狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「従軍慰安婦」  米下院決議に対する沖縄二紙の社説

2007-08-12 17:15:52 | 従軍慰安婦

時事ネタとしてはちょっと古いが、J-CASTニュースが「従軍慰安婦」の米下院議決に関する全国紙の社説を比較しているので歴史ネタとして資料保存の為文末に引用する。

<旧日本軍のいわゆる従軍慰安婦について、米下院が「対日謝罪要求決議案」を本会議で採択した問題で、日本の主要新聞は社説やコラムの中で「事実誤認」「おろかな選択」「有害である」などと揃って批判論を展開した。しかし、朝日新聞だけは安倍首相が談話を表明して謝罪するよう要求しており、「孤立」が際立っている。 >(J-CASTニュース詳しくは下記引用)

自ら「従軍慰安婦」の捏造記事をばら撒いた朝日新聞が、ウソを着き続けて五大全国紙の中で孤立するのは分る。

毎日新聞まで朝日に異論を唱えている。

日頃は朝日新聞とタッグを組む毎日新聞も、さすがに「従軍慰安婦」に関しては朝日と決別せねばウソつき新聞の汚名を被ることを恐れたのだろう。

ところで、偏向新聞で高名を馳せる沖縄地元紙の社説は如何?

見事に、孤立した朝日にエールを送るヘンコウぶり。

これで沖縄の新聞は「ウソつき新聞」の栄誉を得たことになる。

◆沖縄タイムス社説 8月1日 【慰安婦問題決議】よそ事とは思えない

◆琉球新報社説(8/1)米下院慰安婦決議 やはり首相は説明不足だ  

                  

                     ◇

 

慰安婦決議で新聞「猛反発」 朝日社説だけが「孤立」

2007/8/ 1     

   旧日本軍のいわゆる従軍慰安婦について、米下院が「対日謝罪要求決議案」を本会議で採択した問題で、日本の主要新聞は社説やコラムの中で「事実誤認」「おろかな選択」「有害である」などと揃って批判論を展開した。しかし、朝日新聞だけは安倍首相が談話を表明して謝罪するよう要求しており、「孤立」が際立っている。

残虐性に前例がなく、「20世紀最大の人身売買の一つ」なのか

朝日以外の新聞各紙が米「対日謝罪要求決議案」について批判や疑問をあらわにした
朝日以外の新聞各紙が米「対日謝罪要求決議案」について批判や疑問をあらわにした

   米下院本会議は2007年7月31日未明(日本時間)、旧日本軍によるいわゆる従軍慰安婦問題で日本政府に公式に謝罪を求める決議案を可決した。決議案は1月末にマイク・ホンダ議員が提出したもので、2007年6月27日(日本時間)には米下院外交委員会で可決された。決議案は、旧日本軍の「強制集団売春制度」によって、「集団レイプ」「堕胎の強制」が行われたとするもので、「残虐性に前例がない」「20世紀における最大の人身売買の一つ」などと断じられている。さらに、本会議での可決が決まった翌日の米国では、ラントス下院外交委員長が、「(日本での)性奴隷の徴用を否定する試み」について「吐き気をもよおす」とまで批判していることなどが報じられている。

   一方、国内主要紙の社説などでは「対日謝罪要求決議案」への批判のメッセージが満載だ。

   2007年8月1日付け日経新聞は「過剰反応は無用だが、日米関係への悪影響に目をつぶれない」とした上で、日本政府が安倍首相も含めて公式に謝罪してきたと強調。「日本で聞く違和感は、米先住民の過去の待遇を日本の国会が批判するのを米国人が聞く時の感覚に近いだろう」と以前同紙が主張したときと「同様の感覚を禁じえない」とした上で、

「米側での対日イメージの低下や日本国内での反米感情の高まりにつながりかねない動きは、双方にとって有害である」

   と日米関係の観点から批判している。

   同日の読売新聞は、

「明らかな事実誤認に基づく決議である。決議に法的拘束力はないが、そのまま見過ごすことは出来ない」「事実誤認には、はっきりと反論しなければならない。誤った『歴史』が独り歩きを始めれば、日米関係の将来に禍根を残しかねない」

