【チシマノキンバイソウの花畑と緑岳遠景~大雪山系白雲岳避難小屋付近にて/2018.08.02撮影】
【朝日に染まる緑岳と雲海の向こうにトムラウシ~大雪山系小泉岳にて/2018.08.03撮影】
白雲岳避難小屋周辺の高山植物も、全般過渡期なのかそれほど大きな群落を
見かけることはできなかった。その中では、この湿地帯のキンバイの群落が目を引き、
背景に緑岳から小泉岳方面に続く稜線も写し込めたので撮影した。
翌早朝、最初トムラウシは雲海の下で姿が見えず、キャンプ指定地から遠回りするような
ルートで小泉岳を経由して緑岳へ向かっている途中、雲海が下がり、トムラが顔を見せ始めた。
それで、緑岳とトムラが一緒に写せるような場所で日の出を待った。
太陽は昇ったがあまり力がなかったらしく、雲を赤く染め上げるまでには至らなかった。
そんな都合よく、緑岳とトムラの間に雲海が流れていることは滅多にないので、はなはだ残念。
次にこうしたシュチエーションで写せる機会は、そう多く巡ってはこないだろう。
旅行に出る前から微妙な違和感があった左上の歯。歯が欠けたような、それとも歯茎が
炎症を起こしているような感覚で、噛んだときに鈍い痛みがある程度、気のせいかな?と
思えるほどだったのでそのまま旅立ちました。
ところが旅行中いつまでたってもその鈍い痛みは治まらず、食べる際にはできるだけ
左で噛まないようにだけ気をつけて旅を続け、結果それほど状況は変化しないまま
帰宅しました。
GW期間原因がわからないまま悶々と過ごすのもなんでしたので、行きつけの歯医者さんに
連絡するとすぐ見てくれることになり、出かけました。この歯科医は人気があるので
予約はかなり先でしか取れずその点不便なのですが、こうした緊急性のある事態には
基本すぐに対応してくれます。
先生によると、異常があるのは大臼歯の根元で、ほかと違い大臼歯には根が3本あり、
それを支える骨が減り、できた隙間に菌が入り込み、それが炎症を起こすきっかけと
なったのだろうとの説明でした。噛むとき一番力のかかるのが大臼歯なんだそうです。
まず高さを調整することで歯の負担を減らすために、歯の一部を削り高さをそろえます。
それから麻酔の上患部を切開、たまった膿を取り除きました。さらに傷口に注入したのが
上の写真の軟膏で、歯周炎を抑える効果があるようです。
そして翌日この薬を持って再度訪れ、傷口から再注入し、GW明けまで様子を見ることに
なりました。その間、炎症を抑える飲み薬とうがい薬を三日分処方され、毎食後服用するなど
しなければなりません。さらに痛み止めとしてロキソニンも渡されましたが、幸い強い痛みは
出なかったので、これは使っていません。
治療に用いた薬をいったん持ち帰り、持参して、再度治療に使うという体験をしたのは
おそらく今回が初めてのケースでしたので面白く思い、その薬を写真に収めました。
「ペリオクリン歯科用軟膏」という商品名で、一般には歯磨き粉などで知られるサンスターが
製造元のようです。
今現在も自宅の冷蔵庫に保管中で、次回また持参しなければならず、忘れないかちょっと
ドキドキです。ということは、念のため?もう一度これを患部に塗るってことなんでしょうねえ。
いまのところ噛むとき左側をできるだけ使わないようにしているので、患部がどれくらい
治っているのかは自分ではわかりかねます。いずれにせよ、次回で治療が完了することを
願ってやみません。
*始まった「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星」の第一話をさっそく見ました。
心配していた予想を覆すいい出来でした、二話以降も期待できそうです。というのも、その前に
放映された「声優ぷらす」がこのオリジンを取り上げていて、たぶん番組名で選ばれ自動録画
