質がきれいなことに驚きました。
クレジットされてはいないけど、たぶんデジタル修復されているのでしょう。
最終回泣かせるんですよねえ… 家庭用ビデオがなかった世代の我々です、もし
当時最終回を見逃した方はこの機会を逃さずにご覧ください(最終回、たぶん
放映されるはずです)。
さて、先の年末年始、特番や報道番組の視聴に時間を費やし、当初思い描いたほど
にはまとまった時間はつくれませんでした。そうした中、唯一手持ちの保存版から
見返せたのが「月がきれい」でした。月が~を見るのは久方ぶり、実はちょっと
こわごわでした。月が~は私が勝手に選ぶベストアニメ5本の一角を占め、しかし
放映が2017年と古く、それは私が長いブランクを経てアニメ視聴を再開した頃、
それから7年間様々な作品を見倒し目が肥えた今、評価を下げるのを案じたのです。
だけどもそれは杞憂でした、見返してみて、改めていい作品だと思いましたよ。
完成度が高い要因は様々あれど、一番は主演の千葉翔也、小原好美(こはら このみ)
さんお二人の熱演でしょう。うぶで多感な中学三年生カップルの揺れる気持ちを
実に初々しく浮かび上がらせました。おそらくは、音響監督や岸誠二監督の熱い
演技指導もあったのだろうと想像します。のちに聞きかじった知識によると、
お二人はこの作品がたしか初主演作だったとのこと。その後も多数の作品に出演、
活躍を続けられています。
東山奈央さんによる主題歌『イマココ』『月がきれい』、今聞いてもいいですしね。
どちらも作詞が川嶋あいさん、スマッシュヒットしてもおかしくない優れた楽曲
なんですが。途中入るCMで「東山奈央、第二弾シングル!」なんて宣伝しています。
こうした秀でたアニメ作品、楽曲が、広く認知されないまま忘れ去られるのは
もったいない気がします。私の知る限りでは、月が~は一度も再放映されていない
ようです。毎シーズン、大量のアニメ作品がつくられる活況ぶりは歓迎する一方、
天網恢恢疎にして漏らさず、このような隠れた名作を拾い上げるシステムが機能
してくれればいいですね。
先のハクション大魔王などは当時何度も再放映され、我々旧人類にはほぼ共通項
で語り合えます。昔とは何もかも事情が違うから致し方ない面はあるけど、今は
一部の国民的アニメ以外は、使い捨てられる運命です。世の中すべてそういった
風潮だからこそ、もっとゆっくり、じっくり、愛おしみたいと思います。
毎年恒例、会員更新時1枚無料レンタル特典を利用、今回お借りしたのが
「映画 ゆるキャン△」です。もし今すぐ見られるのなら、「ゴジラ-1.0」
あるいは制作が発表されたばかりの「チェンソーマン」を借りたかったところ、
さすがにこれはないものねだりな無茶なお話です。(今月、BSPで放映された
シン・ゴジラをもう一度見てみたけど、やっぱりあまり面白いとは思わず、
私的にはガメラのリメイク版に軍配を上げたい。-1.0もあまり期待しない
ほうがいいんでしょうかね?)
アニメゆるキャン△は、放映開始後じわじわ人気が出て、キャラクターが
レトルト商品のパッケージに使われるなど一般にも広く浸透し、スピンオフ的
なショートアニメのあと第2期が放映、そしてついに劇場版新作アニメ映画が
つくられたようでした。
個人的には第2期にやや肩透かしを食いました。第1期ほど楽しめなかった
のです。要因は様々あれど、そのひとつは、制作スタッフたちの「思い違い」
ではないかと思っています。第1期でキャラ立ちした登場人物たちの人気に
おんぶにだっこ状態と申しますか、演出は彼女らの仲良しごっこに終始、1期
で見せた仲間内の微妙な人間関係や考え方の相違などがあまり描かれることなく、
緊張感がほぼなくなってしまったのを惜しく思いました。もしかしたら、原作
自体次第にそういう陰の要素が消え去り、陽の部分ばかり目立つ方向へシフト
チェンジしたのかもしれないのですがね。
放映が控えている第3期は、アニメ制作会社をはじめ、スタッフが総入れ替え
されるようです。これが吉と出ることを私としては願うばかりです。たとえば
秋アニメでも、「最果てのパラディン」「ゴブリンスレイヤー」の新シリーズは
スタッフが大幅に入れ替わりました。どちらの作品も、それが良い結果を生んだ
と私は思っていて、たとえばゴブリン~は旧作のダークな部分が薄れ(監督が
女性になったからソフトタッチに?)、ずいぶん親しみやすくなりました。逆に
それが物足らないと嘆く御仁もいるとは思いますが…
さて、映画版ゆるキャン△は、彼女らが社会人となってから再結集する
様子が描かれる、いわばスピンオフ的な未来版で、テレビシリーズとは別物
としてとらえたほうがわかりよいかもしれません。たしかテレビ版第1期の
最終盤、彼女らが大人になってから活躍する姿を描く架空(実際の未来?)
