「世の中に、寝るほど楽はなかりけり、知るアホウは起きて働く。」
向上心を持って、コツコツ働く人達を皮肉った、駄目人間の名言である。
80年代、タイ、バンコクの安宿、楽宮旅社に書かれていた
旅行者の落書きであるが、なぜか、当時の旅行者の間で広まり、
今でも記憶に残っている。
この安宿は、谷恒生の著書「バンコク楽宮旅社」の舞台となった場所でもある。
当時の私は学生であったが、特にやりたいことも見つからず、
夢中になれるものも無かった自分にとって、旅に出ることは、
一種の現実逃避だったのかもしれない。
「引きこもり」という言葉があるが、私の場合その逆で、日本での生活に
やりがいを見い出せない事から起こる、「外こもり」であったような気がする。
これからは、自分自身を戒める言葉として、記憶に留めて置きたい言葉である。
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