メキシコといえば、何といってもテキーラ(Tequila)である。この酒は、メキシコの丘陵地帯に生息する竜舌蘭を原料とする。
ブドウの国はそれを醸してワインやブランディを造り、麦の国はそれを原料にビールやウィスキーを、米の国は米を使って清酒や焼酎を造る。メキシコもまた、自国の大地に育つ竜舌蘭で、世界に誇る酒テキーラを造った。
「竜舌蘭は150種類余りあり、そのうち136種類がメキシコに生息している」(ウィキペディア)と言われ、特にその中の、”アガベ・アスール・テキラーナ”という種を使用したものだけがテキーラと名乗ることができる。メキシコ政府は、テキーラの規格を、主原料にアガベ・アスール・テキラーナを使い、かつ主原料が総原料に占める割合が51パーセント以上であること、としている。
テキーラは、この種の原料の根茎を蒸し上げて糖化し、それをローラーなどで破砕して搾り、その搾り汁を醗酵させ、それを単式蒸留器で2~3回蒸留する(2回以上の蒸留が義務付けられている)。蒸留後、濾過・加水、熟成させて造る。
寒い国のウォッカなどと同じく、市販されているものはアルコール度数40度のものが多い。ウォッカなどより飲んだとき「カーッ」とくる感じがするのは、気候のせいだろうか? それとも私が、何十年も熟成させた芳醇なテキーラを飲んだことがないためか?
一度、最高種のテキーラで、ザ・メキシコ料理を食べたいものだ。しかもメキシコシティで。
どこの国にも、その地の素材を原料にした酒があるのだ。
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