🌸マリエの「枕営業」告発と米国「#MeToo」との差
☆日本では、テレビや新聞で完全スルーされる本当の理由
⛳大勢の女性が被害に遭っている可能性がある
☆健全な民主主義を維持には強力なジャーナリズムが欠かせない
☆日本では、権力をチェックして弱者を守る報道機関が機能不全
☆日本の民主主義の土台は揺らいでいる
☆「国際女性デー」の「HAPPY WOMAN AWARD 2021 for SDGs」
*表彰式に出席したタレントのマリエさんの「枕営業」告発
*ネット上で激震を起こしている
*大手新聞・テレビ局は完全にスルーしている
☆マスコミが以下の理由でスルーするなら大間違い
*「古い話で裏も取れていないから報じる価値なし」
*「一芸能人の暴露話に付き合っていられない」など
☆マリエの告発は公益性が高い
*報道機関が最優先で取り組まなければならないテーマだ
*芸能界全体にセクハラが蔓延
*大勢の女性が被害に遭っている可能性がある
⛳競争力の源泉である「裏取り」をしない報道機関
☆マリエの告発は実名入りで衝撃的
☆マリエさん15年前、島田紳助から肉体関係を迫られた
*現場にいた出川哲朗やお笑いコンビ「やるせなす」からも煽られた
*マリエさんは、その後、紳助司会の番組を降板させられた
*出川と「やるせなす」の事務所は、告発内容を否定している
☆現状ではマリエの証言以外に証拠がない
*どこまで本当なのか分からない
*だから大手メディアがスルーする理由にはならない
*自ら裏取りすればいいのだ
*被害者側に証拠集めを丸投げするのは、報道機関として失格だ
⛳米国「#MeToo」報道はピュリツァー賞を受賞
☆マリエの告発は、米ハリウッドのセクハラ事件と酷似している
☆大物プロデューサーがカネと権力を武器に
*数十年にわたって性的暴行やセクハラに手を染めていた
☆大手メディアの対応は日米で百八十度異なる
*アメリカでは大手メディアが被害者の声を集める
*綿密な裏取り取材を重ね、特報を放っている
☆この事件が、世界的な「#MeToo」運動の起点
*公益にかなったジャーナリズムのお手本
*特報をモノにしたのは、高級紙の代表格ニューヨーク・タイムズ他
☆米国「#MeToo」報道はピュリツァー賞を受賞した
⛳告発者を全面支援する米大手メディア
☆メディアは加害者のプロデューサ側も含めて多角的に取材している
☆ニューヨーク・タイムズ紙他
*同紙は被害者の説得に当たり、何か月もかけ取材している
*証拠はプロデューサと被害者の間の守秘義務契約を含み
*インタビュー相手は何十人にも及んだ
*決定的な証拠があるわけでもなく、疑惑が表面化しなかった事件
*多くの被害者は泣き寝入りを強いられていた
*プロデューサは逮捕・起訴され、23年の実刑判決を受けた
☆取材は女性記者は、一番大変なのは、被害者の説得だったと語る
*被害者から実名告発の同意を得るのに苦心した
⛳マリエの告発は「芸能界でよくある話」ではない
☆日本の芸能界でもかねてから「枕営業」のうわさがある
☆吉本興業を代表する芸人であった紳助をめぐって
*実名告発に名乗り出る女性が現れた
*米国プロデューサ事件と同じ構図である
☆米国と日本のマスコミには大きな違い
*マリエは孤立無援
*大手メディアから完全に無視されている
*ネットや週刊誌上で話題になっているにすぎない
⛳大手新聞社記者が、新聞界の消極的な理由を語る
☆第一に「われわれは次元の高い問題を扱っている」
*ゆがんだプライドを持っている
*芸能ネタにニュース価値を見いだしていない
*枕営業は仮にあったとしても下品であり論外と考えている
☆第二に、ジェンダー問題に対する感覚がマヒしている
*マリエの告発は「芸能界でよくある話」ではなく
*女性の人権に直結するテーマである
*しかし、人権問題として取り上げる発想に至らない
☆第三に、調査報道に真剣に取り組んでいない
*「マリエはうそをついているかもしれない」と考える
*訴訟リスクを気にしている
*自ら証拠を集める気概を欠いている
*「警察が動いた」等の“事実”を得られなければ、何も書けない
⛳フジテレビがニュース番組で「枕営業」を取り上げない理由
☆民放テレビ局は、新聞社以上にマリエに触れにくい状況
*吉本興業やジャニーズ事務所の芸能界とズブズブの関係にある
*芸能界に対して忖度しがちで、自局番組と関係していればなおさら
☆マリエの告発で焦点になっているのは
*彼女が紳助と共演していたフジテレビ系バラエティ番組
(「クイズ! ヘキサゴン」)
☆フジテレビは社内に当時の関係者を抱え、取材上有利である
*同社報道局がマリエや紳助を徹底取材し
*自社ニュース番組で取り上げる展開はあり得ないだろう
⛳「男性・日本人・中高年・プロパー」の大手メディア
☆マリエが大手メディアに協力を求めなかったのは
*セクハラ被害者の告発に冷たい業界の体質に気付いていたから
☆過去にあった二つ事例
☆一つはジャーナリストの伊藤詩織による告発
*記者会見を開き、名前と顔を出してTBS社員ににレイプされたと公表
*大手メディアはまるで申し合わせたようにスルーした
☆もう一つは「財務次官セクハラ疑惑」
*テレビ朝日の女性記者が財務省事務次官からセクハラを受け
*自社のニュース番組で報じようとしたところ、社内で握りつぶされた
*彼女が『週刊新潮』にネタを持ち込み疑惑が表面化した
☆大手メディアが防波堤にならないのなら
*告発者は誹謗中傷を一身に受け止めなければならない
☆マリエの場合、ネット上では、批判が渦巻いている
*「自伝本を宣伝しようとしている」
*「売名に使われて出川がかわいそう」等
☆大手メディアは社会的弱者にとっての駆け込み寺になっていない
☆大手メディアが女性の性的被害に無頓着な構造問題
*各社とも「男性・日本人・中高年・プロパー」と四拍子そろっている
*多様性とは対極の世界にいる
*これでは弱者に対する配慮が欠けるのも当然
☆日本では、大手メディアがスルーしている現状
*日本では、マリエに続いて沈黙を破る女性はなかなか現れない
⛳結局、週刊文春が孤軍奮闘するだけなのか
☆NHKは、マリエの告発を取り上げるには絶好の立ち位置
*事実上の税金である受信料で成り立つ公共放送
*芸能界に忖度する必要はない
*NHKも動き出す姿勢を見せていない
*「15年前の話で証拠もない」と決めつけ、さじを投げている
☆『週刊文春』が気を吐いている
*マリエ本人にインタビューし、紳助や出川側にも取材している
*弱者の立場から権力をチェックする本物のジャーナリズム
*一番近い日本メディアは文春かもしれない
☆結局、文春が孤軍奮闘するだけで
*大手新聞・メディアは傍観するだけで終わるのか
(敬称略)
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☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『プレジデントオンライン』
マリエの「枕営業」告発と米国「#MeToo」との差
(『プレジデントオンライン』記事他より画像引用)