旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

ふるさと臼杵の周辺を懐かしむ

2010-10-11 11:01:03 | 

 

 62年前に卒業した「中学同窓会」という昔に立ち返ったついでに、半世紀以上訪ねていない「思い出の地」に赴き、まさに「故(ふる)きを温(たず)ねた」。
 一つは風連鍾乳洞という鍾乳洞で、もう一つは佐伯市(特に城山と武家屋敷、中でも国木田独歩)である。
 何で風連鍾乳洞に行こうと思ったかといえば、先月三陸海岸を旅し、日本三大鍾乳洞の一つといわれた「龍泉洞」に行ったからである。龍泉洞の規模は確かに大きかったが(奥行き1700メートル)、若い頃見た風連鍾乳洞の繊細な魅力を思い出したからである。そしてその通り、鍾乳洞の様ざまな形は、風連鍾乳洞の方がはるかに勝ると思われ、小粒ながらも(奥行き500メートル)、もっと評価していいのではないかと、ふるさとを見直した次第。リーフレットから一言だけ引用しておく
「天井や懸垂するスタラクタイトの表面から側方に向かって結晶が成長した“ヘリクタイト”は鍾乳石の中では最も興味深いタイプと言われるが、当鍾乳洞では最大10メートルくらいのものがあり、日本では最大の大きさである。」

       

 佐伯の町も見直した。昔訪ねた思い出は全く残っていなかったが、城山の風情、そのふもとに連なる武家屋敷の風格ある佇まいは、観光資源としてももっと評価していいのではないか、と思った
 国木田独歩は、明治26年から一年足らずであるが、この地の鶴谷学館で教鞭をとり、城山にのぼり周辺を愛でて、『源をぢ』など佐伯の町を舞台にした作品を残した。そしてこの武家屋敷の一角に下宿し、今その館は「国木田独歩館」として残っている。

 むかし佐伯に行くには列車で一時間はかかっただろう。今は高速で12~13分で行く。もっと臼杵と一体化して観光資源の開発を進めるべきではないか。その間の風連鍾乳洞や弥生町(さかな館など面白い水族館があり、温泉もある)なども含めて。


  
                      城山遊歩道

                    
                             臼杵川河岸の彼岸花


投票ボタン

blogram投票ボタン