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鳩山チルドレンではなく、「小沢チルドレン」という言葉を何の抵抗もなく使うマスコミ。
そしてネット上を飛び交う次のような写真。
その顔の大きさの違いが、鳩山新内閣の前途多難な未来を予感させる。
党代表の経験者の二人に挟まれた鳩山氏は、まるで闇の帝王とフランケンに脅える小鳩。
これが鳩山新内閣の実態といえる。
ちなみに小沢氏は「小沢チルドレン」という言葉を嫌ってマスコミに、使わないように牽制をかけているらしいが、そりゃ、そうだろう。
この言葉は、新内閣の「二重権力」を象徴する言葉だから。
その小沢氏が陰で権力を振るうのに最適のポスト、幹事長に落ち着いた。
幹事長といえば、自民党幹事長時代、総裁選挙の候補者の宮沢喜一、渡辺美智雄、三塚博の三氏を自身の個人事務所に呼びつけて、それぞれ総裁候補者として面談した。
当選回数・年齢も上の者を自分の事務所に呼びつけたことは傲慢であると批判されたが、「豪腕小沢」を示す逸話として記憶に新しい。
早速このような記事が、
⇒権力の二重構造?「剛腕・小沢」に期待と警戒 (9月4日 14:21)
期待は建前で、本音は警戒。
そして、もう始まった小沢氏の「岡田潰し」がこれ。
岡田氏が代表当時に策定した「岡田政権500日プラン」に基づき、閣僚予定者による「政権移行チーム」を計画したが、
これに対して、鳩山氏も当初は前向きの発言をしていたが、衆院選の民主党圧勝が決まると、これをを明確に否定した。
小沢氏がこれに反対したからだ。
その陰には、目の上のたんこぶの岡田潰しを目論む小沢の策動が考えられる。
小沢の構想は、これ。
現在小沢グループである「一新会」の議員の数は30人余り、同じく「一新会クラブ」には50人余りが加盟しており、今の時点でも党内最大の会派だが、
これに民主党議員308人中、半数に迫る143人の小沢チルドレンを加えると、連立しても与党の過半数を小沢が握ってしまうという壮大なもの。
鳩山内閣が、いくら側近の平野博文氏を官房長官に添えて、鳩山色を演出して見せても、平野氏はただのメッセンジャーボーイにしかなれず、鳩山内閣は所詮小沢民主党という大店の中に間借りする店子のようなもので、絶対権力を持つ「小沢大統領」の下の党内内閣と言えなくも無い。
◇
民主党圧勝の影響は、早速沖縄でも現れた。
アメリカは、鳩山氏の「親中・反米」的言動に警戒気味だが、沖縄でも圧勝した民主党議員団が早速仲井真知事を訪問し、日米関係の最重要課題である「普天間基地」の県外移設に協力するよう圧力を加えた。
仲井真知事は、辺野古移設を容認しているが、民主党の圧勝にプレッシャーを感じたのか、返答に苦慮している様子だった。
沖縄では御馴染みの前米総領事のメア国務省日本部長が、強力な牽制球を投げた。⇒米軍再編は「国家間合意」メア米国務省部長、民主をけん制
そして、「普天間移設」に関する鳩山氏の発言は「わかりにくい」と仲井真知事はこぼしているが・・・。
沖縄タイムス 2009年09月04日 政治
普天間移設 鳩山氏「性急な結論困難」【政治】
県外「変えていない」
【東京】民主党の鳩山由紀夫代表は3日、米軍普天間飛行場移設問題について、「日本政府、米国政府、沖縄県民の三つの意思が一つに合わさって初めてうまくいく。性急に結論を見いだすことは難しいと認識している」と述べ、問題解決には一定の時間がかかるとの認識を示した。民主党が大勝した衆院選後、鳩山氏が普天間移設に言及するのは初めて。同日夕、党本部で記者団に語った。(略)
◇
民主党は、米国との関係を「対等な日米関係」と一人前のことを言うが、
自国の安全を他国に委ねておきながら、「対等な関係」は無いだろう。
挙げ句の果てに自国の安全保障の基地を「出ていけ」と叫ぶ党に「対等な付き合い」は絵に描いた餅。
対等な付き合いには「義務」が生じるはずだが、・・・。
「対等な日米関係」明記を提案・・・民主が連立協議で
■米国務省日本部長は「嫌われメア」と呼ばれた
普天間基地移設で、米国務省側で盛んに牽制球を投げているメア日本部長は総領事の頃、その率直な発言(日本語は流暢)のため、地元マスコミや知識人に蛇蝎のように嫌われていた。