のシーンが挿入されていたような記憶があり、それとこれとは細々事情が
違っていて、中でも映画版では、なでしこが至極当たり前の大人になっている
のが目立ちました。しかし、あの天真爛漫さ、天然な純真さを多く残したまま
大人になられても困ると言えば困る気もし、実生活でも仲間内で一番やんちゃ
だった奴が、その後一番真っ当な生涯を送っていることも珍しくないですよね。
なでしこを演じる花守ゆみりさんは、別の作品、たとえば「地極楽」での
山田浅ェ門佐切役でみせる低いトーンの大人っぽい声を時折織り交ぜるなどし、
1期から約10年ほどの時の経過で成長したなでしこの頼もしさを表現されて
いて、さすがだと思いました。
実は第2期はディスクに保存したものの一度も見返してなくて、もしかして
もう一度見直すと、印象、評価が変わる可能性はあります。第3期が始まる
前に、もう一度第1期から通して見返すことが、この冬休みの宿題になるかも
しれません。
*「宇宙(そら)よりも遠い場所」が、NHKEテレで年明けからリバイバル
放映されるようですね。私のお気に入りで、老若男女問わず広くお勧めできます。
日頃「アニメなんぞ見んわい!」と仰せの方々も、ご覧になってみてください。
CMが入らないのもいいですし、録画して、私も再度見直してみるつもりです。
10月から放映の2023年度秋アニメも佳境に入り、ほとんどの作品が
最終話を迎えつつあります。皆さんはいい作品に巡り合え、楽しめたで
しょうか。私はイチ押しはやはり「葬送のフリーレン」ですかね。この
作品は原作マンガ自体人気があり下馬評高く、アニメもそつない出来栄え、
すでに語りつくされているでしょうし、詳しく述べる必要はなさそうです。
そのまま第2クールへ突入するとも聞いているので、今しばらくフリーレン
らの旅の続きを楽しめそうですしね。秋アニメの開始時期に、いくつか
気になる作品を挙げておいましたが、ここでは、それ以外に個人的に
注目した作品を紹介しておきます。
新作では「め組の大吾~救国のオレンジ」ですね。新米消防士たちが主人公
の物語ということで、おおまかなストーリー展開やエピソードなどは事前に
想像つくところ。実際ほぼその通りだったのですが、生々しさや迫力が数段
こちらの予想を上回る展開で、緊迫感マックスな場面にくぎ付けになること
多々ありました。首都直下地震?あるいは富士山爆発?なのか、なんらかの
天変地異が勃発し、未曾有の大災害に見舞われる修羅場で、彼らが活躍する
であろう未来図が時折インサートされ、この先1月からの第2クールにも
目が離せません。
リバイバル放映組にも面白い作品が続々で、まずは夏から2クール続けて
放映された「とらドラ!」です。15年くらい前の古いアニメで、長井龍雪
&岡田麿里が描く学園ラブコメは、かなり奇抜で異色なため、最初起こる
拒絶反応を克服するとハマります。ヒロインの手乗りタイガーこと逢坂 大河
(あいさか たいが)を演じる釘宮理恵さんのツンデレぶりがすばらしく、
主演・高須 竜児と嗜好の合う私としては、櫛枝 実乃梨(くしえだ みのり)
との恋の成就を応援するも、どうやらそれは叶わぬみたい…
続いて「終末のイデッタ」。7年ほど前の作品みたいで、第二次世界大戦時の
ヨーロッパを彷彿させる架空世界、列強の大国の侵攻に追い詰められた小国の
窮地をひとりの魔女が救う。キャラデザインが宮崎作品を思わせるかわいらしさ
で、魔女少女の戦場での奮闘ぶりはナウシカと重なる。戦時下ながらほのぼのと
したシーンを織り込みつつ、重要な脇役キャラがあっけなく凶弾に倒れるなど、
対比が容赦ない。
あと、発見されたまぼろしのアニメ版「ゴルゴ13」(静止画ではありますが)
や「ヤッターマン」の傑作選放映など、興味深いプログラムもありました。
楽しませてもらった「ダイヤのエース」が中途半端な終わり方、原作に
追いついてしまったのでしょうか? 第4期の制作を期待したいところです。
ようやく溜まっていた録画分を、一部を除き見終えました。年末年始にかけて、
