【ナナカマドの赤い帯広がる山上~大雪山黒岳雲の平にて/2014.09.08撮影】
【北海岳を背に燃え上がるナナカマド~大雪山北海沢にて/2014.09.08 撮影】
2014年度作品集その6
久しぶりに山頂部の紅葉の状態がとてもいいのに、天候が不安定でどうしようもない。
「早朝黒岳」はガスで撃沈、休息後、雨さえ降らなければ散策するかと、ダメ元でテントを出た。
ほぼ山頂いっぱい覆いかぶさる雲の隙間からたまたま日が差して、雲の平をハイマツに沿うように
波状に広がるナナカマドの紅葉を撮影することが出来た。
続いて、いつ雨が降り出すかわからない空模様の下、北海岳方面に歩き出す。北海沢で一番写真を
撮りたかった場所まで来て、しばらく待機した。もう何年も前にここで撮影、その後何度訪れても
紅葉の状態が思わしくなかった場所だ。突如厚い雲の切れ間から強い日差しがきて、夢中で
シャッターを切った。待てど暮らせど、思い通りのライティングにならずあきらめることも多い中、
この時はすこぶるラッキーだった。背後のピークが北海岳。
あとは北海岳直下まで足を延ばすのが関の山、四方黒い雲に覆われて、かなりヤバイ状況。
ここできびすを返し、テン場へ一目散逃げ帰った。実際、場所によっては強い雨に見舞われたという。
激しい雨に当たらずに済んだのは、不幸中の幸いだった。
山頂部に関しては、これぞ大雪という素晴らしい紅葉だったのに、その後も天候は安定せず、
気温も高めの状態で推移し先細り、期待が膨らんだだけに肩透かしを食った。
「10年に一度」の可能性は、やはりあったのだ。長引いた天候不順が惜しまれる年であった。
土井商店で、『磯自慢』と『まんさくの花』を追加購入した際に発行しているのに気がついた
「好きです美瑛商品券」という名のプレミアム付き商品券。ワンセット5000円につき750円分しか
プレミアムがないから、加算率としては多いほうではないかもしれない。でも、ないよりは
絶対マシだ。
来年の1月末までが使用期限で期間が長いのと、コンビニでも使用できるので、利用しよいのが
いい点だ。先の礼文島と違って、美瑛は北海道の中心地点で立ち寄りやすいのもメリットだろう。
土井商店で、ワンランク上のに手が出ちゃうかも?
ひとまず2セット(1万円分)を購入。最大5万円分まで購入可能。宿でも使えるところがあるので、
宿泊予定のある方は、すぐに数セット使ってしまうと思うよ。
月、火曜日は定食おかめは休みなので、もう一店東川で新しい食堂を開拓しようとして
訪れたのが「natsu かふえ」。(このあたりの情報は、道の駅・道草館においてある
グルメマップを参考にしている) 「味」「ボリューム」ともに備わった店を重視して
選択したつもりだ。
少し時間をずらして、12:30頃訪れると、駐車場は満杯に近い盛況で、もちろん
店内も満席。携帯の番号を記載しておくと、順番が来れば呼び出してくれるシステムで、
私の前には四組待っており、それなりに時間がかかりそうだ。この朝はぬかびらで
たっぷり朝食をいただいたし、天気も悪く、あとの予定も特にないので、車内で
朝日新聞の別冊を読みながら気長に待つことにした。
30分ほどしてコールがあり店舗へ。ハンドメイド風のこじんまりした店内は、若いカップルを
除けば、ほとんどすべて女性客、ヤング、ミドルの奥様連中のたまり場と化していた。
浮きまくってしまう私は、窓際の一番奥の席に案内されたのは幸いだった。この配慮のおかげで、
なんとか落ち着いて食べることができたのだ。
とくれば、女性が主なターゲットだから、食事は「見た目」や「質」が重視なのかと思いきや、
メニューにも記されていたように「カフェだけど、がっつり系」が売りの店なのが意外だ。
私が注文したのは、この店の名物で、その他メニューの基本形でもある『皿バーグ 820円』。
ポーク100%の大きなハンバーグを「皿」にみたて、その上にごはんが乗っている。
そして、スープ、サラダ、加えてなぜかひじきの煮物、ポテチがワンプレートに盛ってある。
ハンバーグの味自体は、この前のビアグリル・キャニオンのほうが上か?
