県民大会 超党派で/「集団自決」修正 (沖縄タイムス2007年8月9日)
(略)六月に教職員を中心に県民大会を開いた高嶋伸欣・琉球大教授。「中央政府と地方という力関係にひるまない、沖縄県民のゆるがない確信を感じる。主権在民のお手本で、『集団自決』への日本軍関与の記述復活とともに、記述復活のための県民の運動も教科書に掲載させたい」と、県民大会開催に向けた動きを評価した。
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>六月に教職員を中心に県民大会を開いた高嶋伸欣・琉球大教授。
これを見て、先々月にも「県民大会」が行われていたと知り驚いた沖縄県民もいただろう。
しかも同じテーマで。
県民が知らない間の「県民大会」。
集団自決に関る教科書検定と言う同じテーマを掲げて三ヶ月ごとに「県民大会」が行われる異常な空間が沖縄の現状である。
地元両紙は動員人数を主催者の発表をそのまま参加者3500人と報じたが、
独自に取材した共同配信は1000人と報じていた。
実際に目撃した人の話では500人程度だったとか。
「県民大会」と称するには余りにも低次元の参加人数で、結局は県民不在の「知られざる県民大会」に終わった。
主催は左翼学者高嶋教授を中心にした教職員各団体だった。
これでは仲井真知事が「大衆運動」と断じ、副知事も「偏った政治運動」と懸念するの当然だ。
この「大衆運動」をオーバーに1面で報じる沖縄タイムス記事。(2007年6月10日 朝刊 1面 )
歴史歪曲 3500人抗議/「集団自決」修正【写真】
「集団自決」の記述から日本軍の関与が削除された教科書検定の撤回を求め、ガンバロー三唱をする参加者ら=9日午後、那覇市・県民広場(大野亨恭撮影)
63団体が県民大会/検定意見撤回求め決議
文部科学省の高校歴史教科書検定で、沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」に日本軍が関与したとする記述が削除、修正されたことに抗議する「6・9沖縄戦の歴史歪曲を許さない!県民大会」(主催・同実行委員会)が九日、那覇市の県民広場で開かれた。約三千五百人(主催者発表)が参加。文科省に対し、検定意見の撤回を求める大会決議を採択した。
六十三団体でつくる実行委員会を代表し、あいさつした高嶋伸欣琉球大学教授は「生徒がこの教科書を使う来年四月までまだ時間がある。県民の声を文科省にぶつけて検定意見を撤回させることは一九八二年の前例もあり、十分可能だ」と強調。「会場の熱気に勇気づけられた。来週予定している伊吹文明大臣との交渉では、過去の経緯などを含めて厳しく追及し、成果につなげたい」と力を込めた。 (略)
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「県民大会」の仕掛け人・高嶋教授は、この時の失敗に懲りたのか9月9日の「県民大会」には当初の発起人である高教組と沖教組をを実行委員から外し、大会から日教組のニオイを消し去った。
そして女・子供・年寄りの最強トライアングルを全面に立てて「市民運動」の臭いも消して世論を欺くつもりらしい。
一部のグループを操って「県民の総意」だとか「県民大会」といった言葉を軽々しく使うのは県民にとって迷惑な話だ。(「検定意見書撤回」 県民の総意とは迷惑な)
そもそも教科書の記述は高度に専門性を要するもの。
「県民の総意」や「県民大会」で決めるものではないはず。
仲里副知事が言った「専門家や学者らから成る組織を立ち上げ、事実を検証すること」。
これこそ教科書記述の要諦ではないのか。
同じ姓で紛らわしいが、この仲里副知事と、「県民大会」執行委員長の「毒入りおにぎり」の仲里県議議長とが別人であることは言うまでも無い。(毒入りおにぎりを渡された県議会議長)
参考エントリ:
自民党の見識、 結論先送り/「集団自決」意見書