手持ちの作品をまとめ見できるのか、それともうれしい誤算、一挙放映などの
特別プログラムがその野望を打ち砕くのか?? 来年もいい作品に出会える
ことを祈りましょう。
突貫工事での2023年度秋アニメ取捨選択作業が終わり、これでようやく
腰を据えて番組に向き合えるようになります。そのちょうど頃合いのタイミングで、
朝日新聞夕刊記事にてこの秋お薦めのアニメ作品が挙げられたので紹介します。
若手アニメライターと担当記者(私とほぼ同世代の小原篤記者)がそれぞれ5作を
推薦、「葬送のフリーレン」が重なっているので全9作品のうち、私が残した中では
葬送~のほかに「オーバーテイク!」「鴨ノ橋ロンの禁断推理」「ブルバスター」
「アンデットアンラック」の5作が選ばれていて、私の見立てもまずまず正常値
なのかなと思いました。オーバー~は、F4レースもの。現実世界ではカーレースに
まったく興味のない私ですが、キャラデザインもよく、描写も丁寧、楽しんで
最後まで見ることができそうです。
記事に出てこないものでは、「ラグナクリムゾン」「ティアムーン帝国物語~
断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」などもいいと思います。
シリーズものでは「SPY&FAMLY」の期待値がやはり大きくて、その他では
「最果てのパラディン」「カノジョも彼女」「デットマウント・デスプレイ」
「ゴブリンスレイヤー」などなども第一期を見ているので、引き続き見ることに
なります。最果て~は、主人公ウィルの声が、少年から青年に成長したことで、
河瀬茉希さんから千葉翔也さんに代わりました。千葉さんはブル~でも主人公を
演じているし、青のオーケストラの第二期の制作もすでに決まっているなど、
引っ張りだこですね。カノジョも~は、アニメとしては特筆すべき点はないと
思うけど声優陣が豪勢で、佐倉綾音、和氣あず未、竹達彩菜、高橋李依、
古賀葵さんらの、美形キャラながらギャグ寄りな素っ頓狂かつ色っぽい演技に、
目と耳の養生には最適な番組です。
秋の夜長に、皆さんもお気に入りの作品が見つかるといいですね。
台風7号は紀伊半島を縦断することは免れない状況、しかし、まさか和歌山市上空を
通過していくとは! さすがに甚大な被害を覚悟しましたよ。9:30~10:00頃、
台風の目に入ったらしく、風がピタッと止んだあと、それまで北寄りだった風向きが
南からに変わりました。しかし、大きな被害が出た数年前と比べると、そこまでの
暴風とはならず、自宅は無論、私のわかる範囲では近所でも被害はなかったようで、
これは不幸中の幸いでした。重ね重ね、迫りくる台風に対し、もう少し能動的な
対処方法はないものかと考えます。雨戸を閉めて、台風が行き過ぎるのをじっと
待っているだけでは、いつかまたあの時のような被災を繰り返すだけだと案じます。
さて、家から一歩も出られないこともあり、手持ちの録画コレクションから
「幼女戦記」をこの数日で一気見しました。2017年に放映されたこのアニメは、
私の柱(勝手に選定したベスト作品)の記念すべき第一作目であり、もうすでに
何度も見返しているお気に入り作品です。それまで長年新作アニメ作品をほとんど
見ておらず、久々に視聴を再開した初期に出会ったのがこのアニメで、「今時の
アニメはこんなに完成度が高いのか!」と驚いた記憶があります。ブランクがあり、
当時、自身の視聴基準が低かった可能性は否めませんが、その後柱に認定された
作品は数本しかないことから、一概にそうとも言い切れず、たまたまいきなり
すごい作品に巡り合ったようです。逆に、このアニメを見ていなければ、早々に
飽きてしまって、今頃とっくにアニメ界から離れていたかもしれません。
現世でいうと、第一次~第二次世界大戦頃のヨーロッパあたりを舞台に繰り広げ
られる国家間の戦争が物語の中心で… (話が終わらなさそうなので以下略)
すでに第二期の制作開始が発表されているとのことで、個人的にはそれを期待し