でも、ボリュームなどトータルではこちらに軍配が上がるかもなあ。
おかめとは180度方向の違うお店なので、変化をつけるには打ってつけかもしれない。
10月からは「客席を増やすための拡張工事」をするために、営業時間を短縮するとか。
食べ物屋さんは当たればボロい。特に主婦層のハートをがっちりつかめば、未来は明るいのだ。
結局夏には一泊もせず、この秋もこれが最初の宿泊になった「東大雪ぬかびらユースホステル」。
なんだか、だんだん敷居が高くなるような…
たまった洗濯物処理をここで済ませた。シルバーウイーク明けの月曜日であったが、その名残もあり、
宿泊者はけっこういて、同室者は顔見知りのBさんだった。
また、久しぶりに福岡のご夫婦と再会できた。3,4年続けてお会いしたあと、ここ数年まったく
お会いできなかったのだ。私の前の車しか知らないところを見ると、5年以上経っているようだ。
お二人もずっと秋の大雪山に来られていたようなのに、ほんの少しのタイミングですれ違っていたのだ。
ニュースで「スーパームーン」と出たので、あわてて宿の前で写真を撮ってみたが、ここまで高く上ると、
もう普通のお月様にしか見えないな。
相変わらず手の込んだおいしい夕食。この日は洋食バージョン。ローズマリーを効かせた、鶏とジャガイモの
炒め物も美味だった。これにコーンポタージュスープがついた。
さらにデザートの洋梨タルト。これも手作りだ。
朝食もバランスがとれていておいしい。最近「菓子パン」しか食べていない私には、眩しい食卓の光景だ。
これにお味噌汁がつき、食後のコーヒーはセルフで。お米もおいしいのでついお代わりしてしまう。
余談だが、スーパーの弁当の「ごはん(米)」って、なんであんなにおいしくないんだ!?
翌日も引き続き不安定な天候で、山も荒れ気味だったかもしれない。ユースの「高原温泉沼めぐりツアー」は
大変だったと思われる。風も強かったので、かなり寒かったのではなかろうか。
写真は十勝三股にて。石狩連峰がどうやら中腹まで雪を被っていて、その下部に光が当たり、
虹が出ている。この写真じゃあ、わかんないか。
この日はとても不安定な天候で、層雲峡温泉街にいた頃には土砂降りの暴風雨で、
この雨を境にグッと気温が下がり、車の外気温計では5℃だった。
お手軽に温泉街の「山のイタメシ・ビアグリル・キャニオン」で昼食をとった。平日にも
かかわらず、けっこうはやっていた。この日いただいたのは
『イタリアン・ハンバーグ・ピアット 880円』
味としては、先日の照り焼きハンバーグのほうが私には好みであった。これに
セルフサービスでコーヒーがつく。
このあと三国峠を越えた時点で気温は4℃、めまぐるしく変わる天気で
時々強い斜光があり、しばしば虹が見えた。
ほとんどの山はガスで山頂が覆われていたが、ウペペサンケだけ姿を現し、
どうやら雪化粧しているらしい。ウペペが冠雪しているということは、大雪山系
ほぼすべての山々が雪に覆われていると考えて差し支えないだろう。
日曜日だけ営業しているという「定食おかめ」の夜の部を狙って行ってみた。
開店直後の17:30過ぎに行ってみると、すでに数名先客がいた。
でもまあ、平日昼間のような混雑はないようだ。(時間が早いこともあろう)
メニューなどはまったく昼と同じで変わりはなく、選んだのは『肉野菜定食』。
先日食べたときより、さらにボリュームがあるように感じたのは気のせいか?
