普段、ボクシングの試合はほとんど見たことがないが、
一昨日の内藤大助VS亀田大毅の試合は最後まで見てしまった。
元いじめられっ子で、努力一筋でのしあがってきた内藤大助が、
いじめっ子で常に天狗になっている亀田大毅をやっつける図式が
試合前から出来上がっていた。弱虫のヒーロー内藤が悪役亀田を
やっつけるのである。
内藤大助の試合前の発言通り、誰もが亀田大毅の負けるところを
見たがっていたということが、大勢の観客の内藤コールが物語
っていた。
しかし、年齢だけを見ると、弱虫内藤は33歳で悪役亀田が
18歳である。所詮、いいおっさんと未成年のガキとの対決なのである。
そう考えると、皆でよってたかって、まだお子ちゃま亀田を…
と思うと、ちょっと気の毒なような気もしなくない。
でもまあ、亀田大毅=亀田一家なのでそれほど同情することもないが…。
最終ラウンドで、亀田大毅が悔しさのあまりか、2度の反則プレーを行った。
同じ負けるにしても、最後にあんなことをしては、自分の株をさらに下げて
しまったことになる。彼はまだ18歳である。プロに入って2年にも満たない。
本当なら、チャンピオン相手に最終ラウンドまで持ちこたえて、最後まで
決定打を与えなかった彼は、賞賛に値する評価を受けても良いはずであった。
しかし結果として、普段の言動と最後の反則プレーで、肯定的な評価をすべて
自らの手で一蹴してしまった。
アホである。
しかし本当のアホは、まだ18歳の彼ではなく、そんなことも教えてやれない
父親のほうである。彼のボクシングは父親指導のボクシングである。
あの反則プレーが全てを物語っているではないか。あの反則ボクシング
こそが、アホ親父のボクシングの集大成なのである。とにかく強ければ
良いというような、今の教育方針では、末はマイク タイソンであろう。
一番良いのは、才能はあるのだから、早いところおやじの手を離れて、
もっとまともなトレーナーの元でボクシングをすることである。
これは他の兄弟たちにも言えるであろう。
彼は将来的に、チャンピオンになる素質は充分に持っている。しかし
チャンピオンたる品格は、今のところ微塵にも持ち合わせていない。
今回、負けたことで亀田家の人たちが少しでも反省してくれることを
願うばかりである。(全く期待はできないが…)
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