今年はどんな年であったのか? 後世の人は今年をどう評価するか?
コロナが収束に向かった年、ロシアのウクライナ侵攻、サッカーW杯での日本の躍進、等などいろいろあるだろうが、日本が、軍備において「他国を攻撃できる軍事力を備える」方向を打ち出した、つまり軍事大国化へ大きく方向転換したことが最大の出来事ではなかったか。
これまでも、憲法9条に照らせばとても容認できないかなり高度な軍備力を備えてきた。しかし「専守防衛」、つまり日本から他国を攻撃することはない、として、軍事化に歯止めをかけてきた。それを一挙にかなぐり捨てたのである。口実にしたウクライナや中国問題を、外交や話し合いを含めた「真に世界平和を達成する道」を求めて、広く、深く話し合うこともなく。しかも、「5年間で40数兆円の軍備拡大」という具体的裏付けもない数字まで決めようとしている。
政府は野党の協力も得たと、維新と国民民主の賛同を挙げているが、これらはもともと自民党の分派、土壇場では平和勢力という素振りぐらいは見せていた公明党まで、しっぽを振ってついて行ったのか?
今年も暮れようとしている。新しい年に希望はあるか?