🌸神社で拍手は打つな2
⛳神に座り込み合掌する人たち
☆江戸時代、庶民のあいだに伊勢神宮に参拝が広がっている
*伊勢詣の参拝者は、座り込み、合掌して、神を拝んでいる
*頭を垂れて、 一心に拝んでいる人物もいる
*拍手を打っているような人間は1人もいない
☆昔の人たち、神に祈る場合、座り込むか、近い形をとった
*現在の二礼二拍手一礼は立って行うもの
☆神に祈るとき、立って礼拝するのは正しいやり方なのか
☆仏教では、「五体投地」という礼拝のやり方がある
*両手、両膝、額を投げ伏すもので
*仏や高い位にある僧侶、高僧を礼拝するときのやり方
*日本では、一般の信者が五体投地をやることはない
*僧侶が実践するものになっている
*チベットの仏教徒は、今でも五体投地をくり返している
*イスラム教も「五体投地」1日5回の礼拝が行として課せられている
⛳「二礼二拍手一礼」が定着した理由
☆日本にある神社の多くは、神社本庁の傘下にある
*神社本庁、民間の宗教法人、戦後神社界を束ねるために作られた組織
☆東京都神社庁のホームページを見てみると
*「神社参拝の作法」ということで
*手水の仕方や拝礼の仕方が動画を使って説明されている
*一般的な礼拝作法やマナーをとりあげ
*二礼二拍手一礼の参拝の仕方が示されている
☆神道の世界では、教えを説く人物はいない
☆神道の世界では、教えを説く人物はいない
*教えがないということは、作法などについて
*やり方を示す人物がいないということを意味する
*神が定めた作法というわけでもない
☆二礼二拍手一礼の作法は、誰がどうやって定めたのか
*明治に入ると、太政官制度が敷かれ、式部局が設けられた
*明治に入ると、太政官制度が敷かれ、式部局が設けられた
*式部局が改称して生まれたのが式部寮で式部職と改称されている
☆役割は、宮中における祭典や礼式、雅楽などを司る
*現在の宮内庁式部職がそれにあたる
⛳変遷する参拝の仕方
☆明治時代制定された『神社祭式』
⛳変遷する参拝の仕方
☆明治時代制定された『神社祭式』
*官国幣社の祭祀のあり方について規定したもの
*拝礼の仕方としては、「再拝、拍手」と記されていた
*現在の二礼二拍手一礼の作法に通じている
*二礼二拍手一礼の起源は、『神社祭式』に求められる
☆『神社祭式』の作法、神職が神社で行われる祭事に臨むときのもの
☆『神社祭式』の作法、神職が神社で行われる祭事に臨むときのもの
*氏子の立場にある一般の人間に対して勧められたものではない
*戦後に神社本庁が誕生すると、再拝二拍手一拝となった
(一般の氏子の作法ではなく、あくまで神職の作法である)
☆明治から終戦迄、神職は国から給与を支給される官吏であった
*神官が祭祀で拍手を打つようになると
*戦後に神社本庁が誕生すると、再拝二拍手一拝となった
(一般の氏子の作法ではなく、あくまで神職の作法である)
☆明治から終戦迄、神職は国から給与を支給される官吏であった
*神官が祭祀で拍手を打つようになると
*それを見た一般の氏子も、拍手を打つようになっていく
⛳漱石の作品にみる「柏手」
☆漱石が小説で書いていることからすれば
☆漱石が小説で書いていることからすれば
*20世紀のはじめ、神社で拍手をするしきたりがあった
*二礼二拍手一礼という形をとっていない
☆社前での参拝の際に、二礼二拍手一礼を行うという作法
*いったいいつから奨励されるようになったのか不明
☆現在、多くの神社で、二礼二拍手一礼を奨励する掲示がなされ
*参拝者もそれに従っている
☆若い人たちは、率先してそれに従っている
*彼らが神社に参拝するようになった時点では
*多くの神社でそうした掲示がなされていたのだろう
☆年齢が上の人間になると、二礼二拍手一礼にはどこか違和感がある
☆年齢が上の人間になると、二礼二拍手一礼にはどこか違和感がある
*二礼二拍手一礼が、もともと神職の作法であり
*それを行う前に玉串を捧げる行為が実践されるべきものだから
*本来、二礼二拍手一礼は、単独で行うものではない
*玉串を捧げることと二礼二拍手一礼はセットになっている
*賽銭箱に賽銭を投げ入れるのが玉串を捧げること代わりではない
*玉串を捧げるときには、神に相対しているという感覚が生まれる
*賽銭を投げ入れるという行為にはそれが欠けている
☆二礼二拍手一礼は、神社に参拝する作法として
*賽銭を投げ入れるという行為にはそれが欠けている
☆二礼二拍手一礼は、神社に参拝する作法として
*好ましいものなのだろうか、筆者には強い疑問を感じる
☆神社に参拝するということは、堅苦しいことなのだろうか
*もっと自由でいいのではないだろうか
*若い人も、二礼二拍手一礼にこだわるのではなく
*若い人も、二礼二拍手一礼にこだわるのではなく
*社前で合掌するというやり方をとってみたらどうだろうか
*思いを込めるには、その方がずっと好ましいはずだ
☆二礼二拍手一礼では
☆二礼二拍手一礼では
*こころを込めて神と相対することにはならない
*神社で拍手を打ってはならないのだ
(敬称略)
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⛳出典、『神社で拍手を打つな!』
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「立って祈る」「五体投地」「二礼二拍手一礼」「神社祭式」
(ネットより画像引用)
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