旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

日本の八月

2021-08-07 10:59:05 | 時局雑感




 日本人にとって八月は特別の意味を持っている。

 1945年8月15日、第二次世界大戦に敗北した日本はポツダム宣言を受託し、自由と民主主義を基調とした新しい日本を歩き始めた。それに先立つ8月6日広島に、8月9日長崎に原爆が投下され、日本は世界で初めての被爆国となった。
 70数年を経た現在、国連では核兵器禁止条約が可決され各国の批准が進められている。その禁止運動の先頭に立つべき被爆国日本は、アメリカの核の傘の中で条約に反対し続けている。日本人は八月を迎えて、「何を為すべきか」を真剣に考えるべきであろう。

 76年目の八月を迎えた日本は、コロナ禍とオリンピックにまみれている。オリンピック開催都市東京のコロナ感染者数は、8月5日ついに5000人を超えて、今月中にはピークを迎え1万を越すであろうと専門家は予想する。次のパラリンピックと続くこの八月、九月は、コロナ患者のピーク時と重なり、後世の歴史に書き残されるだろう。
 このような時になぜオリンピックなど…、と国の無謀を非難しながらも、次々と繰り広げられる美しい技に興奮し、この選手たちのためには何とか開いてあげなければ…、とも思う。まさにコロナ禍とオリンピックの興奮にまみれて、「日本の八月」を思う余裕もない。
 どうすればいいのか?思い悩む夏は続く。


コロナ感染状況を伝えるNHKテレビ(8月7日土曜日)

 
 空手男子形で沖縄県民で初の金メダルを獲得した喜友名 


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