トリミング処理で大きくして、ナキちゃんの顔をアップに
眼は広角レンズのように、周りの様子が広範囲で見えるらしい
当然撮影者(=私)の姿もとらえていて、瞳に映っているのがわかるが
静止しているものへの反応は鈍いようだ
こちらは逆にトリミング量を抑え
揺らぐ白樺を背景に
【東ヌプカウシヌプリのナキウサギ 2022.05.17 撮影】
さて、今日の話題、虫が苦手な方々には気色の悪いお話ですし、これ以上スクロール
しないことを推奨します。
まずは万人受けするアメリカンブルーを愛でていただき、本日はこれにて散会、
またの機会のご来場をお待ちしております。
挿し木したバラが再び花を咲かせそうです。今度も二輪咲きますね。
立派なオクラがとれました…が、我が家の基準では大きくなりすぎで、たぶん二日ほど
とり遅れていると思われます。地面に近い場所で脇芽に咲いた花が実をつけたようで、
見逃しました。食べられないことはないでしょうけど、ちょっと硬いかもしれません。
以下、今回の本題です。
先日瞬く間に枯れてしまったピーマンの片方。枯れ方といい、根幹(太くて硬い部分)
以外根が残っていなかったことといい、まず間違いなくコガネムシの幼虫の仕業だと
思われました。今日土をひっくり返して調べてみると、案の定幼虫が20匹以上
出てきました。どれもよく肥えていますが、すっかり根を食べつくしてしまったので、
ひもじい思いをしているはずです。
これだけの数の幼虫に寄ってたかって喰いつかれたら、どれだけ繁茂している根も
ひとたまりもないでしょう。根元にシートを敷いて、株をナイロンで覆って対策を
講じたつもりでしたが、今回は防ぎきれず、あえなく侵入を許したみたいです。
2021年10月にお亡くなりになった白土三平さん、心からお悔やみ申し上げます。
また、近年白土作品で作画を手掛けられた実弟の岡本鉄二さんも相次いでお亡くなりに
なられ、これでほぼ完全に、今後「カムイ伝」「カムイ外伝」などの続編を読むことが
できなくなりました。未完のまま終わるのが惜しいですね。
我々世代にとって白土さんは、「サスケ」「忍風カムイ外伝」などのアニメ化された
作品や、実写映画版「ワタリ」などでまず親しんだ方々が多いのではないでしょうか。
私もそうで、原作の漫画を自分で買ったのは、ずっと後年、多数の白土作品が一気に
文庫本化されてからでした。似非独身貴族でしたので、資金力に任せ、ほぼすべての
出版物を買い漁りました。なので、全巻かどうかはともかく、多くの白土作品が
手元に残されています。
ところが、今回追悼にと、ものすごく遅ればせながら読むことになった「カムイ伝
第二部」は、待てど暮らせど文庫本では発売されず、しばらくしてから企画された
「決定版 カムイ伝 全集」(豪華版で一冊1200円もしました)で、仕方なく
買い求めました。他作品がことごとく文庫本化されたのに、なぜ第二部だけが
されなかったのか、いまだに不思議でなりません。今回数多の作品からこれを
選んだのは、特別大きな意味合いはなく、一番取り出しやすかったからで、
他の文庫本シリーズは、押し入れの奥にしまっているのです。
メディアにはあまり登場しなかった白土さんは、私にとっては最後までミステリアスな
存在でした。漫画界では、最も偉大な著名人のひとりなのに、お姿、顔が浮かんできません。
「白土三平はふたり(あるいは三人)いる!」と言われるくらいに、時代や作品によって
作風、画風がまるで違っているのも、フォーカスが定まらない理由かもしれません。
当初は、手塚治虫さんにも通ずる、マンガチックなやわらかく可愛らしい絵柄だったのが、
途中から超リアルな劇画タッチへ移行、まるで別人の作品のように変貌します。この第二部
など後期の作品には岡本鉄二さんが作画担当者としてクレジットされていて、いつから
岡本さんが白土作品にかかわり出したのか定かではありませんが、岡本さんの参加が、
大きな影響を与えた可能性もあります。
この第二部もそうですが、「ビックコミック」誌で発表された後期の作品群は、読者が
「大人」であることを意識しているのか、艶っぽい場面が多々登場するようになります。
また、白土作品と言えば残酷な描写が日常茶飯事、かつてはそれゆえ大手出版社では
連載が打ち切りになることがあって、より自由な表現の場を得るために、自ら発行した
漫画雑誌が「ガロ」、そこに連載されたのがカムイ伝ということで、そういう意味でも
先駆者的な存在だったといえます。
さらに、白土作品には悲劇性がつきもので、老若男女問わず、メインやサブの区別なく、
時には主人公までもが非業の死を遂げます。カムイ伝でも第一部でほとんどのキャラが
消え去って、幾度もの試練を耐え抜き、生き延びた、正助、カムイ、草加竜之進ら
ごくわずかな主要登場人物だけが、第二部でも中心となり引き続き活躍します。
以前も述べたように、サスケはテレビのアニメ版ではハッピーエンドで幕を閉じますが、
原作ではさらに物語は続き、とんでもなく悲惨な最後を迎えることに… アニメ版の
幸せな結末でよしとされた方は、あえて原作の漫画(の続きの部分)を読まなくていいと
