私の晩酌は、季節を問わず殆ど日本酒、いわゆる清酒である。夏でも酒によっては燗をして飲むことすらある。飲み屋に行っても、注文するのは常に日本酒だ。ビールも好きだが、「とりあえずビール」などもやらない。乾杯の場合も私だけは日本酒ということが多い。
昨夜も近くの飲み屋で好きな日本酒を飲んでいたが、最後にもう1本注文しようとして、メニューの焼酎の欄に「大分麦焼酎二階堂」とあるのが目に留まって急に飲みたくなった。理由は簡単、この蔵の倅が私と大学で同期であり、そのことを思い出したからである。思い出しはしたが、彼とは親しくはなく、4年間を通じてほとんど言葉を交わしたこともなかった。にもかかわらず懐かしく思い出したのである。
「…どげえしちょんかのう? 二階堂は…」(どうしているだろうか? 彼は…)
しかも、大分の方言で思い出したのである。
私は、「二階堂麦焼酎をストレートで1杯くれ。それとお冷を」、と注文した。二階堂君には悪いが、もっとおいしい焼酎はいくらでもある。しかし昨夜の「二階堂」は美味しかった。それは単なる味とか香りとかと別の要素があったのだろう。これも齢のせいだろうか?
ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場(ていしゃば)の人ごみの中に
そを聴きにゆく 石川啄木
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