置き土産

中台首脳会談。

66年ぶりといえば確かに歴史的だけど、中身はなんてことない大陸中国の
言い分のみ…という感じで台湾はなんだか頼りなかったように見えた。
もっとも、近年大陸にべったり感満載の国民党なのでそうなのかもしれな
いけれど…。

しかし、金平さんは相変わらず、人の話を聞かない奴だということが良く
わかる会談だった。こういう奴と話をするときは、突っ込みや屁理屈が
抜群で、「ああいえば上祐」くらいにアドリブが効く人でないとダメだ。

「一つの中国」

のっけからこう発言することで、大陸中国は台湾に潜在する「独立志向」は、
絶対に認めないと遠回しに圧力をかけている。けれど、次の選挙では明確に
独立志向を持っている民進党が政権を奪取すると言われている。

圧力をかければかけるほど、台湾の人々は余計に反発する、ということを
金平さんはわかっていなんんだろうか？台湾の馬さんにしても、「台湾に
向けたミサイルをなんとかしてくれ！」と頼んだにも関わらず、あっさり
「台湾に向けたものではない」と一蹴されて終わった。では「こっちに向い
ているようだけど、一体、どこに向けたものなのか？」くらい問いただし
ても良かったのではないのか？

そもそも馬さんは、香港生まれの外省人だという。いつでも何かあればアメリカ
に住めるようにグリーンカードも取得しているという。息子に至ってはアメリカ
国籍なんだとか。どうもこ奴は、金満家中国人の行動パターンの典型を踏んでい
るようにも見える。何かあれば、あっさり台湾なんぞ捨ててしまいそうですらあ
る。ちょっと信用がおけない。

次の選挙で敗北濃厚な馬さんとしては、最後に何か大きな実績を作りたかっただ
けだったと思われる。

台湾にとって、これが日本が経験した「民主党の置き土産」のようにならないこ
とを切に願うばかりである。

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