と「事実誤認」であることを繰り返し強調。読売新聞、産経新聞はともに中国系の反日団体が決議案の提案者マイク・ホンダ民主党議員らを支援する動きがあったことを挙げている。

   産経新聞はさらに「この団体は中国政府と密接なきずなを持ち、歴史問題で日本を非難している。事実誤認を正すための官民の一層の努力が必要である」と指摘している。産経新聞に掲載された論説「産経抄」では「米議会はなぜかくも愚かな選択をしたのだろう」「厚顔ぶりにあきれてしまう」などと激しく批判している。

   また、毎日新聞の社説も、

「米国が主張する原爆投下正当化論への批判は日本に根強い。対テロ戦争やイラク戦争での人権侵害には国際法違反の指摘もある。『正しい歴史』を振りかざすだけでなく、みずからの過ちを振り返る謙虚さを米国には求めたい」

と米国の強硬な姿勢に苦言を呈した。

「軍の強制」という事実があったかを検証するのが先

   ただ、朝日新聞だけは、「対日謝罪要求決議案」について「日本の側にも原因がある」とした上で、

「決議は首相に謝罪を求めている。首相の沈黙は逆効果になるだけだ。河野談話の継承を疑われているのならば、同じような内容を安倍首相の談話として内外に表明してはどうか。それがいま取りうる最善の道だろう」

と、米国の決議案に沿った主張をしている。全国紙各誌が怒りや疑問をあらわにするなかで、いわば「孤立」しているとも言える状態だ。

   この「孤立」をめぐっては、インターネット上の掲示板などでは「いつもの朝日か」「なに?嘘を言えと言ってるの!?」などと批判されている。

   NHKディレクター出身で現在、上武大学大学院教授を務める池田信夫さんはJ-CASTニュースに対し、1992年の朝日新聞による「従軍慰安婦」報道を踏まえたうえで、「孤立」した朝日新聞の社説について次のようにコメントした。

「慰安婦問題は、ほとんど朝日新聞の捏造した『非問題』だ。『軍が慰安婦を強制連行した』という朝日の誤報で騒ぎが起き、政府が『河野談話』で謝罪したため、これが『歴史的事実』として定着してしまった。その後、国内では歴史家の検証によって朝日の報道が誤りであることは広く認められるようになったが、そういう続報は海外に伝わらないため、欧米メディアまで慰安婦をホロコースト並みの戦争犯罪と信じている。これは『女性国際戦犯法廷』をめぐる誤報以上の国際問題だが、朝日は訂正もしないで『枝葉の問題だ』と開き直っている。今日の社説では、安倍首相に謝罪を求めているが、これは順序が逆だ。政府が謝罪すべき『軍の強制』という事実があったかどうかを検証するのが先であり、その責任は朝日にある」

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参院選後に退陣した橋本氏と安倍氏の違い

2007-08-12 08:39:33 | 県知事選

 日曜日の各テレビ局は政治トーク番組が多いが今朝は森元総理が各局を渡り歩いて「安倍やめろ」と言った雑音を垂れ流しているようだった。
 
「ようだった」と言うのは、実は森氏出演の番組は良く見ていないから。
 
マスコミは参院選の開票日に森、青木、中川(女)の三人が都内某所で会合して「首相続投困難」といったとを根拠に「安倍辞めろ」の大キャンペーン。
 
そもそもこの三人の意見に安倍首相が従わなければならない理由など無いはずだ。
 
森は「サメの脳ミソ」と言われた支持率最低の首相だし、青木はマスコミが嫌う「利益誘導型」のドン、そして中川(女)はご存知の女狂いで職を棒に振った男。
 
マスコミが散々コキ下ろす三人の「密談」を金科玉条のようにして、今度は安倍降ろしにこの三人男を使うのも笑止な話。
 
朝日も「首相続投困難」と騒いでいた。
氏ら、「首相続投困難」伝えていた 安倍氏は続投貫く
朝日新聞 - <NOBR>2007年8月1日</NOBR>
自民党の元首相、青木幹雄参院議員会長、中川秀直幹事長の3人が参院選投開票日の29日、「安倍首相の辞任は必至」という見方を一時固め、安倍首相本人に「続投は困難」と伝えていたことが関係者の話でわかった。しかし、安倍首相は「いかなる結果になろうとも首相を ...