されたのを先に視聴し、声優さんたちの迫真の演技には変わらず感服したものの、時折
織り込まれる画像から判断すると、これ、もしかするとあまり気合入れて見るほどでないかもなと
思ったんですね。でもまあこれが杞憂で、エンディングの「めぐりあい」のカバー曲もいいですしね。
あと驚いたのは、銀河万丈さん演じるギレン・ザビの声が当時とまったく変わりなく聞こえたこと。
これぞオリジナルのいわゆるファースト・ガンダムから、引き続き同じ役を担当する数少ない声優の
おひとりで、元々声質が低く(老け声っていうんですか?)、あまり変質しない利点はあるとはいえ、
あれから40年ですからねえ。今でも現役バリバリで、各番組のナレーションとか、最近では鬼太郎の
『名無し』役を好演されていました。でもいずれのお声もギレンとはかなりタッチが違っていて、
ギレンの声も相当つくりこんだものなのかなと想像します。ギレンをこの方が演じてくれたおかげで、
一気に番組が引き締まった気がしました。しびれるほどいいお声です。
昨日収穫するかどうか迷って、今日に延ばした早生のタマネギ収穫作業です。今日のほうがより
安定した晴天となる見込みだったからですね。ところが和歌山市では朝から薄雲が広がり、
鈍い日差ししかありません。日差しの強さという点では、晴れ間の多かった昨日のほうがより
力強さがありました。
予報とこちらの実感とで差があることってありますよね。先の桜旅でもそのような天候にほんろうされる
ことが何度かありました。予報では「晴れ」なのに、これってどう考えても「曇り」だよなあみたいな。
たとえば山形県南陽市の烏帽子山公園でもそうでした。晴れを当てにして出かけたのに、実際には
すっかり薄雲に覆われてしまい、思い描いたような写真は撮れそうにありませんでした。
今、不在中に読み損ねていた朝日新聞記事をまとめて読みしている中に『語る~人生の贈りもの
写真家・篠山紀信』があり、これは篠山さんの半生を振り返るような連載です。まだ途中までしか
読めていませんがそこまでで印象に残ったことに、篠山さんは「天気待ちせず、さっさと撮っちゃう」
ことと「被写体に感謝しながら撮る」ことが挙げられます。主に人物写真を被写体とする篠山さんとは
そもそも立場は違うし、たとえば相手が山口百恵さんみたいな超過密スケジュールに追われる売れっ子では、
多少の状況はおかまいなく撮影を進めなければならなかった事情もあるのでしょう。それでも本来なら
もっと理想的な撮影環境はあったわけですが、臨機応変、逆境をチャンスに変え数々の傑作を
残されているのはすごいですよね。
私で言うと、今回も烏帽子山でも一応撮影は試みるわけです。当初描いていたような写真は無理でも、
こうした悪条件でも何かしらいい被写体や構図はなかろうかと、半分無理やりではあっても、まあ
それなりに一生懸命がんばってみるのです。しかしながら、そうしたシチュエーションで撮る写真の
ほとんどは、結果的にボツテイクとなります。光線が弱いから色の乗りが悪いとか、言い訳ばっかり
先に立っちゃってね、状況に応じた対応ができないことを棚に上げてしまいます。ピンチをチャンスに
変えるような努力を惜しまなければ、私も南沙織さんの写真を撮るような機会に恵まれる日が来るかしら。
南側の畝。
こちらが北側。多少大小はあるものの、全般まずまずの結果でした。
カユ(カラー)も見頃を迎えています。
昨日までとは一転し、春先の寒さが戻った和歌山市です。
不在中一度くらい収穫されていたようで、私としては少し間隔を置いてのフダンソウ(うまい菜)の収穫です。
まだ好調を維持していて、山盛りとれました。一番最後に種蒔きした株も順調に育ち、新鮮な葉っぱを
青々させています。追肥まではしてくれてはおらず、今日約一ヶ月ぶりに施しておきました。
アブラムシが発生しているカゴ(プランター)がいくつかあり、出来る限りしらみつぶしにしておきましたが
