ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

それぞれの、がばいばあちゃん

2007-06-17 18:12:17 | つぶやき
少し前に、島田洋七の「佐賀のがばいばあちゃん」を読んだ。
ドラマや映画化にもなり、話題となった作品である。
内容はさておき、個人的には大変懐かしく、子供の頃を思い出させる
ものであった。

私が21歳の頃まで、母方の曾おばあちゃんがいた。
99歳で亡くなるまで、お酒もタバコもやり、口も悪かったが
人には親切で、人情味溢れる明治女であった。

小学生の頃、長い休みの間はいつも、この曾おばあちゃんと一緒で、
日長いろんな話を聞かされたものである。
16歳で嫁に行った話、戦時中の苦労話は定番であった。

子供ながらにも、そんな曾おばあちゃんとの、ひと時が割と好きで
親の言うことは、聞きもしないのに、曾おばあちゃんの言うことは
素直に聞けたものであった。

亡くなった時、私は大学を休学して旅行をしていた。
1年間の旅行中にした、一度だけの電話でそれを知った時は、ほんとうに
ショックで、1日中ブエノスアイレスの安宿に引きこもっていたのを覚えている。

きっと、人の数だけそれぞれの、がばいばあちゃんがいるのだろう。

私にとっては、この曾おばあちゃんこそが「がばいばあちゃん」である。










コメント