タイ版、1杯の汁そば…

めん１杯が物価の物差しとして良く取り上げられるのはタイも日本も
同じである。

先日、女性初の首相となったタイのタクシン元首相の妹、インラックさん。
彼女の公約のひとつに、最低賃金のアップがある。

それによると現在の日給150バーツ～200バーツ（約400円～約540円）から
一気に300バーツ（約810円）に上げるそうである。地域によっては現在の
倍になるのだ。

すると、現在、一杯30バーツ（約81円）～40バーツ（約108円）している
タイ式そばが、70バーツ（約189円）～80バーツ（約216円）に値上がりす
るだろうとタイの経団連が予想している。

まぁ、人件費の上昇がそのまま響いて70～80バーツというのは、少々オー
バーにしても、それなりにインパクトのある話ではある。

私もこのタイの麺類には大変世話になっている。バンコクには5年前から
通う行きつけの店もある。確か5年前は1杯25バーツ（約67円）だった汁そ
ばが、その後30バーツに（約81円）上がり、1年半前には一気に今の40バー
ツ（約108円）に値上がった。

もっともこの間、路上の屋台から冷房なしの食堂、その後、冷房完備の食堂
へと店の格もグレードアップはしているのだが、円換算して100円を突破した
時には、「ついにタイもここまできたか…」と複雑な思いをしたものである。

1988年に初めてタイに行った時、確か汁そばの価格は1杯7バーツから10バーツ
だった。もっとも当時は1バーツが約5円だったわけで、（現在は約2、7円）
それを考えると、円高が物価の上昇を吸収してしまったことになり、実質は、
それほど値上がってはいない。

しかし、それは円を持つ日本人の感覚な訳で、タイ人にしたらこのところの
諸物価の上昇は、大変厳しいものだろうと思われる。そう思えば、タイ人に
してみたら、このタイミングでの賃金アップは必然とも言えるのかもしれない。

おそらく、屋台の１皿に100バーツを払ってお釣りをもらえなくなる時代は、
すぐそこまで来ているのだろう。

タイもグローバル化の波にのまれ、食べ物にだけは困らないこの国の暮らしや
すさも、徐々に薄れつつあるのかもしれない…。

愚痴

盆休み間近である。

会社によっては、すでにお盆休みのところもあるようだが、
私の盆休みなど、連休に毛が生えたようなものなので、休
みの長い人と話をすると、うらやましさを通り過ぎてむか
っ腹が立つだけである。

今日はそんな話を、何人のお客さんとしただろう…。

明日からアメリカのロサンゼルスへ行く人、一人はスコット
ランドだったか、別の人はフィリピンのセブに行くと言って
いたな。しかし、こんなお盆のど真ん中の最も旅行代金が高い
時に、海外に出れるなんて持ってる人は持ってるのである。

そして皆、口にするのは「今、円高でしょ！、行っておかな
きゃ損だよ…」

確かに超円高である。今日のレートで1ドル76円だったか…。
凄いな。

アメリカなら、換金する度に円高の御利益を感じるに違いない。

しかし、反面、これだけ円高になると日本に来る外国人は辛い
だろうと思う。震災後だけに、伸び悩む観光客の足を引っ張る
形となってしまっているのが辛いところである。

輸入品が安く買えるメリットと言っても、ほとんど買い物など
しない私には何のメリットもないし…。

少しでも円高のメリットを享受するために、月末には仕入れに
行って来ようと思う。

その前に盆休みどうしよう…。

このままだと、寝盆休みになり兼ねないな…。

それはそうと、昨日のサッカー日韓戦、3-0と快勝であった。

しかし、あくまでも親善試合である。

こんな試合をぜひ、本戦で期待したい。

もうひつの…

「日本海」は「東海」という呼び名である。

「従って地図には、（東海）のみ、もしくは（日本海）とその
両方を明記せよ…」と韓国は常々主張していた。

しかし、この度、アメリカとイギリスが国際水路機関（ＩＨＯ）に
日本海と単独明記すべきと公言したことで、韓国は大変、怒ってい
るそうである。そして、韓国政府は米国が一方的に日本の肩を持っ
ていると反発しているそうである。