根絶は無理で、数日後再チェックしておきます。
レースフラワーみたいな花と花数多いキンセンカ。
ゴテチヤって言う名前だそうです。つぼみがいっぱいあるので、咲きそろったらにぎやかそう。
今見頃なのがクンシラン(君子蘭)。元々知人からいただいた一株が増えて、わんさか咲いています。
これも今が最盛期のランの仲間。
これはいただきもののハンカチの木の花。実物見るのって、私はたぶん初めてかも。
コンビネーションの活け花。
今日午後、北陸~東北の桜を巡る旅から戻りました。中途半端で終わっている
「ほぼリアルタイム旅日記」はいずれ仕上げるつもりでいますので、よろしかったら
その際にご覧ください。
出だし天候が不安定で気温も上がらず、桜前線も停滞気味、どうなることかと
思案したのですが、後半は比較的天気が安定、晴天が多く気温も高くなったことで
前線を一気に押し上げ、同時多発にあちらこちらで見頃となって、こちらの
行動スケジュールがかなりタイトになり、うれしい悲鳴を上げることとなりました。
例年ならば今頃は弘前で陣取っているのでしょうけれど、今年に限ってこのGWは
あまり深追いしないほうが無難だろうと清くあきらめ、逃げるように踵を返しました。
10連休中、どこでどんな混雑、渋滞が発生するのか想像つかなかったのです。
弘前(青森県)はまた来年以降の楽しみにとっておきます。明日からはたまっている
用事をまずは片付けて、次に心置きなく旅立てるよう体制を整えたいと思います。
前回も同じように下道をひたすら走り帰路に着き、これがたいそうしんどかったので今回はできたら別の
手段を用いたかったのに、結局考え至らず、同じようなルートで南下することになった。
ルートは原則ナビ任せたら、まず喜多方から国道459号線経由で新潟へ。これがいわゆる「酷道」といった
感じの山道で、一部の整備が進んでいる区間以外はすれ違いにも気を使う悪路だ。しかしその分風情はあり、
原田泰治さん描く風景画に出てきそうな、いかにもといった風なたたずまいの旧家屋、集落がそこかしこに点在、
目を楽しませてくれた。流れる川は阿賀野川で、鉄路は磐越西線だとわかったのは、あとで地図を確認して
からだった。谷間から垣間見る雪山は、飯豊連峰のようだった。
「蕎麦街道(?)」と銘打たれたルートは、途中手打ち蕎麦屋が密集するややにぎわった地域を抜けた。
しかしそれ以外には、私が気づいた限りガソリンスタンドやスーパーマーケットの類はルート上ほとんど
見当たらず、雪深いであろうこの地域の冬の暮らしはどうなっているのだろうかと、通りすがりの人間ながら
それが気になった。
国道49号線へ合流後は、ほとんどが何度か通過したことのある道だし、多くが幹線道路なのだが、親知らず
子知らずなど海沿いの曲がりくねった狭いトンネルを通過する地点もあり、すぐには気は抜けない。
長~い新潟県を抜け出したらようやく富山県、「やわらかとんかつ・かつ兵衛」で腹ごしらえだ。往きに
店員のおねえさんと約束した?季節限定『鰆フライと海老ヒレカツ定食・1479円』を注文した。写真手前のは
梅酢で、これに鰆(さわら)をつけるとさっぱりすると勧められたので試したら、なるほど、より魚のくさみが抜け
さっぱりした味わいで、おいしくいただけた。むろん十六穀米をお代わり、これで空腹の心配なし。
石川県を横切り、福井県との県境加賀市の「道の駅・山中温泉 ゆけむり健康村」へ到着したのは
すでに夕刻であった。その前から弱い雨がパラパラと降り始めていた。
併設の「ゆーゆー館」で入浴、JAF会員証掲示で50円引きの450円なのはいいが、鍵のかかる
脱衣場無料ロッカーのその「鍵」が頼りないので、フロント前の有料100円コインロッカーへ貴重品を
入れておいたほうが精神衛生的にはよかろう。それはさておき、なんなんだここの湯の滑らかさは!
