ブログを読み返すと、毎年この時期に、この同じテーマで書いている。区切りをつけながら、次に進もうとするのだろうか?
今年も同じように半分が過ぎていった。思い返せば「令和さわぎ」が騒がしかった。私はほとんど関心がなかったが、世の騒ぎも、何もなかったかのように収まったのではないか? 良し悪しは別として昭和は印象深く残っている。平成もそれなりに使用してきた。しかし、私は令和はあまり使用しないのではないかと思う。今後私は、西暦に統一して使用していくような気がする。
6月は娘が公演したオペラ『愛の妙薬』をたっぷりと楽しんだ。4日間公演したが、出演者が違うことと、夕方と夜の公演などあったので、4回とも全部見た。演じる(歌う)人によって全く別のオペラになるし、同じ歌手でも日によって微妙に違う。また、すでに書いたように岩田達宗氏(演出家)の新解釈が、全く新しい『愛の妙薬』を楽しませてくれた。
残念なのは視力の低下だ。演者の微妙な表情が読み取れないし、字幕が読めない。何度も見たオペラであり筋はわかっているのだが、新解釈による字幕をじっくり味わう必要があろう。ビデオが出来上がったら、それを楽しむつもりだ。
視力低下については、その回復に最後の執念をもって取り組んだ。白内障の手術(4月に左、5月に右目)と、引き続く右目の注射だ。手術によっては、若干明るく見えるようにはなったが、視力はほとんど回復しなかった。加齢のなせる業で、執念だけではいかんともしがたいのであろう。
執念と言えば、明日(30日)は、K氏とM氏の「卒寿を祝う会」が開かれる。お二人は、1929(昭和4)年のお生まれで御年90歳、頭脳明晰、弁舌爽やか、いくつか弱った個所はあるが元気なものである。明日の会では、オペラ歌手によるお祝いの歌をささげようかと思っているが、「俺たちにも何かやらせてくれ」と、出し物を用意している模様だ。
二人の生きざまというか、人生を楽しむ執念を少しでも頂戴して、今年の後半を生きる糧にしよう。