お腹いっぱいになった。
店の外に出たら、おかめの看板の上に中秋の名月が輝いていた。
不安定な空模様のなか、十勝連峰山麓を車で巡って、紅葉の状態を確認してきた。
山肌のナナカマドは全体に色がくすんでいて、ピークを過ぎているのかもしれない。
写真は十勝岳温泉・凌雲閣から見た安静火口方面の眺め。富良野岳の山肌の色合いは
あまりよくないようでも、この付近だけ風当たりが弱いせいか? なかなかいい色づきだと
思った。ここの景色を見るのは久しぶりだ。数日後が見頃か。
ハチマキおじさんに「トリトン旭神店で旬さんまを食べた」という話を聞いた後、
北海洋さんから「店頭に『旬さんま』のノボリが立っていた」とも情報が入って、
さっそく旭神店に行ってきた。
旬さんまの「生姜」「塩レモン」「漁り火(七味)」を中心に攻めてみたが、肝心のお味は
万全ではないようで、どうも脂の乗りがイマイチ悪いようだ(小ぶりなため?)。
まあ、今季は絶望とあきらめていただけに、まずは食べられただけで良しとし、
今しばらく間を空けてから、もう一度訪れてみることにする。
「高原沼」
大学沼~エゾ沼付近を振り返る。
登りきったところにパトロールの方がいた。よくお見かけする方で、数日前の夜にも、高原山荘のお風呂で
一緒になったばかりだ。少しお話するうちに、「ところで、あちこちでお見かけするけど、メインの受け持ちは
どこなのですか?」みたいな質問をすると、色々お仕事をされている方のようで、そのうちのひとつが
「地図の作成」であった。地図ってもしかして私も使っている昭文社の登山地図?って聞き返したら
やはりそうで、調査を担当されているSさんだったのだ。どこかで見たお顔だと思っていたら、
「著者紹介」で拝見した写真が頭にこびりついていたのかもしれない。
そうとは知らず失礼しました、みたいな会話のあと、要望をふたつお願いしておいた。
ひとつは、大雪山版に平山やニセカウなど「北大雪」をぜひ加えてほしいのと、もうひとつは
俵真布から三川台に至るルートを完全に表記してほしいというものだ。いずれも「紙面(スペース)の関係で
無理!」と即答されてしまい、しかも、2016年度版の調査資料は、もう提出してしまったそうだから
間にあわないけど、「そこをなんとか!」と重ねてお願いしておいたので、もし2017年度版で
それが実現していたのなら、私の陰の努力があったからだと思うから、皆さん記憶にとどめるように。
ついでながら申し上げると、台地林道(扇沼山~三川台への登山口への林道)とユニ石狩林道
(層雲峡側からの登山口への林道)は、おそらく二度と再整備されることはないらしい。いずれも
作業用として使われることがもはやなく、本来の使命を終えているためらしい。「ユニ石狩岳登山口」
と大きく書かれ掲げられていた看板もすでに撤去されてしまった。どちらもアクセス快適な登山口
だっただけに、なくなったのが本当に惜しい。
台地林道(片道2キロ)を歩けば扇沼山へは登ることはできる。ただし夏場は薮蚊が無茶苦茶多く、
立ち止まって休憩できないらしい。北海洋さんは、この夏もこの道を使ってトムラウシへ登った。
私のような並の体力の持ち主は、はなからあきらめてしまっているが。
高原沼を対岸から見る。
三笠新道分岐付近。色は落ちているが雰囲気のあるナナカマド群。
空沼に向かう道。
「空沼」
エゾオヤマノリンドウの群落。
晩秋のムード漂う道。
空沼から先の道沿い、紅葉がきれい。
紅葉真っ盛りのヤンベ温泉。やはりこのあたりが一番きれいだった。
この少し先で元来た道に合流する。大型バスできた団体さんが二組あって、すれ違いにやや手間取るが、
それでも一番にぎわった五連休時と比べると楽勝だっただろう。途中、ツアー客を引率してきたイケメンガイドの
Hさんと久しぶりにお会いした。「にっぽん百名山のトムラウシ見ましたよ!」と去り際に握手して別れたが、
その握力のすごさに驚いた。「真の山男」ならではの迫力だ。華奢で非力な私との力差が大きすぎる。
10:00過ぎには出発地点に戻っていた。そこには何度か山でお会いしている「阿寒の高速おじさん」がいた。
先日白雲でPちゃんにお酒をご馳走になった際に、彼女が一緒に宴会した山のグループのお一人でもある。
この日も7:00頃に出発して緑岳を往復して、もう戻ってきたそうだ。たしか、スピードスケートでシニアの
記録を持っているとかいうすごい人だ。
私も長く大雪山詣でを続けているので、顔見知りの人が年々増えてはいるが、向こうは有名人でも
私は無名人なので、向こうからしたら「あいつよく見かけるけど、どこのどいつ?」って場合がほとんどだ。
まあ、それでいいんじゃない? その微妙なバランスを楽しんでいる。
「滝見沼」。連休前にピークを迎えたそうだから、いいときを見た人のほうが少なかったのだろう。
今年の大雪山の傾向通り、高原温泉も下(麓)から色づきが進んだみたいだ。
「緑沼」
名前のない沼。ところどころ、「ハッとする」ようなきれいな赤が残っていた。
「エゾ沼」
「式部沼」
次の「大学沼」で待機していたヒグマ情報センターのボス・Sさんと少しお話した。
今年の特徴は、登山道沿い(沼近く)よりも、離れた場所のほうが色がきれいだったことだとか。