「毎日入れ替えている」とあることから、源泉かけ流しではなさそうなのだが、とても刺激の少ない、
肌に優しいおだやかな泉質に驚いた。しかも湯上りのあと、ポカポカ状態が長く続き、この日は
フェーン現象も加わり気温上昇、車内に熱気がこもっていたこともあるが、夕食~晩酌にかけ、
半そでで過ごさねばならぬほどであった。健康村の看板に偽りなしといったところか。
山の中のロケーションは静かで、私としては気に入ったが、トイレなど道の駅としての施設は貧弱、
その点評価が分かれるであろう。
4月25日(木) 雨のち曇り時々晴れ
夜半にかけ強まった雨がまだ残っている中早朝出発、福井県の外れ、道の駅・名田庄までたどり着いた
ところで朝食兼用の大休憩をとった。この付近から天気良くなり、以降晴れ間多くなる。
通勤ラッシュを避けて阪神高速に入ったつもりが、よく考えると今日は五十日(ごとび)で、あちらこちら
渋滞が発生していた。幸い大きなのには巻き込まれずなんとか脱出し、下道へ戻ると流れは順調で、
12:30過ぎ自宅へ帰り着いた。夕方までに戻れれば御の字としたならば、前夜泊地点をもっと手前に
設定してもよさそうだが、最終日の走行距離をできるだけ抑えたいと考えると、どうしてもかなり
無理をしてしまう。
東北への周遊旅行中は俄然カーナビに頼ることになり、だがいかんせんデータがかなり古くなっており、
今回も何箇所かで(ナビの画面上は)道なき道を走ることになり、誤った地点へ案内されたことも数回
あった。機械自体壊れたわけでなく少々もったいないのだが、さすがにそろそろ買い替え時期なのだろう。
あと、新規導入したマウスのノートパソコンがセルスターのポータブルバッテリーでは使えないことがわかり、
これは焦った。幸いこれも今回新たに購入したsuaokiのバッテリーには反応、充電できたので事なきを得た。
もし使えていなかったらパソコンなし、つまり、開花状況や天気概況などの情報をまったく得られないまま
旅を続けねばならないところであった。suaoki製は正弦波なので使えたのか、そしたらなぜバイオは
セルスターでも使えたのか… 今のところ真相究明はできていない。
幸い時間はたっぷりありそうだ。体制を整え直したら、次の旅へ出かける準備に入ろう。
4月24日(水) 曇りのち時々雨
予報どおり早朝すでに上空雲が広がっていたので烏帽子山公園はあきらめ、
第二目標地点の喜多方市の「日中線記念自転車歩行車道のしだれ桜」へ向かう。
日中線という廃線跡に沿って3kmに渡りシダレザクラが植樹されたこの場所は、近年
人気の花見スポットとなっているらしい。昨日満開宣言したばかりで、早朝にもかかわらず、
それなりに観光客が訪れていた。
ただし、人気のある場所がそのまま風景写真撮影に見合ったポイントになるとは限らず、
今回それを自分の目で確かめておきたかった気持ちがあった。しかし、すでに曇り込んでいたし、
このあと長距離移動しなければならないプレシャーもあり、一部を見ただけですぐに立ち去った。
こうした緯度の割りに見頃が遅れてくる花の名所には、そうそううまくタイミングを合わせられるか
どうかがわからないため、少しもったいない気はしたのだが。
