昨夜のカープの敗北にはまいった。前回(22日)の前田の阪神戦完封で、いよいよ最終場面をエースの連勝で乗り切れると思っていたからだ。その前田の登板で、当然のことながら昨夜は勝利するものと信じていた。
ところが4回9安打5失点という乱調…、何と言っても負け方が悪い。大きな先行き不安を残した。
家の近くの行きつけの飲み屋に、『H…』という割烹がある。親父さんが包丁を振るい美味しい肴を作ってくれる。やがて跡を継ぐ息子さん(Tチャンと呼ぶ)がせっせと働く気持ちのいい店だ。
その息子さんが野球がうまく、地元球団の選手で野球に詳しい。私は店に寄る度に彼の野球評を聞くのを楽しみにしている。22日のマエケン完封のあと店を訪ね、「Tチャン、カープは踏みとどまったのではないか? 優勝の可能性をどう思う」と問うと、彼は、「マエケンが15,16勝すれば可能性がある。つまり残る登板(5,6回)を全勝することだ」と言った。
実は私はそれに気を良くしていたのだ。22日の調子でいけば、すべて完封でなくても勝利はたやすいのではないかと思っていたのだ。その矢先の一戦が「4回5失点」の体たらくだ。がっくりきたのだ。
しかし、考え直せば巨人との差はまだ3ゲームだ。残り試合も30試合ある。自力優勝の可能性は十分にあるのだ。どうもファンというものは、1勝を10倍悦び、1敗を100倍悲しむ傾向があっていけない。マエケン自体は、「相手のあることだ。勝つことも負けることもあるサ」ぐらいに思っているのかもしれない。