思いますよ。
第1巻のカラー挿絵は、文庫本版「カムイ外伝」の第1巻の表紙絵用に岡本さんが
作画されたものですね。第一話の「雀落し」(アニメ版の第一話も同じタイトルでした)
がモチーフみたいです。
外伝は、第一部と二部が分けられず、続けて収録されていて、ここでも続編開始まで
15年くらいの隔たりがあるので、途中で作風がころっと変わってしまい、まるで別の
物語のようです。アニメ版は主に、第一部に準拠した内容で制作されました。
今となれば、この決定版を全シリーズそろえておいても良かった気もします。
この第二部だけでも全12巻もあって、金銭的な負担(計14400円・税別)
もさることながら、大判でかさばるので、置き場所確保が一番の難点でした。
なので、できるだけ省スペースで済んだ文庫本版を好んで購入したのですが、
老眼の進んだ今となっては、小さな文字が読みづらいので、大判サイズの
ほうが年寄り向きなのかもしれません。電子版だと画面を拡大表示できるので、
より見やすいのかも。ただし、長時間は目が疲れそうですけどね。
今朝収穫したのは、ナスビ4個とピーマン4個でした。
ナスビはこれでほぼ最後となるかなあ。あといくつか小さい実がなっていて、まだ
少しだけ花も咲いているけど、食べられるようなのができるかは微妙なところ。
葉がまだ生き生きとしているので、もう少し様子を見ます。
ピーマンは暑さのためか、クシャおじさんみたいなのしかとれないのですが、
もう少し気温が落ち着くと、また大きな実がとれ始めると思われます。
と思った矢先、異変発生です。ピーマンの片一方の株が萎れてしまいました。
根にコガネムシの幼虫が湧いている可能性が高く、そうなるともうお手上げです。
せっかく花がたくさん咲き始めたのに残念でなりません。
今期のピーマンは受難続きでした。もう片方は、ピーマン体操をした成果が出たのか
元気なので、こちらに期待するしかありません。
今回お借りしたのは、「時計泥棒と悪人たち/夕木春央著」です。別の本を
借りるために図書館に立ち寄った際、新刊本コーナーでたまたま目についた
のです。「夕木さんは、『方舟』の作者だったよなあ…」くらいの軽いノリで
手に取りました。こういう本が出ていることすら知りませんでした。
その方舟は、地元の図書館では依然順番待ちが数珠つなぎ、人気が衰えて
いない様子です。ところがこの前、北海道は上士幌町の図書館で、新入荷本
コーナーにポツンと置かれているのに気がつきました。人口比に応じて
競争率は変わりうるでしょうが、タイミングもありますよねえ。この本読む
ためだけに、上士幌町まで行ってみれば…と、勧めることはできません。
時計~は500ページを超える分厚さで、7編の中短編がオムニバス形式で
並んでいて、過去出版された作品を新たに寄せ集めた新編集版かと思いきや、
書き下ろされた完全新作のようです。舞台は大正時代、銀行家から転じた
元泥棒がホームズ役となり、友人の画家をワトソン博士に従え、各エピソード
をゆるく一連関連付けながらも、独立したそれぞれの事件に挑む構成です。
一部グロテスクな内容を含んでいる割には、主演二人の飄々とした語り口が
そうさせるのか、物語は全般淡々と進行し、事態が風雲急を告げているのに
緊迫感や悲壮感はあまりなく、これが夕木さんの持ち味なのでしょうか、
方舟でも同じような印象を受けた覚えがあります。その一方で、探偵役の
推理は切れ味鋭く、難事件を事も無げに解決する手腕が鮮やかです。多少
描写が複雑で、説明過多すぎて、すぐには場面設定が浮かんで来ずに、
こちらの理解が追いつかないきらいはあれど、なかなか凝った手口の犯行
にもかかわらず、あっさりと事件を解きほぐしてしまうのは痛快です。
明治~大正~昭和初期のレトロなムード漂う時代は、令和を生きる我々には
逆に新鮮味があるのでしょう、アニメの世界でもたびたび取り上げられ舞台
となり、「アンデッドガール・マーダーファルス」「わたしの幸せな結婚」
「るろうに剣心」などが現在も放映中です(似かよった架空の時代設定を含む)。
この小説も、同じような空気、雰囲気をまとっているし、携帯電話、防犯カメラ、
その他科学捜査の類がほとんどない世界、探偵の実力が遺憾なく発揮される
展開に魅力を感じます。「古き良き時代」とまでは言い切れないにせよ、
今よりは多くの人々が、明日を信じて前向きでいられたのかもしれません。
一時よりも雲が広がる日が多く、日和癖のように時々短時間に雨が降る和歌山市です。
雲間からの日差しは焼きつくように照りつけ、厳しい暑さがぶり返してきました。
秋ナスビの収穫は最終局面に近づきつつあります。その割に生育速度はあまり衰えず、
隔日おきくらいにとれています。
今朝も収穫を予定していると、
ナスビの枝の下に、巨大なフンがゴロゴロ転がっているのに気がつきました。軸以外、
葉をきれいさっぱり平らげているようで、残された(落された)軸からすると、すでに
10枚くらい被害に合っているようです。それまでまったく気がつかずにいました、
敵はどこからか移動してきたのでしょうか?
