ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

仕送り…

2010-05-23 10:35:14 | つぶやき
先日、日本に出稼ぎに来ている中国人女性と話をする機会があった。

聞けば、衣料品を扱う縫製工場に2年の契約で来ているとのこと。
就業規則は大変厳しく、休みの日も自由に外出できる日は限られて
いるのだという。1日8時間の就労で、さらに残業もあり「毎日、
ただ働くだけ…」とこぼしていた。

日本語は大連の学校で覚えたようで、日本に来る前から通常会話は
ほぼ話せたようである。もっとも日本語が話せなければ日本には
来れなかったと語っていた。

中国、東北部のハルピン近くの田舎町から来た彼女は、家はあまり裕福では
なく彼女は一家の代表として来たのだという。

一昨年、ハルピンに行ったことを話したのが、こちらはただの観光である。
そう伝えた後、なんとなく後味の悪い感じがしてしまい、ちょっと後悔
した。

「稼いだお金は故郷の両親のため…」と、遠くを見つめる目で、放った一言が
とても印象に残った。

昔の日本もそうだった。都会に出て働く子供は、田舎に住む親のためにせっせと
仕送りをしていた。誰に言われたわけでもない、自然に芽生えた想いからそう
していたはずである。

いずれ、中国でもこのようなことがどんどんなくなっていくのだろう。

豊かになることと引き換えに、自分のことばかりで他人を思いやる気持ちが
どんどん失われていくのは、ちょっと寂しいことである。



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