待ち焦がれています。そのタイミングで、第一期の再放映があるかもしれません、
見逃している方は、ぜひご覧ください。今回の再視聴で、放映から6年経過しても、
まったく色あせていない高品位な作品であることを再認識しました。
2023年度版夏アニメ、ようやく見始めました。まだ完全に自身の評価が定まっては
いませんが、大雑把に現在視聴中の作品を紹介しておきましょう。
まず注目は、「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」ですね。リメイク版だそうで、
私はそんなタイトルの作品があったような…って程度しか知識がなく、もちろん見たこと
なかったので、旧作との比較はできないのですが、主演の斉藤壮馬、高橋李依さんの
お声もぴったりはまっていて、今のところ一番の期待作です。
次の注目作は、こちらも原作自体は古い作品らしい「スプリガン」です。遺跡の争奪戦で
繰り広げられる激しいバトルが見ものです。新作では、怪奇と推理を組み合わせたような
「アンデッドガール・マーダーファルス」もいいですね。「わたしの幸せな結婚」は、
継母らの陰湿ないじめを受けた薄幸な少女が、政略結婚を機に幸せをつかむ単なる
シンデレラストーリーだけでなく、そこにSF的な要素を加味したことで物語に厚みを
持たせています。上田麗奈さんが殊更か細い声でヒロインを演じているのは、彼女が
真の力に目覚めたとき、豹変する姿との差を強調するためでしょうか?
その他新作では、「デキる猫は今日も憂鬱」「SYNDUALITY Noir」「AYAKA」
「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」「白聖女と黒牧師」
「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」「実は俺、最強でした?」などを
今のところ残していますが、いくつかは淘汰されるでしょう。
劇場公開された「蒼穹のファフナー THE BEYOND」が、TV Edition版として放映される
のを待っていました。シリーズものでは、私が一番期待している作品です。
その他シリーズものは、「響け!ユーフォニアム(再放送)」「死神坊ちゃんと黒メイド」
「無職転生II ~異世界行ったら本気だす~」「政宗くんのリベンジR」「もののがたり」
「呪術廻戦」「はたらく魔王さま!!」等々、なかなかの充実ぶりです。春アニメが
すごかったので、その反動をある程度覚悟してはいました。現時点では、突出して
優れた作品はなさそうですが、見るものがなくて嘆くような状況ではないようです。
再放送でもう一度見直しているのが「リコリス・リコイル」です。当時、ブルーレイ
ディスクに残すかどうかで迷いながら結局消去してしまったので、再挑戦ですね。
主人公・錦木千束(にしきぎ ちさと)を演じる安斉知佳さんのはっちゃけた演技が
すばらしいですが、元々安斉さんのお声は、響け~の高坂麗奈役などでのクール・
ビューティなイメージが強く、どちらかというと、リコ~でコンビを組む冷静沈着な
井ノ上たきな役のほうが合いそうな気もするのですが、知的で芯の強い役柄から
ネアカなキャラまで難なくこなせるのがすごいですよね。今回の再視聴で、ディスクに
残すことになるのか、それともまた迷うのか…
さて、その録画用ブルーレイソフトなのですが、私が愛用していたパナソニック製が
この春で生産中止になっていたことを後になって知り、ショックです。手元には在庫が
あと20数枚残るのみ、困ったことになりました。そもそもこの手のソフトの信頼性には
懐疑的で、あまり積極的に使うつもりはなかったのですが、パナ製のディスクは秀逸で、
私が使ってきた範囲では、一度もエラーを起こすことなく、ここまでまったく問題なく
使えていました。パナ製のブルーレイレコーダー・ディーガとの相性がいいのは
もちろんのこと、ソニー製のレコーダーでも別段問題なく使うことができました。
いまやそのブランド力は「地に落ちた」のかもしれないけど、一応「日本製」の表記が