保護色でパッと見わかりづらく、目を凝らすと、葉の裏に巨大なスズメガの幼虫が
いるのを見つけました。これまで、テントウムシダマシやオンブバッタなどの害虫を
駆除してきましたが、これぞラスボス級でしょう、食みの荒さが段違いに群を抜いて
います。でももう、ナスビの収穫は先が見えてきているし、好き勝手やらそうかと
一瞬考えたんですね。
やっぱり気が変わり、処分することにしました。まだ数個は収穫できそうなのに、
このままでは丸裸にされそうです。ボディの横のラインは、葉脈を模しているん
ですかね。この写真だと芋虫だとわかるでしょうけど、葉の中に紛れ込まれると
本当に見分けがつかず、見過ごしてしまいそうです。
本日は秋ナスビを2個収穫、これでせん定後17個目となります。どうやら最終20個
を超えそうです。
きれいな花を咲かせたオクラ。これはほとんどアリがたかっていない株なので、
数日後収穫できると思われます。
あまりの暑さで、葉が縮れたように萎びれていたアメリカンブルーが返り咲きました。
さすがの丈夫さで、再びたくさん花を咲かせています。
台風通過以後、雲が多めの日が多く、一時ほどの厳しい暑さからは解放されている
和歌山市です。野菜の生育にも適した環境が戻りつつありますが、我が家の夏野菜たちは
全般に全盛期を過ぎつつあります。
本日秋ナスビは2個とれました。これでせん定以降14個(小さいものも含めますが)と
なり、大成功とまではいかないまでも、まずまず健闘してくれました。あと、4~5個は
実をつけてくれそうです。ちなみに、せん定前の収穫数は11個でした。
ピーマンは猛烈な暑さから逃れたことで、これから再び花をたくさん咲かせ、巻き返して
くると思われます。
写真にはありませんが、ゴーヤは本日立派なのが1本とれました。今日になるまでまったく
気づいておらず、危うくまた見逃すところでした。今期はこれで最後かなあ。ここまで13本、
予想を上回る成果でした。今晩さっそく、ゴーヤチャンプルーでいただきましたよ。
オクラには相変わらずアリが群がっていて、本来大きな実が10個前後とれていたと
思われるのに、すべてオジャンです。
写真では水やりを兼ねて水流で洗い流したあとなのであまり目立たないのですが、花の
根元にアリがたかっているのがわかりますかね。
このところ、台所の収納庫から発掘された「梅酒・15年もの」を食後酒として嗜んで
いました。深み、コクのある味わい…酒場で飲んだとしたら、かなりいいお値段とられた
のではないですかね。ところが、昨日で飲み切ってしまったので、今夜は昨年に漬けた
1年ものに手を出したところ、打って変わってあっさり系の梅ジュースみたいなお味。
少なくとも数年寝かしたほうが熟成が進むとのことで、しばらくはじっと我慢の子で
あります。
続けて図書館でお借りしたのが、「火蛾(ひが)/小泉迦十(こいずみ かじゅう)
著」です。たしか、北海道滞在中に掲載された朝日新聞記事を目にしたのが、読もうと
思ったきっかけです。
その記事では、この本が今度新装・文庫版で再発売されることと、このデビュー作
以来筆を折るような形で沈黙を守っていた著者が、ついに次作を発表すること
などが紹介されていたと記憶します。地元の図書館にはその新装版は蔵書がなく、
2000年に発売された講談社ノベルス版で読むことにしました。
直近に読んだ「不実在探偵の推理」と比べると、正反対な、恐ろしくとっつきにくい
作品でした。帯にある内容紹介を記してあらすじを紹介しておくと、「十二世紀の
中東。聖者たちの伝記編纂を志す作家・ファリードは、取材のため、アリーと名乗る
男を訪ねる。男が語ったのは、姿を顕わさぬ導師と四人の修行者たちだけが住まう山の、
閉ざされた穹蘆(きゅうろ)の中で起きた殺人だった…」。穹蘆とは、修行者たちが
用いる、テントのような簡易宿泊施設のことです。