それと橋本内閣当時の江田憲司元首相秘書官も、

安倍首相の不倶戴天の仇敵「週刊朝日」のインタビュー記事で次のように「安倍辞めろ」を叫んでいる。

 
『江田憲司元首相秘書官はふりかえる98年参院選惨敗・・橋本龍太郎はなぜ総理を辞任したのか』
(聞き手 本誌・喜多克尚)
── 週刊朝日 2007/08/17号 ──

 かつて自民党には参院選敗北の責任をとって辞任した首相がいた。今回よりも7議席多い44議席で即座に退陣を表明した故・橋本龍太郎元首相もその一人だ。なぜ安倍晋三首相は先人の足跡を学べないのか。橋本政権で首相秘書官を務めた江田憲司衆院議員に聞いた。

――― 参院選で自民党は37議席と惨敗しましたが、安倍首相は即座に続投を表明しました。

江田 即刻、退陣表明するのが安倍さん自身のためでもあり、自民党のためでもありました。安倍政権はこれまで一度も国政選挙の洗礼を受けていない、民主的正当性の不足した政権でした。今回、初の審判で、首相自らのクレディビリティ(信頼性)が問われ、国民からNOと言われたのですから居座る余地はありません。潔く辞めるべきです。(以下略)

続きはこちら⇒http://www.eda-k.net/pop_win/w_asahi0708.html
ホームページはこちら⇒http://www.eda-k.net/

               ◇

こういう連中がガタガタ言うと天邪鬼の当日記は返って安倍続投を応援したくなる。

誰が首相になっても自民党の不人気は当分続くだろうし、第一、安倍に代わる人物がいるか。

今無責任に「安倍やめろ」と言う論は、想定外の地震に耐えた新潟柏崎原発を「廃炉求める」と叫ぶ福島社民党党首の無責任さと同じである。

福島瑞穂氏「柏崎刈羽原発の廃炉求める」 

安倍首相のことをお坊ちゃまと揶揄する向きもあるが、これほどの逆風でも敢えて続投をするということは「安倍総理は見かけよりしたたか」なのかもしれない。

以下に日下公人さんの興味深い考察を引用。

                     ◇

日下公人:参院選後に退陣した橋本氏と安倍氏の違い

2007年7月30日 13時25分

衆議院は国民一人ひとりの生活に密着した政策を考えるところである。だから、どぶ板選挙でもいい。草の根選挙でもいい。住民エゴでも、会社エゴでも、みんなに甘いことばかりを言っているのが衆議院である。

しかし、参議院は国家の基本を論ずる場所である。衆議院のような話題から離れて、国家の根本を議論するために参議院がある。だから人数が少なくてもいい。日本の国会ははじめからそういうシステムになっているにもかかわらず、参議院が国家の根本についてまったく議論しないで何十年か経った。だから今、参議院は要らないと言われている。

では、もし参議院を廃止したら、その後どうするのか。国家の根本を考える上院は必要なのか、必要でないのか。参議院の廃止を議論するなら、そこまでいってもらいたい。日本中、国家の根本などということについては、油断しているのだ。日本国家は1500年ほど前からあまりにもしっかりと続いているから、国民は国家について考えるのを忘れている。

国家というのものは必ず存在する、我々が自堕落に個人主義でやっていても国家は続く ―― 参議院の議員は皆そう思っているのだろう。有名人になって早く料亭に行きたいとか、そんな人ばかりである。

