地味なニュースだが、バンコクの伊勢丹がこの8月末で閉店になるようで、個人的にはとても寂しく感じている。
大丸にはじまってそごうに伊勢丹とタイの日系デパートの衰退が止まらない。残るは今にもMBKに吸収されそうな東急だけになってしまった。10年くらい前、2010年あたりまではどこも盛況だったような気もするのだが、6年くらい前にそごうが撤退したころから、日系デパートは一気に衰退していったような気がする。またその頃から伊勢丹に隣接するセントラルワールドやサイアムパラゴンなどの地元系がどんどん進化していって、あっという間に追い越されてしまった感がある。
バンコクのデパートに特に思い入れと言うほどのものはないが、バンコクの常宿がこのエリアなので、度々通っている。デパートと言うとブランド品などの高額商品がイメージされるが、バンコクはちょっと事情が違った。そごうは閉店末期に地下と上層階の閑散としたフロアーに個人ショップがかなり入っていて、高品質な商品がデパートとは思えないほど手ごろな価格で販売されていた。現在の伊勢丹も5年くらい前から高価格帯を改め、とてもデパート価格とは思えない、けれど高品質な商品が置かれている。特に夏物はメイドインタイランドで素材もデザインも結構良い低価格帯のものがある。卸価格はないが、まとめて買うと10%引いてくれる。この5年ほど、夏は伊勢丹仕入れが定番になっていたので、私的には相当、残念である。
さらにいえば、伊勢丹に入っていた紀伊国屋が無くなってしまうのも大変、残念。もっとも最近は大方の本が立ち読みできないようにラッピングされており、何誌もあるフリーペーパーを頂いていくだけになってしまっていたのだが…。今、思えば数年前にユニクロの大型店の出店を伊勢丹に隣接するセントラルワールドに持っていかれてしまったことが、閉店の決定打になってしまったような気がしないではない。
毎年、冬に訪れると、年中夏であるバンコクで、唯一日系デパートだけが冬の装いになる、その雰囲気が好きだった。唯一残る東急はほとんどいかない。30年くらい前は帰国する直前に、我慢していた日本食をここの「たごと」で天丼を食べてから帰国することが度々あった。あの当時は今ほど日本食レストランなどなかったし、ここはちゃんとした味だった。
ショッピングセンター全盛の今、デパートそのものが時代と合わなくなってきているというのもある。それでもバンコクでいえば、地元や中国資本のデパートはまだまだ元気がある。やはり日系のデパートが飽きられたということなんだろうと思う。
特に80年代の後半から90年代の後半までの、勢いのあったあの頃を知る者としては残念極まりない。
アジアでの日本の地位がどんどん落ちぶれていくようで、本当に寂しい限りである。
大丸にはじまってそごうに伊勢丹とタイの日系デパートの衰退が止まらない。残るは今にもMBKに吸収されそうな東急だけになってしまった。10年くらい前、2010年あたりまではどこも盛況だったような気もするのだが、6年くらい前にそごうが撤退したころから、日系デパートは一気に衰退していったような気がする。またその頃から伊勢丹に隣接するセントラルワールドやサイアムパラゴンなどの地元系がどんどん進化していって、あっという間に追い越されてしまった感がある。
バンコクのデパートに特に思い入れと言うほどのものはないが、バンコクの常宿がこのエリアなので、度々通っている。デパートと言うとブランド品などの高額商品がイメージされるが、バンコクはちょっと事情が違った。そごうは閉店末期に地下と上層階の閑散としたフロアーに個人ショップがかなり入っていて、高品質な商品がデパートとは思えないほど手ごろな価格で販売されていた。現在の伊勢丹も5年くらい前から高価格帯を改め、とてもデパート価格とは思えない、けれど高品質な商品が置かれている。特に夏物はメイドインタイランドで素材もデザインも結構良い低価格帯のものがある。卸価格はないが、まとめて買うと10%引いてくれる。この5年ほど、夏は伊勢丹仕入れが定番になっていたので、私的には相当、残念である。
さらにいえば、伊勢丹に入っていた紀伊国屋が無くなってしまうのも大変、残念。もっとも最近は大方の本が立ち読みできないようにラッピングされており、何誌もあるフリーペーパーを頂いていくだけになってしまっていたのだが…。今、思えば数年前にユニクロの大型店の出店を伊勢丹に隣接するセントラルワールドに持っていかれてしまったことが、閉店の決定打になってしまったような気がしないではない。
毎年、冬に訪れると、年中夏であるバンコクで、唯一日系デパートだけが冬の装いになる、その雰囲気が好きだった。唯一残る東急はほとんどいかない。30年くらい前は帰国する直前に、我慢していた日本食をここの「たごと」で天丼を食べてから帰国することが度々あった。あの当時は今ほど日本食レストランなどなかったし、ここはちゃんとした味だった。
ショッピングセンター全盛の今、デパートそのものが時代と合わなくなってきているというのもある。それでもバンコクでいえば、地元や中国資本のデパートはまだまだ元気がある。やはり日系のデパートが飽きられたということなんだろうと思う。
特に80年代の後半から90年代の後半までの、勢いのあったあの頃を知る者としては残念極まりない。
アジアでの日本の地位がどんどん落ちぶれていくようで、本当に寂しい限りである。