猛暑に悩まされた今夏から急転回して、季節はずれの寒さが襲ってきた。今日の東京は最高気温が10度に届かなかったようで、12月下旬から1月の寒さとのこと。気持ちのいい秋の気候を満喫しようと思っていたら、一挙に冬になってしまった。神はどこまでいたずらをしようとしているのだろうか?
「寒い、さむい」と言っているところに、南の国に行く話しが持ち上がってきた。わが社の社員に、沖縄出身の奥様を持ち、つい一年前まで沖縄に住んでいたS君がいる。11月下旬に奥様の里帰りをするので一緒に沖縄見物でもしないか、というお誘いだ。
S君の義父、つまり奥様のお父さんは、私と同年輩(終戦の時9歳というから、10歳であった私と同年か一つ下であろう)らしく、S君によれば「話が合いそうだし是非とも紹介したい」ということもあるらしい。
私としても、あの沖縄戦を9歳のお父さんがどう感じていたのか、それから60数年を経て、現今の普天間問題などをどう考えておられるのか、などお聞きしたいことが山ほどある。私たちには到底理解できない苦しい思いがあるのではないか、戦後の半世紀はその思いをどう処理していく年月であったのか? などと思う。
もちろんそのような難しいことばかりでなく、沖縄の楽しい話も沢山お伺いしたいのだが。
沖縄は、2001年に一度行っただけである。前の会社の社員旅行であったので、いわゆる表面的な名所旧跡を回っただけである。今度は、まさに「土地の人」の案内で沖縄を回りたい。沖縄の人しか行かないようなところにいってみたい。沖縄の人ばかりの居酒屋で泡盛を飲みたい。「ゴーヤチャンプル」よりもっと美味しい酒のつまみがあるのではないか?
話が出ただけで、もう行ったような気分でいろいろと想像をめぐらす。これが旅の楽しいところだ。行くとなれば11月25日出発とのことであるので、既に一ヶ月ない。今日中に日程調整をして結論を出そう。
それにしても、寒くなったら南の国の話を持ってきてくれるなど、神はそれほどいたずらをしているわけでもないようだ。