このあと天気が持ち直すようなら、あと何箇所か立ち寄りたい同じようなポイントが
あったものの、この時点で週間天気予報では愚図つく日がしばらく続きそうだったので、
ひとまずは思い残すことなく、まっすぐ帰路に着くことを決めた。
早朝から動いているので正直少しでも早く旅装を解きたいのは山々なのだが、
明日以降の予定を考えるとちょっとでも南下しておきたくがんばって走り続け、目的地
「道の駅・たかはた」にたどり着いたのはもう夕方だった。ここは駅自体静かで過ごしよいし、
万が一翌朝天気が持ちこたえていたら、近くの烏帽子山公園に再挑戦することも可能なのが
ここを宿泊地に選んだ理由であった。
さあ停滞モードへと思っていたら、前回未開だった駅前の公園の桜と菜の花がここ数日の
晴天と高温とで満開で、まだギリギリ光線も当たっていたので慌てて機材抱えて走って行き
撮影した。長い一日になる時は、最後の最後までいい方向に予期せぬことが起こるのだ。
少し離れたところに鳴子峡があるとはいえ、ここ自体超魅力的な観光資源があるわけでなく、さりとて
メジャーな幹線道路沿いに立地しているわけでもないのに、いつ来ても人と車が溢れているのが「あ・ら・
伊達な道の駅」だ。大都市仙台から比較的近いといえば近いが、それでも1時間以上かかると思われる。
自身の魅力で客を呼べる道の駅の代表例だろう。
基本ひもじい食生活が続く車中泊旅の道中、これまでも施設内のレストランで何度か栄養補給させて
いただいている。バイキング・1100円で食べ放題なので、ここで昼夜分を食べだめておくのだ。
使用されている肉の量はわずかで、ほぼ野菜オンリーの食材(だからこそ原材料費を抑えられるのだろう)
は、すべて素朴な味わいながらいずれも味付けがとてもよい。
上の写真が一回戦。
こちらが二回戦。これで子供用の甘口カレーを除き、残り4種類(チキン、野菜、味噌、貝だったか?)を
すべて制覇した。おかずもかなりの種類に手を出したものの、豆腐などいくつかは食べ漏れている。
最後シャーベットで締めてお腹一杯。これであとコーヒーなどの飲み物やフルーツが充実していたら
言うことなしだが、経費などの事情であろう、そうしたものは割愛されているのが少し残念だ。
このまま先を急ぎ、帰宅モード突入でもかまわなかったのだが、せっかくだから見頃となりつつあるらしい
「西行桜の森」へ立ち寄ることにした。平泉あたりでは平地はすでに桜のピークは過ぎつつあり、強い風に
はらはら散り始めており(それがまたきれいで、花びら舞う中を車で走りぬける場面が幾度とあった)、
しかしどうやら標高の高い地点にあるらしい西行ではちょうどいい頃合になっているようだ。
ナビで西行はヒットせず、新設された道の駅・平泉に先に寄り聞くことにした。たまたま尋ねた方がここの
駅長さんで、「昨日も道を聞かれてねえ…」といいながらスマホで地図を検索しながら道を教えてくださった。
聞いたとおりキャンプ場を目指し車を走らせ(その曲がり角(地点)がすごくわかりづらく、聞いてなかったら
絶対素通りしただろう)、まず管理棟のある駐車場へたどり着いた。しかしシーズン外れということもあり
誰もいない。その手前、短いながら立派な桜並木があったが、それが西行の森の桜なのだろうか??