勝手に怒り、いくらでも反発すればええのである。

最近の韓国はほんとうに大人気ない気がする。

別にアメリカが日本の肩を持っているわけがないではないか？
そんなの冷静に考えればわかることである。

普通の韓国人は、日本人と人付き合いの面において、その距離感も
似通っていて話の通じる人が多いと思える反面、一部の人や政府の
役人などは、どうも、日本に対してライバル視する傾向が強く、
うっとうしいに尽きる。

それに、元々、この問題は1992年から韓国が急に東海を日本海と併記
するよう言い出しただけの話で、日本にとっては唐突で、迷惑な話以
外の何ものでもなかったのである。

こういうところは、韓国も多分にして中国に似ているのだが、実は、
アジアにはもうひとつの東海（ＥａｓｔＳｅａ）が存在しているの
である。

その場所はベトナムである。

そしてベトナムは昔から自国の東側沿岸を英語でＥａｓｔＳｅａと
表記しているのだ。もっともそれは、対中国に対しての感情に由来
している。

中国から見ればベトナム東沿岸は一般に南シナ海だが、しかし、ベ
トナムにすれば、自国の東側沿岸の領海を、国際的に使用されてい
るとはいえ南シナ海表記では納得できず、このように呼んだのだ。

まぁ、これもベトナムの独りよがりとも言えるのだが、ベトナム
も韓国も、敵視というかライバル視する相手国に対しての感情的
対応で「東海」を使っているという点では共通していると言える。

なんとなく気持ちは理解出来なくもないし、自国だけで呼ぶ分には、
好きにしたらいいと思う。

しかし、それを、「国際的に認知しろ！」と言うのが、おこがましい
わけである。これ以上、調子こいてばかりいるなら、日本だって、日
本が発行する世界地図に「韓国」を「中国的韓国」と表記してもいい
くらいである。

私は別段、韓国が嫌いなわけではない。韓国という国には、正直、
興味・関心は薄いが、チャングム村にも行ったし焼肉と韓国海苔巻
きは好きである。

そして韓国人もまぁ、好きなほうではある。

なので、もう少し、日本に対して大人になっていただきたいと節に
思っているだけである。

お尋ね…

アメリカ国債が格下げとなった。

そして皆、急にアメリカ衰退の始まりだと言いだしている。
果たして、本当なのか…？

かつて読んだ本にはそのようなことは半世紀前から言われ
てきた、と書いてあった。かつては、ソ連の大陸間弾道弾
開発によるミサイル外交、ガガーリン・ショックと立て続
けにソ連にしてやられ、アメリカは衰退し、ソ連が世界の
覇権を握り、世界全体は共産化されるだろうと言われてい
た。

しかし、現実は真逆で、滅んだのはソ連の方だった。

これだけでも、いかに時事問題の考察があてにならないか
が分かる。

そもそも格付会社など、実質的には相場操縦会社ではない
のか？そしてそのような会社がアメリカ国債を格下げする
のというのは何か企んでいるからではないのか？
良くわからないが、何か怪しい…気がする。

また、日本の円高の報道ぶりも見方によっては、おかしい
と思える。というのは、そもそも円が買われるという行為は、
その通貨自体が評価されているからではないのだろうか？
それを日本は輸出主導型経済だから、円高＝悪という伝統的
思考が定着し、マイナス的にばかり考えるのではないのか？

違うのか？

全く良くわからないぞ。

池上彰に聞いてみたいところである。

思考

昨夜は、ブラジルの友人がやってるカフェに行ってきた。

店の名は「カフェ・カンティーナ」

スペイン語で居酒屋という意味らしい。

この春から岐阜県の大垣市でやり始めたのだが、育メンなどの事情もあって
開店時にも行けず、今になってしまった。酒は豊富だが、つまみは友人が
気ままに日替わりで作ったものを出す。基本は立ち飲みで外人バーのような
感じだった。

今日はそば粉を使用したフレンチが3品出た。名前もしっかり聞いたのに、
帰る頃には全てすっかり忘れていた。やはり料理には興味も関心もないの
だとあらためて思った。ちなみに昨日はブラジルの肉料理、シュラスコだ
ったとのこと。この頃、肉を食べてないので、昨日のほうが良かったかも…。