いっそのこと安心に花を添える感はありますしね。採算がとれなくなっちゃったのかなあ、
生産終了は本当に残念でなりません。
それで今回、ネットの評判などを参考に、新たに購入したのがソニー製のブルーレイソフト
「2倍速対応BD-RE 20枚パック 25GB」です。私にとってあまりメリットはありませんが、
今度のは繰り返し録画できるようです。気がかりなのは「4K対応」の表示がないことと、
2倍速とのことで、パナの4倍速に比べると録画(ダビング)時間が遅くなるのでは
ないかということです。もちろん、最も重視されるのが信頼性です。エラーを頻発したり、
録画したものが再生できないようでは元も子もありません。パナ機との互換性も
気になるところです。
パッケージ裏に小さく「日本製」とあるのがせめてもの救いでしょうか。今のところ、
ダメ元で試すしかない状況なんですね。
留守録しておいた「君は放課後インソムニア」を最終話まで見終え、私が独断と
偏見で選んでいるベストアニメ作品の5本目の柱に認定しました。「悲劇で終わらない」
ことがクリア条件だったのですが、無事ハッピーエンドで締めくくられました。aikoさん
によるバラード調の主題歌『いつ逢えたら』も作品内容の雰囲気にぴったりで、盛り上げて
くれました。もっとドラマチックな終わり方でもよかった気もしますが、おそらく原作は
この先も描き続けられていて、こういう当たり障りのない結末は妥当なところでしょう。
主演二人の行く末は無論のこと、彼らをとりまく仲間たちも魅力的な面々がそろい、
この先の展開が気になる反面、ところどころでヒロイン・曲 伊咲(まがり いさき)
の病気、容態に関する伏線が張られていたのが気がかりです。アニメ版では、その
伏線を回収しないまま物語は終了しました。原作の漫画はともかく、アニメとしては、
ふたりが幸せをかみしめる、このままの幕引きでいいように思うのです。
私の柱でいうと、胸キュンものでは「月がきれい」に次ぐ二作目となりますか。
月~と同じ監督(=岸誠二)、主演(=千葉翔也)コンビが再びタッグを組んだのが、
現在放映中の「青のオーケストラ」ですね。どうせなら月~のヒロイン役の小原好美さん
を青~でもそのままスライド起用してほしかったのですが、ヒロイン・秋音律子は
勝気で闊達な性格の役どころ、やや線の細い、引っ込み思案タイプを演じることが多い
小原さんのお声はミスマッチでしょうから、これは致し方ないですね。
と思ったら、オーケストラ部の部長役で小原さんが登場、ある回のエンドクレジット
では、千葉さんと小原さんが並んで表記されていました。このあたりは、監督の
ファンサービス、遊び心でないかと思っています。ふたりの瑞々しい好演が、
月~の完成度をより高めていたのは事実ですしね。
写真は、7月12日付けの朝日新聞夕刊記事です。「ダイヤのA(エース)」の
作者・寺島裕二さんへのインタビュー記事で、現在再放映中のアニメ版をけっこう
熱心に見ているので、私としてはタイムリーでした。長期不在すると、週5話放映の
ペースに追いつくのが大変で、シーズン1は早や終了、すでにシーズン2の放映が
開始されていますが、まだそこまで見切れていないのです。
すると今度は、「映像研には手を出すな!」の作者・大童澄瞳(おおわら すみと)
さんのインタビュー記事が… まだお若い方みたいでして、広大な敷地の庭に
ビオトーブをつくり、生き物観察を楽しまれているとか。映像研~で浅草氏が
生物観察に勤しむのは、作者の姿をそのまま投影させているんですね。私んちの
庭がもっと広ければ、池をこしらえ、トンボなどを呼び寄せたいんですが。
さらに、一昨日だったか、「MAJOR 2nd」(メジャーセカンド)作者の満田拓也さん
へのインタビュー記事までも… 甲子園で決勝戦が行われる女子野球選手権大会
に関してのもので、メジャーセカンドでは、男子に負けず劣らず、女子選手の
活躍ぶりも描かれてますしねえ。
うがった見方をすると、朝日新聞記者たちは、ネタに困ると漫画やアニメ作品との
