このブログは「旅のプラズマ」と名付けたように、旅の記事を書いてきた。また、もう一つの趣味である酒についても、私の旅の多くが酒に結びついていることもあり、多く投稿してきた。ところが今年は、この二つのカテゴリーに関する投稿のウェイトがめっきり落ちた。
過去10年で1490稿の記事を書いてきたが、そのカテゴリー別内訳は、時局雑感384(26%)、旅353(24%)、酒281(19%)、政治経済212(14%)、文化177(12%)、スポーツ83(5%)であった。ところが今年のウェイトは、旅が7%、酒が15.5%と大幅に落ち、反面文化が22%、スポーツが14%と増えた。(時局雑感26%、政治経済15.5%とほとんど変わらなかった)
つまり、旅には全く出かけず、酒も三分の一宣言により控えてきた結果がそのまま表れているようだ。酒については、酒の会の出席を三分の一程度減らし、晩酌も大変な努力の結果二合強から二合弱に減らしてきた。齢(とし)相応の量と思っているし、その所為かγ‐GTPが初めて基準内(60)に収まった。たまに酒の会に参加すると3、4合飲むこともあるが、晩酌の二合弱(一合何勺かは秘密)が効いている。ただブログの話題はめっきり減っているようだ。
旅は、今年は全く出かけていない。日帰りバス旅行で群馬の富岡製糸場に行ったぐらいだ。旅のうちに入らない。九州の臼杵に2度帰ったが、弟の四十九日と一周忌で、旅どころではない。年一回の海外旅行と、ここ数年は国内旅行をかなりこなしてきて、そのため旅の投稿がグングン増えてきたのであるが、これで打ち止めということであろう。目は悪く、足はふらつく状況では、海外はもちろん国内旅行ももままならない。まあ、これからは書棚に並ぶ旅行記など膨大な資料と写真集をたどり、旅の思い出に生きることにしよう。
酒について一言だけ書いておく。日本酒の水準が相当に高まってきたということだ。ここ数年、特にその思いを強くする。その多様性と質の高さは、醸造酒としては世界トップ水準に到達したのではないか? 今月16日、今年度の「日本純米酒大賞酒を楽しむ宴」(フルネット社)に参加したが、そこに選ばれた32銘柄46商品は、いずれも個性豊かで文句のつけようのない品質であった。
中でもグランプリ酒に輝いた山形市の『秀鳳』は、純米大吟醸のグランプリほか、純米酒、純米吟醸、特別純米など出品5種すべてで金賞を獲得するという出来栄えで驚いた。毎年全力を傾けるとはいえ同じ造りを繰り返す酒つくりで、どのようなめぐりあわせでこのような素晴らしい酒が生まれてくるのだろうか? どれを飲んでも驚異的においしかった。