ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

9月に観た映画

2023-09-29 09:54:48 | 映画
“漆”は英語で”JAPAN“。
漆塗り、津軽塗の親子、彼らを取りまく人達を描いた、閑かな、でも素敵な映画。伝統と革新の映画。俳優さんたち皆さん素晴らしいです。小林薫さんの朴訥さ。でも、やはり堀田真由さん。テレビ、映画で引っ張りだこなのも頷きます。素敵な女優さんですね。

製鉄所の爆破から変化することを拒む世界に閉じ込められた街。
その中で恋をすることにより変化もを求めていく、ある意味複雑な、不思議な映画。製鉄会社に長年勤めていたので興味も。リアルだなと思っていたら某製鉄会社が監修。   ただ“高炉”のイントネーションが違うのはご愛嬌。
哲学者アリストテレスは直接は関係ないですが、アリストテレスの”エネルゲイア“という言葉は出てきます。
変わることを禁止された世界の中で唯一変わっていくことのできる少女を現実世界に戻す、それが恋愛、失恋と若者たちのエネルギーで。
素敵な映画。ラストにアニメの主題曲としては初めての中島みゆきさんの歌。余韻が。


15世紀末、極悪非道な国王としてシェイクスピアにも描かれたリチャード三世。英国王で戦争で亡くなった最後の王。死後はソア川に遺骨は捨てられたと。しかし、筋痛性脳髄炎の女性が、自らのその他病気のために誤解されている境遇からリチャード三世の真の姿を追い求める、人の本当の姿を求める活動、そして見事にリチャード三世の遺骨を発見。その実話の映画化。歴史は後世の人間が都合よく、そしてシェイクスピアの戯曲も実態とは全く違うということ。その強い思いが一人の女性を動かした、素敵な、いかにも英国的映画。




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