化雲岳方面からトムラウシを目指した場合、いくつか急な岩壁を乗り越えなければ
なりませんが、最後の壁を間近に見上げる北沼のほとりにたどり着けばもう一息です。
ただ、晴れていたら難なく登れる道ですが、岩場が多い上、廃道が何本か入り組み、
濃いガスにまかれるとルートを見失いそうになるちょっとやっかいなところ。
そのためか、近年、本道を示す目印のガイドロープが張られたようです。
ここは数日前に悲劇の舞台となった場所のひとつ。水面を渡ってくる強い風に
吹きつけられながら、しばらくの間、沼のほとりにたたずんでいました。
岸辺に打ち寄せる波の調べ、あとは吹き過ぎる風の音ばかり…
【吹き過ぎる風ばかり~北沼からトムラウシ/2009.07.20 撮影】