すっかり忘れていたが、今週火曜日の9月11日は、あの日から
ちょうど6年が経った。
6年前の9月11日も火曜日であった。
6年前のあの日、私は名古屋に引っ越してきて、まだ数日しか経っておらず
片付いていない部屋をそのままにして、テレビのニュースに見入っていた。
飛行機が貿易センタービルに突っ込んで行く映像が、何度も何度も流れ
ていて、その後、映像はビルが倒壊する場面に変わり、あっという間に
ニューヨークの景色から2本のビルが消えた。
この間、約100分だったそうである。
あの日以後、私の生活は全く何も変わらなかったが、世界では
何かが変わったようだ。
世界中がテロに敏感になり、アメリカは報復として、アフガン
にミサイルを撃ち込んだ。そして、その勢いでイラクへ侵攻し
フセインを追い出した。
あのテロで亡くなった人々の数はおよそ3千人、しかしその後の、
イラクやアフガニスタンで亡くなった人の数はこの何十倍にもなる。
共に何の罪も無い人々である。
テロリストによって亡くなった人々も、米軍によって亡くなった人々も
同じように悲劇であり、不運であり、不幸である。
ニューヨークで亡くなった人々も、イラクやアフガンで亡くなった
人々も等しく、毎年この9月11日に偲ばれるべきである。