旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

タニヤマヒロコノピアノアルバム

2024-09-29 18:58:30 | 歌は世につれ



留守中に届いていたのがこの、谷山浩子さんの新譜「タニヤマヒロコノピアノアルバム」です。
セルフカバー・ピアノインストゥルメンタルアルバムの第2弾となります。ボーナストラック
の2曲を含め25曲、収録時間が80分近い大作です。


    

さらにすごいことに、セルフカバー第1弾の「Mezzo Piano」のリマスター音源が
特典CDとしておまけされています。このアルバムは、私の大のお気に入りで、その理由
の一つが、オリジナルのボーカル入りの作品よりも、むしろこのインストのほうが
完成度が高まっている曲がいくつも収録されているからで、たとえば、『ふたり』
『遺跡散歩』『クルルカリル』『悲しみの時計少女』『マイケルという名のパン屋さん』
『さかなの言葉』等々多数あり、聞きどころ満載だからです。

それがさらにリマスターされたということで、いったいどんな音になっているのか
とても楽しみなのです。


    

まとまった時間がなかなかとれず、ゆっくり聞けるタイミングが少し先になりそう
なのが残念です。

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谷山浩子 50周年イヤーフィナーレ~コンサート2023~

2023-10-08 18:35:00 | 歌は世につれ



谷山浩子さんのデビュー50周年記念コンサートの第二弾となる、「50周年イヤー
フィナーレ~コンサート2023~」の2枚組CDを購入しました。先の第一弾が
「オールリクエスト」構成だったため、選曲にやや偏りがあったことを踏まえ、今回は
「代表曲をかき集めている」点で、同じ記念ライブながら別物の編成となっています。

とはいえ、谷山さんの場合、代表曲=ヒット曲とは限らず、他者に提供してヒットした曲、
NHK「みんなのうた」で披露された曲、シングルではないがファンに根強い人気のある曲、
そして、ご自身のスマッシュヒットした曲などが代表曲とされ、それらが幅広く網羅された
選曲なので、結局、超マニアックな曲が演奏されていないことを除くと、いつもの
コンサートの延長線上だと言っていいかもしれませんね。


    

演奏曲の中で私が気になったのが『人生は一本の長い煙草のようなもの』で、この曲は
素晴らしく美しいメロディラインなのですが、これまで一度もベスト的なアルバムには
選ばれていない隠れた名曲で、私がもし「谷山浩子ベスト・拾遺集」を編むとしたら、
間違いなくラインナップに挙げるであろう楽曲なのです。

と思ったら、ライブ中のトークで、「ベストアルバムにはなぜか入っていない…」みたいな
紹介がありました。頼んまっせ谷山さん、選から漏れた名曲のベスト拾遺集の発売をぜひ!


    

予約購入特典のシール。


    

封入の小冊子には、歌詞のほか、ご自身の手による「谷山浩子 50年の一部」という
半生記のような長い文章も掲載され、特に50年の前半部分の、音楽的に山あり谷あり
だった頃のお話がたくさん披露されているのが興味深いです。

なかでも、タッグを組んで3枚の高品質アルバムを制作した橋本一子さんとの決別は、
「橋本さんのギャラが高い」ことに起因され、おそらく橋本さんはざっくばらんな
方なのでしょう、そのことを直接本人に訴える(!)と、代わりに紹介してくれたのが
(ギャラが安く済む?)石井AQさんだったとの打ち明け話が印象に残ります。AQさん
とはその後ずっと音楽パートナーを組み続けることになり、アレンジやプロデュースを
手掛けられ、このコンサートにもシンセサイザー奏者として参加されるなど、切っても
切れない関係になっているから不思議です。ひょんなことからゴールデンコンビが誕生し、
長いお付き合いとなるのです、なにが功を奏するのかわからず、面白いですよねえ。

 

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細坪基佳45周年記念コンサート in 野音~夢のつづきはまだ終わらない

2023-02-26 19:29:00 | 歌は世につれ



いいのか悪いのか… 近頃またぞろまとまった時間がありまして、手元にあるDVDの
音楽(コンサート)ビデオを見返して楽しんでいます。それなりのお値段のする
ソフトですが、繰り返し楽しめる点では、そんなにお高い買い物ではないですかね。

共通して感じるのは、作品発表のその時点で時間が止まっていることで、当たり前
ながら、演奏される皆さん実にお若い。それをリアルタイムで見ていた私自身も、
当時は彼らよりもっと若かったはずですしねえ。