しかし友人が飲食店をやってくれるのは、結構、いいものである。

もうすぐ、お盆である。

いつもは帰省するのだが、今年はちょっと実家の都合で延期となってしまっ
た。また、いつも盆と正月に古い友人らと飲んだりするのだが、これも友人
ひとりの父親が倒れたりして、ちょっと微妙になってしまった。

近頃は、周囲にそういう話も多くなってきた。

気が付けば、そういう年齢なのだとあらためて思う。

自分がひとつ歳を取れば、親もまたひとつ歳を取るわけで、高齢ともなれば
いつまでも元気でいられるとは限らないのである。もっとも先日のサッカー
選手のように若くして、突然…ということだってある。

そう思えば、やりたいことは出来る限り、先延ばしせずにやっておかねば…
とつくづく思う。

そんなことを考えさせられた1日であった。

そういえば、ホームページ作りで世話になった友人の子供も病気で近々に
大きな手術をすると言ってたな。

やはり、健康ほど大事なものはないんだな…。

どうか、無事に終えますように…。

存続

「水戸黄門」が打ち切りになるという。

まぁ、なればいいと思う。

水戸市長に直訴されたそうだが、テレビ局としても
困る話だろう。表向きは視聴率は関係ないという話
だが、視聴率1割以下の番組をゴールデンタイムに
置いておくことは出来ないわけである。

もはや「国民的番組」ではないのだ。

しかし、長年視聴しているお年寄りもそこそこいる
のだ。また、これで時代劇が無くなってしまうのも
日本としてどうなのだろう…？

そこで「水戸黄門」が存続できる唯一の方法がこれ
だろうと思う。

ずばり、「早朝番組」にして時間は30分に短縮する
のだ。元々ストーリーは決まっているわけである。
話の展開を早くして、可能な限り印籠シーンと入浴
シーンに時間を割くのだ。悪党とやり合うシーンは
全てカットしてもいい。なぜなら、印籠を出せば、
誰もが大人しくなるからである。

これなら、30分番組なので、制作費は今よりずっと
安く済むし、早朝だが老人は5時から起きているは
ずである。

視聴率はそこそこ取れるだろう。

また、時代劇が完全に無くなれば、それに関わってい
たかつら屋さんなどの専門職の方々が、失業の危機に
陥るとも限らない。

そして、腐っても歴史的長寿番組である。

そのようなことからも、やはり存続を期待したい。

再考…

民主党の目玉政策だった「子ども手当て」が今年度で廃止
されることとなった。

で来年からは、手取り年収960万円以下の人に3歳未満と
第3子以降（3～12歳）に月1万5000円、3歳～中学生に月
1万円にそれぞれ変更する「児童手当」となるそうだ。

正直、いただけるのは、ありがたいことだとは思う。
しかし、こうやって内容がコロコロ変わるのはどうかと
も思う。

それに、所得制限が「手取り年収960万円」である。

これが、さっぱり理解できない。所得制限を設けたのはいい。
しかし、月収80万円も貰っている人にとって、1万円程度の手
当てなど必要だろうか？

どうせ、所得制限を設けるなら、このラインではないだろう。
国会議員は自分がもらい過ぎているので、現実を知らな過ぎ
なのである

では一体、どの程度がベストだろうか？

だいたい手取り年収450万、良くて500万以下、この程度が現
実的に妥当なラインではないだろうか。
また、ほんとうなら全て一律ではなく、年収100万未満なら
月5万円、100万～199万なら4万円、などと所得に応じて支給
するとか、生活保護を受けている人は、また別枠で支給基準
を設けるとかすれば良いのではないだろうか。

財源がないくせに、必要のないところに行き渡るような手当て
こそ無駄の極みである。

さらに再考していただきたいくらいである。

そういえば、あの市川被告が「上告」したそうだ。

「無期懲役」では不服だったのである。

「さらに戦えば、さらなる減刑が望める…」と担当弁護士が勧
めたとは思えないし、そう弁護士に尋ねたのは、市川被告本人
のほうで、「その可能性はなくはない…」と弁護士に言われた
からかもしれない。