コラボ記事に逃げ道を探しているともとれるけど、まあそれだけ、アニメ世界と
現実とがますます密接になりつつあり、切っても切れないものになっているんだと
思いますね。
2023年度夏アニメ、面白そうな作品はありそうですか? 今のところ、
「響け!ユーフォニアム」「無職転生」「もののがたり」等々、シーズン1を
すでに見ていて、ある程度評価の定まっているシリーズ作品を追いかけるので精一杯、
完全新作はまだほとんど手つかずの状況なんですよ。
しばらく家を空けていたので、その間ブルーレイレコーダーに録画されていた
アニメ番組などを見まくる日々を過ごしていますが、2023年度の春アニメは
近年まれに見る充実したラインナップで、うれしい悲鳴を上げています。
新番組だけでも50本を超える作品があるそうで、もちろんこれらすべてを
見ることは不可能なので多数切り捨てなければならず、この作業がいつも以上に
大変なのですね。力作ぞろいで、人気シリーズの新作『鬼滅の刃・刀鍛冶の里編』
があまり目立たないほどなのです。
ハイレベルの新番組群の中でも、飛び抜けているのが『【推しの子】』でしょうか。
初回いきなり90分の拡大版!初回60分はたまに見かけますが、90分というと
もう映画並みですからねえ。長さだけでなく内容もハイクオリティ、基本構成は、
本来私が不得意のアイドルもので、それにサスペンスやSF (転生)といった
盛りだくさんな要素を盛り込み、こちらの予想のひとつもふたつも上を行く波乱の
ストーリー展開に唸ります。この人が主役なのかなと思ったら二度だまされ、真の
主役たちが登場するのが第一話の最終盤。なるほど、いきなり90分必要なわけです。
アイドル・アイを演じたのが高橋季依さん。この方、多数のアニメに主役、あるいは
主役級で出まくっていますが、妖艶な美女からボーイッシュな活発少女、はたまた
少年役まで、それぞれの役柄をふり幅大きく演じ分けられているのが素晴らしい。
今回のアイドル役もハマっていて、アイのようなアイドルなら私も推したいなと
思ったほどです。できたら最後まで出続けてほしかったのですが…
おっと、このペースで話を進めると、いつまでたっても終わりが見えない。
以下、できるだけ簡潔に。
推し~に肉薄しているのがバトル&アクションが冴える『地極楽』『天国大魔境』、
少女マンガチックな『スキップとローファー』『おとなりに銀河』『江戸前エルフ』
などなどですかね。学園ものの『僕の心のヤバいやつ』『君は放課後インソムニア』も
いいですね。当落線上なのが『青のオーケストラ』『デットマウント・デスプレイ』
『事情を知らない転校生がグイグイくる。』『六道の悪女(おんな)たち』
『私の百合はお仕事です!』『マイホームヒーロー』などなどで、本来青の~などは
楽々視聴対象をクリアするところ、他のレベルが高すぎるんですね。
シリーズものでは鬼滅~のほかに、『TIGER & BUNNY2』『魔法使いの嫁2』
『ゴールデンカムイ(第四期)』『機動戦士ガンダム・水星の魔女2』
『くまクマ熊ベアー ぱーんち!』『MIX~二度目の夏、空の向こうへ~』
『王様ランキング 勇気の宝箱』『Dr.STONE NEW WORLD』などですが、
このうち王様~ Dr.~などはまだ一度も目を通せてなく、もしかしたらそのまま
消去する可能性すら出てきました。それくらい大豊作、シビアな取捨選択を
迫られているということです。
『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャー役でブレイクした種﨑敦美さんが
主役チセを演じているのが魔法使い~ですね。アーニャの声は確かに可愛いですが、
それだけでは収まらない、無限ではないかと思わせるくらいの引き出しの多彩さ、
幅広い声色を柔軟に使いこなせるのが種﨑さんの魅力で、(暗い過去、重い宿命を
背負っている)悲しげで愁いを帯びたチセの役柄を見事に表現、演じ切っています。
時に織り込まれるギャグモードでの戸惑いがちにはしゃぐチセもいいですよね。