たとえばNSPの映像を見ていると、若くして亡くなられた天野滋さんの年齢を、
気がつくと現時点でははるかに追い越してしまっている自分が不思議でなりません。
今でも視聴時には、年上の先輩方を憧憬するティーンエイジャー気分に戻るんですよ、
これがいつまでたってもね。昨年お亡くなりになった中村貴之さんが、もちろん
とてもお元気です。

あらためて見直した「谷山浩子 101人コンサートスペシャル at 青山円形劇場
1988」がなかなかいいです。MC(曲間のおしゃべり)や観客の拍手などがすべて
カットされ、演奏曲がぶつ切りにつなげられている粗雑な構成が惜しいのですが、
それを補って余りある歌唱、演奏が素晴らしいです。興味深いのが選曲で、おそらく
この時点ではベストに近い楽曲がそろえられていたはずなのに、のちになって
多数発表されることになるベスト盤CDの類には、その多くが選から漏れる憂き目に
あうのです。たとえばシングル曲では『夕焼けリンゴ』『ラ・ラ・ルゥ』などが
そうでして、のちにご自身での評価が下がってしまった?レア曲の演奏シーンが
たっぷり含まれているのも見どころと言えます。


さて、前置きが長くなりました、その一連でDVD作品「細坪基佳 IN YAON 
夢の続きを…始めよう」を見たことで、その後再び日比谷野音で開かれたコンサートを
収めたDVDを買い忘れていたことに気がつきました。発売から2年遅れで買い求めた
のがこの「細坪基佳45周年記念コンサート in 野音~夢のつづきはまだ終わらない」
です。前回から8年ぶりの野音でのコンサート、その際のDVD盤の紹介記事掲載
から丸10年経っているわけで、なるほどすでに記憶がほとんどないわけです。


    

野音での演奏は3回目となる細坪さん、今回はついに雨でしたか… 6月9日開催
ですもんねえ、梅雨入り間近のこのタイミング、致し方ないところでしょうか。
それからすでに3年経過しているということは、あと2年でデビュー50周年ですね!
細坪さん、よくぞここまで走り続けてこられました。年を重ねても、夢のつづきを
終わらせない前向きな姿勢に頭が下がります。

前回同様、スリーハンサムズの一員としてゲスト出演しているNSPのお二人、
中村貴之、平賀和人のご両名。中村さんは2年後にお亡くなりになり、もしかして
私が手にできる活動記録媒体として、これが最後の映像になるかもしれません。
近く中村さんのコンサートビデオも見返すでしょうし(亡くなられた直後にも
視聴しましたが)、ソロで精力的に活動されていた姿にも今一度触れ、偲びたいと
思います。
    

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谷山浩子 デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~

2022-09-16 17:15:00 | 歌は世につれ



谷山浩子さん、デビュー50周年おめでとうございます!

その記念コンサートの模様を収めたDVD「谷山浩子 デビュー50周年記念コンサート
~5人でオールリクエスト~」が早くも発売され、予約していたものが先に届きました。
今年4月29日に開催されたにしてはずいぶん早い映像化だなと思っていたら、
「オールリクエストの特徴をご覧いただくため、ステージ全体を引きのカメラ1台で
収録したコンサート映像作品です」との注意書きがあり、映像的に凝った編集を
施す手間暇がなかったことが、早期発売につながったのかもしれません(それと
関係なく、今時はあっという間、お手軽に映像作品が仕上げられるのでしょうか)。

それが結果的にいいほうに出ているかどうかですかね。確かに、自分自身もその会場
にいて、一部始終を同時体験し観覧している感覚はより増えるでしょうけど、総じて
単調な画面構成、演奏家の表情や手元のアップ映像がないことに、やや物足りなさを
感じる可能性はあります。引きの映像オンリーなのは、リクエストする側の一般観客の
姿を大写しではっきりとは露出させない配慮も兼ねているのかもしれないです。


         

しかしすごいですよね、会場のリクエストに応えて、5人でいきなり即興演奏ですよ!
バンド形態で活動しているグループ(もしくは専属のバックバンド)でさえ、そんな芸当
できないことのほうが多いんじゃないかな。参加メンバーは凄腕ぞろいですから、リハを
数回重ねるだけでそれなりのサウンドに仕上げられはするでしょうけど、そうではなく、
いきなり観客の前でぶっつけ本番です、さすがにプロのミュージシャンといえども、
相当な緊張ぶりがこちらにも伝わってきそうです。

