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1月26日付 株式会社大学 きちんと教育をしているのか (読売社説)
一部抜粋:
<多数の学生が本人かどうか確認できない。こうした大学が果たして大学の名に値するのか。文部科学省が改善を指導したのも当然だろう。
指導を受けたのは、全授業をインターネットで行う初の4年制大学をうたったサイバー大学(福岡市)だ。
大学設置基準では、授業を履修した学生に単位を与えることになっている。本人確認できない学生が多いサイバー大は、単位認定の基準を満たしていない疑いがあるためだ。620人とされる学生のうち、今週初めの時点で3割、現在も1割の学生を確認できていない。
文科省は、早急に全員を確認するよう求めている。学校教育法に基づく改善勧告も視野に入れているという。>
◇
■便利さが教育を劣化させる?■
その国を劣化させるにはその国の教育を劣化させれば済む。
日教組による教育劣化の陰謀が国民の覚醒により頓挫したかと思いきや、全く別の部分から教育の劣化が始まった。
少子化による進学希望者の減少は、えり好みさえしなければ大学入学を容易にした。
必然的に大学の劣化が始まり“中学レベル”の大学生急増している。
中にはこんな大学も出てくる始末⇒茶髪・ピアス報奨金見送り? あったり前だろう!
高等教育が容易に受けられるようになることは一見歓迎すべきことのように思えるが、ソフトバンクが大株主の株式会社大学(サイバー大学)は一度も登校することなく卒業できるという。
高等教育が容易にに受ける分はともかく、一般の大学と同じく大学卒の認定をするのには問題含みではないのか。
古い世代に属するものとしては勉学とは蛍の光や窓の雪に明かりを求める苦学というイメージが伴う。
まぁ、それほど古くもないし、それほど勤勉でもなかったが、
受験時代苦労して覚えたものは身について、安直に覚えたものはクシャミと共に忘れ去った経験はある。
必要は発明の母とはいうが、発明品は怠惰の母ともいえる。
電卓が暗算力を退化させ、パソコンが漢字を忘れさせ、カーナビが方向音痴を量産する。
産経新聞は【溶けゆく日本人】快適の代償(9)機器の魔力として警鐘を鳴らしている。
だが読売新聞が危惧するように登校をするという「努力」なしに卒業学位を与えていいものだろうか。
■なりすましで大学卒業■
ネット使った大学である以上「なりすまし」は想定内のこととは思うのだが、「今週初めの時点で3割、現在も1割の学生を確認できていない」というのは想定内とはいえないだろう。
「なりすまし」はネット上では犯罪と同義語に使われており、当日記も常連読者のHNを使った「なりすまし」のブログ荒らしがあったので、コメントは従来の自由方式からやむなく「goo IDを持っているユーザーのみ許可」にした経緯もあるくらいだ。
ちなみになりすまし(Disguise、spoofing)とは、
<ネットワーク上にて他人の名前やIDを利用して活動する行為全般を指す。一般には、IDとパスワードの盗用によって認証システムをだまして、目的の内部システムに侵入する行為を指すことが多い。そもそも本人には権限のないアクセス制御を得るわけであるから、すでにこれ自体が犯罪である。 >
「なりすまし」の対象は1つには限らず、人やモノによって異なって来る。
【なりすましの種類 】
なりすましメール
なりすましサイト
なりすましアクセス
■なりすましの達人たち■
なりすましの驚くような例として沖縄の憂鬱さんが「NSCとアイスランド少年 」で「アイスランドの16歳の少年が、自国のグリムソン大統領になりすまし、米ブッシュ大統領との電話会談のアポイントを取り付けた」ロイター電を紹介している。
だが、ブッシュ大統領を「なりすまし」でだました少年よりも、5年間もイケメンになりすまし30女をだまし続けて1億3000万円を騙し取った中年男には驚く前にコーヒーを吹いてしまった。
初めて髭面の不細工なツラを彼女の前に晒したのが法廷だったというから、中途半端な法廷ドラマではとても太刀打ちできない。
会ったことない彼氏?に1億3000万円貢ぐ…30歳の女逮捕 (サンケイスポーツ)
勤務先の口座から現金を引き出して男に貢いでいた名古屋市内の女(30)が24日、窃盗容疑で愛知県警に逮捕された。総額は約5年間で計約1億3000万円にのぼる。だが携帯電話の出会い系サイトで知り合った“彼氏”とは1度も会ったことがなく、メールのやり取りだけだった!
◇
逮捕されたのは元会社員の塚田幸子容疑者。“彼氏”の住所不定、無職の広沢正文容疑者(32)=本籍広島県=も共犯として逮捕された。
港署によると、2人は平成13年末に出会い系サイトで知り合った。広沢容疑者は14年春ごろから「親が病気になった」などと金を無心。名古屋市の港湾運送会社で経理担当だった塚田容疑者は、やがて会社の口座から現金を引き出すように。
昨年4月に会社の内部調査でバレるまでの約5年で送金額は約1億3000万円に。今回は昨年3~4月の計250万円分の容疑で逮捕された。
塚田容疑者は「交際を続けたくてやった」と供述。広沢容疑者はメールで、イケメン系の他人の写真を送って気を引き、理由を付けては直接会うことを避けてきた。実際には同署関係者が「イケメンなんてとんでもない」というほどさえない容姿で、貢がれた金は「遊興費に使った」などと話しているという。
■おまけ■
又いつもの癖で脱線してしまったが、読売新聞に糾弾されたサイバー大学の吉村作治学長は事実無根と怒りの反論をしていたようだが、本人自身も 1994年、ディプロマミルであるパシフィック・ウエスタン大学から30万円で博士号(考古学)を購入していた模様。
学長自身がいわば登校しないで学位を取得する大先輩でもあったわけだ。
楽して学位を得る風潮が教育を劣化させているネ。
【追記】ニセ学位、国立大医学部教授も 昇進時、経歴に採用
2008年01月26日10時11分
国立大学医学部の教授らが昇進や採用の際、米国で学位として認定されていない「博士号」や「修士号」を経歴として使っていたことが25日、わかった。真正な学位と紛らわしい呼称をめぐっては、文部科学省が昨年12月、「高等教育に対する信頼低下につながりかねない」として注意を払うよう全大学に通知している。
欧米には研究などの実態がないのに大学を名乗って学位を売る機関があり、「ディプロマ・ミル」(学位工場)と呼ばれる。
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