やはり、奴の反省は見せかけであり、裏では舌を出していたの
だ。

こうなったら、裁判員には、無期懲役に尖閣諸島などの無人島
に遠島の刑もプラスして2審を裁いていただきたい。

確か奴は、逃亡中に人気のない島でサバイバルを経験している。

この際、無人島で一人暮らしを極めさせるのもいいかもしれない。

こちらも、ぜひ、無期以上の判決を再考していただきたい。

左と右のバランス感覚

自民党の国会議員が、韓国の鬱陵島を訪問しようとして
入国拒否にあった。

韓国の竹島に関しての態度は、スポーツで日本と対戦
する時と同じくらい大人気ないものである。

まぁ、領土問題は国家の威信に関わることなので毅然と
した強い態度を取るのは当然かもしれないが、空港内で
訪問議員の写真付きの横断幕のようなものを燃やしたり
するのは、ちょっとわざとらしかった。きっと右巻きの
団体などから資金提供を受けて、やっているのだとは思
うが…。

騒げば騒ぐほど、領土問題が国際問題化されるので、困
るのは韓国の方である。とは言っても、所詮、実効支配
しているものの勝ちなわけで、日本がどんなに騒いでも
帰って来ないものは帰って来ないだろうと思う。

なので、あんなゴツゴツしている島など、あげてしまって
いいのではないか、と思う。その代わり、漁業権と海洋資
源の共同開発は権利としてちゃんといただくのである。

もし、それも「認めない」というのなら、共産党と社民党
以外の国会議員は全員、持ち回りで連日2人づつ鬱陵島を訪
問しに行ったらいいのである。毎日のように日本の国会議員
を入国拒否していたら、世界中のマスコミが取り上げて大騒
ぎになるだろう。

まぁ、そんなことはどうであれ、今回行動を起こした自民党
議員は政治家として、ちょっといい仕事をしたように思う。
もしや野党に成り下がったからこそできたのかもしれないが、
意外だったのは、枝野官房長官が韓国側の入国拒否を「遺憾」
として非難したことである。

法理的に何ら問題ない訪問を拒否されたのだから、そう言わざ
るを得なかったのかもしれないが、無視するか良くて「政府と
は関係ない」と逃げを打つかと思っていただけに、彼はやはり
賢い人なのであった。

そろそろ、日本はアジア諸国との遠慮と欺瞞だらけの関係から
こっそり脱却して、「もっとのびのび、時には言いたい事は言
う」くらいの関係にステップアップしないとダメであろう。

いつまでも控えめ重視では、左向き国民でさえ不満が溜まるとい
うものである。すると、いつの日か将来的に小泉元首相などとは
比べ物にならないくらい、超右巻きの鷹派的リーダーが支持され
る時代がやってくるかもしれないのだ。

そうなっては遅い。

天災と人災は突然やってくるのである。
何事もバランスが大事だ。

とりあえず、次の人に期待したい。

真実

今日は朝から仕事で大阪へ。

行きに2時間、帰りに2時間の計4時間。

道中、「トンデモ中国・真実は路地裏にあり」宮崎正弘著を読んだ。
以前、古本屋で買ってあった本で、安かったのでまとめ買いした中
の1冊だった。

筆者は中国全土をくまなく訪れ、これまでに何冊も中国関連の本を
書いているチャイニーズ・ウォッチャーである。本書は3年前に出版
された本だが、この手の本は、あまり売れないせいか、すぐに値くず
れし、ゴミのような値段になってしまうので、見つけるとまとめ買い
して移動用に役立っている。

内容は中国の全33省を訪れ、各地を取材したルポである。

そう言えば、本日、「偽ＩＫＥＡ」の店の存在がニュースになっている。
先日は「偽アップルストア」もあったな。

この本の中にも「横行する偽物」と題した章にも、こんな記述がある。

数年前に全国のバーやレストラン、一流ホテルで偽酒を摘発したそう
である。すると客に提供している洋酒の実に43%が偽物だったそうだ。
高級ホテルでも洋酒には注意をと呼び掛けている。

また、ミネラルウォーターも水道水を使ったものが実に多いとのこと。
必ず振ってから購入し、少しでも濁るモノは避けるなどなどである。

しかし、こういう内容を全て真に受けると、全てが胡散臭く思えて、
中国には行きたくなくなってしまうような気がした。

やはり自分の眼で確かめて、自己判断すべきなんだろうと思う。

そろそろ、中国へ、いやその前にタイかな…。