収録曲に関しては、すべて私がリクエストしたわけでないので、多少不満は残ります。
たとえば、グロくて渋い『鬼こごめ』もいいのですが私が望むのは同じアルバム収録なら
『天の貝殻』でしょうし、『果物屋のテーマ』でなく『マイケルという名のパン屋さん』を、
オリジナルアルバムでは『岸を離れる日』の次に収録されている『椅子』のほうを、
私だったら選択していたことでしょう。

しかし上記いずれも、谷山さんの500を超えるという持ち曲でも、ベスト盤には
選ばれていないマイナーな扱いながら佳曲ぞろい、それが即興でどんな風に再現されている
のかが楽しみです。



    

早期購入特典の「チケットホルダー」。しかしながら、私自身は、この先
コンサートに出かけられる機会があるのやらないのやら。


上記は未視聴時での感想なので、視聴後、さらに評価増し増しの作品となることを
期待します。

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ザ・ビートルズ:Get Back~DVDコレクターズセットを視聴

2022-07-31 19:07:30 | 歌は世につれ




先日購入した「ザ・ビートルズ:Get Back~DVDコレクターズセット」の
視聴を一通り終えました。3枚組、7時間にも及ぶ収録内容は、想像以上に
ボリューミーでした。それに比例するような映像作品の充実ぶり、これまた
予想を上回る出来栄えで、何はともあれ、まずは買っておいて良かったと
いうのが率直な感想です。

今となっては、この長時間番組の短縮バージョンと言ったほうがわかりよい
映画版(=レット・イット・ビー)を、大昔見たはずなのですが記憶がすでに
曖昧で(本当に見たのかどうかも定かでないくらい)、正確に比較しようが
ないわけですが、おそらく内容の充実具合や作品として完成度の高さ、記録と
しての歴史的意義の重要度などで、この新編集長時間版は、映画版をはるかに
凌駕している思われます。ただ一点、視聴にある一定以上の根気を要する
ことを除いては…

しかし、元々期待のルーフトップ・コンサート場面はもちろんのこと、そこに
至るまでの過程、ドキュメンタリーなパートもほぼ退屈せず見ることはできます。
というか、映像の多くが彼らのセッション(演奏)シーンなので、一挙手一投足を
見逃さまいと必死に追いかけている自分に気づきます。今も残されている珠玉の
名作たちが、生まれ、育まれ、完成に近づくまでを追体験できるんですもの!
ポールマッカートニーが楽曲『レット・イット・ビー』を作曲(練習?)して
いるその横で何気に雑談している関係者たち…「聞けよ!(もったいない!)」
と突っ込み入れたくなっちゃいますよね!


上の写真はセットに封入されていたポストカードで、作品中(ゲットバック・
セッション中)の彼らの様子(立ち位置)を如実に表しているものが選ばれて
いるなあと感心したので紹介しておきましょう。


まずジョンレノン。もっとやんちゃで激しい気性なイメージを私はジョンに抱いて
いたが、ここでの彼は達観者、なにかにつけ仕切ろうとするポールを好きなように
振舞わせ、大人の雰囲気を漂わせる。ほぼ毎時、オノヨーコが付きっきりで隣に
いた故の精神安定なのか? しかし時折見せる茶目っ気はイメージそのままで、
放ったギャグのいくつかはアルバム「レット・イット・ビー」でも効果的に使われ
収録されている。

一番喜怒哀楽が激しいのがポールマッカートニー。溢れんばかりの才能で中盤以降の
ビートルズをリーダー格で引っ張ってきたのは紛れもなく彼で、おかげでいまだに
我々は完成度の高い名盤に触れ合え、試聴できることに感謝したい。しかしそれ(
方向性の違いが明らかになりつつあるメンバーをまとめること)も限界に近づきつつ
あることを自身も察しているのだろう、その苛立ちがメンバーに波及、早くも
セッション前半、バンドは空中分解の危機に見舞われる。

ジョージハリソンの心はすでにここにはないようで、口数も少なく、表情も
ほとんどの場合硬いまま。ポールとの口論を契機に、セッションに姿を見せなく
なる。しかし臨時にオルガン奏者のビリープレストンが加わったあたりから
笑顔が見え始め、最後の力を振り絞るようにルーフトップ・コンサートへ向かう。