再放映組では、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』『ダイヤのA
(エース)』『響け!ユーフォニアム』などですか。青春ブタ~は、初回放映時に
第一話のAパートだけ見て、「これはついていけそうにない」とそこで切って
しまったもの、今回再挑戦しています。ダイヤ~はそんなアニメだかマンガだかが
流行っているのを当時聞いたことがありましたが、見るのはもちろん初めてです。
スポ根野球アニメの王道を行くような内容は、基本私好み、続きが気になるので
週5日の放映を大歓迎する一方、5本分のアニメを見ている換算になりますから、
これはこれでけっこうきついのです。
響け~はそのまま第2シーズンまで続けて再放映されるとのことで、それも
楽しみです。響け~と新番組のスキップ~両方で、主役の高一女子を演じるのが
黒沢ともよさん。同じ女子高生ヒロインでもまるでタイプの違う二人を、完璧に
演じ分けています。彼女の的確な演技により性格付けが明確となり、キャラが立ち、
主人公が画面内をいきいきと立ち回ることで、番組をより多く盛り上げているのは
確かでしょう。ちょうどいい機会ですし、黒沢さんのニュアンス豊かな表現力を
見比べて(聞き比べて)みてはいかがでしょうか。
相変わらず低調なロボットアニメの中で、ひとり気を吐くのがガンダム・水星の魔女
ですね。ストーリー自体はあまり感心しないのですが、エアリアル(=ガンダム)の
引き締まったボディがカッコよく、戦闘シーンも迫力あります。鉄(ロボット)分不足、
その不満を補っているのが、再放映中の『蒼穹のファフナーEXODUS』ですかね。
手元にディスクに焼いたソフトがあるにもかかわらず、懲りずにまた最初から
見てまして、羽佐間カノンが消える回で、性懲りもなくもらい泣きすることがわかり
きっているのにねえ。
東京キー局が衛星放送を併設した現在、地方における立地的な不利はずいぶん
解消され、見たくても見られないアニメ番組は大幅に減りました。BS11,12ら
後発局が大量のアニメを無料放映し、貢献してくれているのも大きいですよね。
しかし今でも稀にその放送網から漏れてしまう新番組があって、それがたまたま
話題作など、気になっていた作品だとショックが大きくて、昨秋アニメの場合、
「チェンソーマン」がまさにそうでした。原作漫画作品が人気があることを
私も以前から存じ上げていて(ただし、一度も読んだことはないのですが)、
それが満を持してアニメ化されるとのこと、とても楽しみにしていたのに、
和歌山では見られないことがわかったときの衝撃は相当なものでした。これは、
テレビ大阪が放映権を持ってしまった場合に往々にして起こり得る事象で、
今回は不測の事態に手を差し伸べてくれるBS局もなかったのです。
もしかして、この窮地を救ってくれるのは、地元テレビ和歌山でないかと、
密かに期待していました。というのも、この前まで「SPY×FAMILY」を
放送するなど、このところ良質のアニメ作品が編成されることに気づいていて、
どうやら取り仕切る責任者に、私と同じような嗜好、嗅覚を持つアニメ好きが
いるのではと、勝手に勘繰っていたのです。SPY~はBSテレ東が放映してくれ、
和歌山でも視聴できましたが、万一の放送トラブルに備え、地上局でも
放映してくれているととても心強いんですよね。
そしたら今回の冬アニメで、遅ればせながらチェンソーマンを始めてくれた
のがやはりテレビ和歌山で、感謝感激雨あられ、期待通りの救済措置に心から
お礼申し上げる次第です。我々世代のバイブル的存在「デビルマン」を現代風に
蘇らせるとこうなるってのがチェンソーマンなんですかね、第一話を見る限り、
私好みの作風であることに間違いなく、今後の展開がとても楽しみです。
地元民でありながら、滅多に見ることのないのがテレビ和歌山ってのも、
大変恐縮なお話なのですが、こういう出会いが重なると、今後は付き合いが
深まるかもしれません。