★ロシア制裁の抜け道
今の経済制裁を続けていれば、ロシアが困窮し、ロシアが敗退すると考えるのは楽観的過ぎるだろう。
実は、今、行われている経済制裁には多くの抜け道があり、ロシアにとって致命傷にはなっていない。
(1)ロシアの外貨資産凍結
日米EUの各国政府はロシア政府の外貨を凍結しているが、実は民間銀行が保有する外貨(ドル、円、ユーロ)は含まれていない。
つまりロシアの最大手銀行ズベルバンクとガスプロム銀行が保有する外貨はフリーにロシア政府に流れ込む仕組みになっている。
ガスプロム銀行は表向きは民間銀行になっているが、実は、名称通りガス輸出代金を受け取るロシア政府の国営銀行なのだ。
(2)SWIFT(国際決済システム)排除
SWIFT排除について、現時点において最大手のズベルバンクとガスプロム銀行は制裁対象に入っていない。
この2つの大手銀行がSWIFTから排除されていないから、ロシアは自由に石油や天然ガスの輸出を行い、莫大な額の外貨を獲得できる。
これでは、いくらロシアの中小銀行をSWIFTから排除しても意味がない。
(3)ロシア産原油とガス
ロシア産原油とガスの輸入禁止を行っているのは、ロシアからの買い付けがほとんどない米国だけであり、欧州と日本は輸入禁止をしていない。
なぜこうした不十分な制裁を継続しているのか。
ロシアからの輸出がストップしたり、ロシア国債がデフォルトすることによる西側経済の損害を恐れ、100%の制裁に踏み切れない弱腰なのだ。
例えば、日本年金機構は1000億円分のロシア国債を買っているから、それがデフォルト(債務不履行)になれば、紙くずとなり、岸田政権(自民党政権)が批判される。
プーチンは冷酷無比な独裁者であり、ロシアはどのような卑劣な手段を使ってくるか分からない相手だ。こういうゴロツキと対峙するには、刺し違えるくらいの覚悟と度胸が必要だ。
★ロシア軍のお決まり蛮行、女性凌辱。
ウクライナ侵略戦争が始まったとき、私は先の大戦でロシア軍が満州やサハリンで行ったロシア軍の蛮行を述べた。
「満州に攻め込んだロシア軍(ソ連)は、日本人女性を手当たり次第に強姦し、そして丸裸にした女性を機関車の先頭にロープで縛り付け機関車を走らせた」と。
ウクライナの各地でロシア軍による女性凌辱が報告されている。
ドアを壊したり、窓ガラスを割って侵入してきたロシア兵にウクライナの女性は丸裸にされ、次々と強姦され、そして口封じの為に殺されたという。
(じゅうめい)