狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

爆笑問題・太田の「私が総理になったら」  出演裏話 【追記】

2007-08-08 08:55:00 | 県知事選

漫才コンビ・爆笑問題の太田光の「私が総理大臣なったら・・・秘書田中」と言うテレビ番組がある。http://www.ntv.co.jp/souri/program/index.html

日本テレビで毎週金曜日午後8時からの放映らしいが沖縄では数日遅れて放映されている模様。

漫才師は漫才でもやっておれば良いとも思うのだが、何しろテレビのゴールデンタイムを本人が総理大臣に擬して番組を仕切り、出演者は学者、評論家、現役の国会議員も雁首をそろえて議論を戦わすというからバカに出来ない。

テレビのタレントが「議論」する番組の威力を侮ると、とんだ世論オンチにもなりかねない。

世論はテレビが作るともいえるくらいだ。 やはりテレビは侮れない。

テレビのTVタックルの出演を機に立候補し議員になった田嶋洋子氏の例や、古くは時事問題を漫才のネタにして国会議員になったコロンビア・トップの例もある。

ところで、この太田光と言う男、『憲法九条を世界遺産に』なんてアレな本を書いているくらいで時事問題には特に興味を持っているらしい。

この番組の次の金曜日放映版に出演した横浜の鈴木敏明さんがテレビ出演の感想、舞台裏の話を綴ったメールを下さった。

鈴木さんは『原爆正当化のアメリカと『従軍慰安婦』謝罪の日本』http://tendensha.co.jp/daitoa/dai291.htmlの著者だと言うことで出演依頼があったらしい。

当日のタイトルが「アメリカに原爆被害者の賠償金を請求」なので、鈴木さんが適任だったのでしょう。

以下に鈴木さんの許可を得て全文引用します。

同番組鑑賞の一助としてください。

                      ◇

「追記」17:17

下記のメールが入りましたので引用全文削除致します。

狼魔人

<横浜の鈴木敏明です。
 
日本テレビ局より私の収録印象記が放送日までブログに転載されないよう
要求がありましたのでご配慮のほど宜しく御願いいたします。>


   ◇

 【追記】8月13日

上記削除の引用部分、番組放映終了とのことで復活いたします。

突然の削除で意味不明の記事を読まれた方にはお詫び申し上げます。

以下引用部分。

<横浜の鈴木敏明です。
 
前にちょっと触れたと思いますが、昨年10月末私は、「原爆正当化のアメリカと『従軍慰安婦』謝罪の日本」というタイトルの本を出版しました。この本が日本テレビの目に留ったようです。
日本テレビから直接テレビ出演の依頼をうけました。
出演番組は、毎週金曜日の午後8時から54分間放映される通称「太田総理」という番組でした。私はいままでにこんな番組があることすら知りませんでした。
若い人は見ているようですが、私のような年寄りはほとんど見ていないようです。
漫才コンビ、爆笑問題の太田が総理大臣役をやり、毎週一つの討論テーマを出し、ゲストが議員になって賛成、反対に分かれて討論し、最後に投票で採決をとる番組です。
今週金曜日のテーマは、「アメリカに原爆被害者の賠償金を請求」です。出演前に賛成、反対を明確にしてくれと言われて、もちろん私は賛成派です。議員(ゲスト)は全部で26名(自公民社共の議員、アメリカ人、教授、その他名前のわからないジャリタレ数名など)です。
賛成派筆頭は、太田総理、反対派筆頭は、石破元防衛庁長官。
昨日収録してきました。この番組は、コマーシャルを入れて54分間です。
しかし収録はまる2時間たっぷり討論します。それを編集しなおして50分ぐらいの番組にしますから、発言の半分以上は消えてしまいます。
2時間の論戦にもなると出演者もどうせ後で修正されるのだという意識からか、けっこう本音が出る場合もあって興味深いものがあります。印象深かったものは次のようなものです。
 
1.私が議長から発言権を与えられたのは、2時間のうち最初の頃のたった1回。後はいくら手をあげても全くだめ。仕方なく相手方の意見の途中に反論をぶつけるほかありませんでした。もう一人の初出演者はアメリカ人で、この人も一回の発言機会しかありませんでした。
 