今では「ピースおじさん」の明るく陽気なイメージしかわかないリンゴスター。
しかしこのセッション中は口数、笑顔少なく、ポールの指示を受け、黙々と
ドラムを叩いている。メンバー間のいざこざにもほとんど口を挟まず、表情も
まったく変えず飄々としていて、やる気があるのかないのか、一番真意を
はかりかねたのが彼であった。


オノヨーコとリンダマッカートニーが談笑している場面があったり、若き日の
エンジニア時代のアランパーソンズが映っていたり、私としては目から鱗の
希少映像がふんだんに盛り込まれ、見どころが多すぎるのでそのすべてをいちいち
紹介しきれません。やがて解散に至ることになる発端を目の当たりにする一方、
そんな危機的状況にもかかわらずルーフトップ・コンサートを実現させ、のち、
実質的なラストアルバムにして歴史的な名盤「アビーロード」を制作、発表できた
謎の多くが、ドキュメンタリーの一連の流れを追うことで解けたように思えます。

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ザ・ビートルズ:Get Back~DVDコレクターズセット到着

2022-07-12 19:23:00 | 歌は世につれ



一部の有料配信サービスのみで放映された映像作品「ザ・ビートルズ:Get Back」が、
ソフト化されて発売されるとのことで、予約しておいたものが本日届きました。たしか
当初は6月中の発売予定が、延期されたのでした。

ソフトにはいくつかバージョンがあって、ブルーレイディスク仕様のものだったり、
大型ポスターが付属したものなどもありましたが、予約時点で一番廉価版なのを
選んだつもりです。なにぶんオリジナルの映像がとても古いものですし、リファイン
されているとはいえ、ブルーレイで見るほどではないだろうと判断したんですね。
たしかブルーレイのほうが、さらに3000円ほどお高かったですし。ただ、私が
買ったものでも「コレクターズセット」と称されたそれなりの豪華仕様みたいなので、
急ぎでない方は、いずれもっとお求めやすい普及版で発売されるかもしれませんよ。


         

現在、こうしたセットものには極力手を出さないことにしている私ですが(一番主たる
理由は経済的な面で)、もう40年近くも前から、発売されることを願い続けてきた映画
「レット・イット・ビー」の内容を包括するこの作品を買わないわけにはいきません。


    

しかしねえ、こうしたドキュメンタリーものは、一度見てしまうと、そう何回も繰り返し
見るものでないことは、まず間違いないところなんですよね。ただし、ノーカット収録
されているという彼らのラストライブとなる『ルーフトップ・コンサート』のパートは、
何度も何度も見返すことになるでしょう。


         

さあ、すぐにでも視聴を開始したいところながら、3枚組、総収録時間が7時間を超える
この大作に、そうおいそれと手を出せそうにありません。現在は2022年度夏アニメの
取捨選択に追われまくっていて(それがまったく追いつかないままなので)、映像や音楽を
ゆっくり楽しめる余裕があまりないのです。仕事をして糧を得るということは、そうした
自由時間の多くを搾取されるのが代償なのですね。

もしかしたら、お盆休みとかの長期休暇までまとまった視聴時間はつくれないかもしれません、
トホホ。

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谷山浩子ベスト ネコとコバン

2022-04-28 19:21:00 | 歌は世につれ



予約購入しておいた谷山浩子さんのデビュー50周年記念ベストアルバム「ネコとコバン」が
届きました。帯の「地味も積もれば50年…」のキャッチコピーが自虐すぎて怖いのですが、
このフレーズってご本人が考えられたのでしょうか?


    

収録曲については「工夫している」というよりかは、選曲に「苦心した…」の印象の
ほうが強いですかね。さすがに三組(六枚)目ともなると、選ぶ曲がなくなって苦労
するのが普通でしょうけど谷山さんの場合そうではなく、私に言わせると、肝心な曲
(私個人的な推し曲)がまだまだ選から漏れているので、少なくともあとワンセット
つくっていただかないと納得できませんかね。

その苦心のほど、聞き手をあきさせない方策としては、ROLLYさん率いるTHE 卍との
セッション・からくり人形楽団からの楽曲が複数選出され、また、これまで選ばれる
ことのなかったデュエット曲(小室等、新居昭乃さんらとの)が網羅されたり、
栗コーダーカルテットとのコラボやライブバージョンを織り交ぜるなど、あれやこれや
目先を変えていることが挙げられましょうか。


    

ずいぶんと間隔を開けながら企画されたセットものの割には、ジャケット、デザインなどに
統一性があるこだわりは、谷山さんならではでしょう。


    