案内図によると、さらにその先の展望台まで車で入れそうなので向かうと、駐車場から先はダートの山道で、
ちょっと冷や汗もの。おまけに桜もほぼ見当たらない。案内図にあった「ヤマザクラロード(だったかな?)」の
場所はなんとなくわかったが、周囲の木々が大きく育ったせいか、肝心の桜はほとんど見えなかった。
展望台へ到着するもやっぱり桜はまったくなく、仕方なく撮ったのが上の2枚の写真だ。ピンク色の
桜の花が少し見えるあたりがヤマザクラロードの名残だと思われる。あと花といえばスイセンくらい。
ただ、途中カタクリの群落などもあり、それなりに楽しませてくれたのは間違いない。
この日は高温で視界が悪く(秋田県で黄砂が観測されたとあとで聞いたので、その影響もあったのだろう)
もやの中にぼんやりとしか見えなかったが、栗駒山らしき白い山並みも確認できた。
それにしても誰もいない。もうちょっとしたら山菜取りの人たちが入ってきそうな場所なのだが。
あきらめ戻り、管理棟のさらに下にあった桜並木を写す。この並木は立派だが、これで「桜の森」は
ないよなあ。いわゆるこりゃあ、がっかり名所だなと思った。
その並木のそばにも案内図があり、もう一度見てみると、「桜の見本園」なるものが別の地点(現在地から右)
にあり、もしかしてここのことなの? そこへ行くには別のルートから車を回りこませる必要がありそうだったが、
こうなりゃあ意地だ。ここまで来た以上は真相を見極めねばならぬ。
地図を頭へ入れ、見当つけた方面へ車を走らせ、そろそろかというところでなんと電柱の架け替え工事!
今始めたとこなのでだいぶ時間がかかります、迂回願いますだと! 桜のたくさんあるところでしょ、すぐ
この先なんですがとの事、腹立つわあ!
下から(麓から)ぐるっと回り込んで、向こうから合流できるらしいですと警備員はのたまったが、本人は
よくわかっていないご様子、普通、迂回路とか用意するよなあ。いったん下り、合流した道を左へ折れ、
次に左(山側)へ曲がれる細い道を探し、登りきった道を左折して、ようやく見本園へと至る坂道へたどり着いた。
その坂道のすぐ先で工事が行われていたのだ。なんでこんな苦労せにゃあならんの?
坂道を登りきったところに駐車場があり、ほかに1台と養護施設(老人ホームだったかな?)のバスが
止まっているだけだった。がしかし、園内歩き回り撮影しているうちに次々車が上がってきて、あっという間に
10台以上にはなっていた。
園内はたとえば(私は訪れたことないのだが)福島県の花見山のスケールをグッと小さくした感じで、様々な
種類の桜やそのほかの木々が植えられ、それらがいっせいに開花しているので、色の重なりがとても
美しい。情報では満開寸前とのことであったが、私の印象としては見頃をやや過ぎつつある感じで、
それは花によってはすでに一部散り始めていたからだ。
そんなこんなでうれしがって撮影した。先の北上がこの旅のラストショットかなと考えていただけに、
ここでのセッションはうれしい誤算だ。公証桜の木3000本あるとのことだが、それはこの広い森
全体に植えられている数であろう。先ほどの並木なども含まれていると思われ、見本園だけではそこまで
たくさんそろってはいない。
この施設(木工館だったっけかな?)は本日閉館しており入れなかったのだが、花見に来ていたおばさんは
ここのベランダ(この写真でもチラッと写っている)から見下ろす風景がいいのにと残念がっていた。
そのベランダからではないが、少し離れた小高い場所から桜群を見下ろしておいた。桃源郷というか
別天地のようなところで、いつかまた訪れたいと思う。しかし、無事たどり着けるのだろうか?
先のおばさんに、それはそうと、まだ工事やってましたか?と尋ねたところ、通れるって言うので
狭いところ抜けようとしてボディの横こすって長~い傷つけちゃったとお怒りだった。そういうのって
賠償申し願いできるんじゃあ… 無理?
やっぱあの警備員はアブナイ。朴訥とした人の良さそうな若者だが、ちょっと頼りなさ過ぎ、近寄らない
ほうがいい。
坂道を下ると、「まだ工事中です」と言われたので素直に従い、自分で見つけた迂回路を逆にたどり、
まるで西行に試されたかのような妖しげな心持ちで、森からさまよい出たのである。