2.4人のアメリカ人が出演していました。その一人ケビン・クローン、多分ジャーナリストだと思う。ケビンは生意気だ。第一態度が不遜。もう何回も出演しているとのこと。先の戦争について彼は、アメリカは全て正義、日本はすべて悪というような主張を公然とする男です。
相手が意見を言う前、あるいは言った後に単発的に日本批判の言葉を浴びせるのです。
あまりにも癪に障ったから収録の半ばごろからケビンの発言に対して即座に反論し続けました。
例えば、「戦争をしかけたのは日本だ」、すかさず「戦争をしかけたのはアメリカだ」、そしてとうとう私は怒声を発しました。ケビンは、なんと言ったと思いますか、彼は、「日本の恥の文化は最低だ」と言ったのです。即座に私は、大きな怒声で「人の前で人の国の文化を批判するな。それが紳士のすることか」、興奮して発した言葉ですから、正確にこのように言ったと断言できませんが、このような表現ををしたと思います。
私は40年欧米人とつきあってきました。欧米人には、ここは当然怒るべき時に怒らないと、その人をなめきってしまうのです。そして怒るべき時に怒る人をまるで一人前のように扱うようになるのです。
それ以後決して見下すようなことはしません。
文化というものは、その国の歴史と密接に関係しています。外国人といくら意見で争っても、その国の文化を非難しない方が賢明なのです。
ケビンは日本に住んでいて、沢山の日本人の前で、それもテレビ放送するというのに「日本の恥の文化は最低」などと非常識もはなはだしい。
残念ながら私のまわりのゲストは、ケビンの発言にあまり怒りを示しませんでした。
こういうところで日本人は欧米人になめられるのです。私は、このシーンは、カットされずにぜひ放映してほしいです。
それがケビンの「日本の恥の文化は最低だ」の言葉は、放映され私の怒声がカットされていたら、それこそ何おかいわんやです。
 
3.論争の三分の一は、石破と太田の論争です。私は石破の歴史観をじっくり聞くことができました。
これが元防衛長官の歴史観かとほんとうにびっくりしました。
共産党議員からあなたの意見を自民党に言ってくださいとまで言われていました。一方、太田の意見には幼稚さが目立ちます。漫才に専念しろと言いたい。
 
4.私の隣の席が金美齢さんでした。彼女は「主役は二人(石破と太田)、われわれはどうでもいいのよ」と言ってこのままだと一言もしゃべらずに終わるのかなと思ったほど全く一言もしゃべりませんでした。
もうこれで収録おしまいかと思われた瞬間、彼女は発言、アメリカの正義面を批判し、日本人の自己主張のなさを批判、最後に太田総理をもちあげて終わりました。
私など太田の発言を背後からけなしたりしていましたが、彼女みたいに発言の最後にちゃんと太田をほめる言葉をのこしておくなど、こういうやりかたもあるのかなと感心しました。
 
そのほか若い女性タレントに泣き声で抗議されていた中川八洋、筑波大学教授がいたり、実際の放映より、収録の方が面白いこともありますね。私とまだ一度もお会いしていない方々は、ゲストが多いので名札で私を見つけるのはめんどくさいと思います。そこで私の特徴を伝えておきます。
鼻の下に白いひげ、めがね、頭は髪をのばして後ろでたばねています。
時間がありましたらぜひ御覧になってください。今週の10日(金)午後8時からです。> 引用終了。


テレビの討論番組などNHKだけで充分だという頭の固いお方も時には見かけるが、今回の参院選の結果でも自明の通りテレビの「クダラン世論煽り」(赤城の絆創膏等)を侮ってそれで墓穴を掘ったのが安倍政権だといえなくも無い。

(削除)

(削除復活)8月13日

私の隣の席が金美齢さんでした。彼女は「主役は二人(石破と太田)、われわれはどうでもいいのよ」と言ってこのままだと一言もしゃべらずに終わるのかなと思ったほど全く一言もしゃべりませんでした。

>もうこれで収録おしまいかと思われた瞬間、彼女は発言、アメリカの正義面を批判し、日本人の自己主張のなさを批判、最後に太田総理をもちあげて終わりました。
 

「憲法九条を世界遺産に」なんてバカなことを言う太田でも、番組を仕切っている以上、心ならずともゴマをすっておくのも金女史の大人の知恵なんでしょう。

漫才師といえどもサンデープロジェクトや朝生の田原総一郎的存在で、コイツと喧嘩しても出演拒否されたらそれでおしまいだから。

たかがお笑いタレント、されどお笑いタレント。

金美齢さんもテレビ出演の裏では苦労しているんですね。