ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

かかり過ぎ

2011-08-14 01:14:48 | 時事(海外)
まもなく北朝鮮の平壌に105階建ての高層ホテルが完成する。

その名は柳京ホテル。

すごいのは105階建てということではない。

実はこのホテル1987年に建設が開始され、24年目にしてようやく
完成するのである。サクラダ・ファミリヤよりは短いが、普通で
考えればいかに105階でもちょっとかかり過ぎである。

実は建設開始後、間もなくして金欠になり、コンクリートむき出し
のまま105階ビルの廃墟として長らく放置されていたのだ。
一部の廃墟マニアには評判であったのだが、そこはプライドの高い
北朝鮮である。

外国人をこのホテルには近寄らせず、遠くからのアングルでしか写
真撮影をさせなかった。それがいつの間にか、外壁やガラスが入り
見た目には立派な高層ビルとして完成したようだ。

見た目はピラミッド型で近代的だが、どこか垢ぬけないのは、24年前
のデザインだからではないだろう。87年と言えば未だソ連も健在で
冷戦時代である。共産主義の威信にかけて…という雰囲気が随所に
感じられるノスタルジックなデザインだからだと思われる。

しかし長らく放置されていた為、ひび割れに入った雨水が冬に凍って
膨張してコンクリートを破壊し、これを繰り返していたことで、倒壊す
る可能性が非常に高いと韓国の専門家は言っている。

しかし、エアロビでビルが揺れる国の専門家の話でもある、信憑性は
どうなのだろう。まさか耐震診断は姉歯さんに頼んだなんてことはな
いとは思うが…。

いずれにしろ、中国で新幹線に乗るよりもこのホテルに宿泊する方が
勇気がいるような気がしている。

まぁ、それでも一応、将軍様の威信にかけて完成に漕ぎ着けたわけで
ある。もしかすると、このところ評判のよろしくない後継者息子の手
柄とするのかもしれない…。

まずは、倒壊しないことを祈りたい。

<CENTEhttp://www.myanmar-teak.com/"> R>
コメント