詳細は、SAFETY JAPANの記事本文をご覧ください。

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沖縄語講座:「佐賀のがばいばあちゃん」と「沖縄のなんくるオッカー」

2007-08-12 07:09:06 | 沖縄語講座

ダチョウ肥後 僕とオッカーと時々沖縄(2007年7月11日)

 お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」のリーダー肥後克広(44)が、故郷・沖縄と母への思いをつづった著書「なんくるないサー!~オッカーと僕とアメリカだった沖縄と~」(晋遊舎)が評判を呼んでいる。(略・・全文読むなら上記クリック)                  

                   ◇

漫才師の島田洋七の「佐賀のがばいばあちゃん」に対抗したのか、

お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の肥後克広が「沖縄のなんくるオッカー」という本を出版した。

「がばいばあちゃん」はベストセラーになり、テレビドラマや映画化もされた。

柳の下のどじょうを狙ったのだろうが、

「がばいばあちゃん」は今や全国区になってしまった。

おかげで正確な意味は知らなくとも「がばい」と言う佐賀方言も全国区になりつつある。

佐賀のがばいばあちゃん

ちなみに「がばい」は宮崎方言で「すごい」と言う意味。http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2005000568

 

ところで我らが「なんくる」は「がばいばあちゃん」の登場まではテレビ露出度は「がばい」に勝っていた。(と信じている)

好きな沖縄語のランキングで 「なんくる」が第一だと聞いた。

なるほど検索しても次のようにナンにでも「なんくる」がついてくる。 

なんくるショップ    なんくるカード    なんくるダイバーズ    琉球居酒屋なんくる   
なんくるDiver's    なんくるダイバー    なんくるナイチャー新館    なんくる 沖縄料理   

「なんくる」は「ひとりでに、自然に」、といった意味だが、「なんくるないさ」として、

「自然に出来るさ」、「何とかなるさ」といった意味でよく使われている。 ラテン的な「ケセラセラ」にも通じる言葉だ。

いかにものんびりした語感と「何とかなるさ」の楽天的語感もすんなり受け入れられる理由だろう。

だが、語源の解明となると「なんくるないさ」と、簡単にはいかない。

 

なんくる(NANNKURU) + なる(NARU) + さ(SA)

ここで「なる」はそのままの「成る」、「さ」は接尾語。

「なるのNARU が NARIに変化してNARISA。

そしてRが消えて NAISA。

そして目出度く、

NANNKURUNAISA・なんくるないさの誕生となる。

 

だが、これで終わりではない。

肝心の「なんくる」が未解決。

ナンクルを解明することは一筋縄ではいかないのだ。

先ず沖縄語で「私」のことを「わん」と言うが、これは我・吾(われ)から来ている。

◆われ 【我/吾】が「わん」に変化する過程。

吾れの(WARENO)⇒ 吾れん( WAREN)⇒吾ん(WAN)⇒わん

同じような変化で

◆ナレ(汝)はナンに変化する

日本語には、「吾(われ)」と「汝(なれ」」の入れ替わりが行われる場合がある。(★注)

「吾から」は「汝(なれ)から」と入れ替わり、

「汝(なれ)から」が「なんくる」に変化していく。

つまり「自ずから」の意味の「吾から」が、「汝(なれ)から」、

そして「なんくる」と訛って行き意味はそのままで「自ずから」「ひとりでに」となる。

 

さて、何とか「なんくる」の出自を解明したが、

「沖縄のなんくるオッカー」は「佐賀のがばいばちゃん」に勝てるやら。

                    ◇ 

★注:日本語には、「吾(われ)」と「汝(なれ」」の入れ替わりが行われる例。

なれ 【汝】が、「おの(己)」の転用で、うぬ 【汝/▽己】 に変る。

そして二人称で相手を罵る場合、汝(なれ)が己(おのれ)に変る。

つまり「おのれ」は相手を罵倒する二人称でもあり、自分を表す一人称としても使われる。

それがを端的に表す御馴染みの言葉は「自惚れ(うぬぼれ)」。

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