ただやはり残念なのは、これがもし3セット同時発売されていたとしたら、収録曲などが
ずいぶん変わっていたのではないかという点です。もっとも顕著な例では、谷山さんの
猫歌としては代表作の『ねこの森には帰れない』が、すでに1セット目「白と黒」に
入っていたので、今回ネコサイドに収録できなかったことですかね。ライブ版(あるいは
新録版)などを収録するのだろうかと予想したのですが、重複はさせない、あくまで
既収録曲を省く方針を貫かれました。

当然、ベスト盤発売後に発表された新曲は収めることができず後回しにされてしまうわけで、
このあたりも選曲にチグハグさを感じずにはいられないのです。また、前回の「花とゆめ」
ではブルースペックCDだったのが今回はその規格が適応されていないなど、流行り廃りと
申しましょうか、時代を反映してますよねえ。


    

ともあれ、谷山さん自身の曲解説を読みながら、新たな面持ち、曲順、構成で聞くことの
できるベスト盤は、既存曲の別の魅力に気がつくなどし、楽しみが増えるのは確かです。
今回はブルースペックではないながら、特に古い楽曲ではオリジナル版よりも音質が
向上して収録されている場合が多いですしね。

自分だったらこの曲の代わりにあれを選ぶのにとか、曲順をこうするのに…等々、
あーだこーだ突っ込みを入れながら聞くのが楽しいベスト盤です。

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ザ・ビートルズ:Get Backとは?

2021-12-23 19:23:30 | 歌は世につれ



最近よく見聞きする「ザ・ビートルズ:Get Back」とは何ぞやと思っていたところ、
先日朝日新聞で取り上げられていた記事を読み、ようやくそれが映画「レット・イット・ビー」
の長時間バージョンのような映像作品だとわかりました。ぜひとも見てみたいと思いましたが、
現在のことろ有料配信サービスのみでしか視聴できないとか… こうなれば、NHKの出番、
ぜひとも放映権を勝ち取って、地上波、BS、4Kと媒体は問わないので、一般に広く
視聴できるようにしてほしいと願います。

映画レット~は、大昔テレビで見た記憶があり(ただし、もしかしたらその一部のみかも
しれないのですが)、もはやその大部分を忘れてしまいました。現在私が見ることができるのは、
のちの映像作品「ザ・ビートルズ・アンソロジー」の中に挿入された、一部分を垣間見ることが
できるのみです。レット~を見たくて、LDやDVD化されれば購入したいと手ぐすね引いて
待ち構えていましたが、私のわかる範囲では、その機会はなかったまま今日に至ります。

でも一度もソフト化されなかったわけでもないのか、私が最初に勤めた職場の取引先の方が、
この作品を持っていることがわかり、ぜひ貸してほしい(ダビングさせてほしい)と
頼み込んでみたものの、残念ながら断られたいきさつがあります。私の信用性っていったい…
こちらが客の立場ならもっと高飛車な態度に出られたでしょうけど、逆でしたしねえ。
しかしあの映像(一部を見せてもらったことはあるのです)の出所は何だったのだろう?
海外で生産されたLD? もしくは海賊版? もしかしたらビデオテープで発売されていた
ことがあったのでしょうか? 

今となっては謎ですが、Get Backの視聴が叶えば、積年の望みがようやく日の目を見る
ことでしょう。繰り返しになりますがNHKの担当者殿、放映権獲得の件、ぜひともよろしく
お願いいたします。

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バブル~中村貴之さんに捧ぐ

2021-11-30 19:30:30 | 歌は世につれ

今朝の新聞の訃報欄で、NSPメンバーの中村貴之さんが死去されたのを知りました。
心からご冥福をお祈りいたします。

常々新聞の訃報欄を熱心にチェックしているわけではないのですが、毎朝紙面に目を通す際に
チラッと確認はしていて、時にドキッとさせられることがあります。同じくNSPの天野滋さんの
ときには通勤の電車内で死亡記事を読んだ覚えがあり、「えっ!」と思わず声を出してしまった
のを記憶します。

外野から見ていた印象で言うと、中村さんは浮き沈みの激しい生涯だったかもしれません。
NSPである一定の成功を収めた後、いち早く脱退、ソロでのデビューを目指しますが叶わず、
一時は音楽活動を断念し実業家となったのち、NSPの再活動を機に再びメンバーに戻るも、
その矢先リーダーの天野さんが亡くなり、NSPとしての活動は半永久的に停止されました。