たしか新聞紙上でも、上記のようなあらすじが紹介されていて、神秘的な内容に
惹かれ読んでみたいと思ったのはいいのですが、こちらの想像をはるかに超えた
難解な内容、展開に、最後まで馴染むことができませんでした。そもそも、
イスラム世界、イスラム教のことをまったく理解できていない、知識が皆無な私には、
初っ端でつまづいたまま、立ち直ることができなかったのです。
しかし一方では、いざ読み終えると、途中感じていた拒絶意識は、私の過剰反応で、
宗教的意味合いを正確に把握できないのは致し方ないとすると、物語そのものは、
そこまで不可解で複雑なものでもなかった気がします。もしかしたら、表現が
やや回りくどいだけで、もう一度読み直してみると、意外にすんなり内容が
腑に落ちるようにも思えるのです。筋書きの独特さに反して、推理はいたって
論理的、理路整然と謎は解き明かされます。しかしそれだけにとどまらないのが
この小説の特徴で、別に宗教的な解釈も用意され、答えは複数、真理は読み手に
委ねられます。このあたり、以前読んだ「弔い月の下にて」と相通ずるものがあり、
弔い~の作者は、この火蛾から影響を受けた可能性がありますかね。
単にサスペンスとか推理小説というジャンルにとどまらない、これだけ独特かつ
手の込んだ世界観を描ききるには、相当の熱量、時間が必要で、真の理由はともかく、
次作がなかなか書けなかったのも納得できるというものです。どういう内容で
新作が発表されるのか、マニアックなものを所望する方々にとっては、期待して
いいと思います。
ガッサゴッソと茂みを探し回って
ありついた新芽をパクリ!
ごちそうさま、ペロッ!
【東ヌプカウシヌプリのナキウサギ 2022.05.17 撮影】
台風7号は紀伊半島を縦断することは免れない状況、しかし、まさか和歌山市上空を
通過していくとは! さすがに甚大な被害を覚悟しましたよ。9:30~10:00頃、
台風の目に入ったらしく、風がピタッと止んだあと、それまで北寄りだった風向きが
南からに変わりました。しかし、大きな被害が出た数年前と比べると、そこまでの
暴風とはならず、自宅は無論、私のわかる範囲では近所でも被害はなかったようで、
これは不幸中の幸いでした。重ね重ね、迫りくる台風に対し、もう少し能動的な
対処方法はないものかと考えます。雨戸を閉めて、台風が行き過ぎるのをじっと
待っているだけでは、いつかまたあの時のような被災を繰り返すだけだと案じます。
さて、家から一歩も出られないこともあり、手持ちの録画コレクションから
「幼女戦記」をこの数日で一気見しました。2017年に放映されたこのアニメは、
私の柱(勝手に選定したベスト作品)の記念すべき第一作目であり、もうすでに
何度も見返しているお気に入り作品です。それまで長年新作アニメ作品をほとんど
見ておらず、久々に視聴を再開した初期に出会ったのがこのアニメで、「今時の
アニメはこんなに完成度が高いのか!」と驚いた記憶があります。ブランクがあり、
当時、自身の視聴基準が低かった可能性は否めませんが、その後柱に認定された
作品は数本しかないことから、一概にそうとも言い切れず、たまたまいきなり
すごい作品に巡り合ったようです。逆に、このアニメを見ていなければ、早々に
飽きてしまって、今頃とっくにアニメ界から離れていたかもしれません。
現世でいうと、第一次~第二次世界大戦頃のヨーロッパあたりを舞台に繰り広げ
られる国家間の戦争が物語の中心で… (話が終わらなさそうなので以下略)
すでに第二期の制作開始が発表されているとのことで、個人的にはそれを期待し
待ち焦がれています。そのタイミングで、第一期の再放映があるかもしれません、
見逃している方は、ぜひご覧ください。今回の再視聴で、放映から6年経過しても、
まったく色あせていない高品位な作品であることを再認識しました。