琉球新報が彼の発言を取り上げて、わざわざこんな社説を書くくらいだった。
琉球新報社説⇒メア発言 こんな総領事、要らない
メア氏は、米軍関係の抗議団が押しかけるときは、その対応の盾となってテレビなどで発言していたが、曖昧な表現を避け率直に意見を述べていたので、「県民感情」などの曖昧な要素を重要視するマスコミが批判するのもむべなるかな、ではある。
国会では「米軍に理解してもらった」という曖昧な政治決着で、終わった金武村伊芸区の「流弾被災事件」も、メア氏は明快に米軍の流弾では無いと否定していた。
⇒「訓練の弾」に疑義 メア氏、米軍発射を否定2009年2月26日
この「疑惑の銃弾」については、次を参照されたし。
そのメア氏が米総領事として沖縄に在任当時、領事館近くのスターバックスでコーヒーを飲みながら談笑中、突然近づいてきた沖縄人にコーヒーをぶっ掛けられ、
「沖縄からから出て行け」
と胸を突かれた。
これが逆のケースで、喫茶店で談笑中の県知事に米兵がコーヒーをぶっ掛け、暴行を加えたらどうなっていたか。
おそらくは、新聞が一面トップで騒ぎ立て、抗議のための「県民大会」でも開かれていただろう。
沖縄人が米国総領事にコーヒーをかけ、暴行を加えても沖縄ではたいしたニュースではないとおもったのか、地元紙この程度の小さなベタ記事の扱い。
⇒メア総領事、コーヒーかけられる 無職の男を逮捕(2009.4.6)
◇
被害者のメア総領事は、「沖縄県人すべてが犯人のような考えでないことはよく理解している」と寛大なコメントを出している。
まぁ、被害者のメア総領事がいうように、どの国にも不逞の輩はいるもので、コーヒーを総領事にかけたからといって驚くに当たらないという向きもある。
だが、沖縄の知識人として沖縄マスコミで頻繁にご高説を垂れる作家先生が、「(メアは人相も悪いが、根性も曲がった最悪の総領事」と罵倒したあげく、
「よくやった!」「遠慮せず顔にかけておけばよかった」と自身のブログで戯れ歌を歌っているのにはあきれ果てた。
この作家先生がどのような思想を持とうが日本に住む限り思想の自由は保障されるとしても、
暴力を肯定するような戯れ歌のご披露は、日頃の平和主義、暴力否定主義或いは「命どぅ宝」のお題目と矛盾するのではないか。
作家先生の迷作を下記に引用する。
なおタイトルは「お熱いのをご馳走させなさい」とでも言うのですかね。
M:昔アメリカの悪い総領事さんが♪ 乞いを忘れた怒れる男に♪ 痺れるようなあちこーこーの♪ 琥珀色した飲み物をぶっかけられました♪ やがて心わじわじー♪ とっても不愉快このムード♪ たちまち男は悪いメアと喧嘩した♪ コンガマラカス楽しいサンシンのリズム♪ 南の国の情熱のアロマ♪ それは素敵な飲み物コーヒーモカマタリ♪ みんな陽気にかけて怒ろう♪ 愛のコーヒールンバ♪
S:ぬーえんばーが、うぬ歌や?
M:メア在沖米総領事んかいホットコーヒー掛(は)きてぃ、逮捕さってーぬ男(いきが)ぬ記事ぬ新聞かい載(ぬ)とぅてーとぅよ、うり見っち作(ちく)たんばーてー。(以下省略、続きは⇒あちこーこーから、うさがらせー)
作家先生がいくらお嫌いでも、少なくとメア総領事は同盟国の総領事。
たとえ思想が異なるからといって総領事への暴力行為をけし掛けるような作家先生が、知識人として大手をふるう沖縄は、少なくとも「守礼の邦」でないことは間違いない。
メア総領事は熱いコーヒーだけでなく、火炎瓶もご馳走になっていたのですね。
米総領事館に火炎瓶か 黒スクーターが逃走
2008年7月14日
火炎瓶らしきものが投げ込まれた現場で、捜査する県警捜査員=14日午前5時54分、浦添市当山の米国総領事館敷地内
14日午前1時15分ごろ、浦添市当山の米国総領事館敷地内の庭に火炎瓶らしきものが投げ込まれ、コンクリート製のステージに当たって発火し芝生30センチ四方を焦がした。・・・
(後半部分は過去エントリーを編集・加筆したものです)
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