しかしその後ソロでアルバムを作成、コンサート活動を再開し、また、残されたメンバーの
平賀和人さんに元ふきのとうの細坪元佳さんを加えNSPナンバーを奏でる「スリーハンサムズ」
を結成するなど、活発な音楽活動を続けてこられました。つい最近まで衰えぬ情熱で精力的に
活動されていると思い込んでいたのですが…。回り道ではあったかもしれませんが、音楽的には
持てる力を存分に発揮し、やり残したことなくご逝去されたことを願います。


今回お届けするのは、NSP時代に中村さんがリードボーカルをとった曲で、天野さんが
ジョンレノンの死を新聞報道で知った際の衝撃を詩にしたものです。まさかずいぶん
あとになって、NSPメンバーの死を同じように新聞で知ることにより、詩の世界を
地で行くような衝動を自分が体感しようとは思いもしなかったです。作曲者の澤近さんは
このあと中村さん脱退後のNSPに加入することになるなど、いろいろ意味深な曲でも
ありまして、また天野さんが出来栄えを気に入っておられたのか、ベスト的なアルバムにも
収録されるなどし、ファンにはおなじみの曲のひとつです。


♪ 高みの空が 青いだけの事を
  悲しいと歌う理由が 今は判るようだ
  僕の心で弾けたものがある
  新聞広げた朝に 何か音をたてて
  激しいその声も おどけたその声も
  共に歩み続けた日々を呼び戻すよ
  壁にとめてた写真の中にいる
  あなたの微笑はもう遥か雲の上に

  平和を願い自由を望む人
  あなたが残した歌は 今も聞こえるのに
  生まれる人がいる 次の時代が来る
  そして廻り廻って 愛を育てるだろう
  壁にとめてた写真の中にいる
  あなたの微笑はもう遥か雲の上に
  あなたの微笑はもう遥か雲の上に…

  (バブル Jに捧ぐ/詩:天野滋 曲:澤近泰輔 歌:NSP) 

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浩子の宅録

2021-11-25 19:20:30 | 歌は世につれ



ご病気から無事復帰され、再び精力的な音楽活動を始められた谷山浩子さんです。
ただ、コロナ禍の最中、コンサートなどは制約を受け以前のような本数を実施できない中、
届けられた新譜はDTM(=ディスクトップミュージック、パソコンなどを使用して制作される
音楽のことだそうです)を習得し使用、自宅でプライベート録音された作品で、新曲、
セルフカバー作品など、ボーナストラックを含め全11曲収録されています。


    

旅の間に自宅に届いていたこのアルバムをまだ聞くことができてなくて、これからの試聴を
楽しみにしているのですが、中でも気になるのが『なおちゃん』のリメイク版でしょうか。
なおちゃんはシングル曲のB面としてずいぶん前に発表された作品で、元々しっとりした曲調で
あるにもかかわらず、そのイメージとはかなりかけ離れたぶっ飛んだアレンジとなっていたため、
いつか録り直したいと谷山さんは思われていたようで、今回それが実現されたわけです。

その当時谷山さんのシングル曲のアレンジを依頼していたのが鷺巣詩郎さん。その音楽の
斬新性が『風になれ~みどりのために』や『ラ・ラ・ルゥ』などA面曲ではうまくハマった
ものもある一方、『銀河通信』やなおちゃんなどのB面ではその表現方法が突拍子すぎて、
首をかしげたくなったのは確かです。実際、銀河通信はのちに再アレンジされ録音された
バージョンのほうがずっと完成度が高まっていたしね。しかし個人的になおちゃんに関しては、
詩と曲調をまったく無視するがごとく突っ走るオリジナルもけっこう気に入ってるんです。
お祭りが始まるの?みたいなにぎやかなイントロ、なんか病みつきになるってのか…

鷺巣さんはこのあと「新世紀エヴァンゲリオン」の音楽を担当されるなどし、高評価を得たのは
多くの方がご存じのとおりです。時代が彼の先進的な音楽性に追いついたと言えるかもしれません。
谷山さんと組んだ頃は早すぎたのかもねえ。谷山さんと鷺巣さんの組み合わせは、今日的には
明らかに異業種混合、しかし、ミスマッチで片付けてしまうのは惜しいような気もします。
もし今なら、どんな風な銀河通信やなおちゃんになるのか、興味は尽きません。


          

不気味でインパクトのあるジャケットをモチーフにしたクリアファイルが購入特典。

          

あっちの世界に誘われそう。見える子ちゃんでなくても見えるかも。

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